鮮やかな新緑の絶景!京都の「青もみじ」おすすめスポット20選
京都観光といえば桜と紅葉が有名ですが、新緑青もみじも負けてはいません。鮮やかな緑で京都の街は彩られます。
桜や紅葉と違って、混雑することはほとんどなく、ゆったりと楽しむことができます。
4~5月は鮮やかな瑞々しい新緑が、6月~10月は深い緑色が美しい青もみじを楽しむことができます。
京都の新緑青もみじについて
桜の次の主役は新緑青もみじ
桜シーズンの終わりから紅葉シーズンまでの間、京都では新緑青もみじが楽しめる時期です。
特に初夏は瑞々しく鮮やかな新緑が魅力です。
桜や紅葉シーズンと異なり、新緑シーズンの京都はあまり混雑しません。
新緑がピークを迎えるゴールデンウィークでも、京都は案外混雑していません。
桜や紅葉の混雑を避けて、毎年新緑と静かな京都を目当てに京都観光に訪れるという人も少なくありません。
日が長く観光にぴったり
新緑青もみじシーズンがおすすめなのは、あまり混雑しない点に加えて、日が長い時期という点です。
京都で新緑青もみじが美しい初夏は、日の出が早く日の入りが遅いです。
早朝から宵まで一日を効率的に観光することができます。
梅雨に入ると雨がちになりますが、梅雨前までは一年でももっともすごしやすい気候です。
月日 | 日の出 | 日の入り |
1月1日 | 7:05 | 16:57 |
2月1日 | 6:56 | 17:26 |
3月1日 | 6:27 | 17:53 |
4月1日 | 5:44 | 18:19 |
5月1日 | 5:07 | 18:43 |
6月1日 | 4:44 | 19:06 |
7月1日 | 4:47 | 19:16 |
8月1日 | 5:06 | 19:01 |
9月1日 | 5:30 | 18:25 |
10月1日 | 5:52 | 17:42 |
11月1日 | 6:18 | 17:04 |
12月1日 | 6:46 | 16:46 |
京都で新緑を楽しめるのは、桜シーズンの終わりから概ね梅雨前までです。
瑞々しい若葉が魅力です。新緑が楽しめるのは、モミジだけではありません。
初夏に若葉を出す多くの落葉広葉樹で新緑を楽しめます。
紅葉スポットは新緑青もみじも美しい
青もみじは、新緑シーズンに限らず紅葉前までの青葉のモミジ全般を指します。
真夏の青々としたもまた魅力的です。
本記事では、主に初夏の新緑について取り上げます。
新緑は様々な落葉広葉樹で楽しめますが、やはり最も美しいのはモミジです。
モミジがたくさんある「紅葉の名所=新緑の名所」でもあるのです。
紅葉は、葉が命尽きる前の最後のきらめきです。
一方の新緑は、葉がこれから勢いよく成長しようという美しさがあります。
生命力にあふれる新緑は見ているだけで力を与えてくれるかのようです。
紅葉よりも新緑を好む人は少なくはありません。
決して優劣をつけるわけではありませんが、紅葉だけでなく新緑もまた魅力満点です。
紅葉とはまた違った魅力を味わえる、京都の新緑スポットを20箇所紹介します。
洛中新緑青もみじスポット3選
北野天満宮〈上京区〉
北野天満宮の新緑青もみじ
北野天満宮と言えば梅の名所として知られますが、最近は紅葉の名所としても人気を集めています。
特に2007年から紅葉シーズンの特別公開が始まった御土居跡は、今や京都を代表する紅葉スポットとして多くの人が訪れます。
その紅葉が人気の御土居跡は、2015年から新緑シーズンの公開もはじまりました。
「史跡御土居 青もみじ苑公開」として、2023年は4月8日(土)~6月25日(日)に特別公開されます。
紙屋川の渓谷を覆うような鮮やかな新緑を楽しむことができます。
空気まで緑に染まった御土居の底には、朱塗りの「鶯橋」がかかります。
緑の中で朱が鮮やかに映えます。
2023年の北野天満宮では、初めて珍しい新緑の夜間特別ライトアップも開催されます。
ゴールデンウィーク限定の開催です。
拝観情報
拝観時間 | 5:30~17:30(10~3月) 5:00~18:00(4~9月) |
拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-461-0005 |
住所 | 京都市上京区馬喰町 北野天満宮社務所 |
アクセス | 嵐電「北野白梅町」より徒歩5分 |
史跡御土居の青もみじ苑公開
公開期間 | 2023年4月8日(土)~6月25日(日) |
拝観時間 | 9:00~16:00(受付は15:40まで) |
拝観料 | 大人 500円 小学生・修学旅行生 250円 |
夜間特別ライトアップ
開催期間 | 2023年4月29日(土)~5月7日(日) |
拝観時間 | 日没~20:00(受付は19:40まで) |
拝観料 | 大人 500円 小学生・修学旅行生 250円 |
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下鴨神社・糺の森〈左京区〉
糺の森の新緑青もみじ
下鴨神社の鎮守の森である糺の森(ただすのもり)は、京都市内の中心部に近いところにありながら、原生的な植生を残す森です。
ケヤキ、エノキ、カエデ、ムクノキなどの落葉広葉樹を中心とした多彩な植物が見られます。
最も鮮やかな新緑が見られるのはカエデ類ですが、ケヤキやエノキの新緑もまた美しい緑色をしています。
多くの木は自然に生えてきた木のため、多彩な木々の新緑が楽しめるのが魅力です。
同じ新緑でも、多彩な色あいの緑に癒されます。
新緑が美しい5月15日には、京都三大祭りのひとつである葵祭が行われます。
糺の森の美しい新緑の中を、路頭の儀の祭列が下鴨神社へと厳かに進んでいきます。
2023年は4年ぶりに葵祭の路頭の儀(行列巡行)が開催されました。
路頭の儀に先立ち、5月3日には糺の森の馬場で流鏑馬(やぶさめ)神事が行われます。
馬に乗って疾走しながら的を射抜き、葵祭の安全を祈願します。
古くから行われていた神事ですが、今の形で復活したのは1973年なので、2023年はちょうど50年にあたります。
拝観情報
拝観時間 | 6:30~17:00 糺の森は日中随時 |
拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-781-0010 |
住所 | 京都市左京区下鴨泉川町59 |
アクセス | 京阪「出町柳」より徒歩10分 |
公式ホームページ:下鴨神社|賀茂御祖神社
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京都御苑〈上京区〉
京都市内のど真ん中にある京都御苑でも各所で新緑を楽しめます。
神社仏閣はたくさんあるものの、公園は少ない京都では京都御苑は市民憩いの場です。
京都御苑は桜の名所でもあります。桜と新緑を同時に楽しめます。
新緑が萌えだす時期には、出水の小川のサトザクラが見頃を迎えています。
京都御苑で「みどり」を楽しめる場所として、知る人ぞ知るのが御苑内の南西部にある閑院宮邸跡(かんいんのみやていあと)です。
磨き込まれた床に青もみじが映る「床みどり」を見ることができます。
「床みどり」と言えば、岩倉の実相院門跡が有名ですが、あちらは撮影禁止です。
閑院宮邸跡は撮影OKです。しかもそれほど人がいないため、ゆっくりとカメラの設定をいろいろいじりながら撮影できます。
京都御苑内にある京都御所や仙洞御所の新緑青みみじもおすすめです。
特に仙洞御所は、事前予約か当日予約が必要ですが、美しい庭園を満喫できます。
紅葉だけでなく新緑青もみじも最高の美しさです。京都でも屈指と言ってよいでしょう。
入苑情報
入苑時間 | 日中随時 |
入苑料 | 苑内自由 |
住所 | 京都市上京区京都御苑 |
アクセス | 地下鉄「今出川」「丸太町」よりすぐ |
閑院宮邸跡収納展示館
定休日 | 月曜日(祝日の場合は会館)、年末年始 |
開館時間 | 9:00~16:00。16:30閉館 |
参観料 | 無料 |
アクセス | 地下鉄「丸太町」より2分 |
公式ホームページ:京都御苑 | 一般財団法人国民公園協会
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南禅寺〈左京区〉
南禅寺の新緑青もみじ
南禅寺は桜の名所としても知られていますが、桜が終わるとすぐに新緑シーズンを迎えます。
境内一円が美しいモミジの新緑でいっぱいになります。
南禅寺でも一番人気なのが、境内奥にある水路閣です。
琵琶湖疎水が通るレンガ造りのレトロな水路橋です。
赤い紅葉もいいですが、レトロなレンガにより映えるのは新緑の方でしょう。
拝観情報
拝観時間 | 8:40~17:00(3月~11月) 8:40~17:00(12月~2月) 三門周辺や水路閣周辺は日中随時エリア |
拝観料 | 大人 500円 高校生 400円 中学生 300円 方丈庭園、三門のみ |
TEL | 075-771-0365 |
住所 | 京都市左京区南禅寺福地町 |
アクセス | 地下鉄「蹴上」より10分 |
公式ホームページ:臨済宗大本山 南禅寺 公式サイト :: 南禅寺
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天授庵〈左京区〉
天授庵の新緑青もみじ
京都五山の中でも「五山の上」という高い格式を誇る南禅寺には、14の境内塔頭があります。
中でも、南禅院、金地院、天授庵は常時公開されています。
いずれも美しい新緑を楽しめるのですが、一押しは天授庵です。
天授庵には、池泉回遊式庭園の書院南庭と、枯山水庭園の方丈東庭のふたつの美しい庭園があります。
書院南庭では、池の水面に映る美しい新緑のリフレクションを楽しむことができます。
方丈東庭では、真っ白な白砂に鮮やかな緑の新緑が映えます。
それほど大きくはない塔頭寺院ですが、まったく姿の異なる2つの庭園で贅沢に新緑を味わうことができます。
拝観情報
拝観時間 | 9:00~17:00 ※冬季(11月15日~2月末)は9:00~16:30 |
料金 | 一般:500円 高校生:400円 小・中学生:300円 |
TEL | 075-771-0744 |
住所 | 京都市左京区南禅寺福地町 |
アクセス | 地下鉄「蹴上」より徒歩10分 市バス「南禅寺・永観堂道」より徒歩15分 |
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東福寺〈東山区〉
東福寺の新緑青もみじ
京都を代表する紅葉スポットといえば、東福寺でしょう。
通天橋から見る景色は絶景として全国的にも有名です。
紅葉シーズンのピークは、通天橋と臥雲橋(がうんきょう)では撮影禁止になることもあるほど東福寺は混雑します。
しかし、新緑シーズンに東福寺を訪れる人は多くはなく、ゆっくりと新緑を楽しむことができます。
東福寺の新緑の見どころは、紅葉と同じく通天橋および臥雲橋から見る洗玉澗(せんぎょくかん)という渓谷の景色です。
まるで緑の海に浮かぶような絶景です。
散り際の紅葉とは異なり、もりもりと勢いのある新緑は紅葉とはまた違った美しさがあります。
ぜひ新緑シーズンの東福寺を訪れてください。
拝観情報
拝観時間 | 4~10月 9:00~16:30(受付は16:00) 11月~12月第一日曜日 8:30~16:30(受付は16:00) 12月第一日曜日~3月 9:00~16:00(受付は15:30) |
拝観料 | 通天橋・開山堂 大人 600円 小中学生 300円 東福寺本坊庭園(方丈) 大人 500円 小中学生 300円 共通拝観券 大人 1,000円 小中学生 500円 |
TEL | 075-561-0087 |
住所 | 京都市東山区本町15丁目778 |
アクセス | 京阪・JR「東福寺」より徒歩8分 京阪「鳥羽街道」より徒歩8分 臥雲橋までの場合 |
公式ホームページ:臨済宗大本山 東福寺 -日本最古の最大級の伽藍-
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円山公園〈東山区〉
円山公園の新緑青もみじ
京都を代表するお花見スポットとして、祇園枝垂桜が有名な円山公園では、桜が見頃を迎えているころから新緑が萌えだします。
祇園枝垂桜の反対側にある瓢箪池の周囲では、柳やモミジの鮮やかな新緑が楽しめます。
蛍光色のように鮮やかさが魅力的です。
円山公園では、2021年6月に5年間かけた再整備工事が完了しました。
瓢箪池へと流れ込む小川が美しく生まれ変わりました。
入園情報
入園時間 | 日中随時 |
入園料 | 園内自由 |
住所 | 京都市東山区円山町 |
アクセス | 京阪「祇園四条」より10分 |
公式ホームページ:円山公園のご案内
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法然院〈左京区〉
法然院の新緑青もみじ
大文字山の麓、哲学の道から少し登ったところにある法然院は、静かなお寺です。
紅葉シーズンはともかく、新緑シーズンは訪れる人もあまり多くはありません。
参道は青々とした新緑で覆われ、空気まで緑色のようです。
その先には法然院のトレードマークである茅葺きの山門が見えます。
苔むした茅葺き屋根に鮮やかな新緑がぴったりです。
拝観情報
拝観時間 | 6:00~16:00 |
公開期間 | 本堂前参道は常時開放 (伽藍内特別公開:4/1~7、11/1~7) |
拝観料 | 無料 (伽藍内拝観は有料) |
TEL | 075-771-2420 |
住所 | 京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町30番地 |
アクセス | 市バス32系統「南田町」より徒歩5分 市バス5系統「浄土寺」より徒歩10分 |
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貴船神社〈左京区〉
貴船神社の新緑青もみじ
京都は夏の猛暑で知られますが、暑さを避ける奥座敷として人気なのが、貴船です。
山中の渓谷にある貴船は、夏でも涼しく、川床料理が人気です。
水の神様であり、縁結びなど多くのご利益で人気の貴船神社参道は、杉並木と新緑で彩られます。
7月~8月上旬には、貴船神社で七夕笹飾りライトアップが行われます。
ぜひ願いごとをしたためて笹に飾りましょう。
貴船川の清流と北山杉の森が生み出すさわやかなそよ風を感じながら、美しい新緑青もみじを楽しみましょう。
拝観情報
拝観時間 | 本宮/6:00~20:00(5月1日~11月30日) 授与所/9:00~17:00 |
拝観料金 | 境内自由 |
TEL | 075-741-2016 |
住所 | 京都市左京区鞍馬貴船町180 |
アクセス | 京都バス「貴船」より徒歩5分 叡山電鉄「貴船口」より徒歩30分 |
七夕笹飾りライトアップ
開催期間 | 2023年7月1日(土)~8月15日(火) |
開催時間 | 日没~20:00 |
拝観料 | 境内自由(短冊奉納は100円) |
公式ホームページ:貴布禰総本宮 貴船神社
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圓光寺〈左京区〉
圓光寺の新緑青もみじ
紅葉シーズンは事前予約制となっており、紅葉シーズンピークは予約困難なスポットとして人気の圓光寺。
新緑も紅葉に負けず劣らず美しいですが、訪れる人はそれほど多くはありません。
もちろん予約も不要です。
座観式庭園の「十牛の庭」は、額縁庭園として知られています。
柱で切り取られた部分が、瑞々しい緑で満たされます。
庭園内の池に映りこむ新緑のリフレクションも人気の要因のひとつです。
拝観情報
拝観時間 | 8:00~17:00 |
料金 | 一般:600円 高校・中・小学生:300円 |
TEL | 075-781-8025 |
住所 | 京都市左京区一乗寺小谷町13 |
アクセス | 市バス「一乗寺下り松」より徒歩10分 叡山電鉄「一乗寺」より徒歩15分 |
公式ホームページ:瑞巌山 圓光寺 | Zuiganzan Enkouji Temple
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詩仙堂〈左京区〉
詩仙堂の新緑青もみじ
詩仙堂といえば、ししおどし(鹿威し)発祥のお寺として知られます。
もともとはその名のとおり、野生のシカなどを追い払うための設備でした。
詩仙堂では、定期的にししおどしの音が鳴り響きます。
紅葉シーズンは人も多くて雑音にまぎれがちですが、新緑シーズンなら静寂な空間にコーンと響き渡ります。
鮮やかな新緑が深い緑をした青もみじへと移り変わる5月末から6月中旬ごろには、植え込みのサツキが見頃を迎えます。
拝観情報
拝観時間 | 9:00~17:00(受付は16:45まで) |
拝観料 | 500円 |
TEL | 075-781-2954 |
住所 | 京都市左京区一乗寺門口町27 |
アクセス | 市バス「一乗寺下り松町」バス停から徒歩7分 |
公式ホームページ:詩仙堂丈山寺 公式Webサイト
白龍園〈左京区〉
白龍園の新緑青もみじ
白龍園は、京都洛北の岩倉よりさらに北、鞍馬や貴船の手前である二ノ瀬にある庭園です。
長らく一般には公開されていませんでしたが、2012年から季節限定で公開が始まりました。
まだ公開がはじまってからあまりたっていないのと、1日50人~100人限定のため、まだあまり知られていません。
京都では今や珍しい穴場です。
通常非公開ですが、春から初夏と秋には特別公開されます。
2023年は、3月21日(火・祝)~4月23日(日)、4月28日(金)~6月18日(日)に春の特別公開が行われます。
入園情報
公開期間 | 2023年3月21日(火祝)~4月23日(日)、4月28日(金)~6月18日(日) |
休園日 | 2023年4月21日(金)、5月10日(水)、11日(木)、18日(木)、24日(水)、6月1日(木)、7日(水)、15日(木) |
公開時間 | 第1部(10:00~12:00、受付は11:30まで) 第2部(12:00~14:00、受付は13:30まで) |
人数 | 各先着50人 |
入園料 | 1,600円(小学生は半額) |
住所 | 京都市左京区鞍馬二ノ瀬町106 |
アクセス | 叡山電鉄「二ノ瀬」より徒歩7分 |
公式ホームページ:白龍園 | 鞍馬・二ノ瀬にある日本庭園
瑠璃光院〈左京区〉
瑠璃光院の新緑青もみじ
紅葉シーズンのピークには、4時間待ちも当たり前という大人気スポットの瑠璃光院。
京都にはいろんな紅葉スポットがありますが、さすがに4時間待ちは他に類がありません。
コロナ禍によって事前予約制となり、行列はなくなりましたが、予約困難な人気ぶりです。
そんな瑠璃光院は、秋だけでなく新緑シーズンにも特別公開されます。
紅葉シーズンとは異なり、事前予約も必要ありませんし、長蛇の列に並ぶ必要もありません。
瑠璃光院の人気の秘密は、黒塗りの机に映る庭の景色です。
紅葉シーズンは真っ赤な紅葉が映りますが、新緑シーズンは鮮やかな緑が机一杯に広がります。
大混雑の紅葉シーズンはゆっくり見てもいられませんが、新緑シーズンはじっくりとリフレクションを楽しむことができておすすめです。
拝観情報
公開期間 | 2023年4月15日(土)~5月31日(水) |
拝観時間 | 10:00~17:00(受付終了/16:30) |
拝観料 | 2,000円 |
TEL | 075-781-4001 |
住所 | 京都市左京区上高野東山55 |
アクセス | 叡山電鉄「八瀬比叡山」から徒歩5分 |
公式ホームページ:八瀬 瑠璃光院公式サイト
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高桐院〈北区〉拝観休止中
高桐院の新緑青もみじ
22もの境内塔頭がある大徳寺で、常時拝観可能なのは、大仙院、龍源院(りょうげんいん)、瑞峯院(ずいほういん)、高桐院(こうとういん)の4つです。
中でも新緑が美しいのが高桐院です。
門をくぐって拝観受付へと至る参道がまず見どころです。
竹林とモミジの新緑、石畳と苔、竹製の手すりが絵になります。
客殿から見る「楓の庭」も見所です。名前のとおり、美しいモミジが青々と茂っています。
シンプルな造りながら、心が落ち着き、いつまでもゆっくりしたくなるお庭です。
そんな高桐院ですが、修復工事のために2022年の新緑シーズンは拝観できません。
拝観再開が待ち遠しいです。
拝観情報(拝観中止中)
拝観時間 | 9:00~16:00(受付は15:30まで) |
拝観料 | 大人 500円 中学生 300円 小学生以下無料 |
TEL | 075-492-0068 |
住所 | 京都市北区紫野大徳寺町73-1 |
アクセス | 京都市バス「大徳寺前」バス停から徒歩6分 |
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高雄〈右京区〉
高雄の新緑青もみじ
古くから「三尾(さんび)」のひとつとして、京都を代表する紅葉の名所だった高雄。
紅葉シーズンだけでなく、新緑シーズンも魅力的なスポットです。
高雄は、清滝川が刻んだ渓谷にあります。
その名のとおり、清らかで激しい清滝川の流れに鮮やかな新緑が映えます。
三尾といわれる高尾山神護寺、槙尾山西明寺、栂ノ尾高山寺とあわせて訪れるのがおすすめです。
見学情報
アクセス | 西日本JRバスで「京都」からバスで約50分 |
公式ホームページ:京都・高雄 もみじ(紅葉)の名所 高雄保勝会
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宝厳院〈右京区〉
宝厳院の新緑青もみじ
京都でも東山と並んで人気スポットが集中する嵐山エリア。
中でもおすすめの宝厳院(ほうごんいん)は、秋の紅葉シーズンと並んで新緑シーズンに特別公開されます。
宝厳院の獅子吼の庭(ししくのにわ)は、青々とした輝く緑で埋め尽くされます。
上を見れば新緑の緑、下を見れば苔の緑。視界のすべてが緑で覆われます。
そして、ところどころでシャクナゲやシャガが彩りを加えてくれます。
計算されつくした庭の造りには感嘆します。
拝観情報
公開期間 | 2023年3月18日(土)~6月30日(金) |
拝観時間 | 9:00~17:00 |
拝観料 | 大人:700円 小中学生:300円本堂参拝志納料別途 大人:500円 小中学生:300円 |
TEL | 075-861-0091 |
住所 | 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町36 |
アクセス | 京福電鉄「嵐山」より徒歩3分 JR「嵯峨嵐山」より徒歩10分 阪急「嵐山」より徒歩10分 |
公式ホームページ:大亀山 宝厳院 – 臨済宗大本山天龍寺塔頭寺院
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祇王寺〈右京区〉
祇王寺は、紅葉シーズンよりむしろ新緑シーズンをおすすめしたい観光スポットのひとつです。
祇王寺の魅力は、モミジと苔です。モミジは紅葉も新緑も甲乙つけがたいですが、苔は新緑シーズンの方が明らかにおすすめです。
境内すべてが緑で覆われ、体も心も緑で満たされます。
美しい青々とした苔の庭と、瑞々しい鮮やかな新緑。
新緑シーズンの祇王寺でぜひ見つけて欲しいのが双葉葵(フタバアオイ)です。
上賀茂神社と下鴨神社の神紋でもあり、5月15日の葵祭の由来となった植物です。
今や実物を見かけることはほとんどないフタバアオイですが、祇王寺では見ることができます。
とってもかわいらしいので、おすすめです。
紅葉シーズンの祇王寺しか知らないという方は、ぜひ新緑シーズンに祇王寺を訪れてください。
祇王寺に限らず、新緑シーズンの嵐山嵯峨野エリアはおすすめです。
拝観情報
拝観時間 | 9:00~16:30(受付終了) |
拝観料 | 大人 300円 小中高生 100円 |
電話 | 075-861-3574 |
住所 | 京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32 |
アクセス | JR「嵯峨嵐山」より徒歩25分 嵐電「嵐山」より徒歩25分 |
公式ホームページ:祇王寺
大沢池〈右京区〉
大覚寺の一部である大沢池は、春は桜、秋は紅葉が有名です。
池の周りを桜とモミジが交互に植えられており、春も秋も美しい景色が楽しめます。
そして桜と紅葉に劣らぬ美しさを見せてくれるのが、初夏の新緑です。
池は鮮やかな緑で囲まれ、水面も緑色に染まります。
大沢池の周辺や、大沢池の背後の山々にはモミジ以外にも多彩な広葉樹が植えられています。
単純な緑ではなく、多彩な色合いで目を楽しませてくれます。
拝観情報
拝観時間 | 9:00~17:00(受付は16:30) |
拝観料 (諸堂エリア) | 大人 500円 小中高 300円 |
拝観料※ (大沢池エリア) | 大人 300円 小中高 100円 |
TEL | 075-871-0071 |
住所 | 京都市右京区嵯峨大沢町4 |
アクセス | JR「嵯峨嵐山」より徒歩20分 |
※2020年3月16日から大沢池エリアも通年有料化されました。
公式ホームページ:旧嵯峨御所 大本山 大覚寺
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亀山公園〈右京区〉
亀山公園は、嵐山エリアの西端にある亀山の山頂から山麓までに広がる公園です。
いつも混みあう人気の嵐山エリアの中では、比較的人が少ない公園です。
亀山公園では、大堰川沿いの麓から頂上付近の展望台まで、様々な姿の新緑を楽しむことができます。
山といっても、標高差は50メートルほどしかないので、心配はいりません。
亀山公園でぜひ見てほしい景色が、頂上部の保津峡展望台から見た景色です。
眼下には険しい保津峡が広がり、時折保津川下りの舟が行き交う雄大な景色を見ることができます。
嵐山エリアの周回ルートからは少しだけ外れているので、訪れる人はそれほど多くありません。
入園情報
入園時間 | 日中随時 |
入園料 | 境内自由 |
アクセス | 嵐電「嵐山」より徒歩で15分 JR「嵯峨嵐山」より徒歩で20分 阪急「嵐山」より徒歩で20分 |
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光明寺〈長岡京市〉
光明寺の新緑青もみじ
京都市外ながら、紅葉シーズンには「もみじ参道」が人気の寺院です。
新緑シーズンの見どころもやはりもみじ参道です。
紅葉シーズンは拝観料1,000円が必要ですが、新緑シーズンは境内自由です。
人気の紅葉シーズンとは異なり、ゆっくりと楽しむことができます。
もみじ参道には約250本のモミジが植えられており、約200メートル続く新緑のトンネルとなります。
緑の中に溶け込むかのように、途中には薬医門があります。
映画のロケ地として使われることもあります。
ちょうどもみじ参道では、木々のお手入れをしていました。
びっくりするくらい長いはしごを使って、はるか上で作業です。
こういった日ごろからの管理が、美しい紅葉や新緑を生み出してくれるのでしょう。
新緑が美しい4月19日~25日には、法然上人の遺徳をしのぶ「御忌(ぎょき)」が営まれています。
拝観情報
拝観時間 | 9:00~18:00(御影堂は16:00まで) |
拝観料 | 境内自由 紅葉シーズンは有料 |
TEL | 075-955-0002 |
住所 | 長岡京市粟生西条ノ内26-1 |
アクセス | 阪急「長岡天神」より徒歩30分 |
公式ホームページ:京都 総本山 光明寺
柳谷観音 楊谷寺〈長岡京市〉
柳谷観音楊谷寺の新緑青もみじ
長岡京の山中にある柳谷観音楊谷寺(ようこくじ)は、近年手水鉢に花を生けた花手水(はなちょうず)で人気急上昇中の寺院です。
これまでもあじさいシーズンや紅葉シーズンには多くの人が訪れていましたが、新緑にも力を入れ始めています。
美しい新緑が見られるゴールデンウィークにあわせて、数年前から「新緑ウィーク」が開催されています。
新緑ウィーク期間中には、毎月17日だけ公開される上書院が特別公開されます。
もともと皇族など特別な参詣者をおもてなしするお茶室だった上書院からは、美しい景色を楽しむことができます。
窓の下には、浄土苑という美しい池泉庭園が広がっています。
瑞々しい新緑がすぐ目の前に広がります。
拝観情報
拝観時間 | 9:00~16:00(上書院と寺宝庫は15:00まで) |
拝観料 | 入山料 700円 (新緑ウィーク・あじさいウィーク・紅葉ウィーク期間外は500円) 上書院拝観料 別途 800円 |
TEL | 075-956-0017 |
住所 | 長岡京市浄土谷堂ノ谷2 |
新緑紅葉ウィーク期間 | 2023年4月29(土)~5月7日(日) |
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正寿院〈宇治田原町〉
正寿院の新緑青もみじ
ここ数年で一気にメジャーな観光スポットになったのが、宇治田原町の正寿院です。
何といっても人気なのは、客殿にあるハート形の「猪の目窓(いのめまど)」です。
インスタ映えするとして、若い女性を中心にたくさんの人が訪れるようになりました。
フォトジェニックだというだけではなく、幸せを呼ぶスポットとしても人気です。
客殿の天井には、四季の花や日本の風景を描いた160枚の絵が並びます。
多くの日本画家の協力によってこれだけの天井画が完成しました。
ひとつひとつ何を描いているのか考えながら眺めるのも楽しいですよ。
青々とした青もみじが美しい6月から9月ごろには、「風鈴まつり」が開催されます。
本堂前に2,000個を超える風鈴が並び、涼やかな音を響かせています。
2023年は6月1日(木)~9月18日(月)の開催です。
MKトラベルのシャトル便
そんな正寿院ですが、アクセスが悪いのが難点です。
京都府内とはいえ、あとひと山越えたら滋賀県の信楽という奥地にあります。
路線バスの場合、途中でコミュニティバスに乗り継いでようやく正寿院にたどり着きます。しかもコロナ禍中はコミュニティバスは地元住民しか利用できません。
マイカー以外ではタクシーでしかアクセスできません。タクシーだと最寄の宇治駅からでも片道5,000円ほどかかります。
ある程度人数がいれば、気軽にタクシーでアクセスできますが、少人数だとなかなかタクシーは手は出しにくいでしょう。
MKタクシーの旅行部門であるMKトラベルは、毎週木曜日と日曜日に「ハート型「猪目窓」で有名な正寿院 シャトル便」を催行します。
京都駅、JR宇治駅、京阪宇治駅から正寿院まで直行します。
正寿院に行かれる方は、ぜひご利用ください。
拝観情報
拝観時間 | 9:00~16:30 |
拝観料 | 600円(菓子付き) 風鈴まつり期間中を除く |
TEL | 0774-88-3601 |
住所 | 綴喜郡宇治田原町奥山田川上149 |
アクセス | 京阪「宇治」より車で30分 |
風鈴まつり
開催期間 | 2023年は6月1日(木)~9月18日(月) |
拝観料 | 800円(菓子付き) |
公式ホームページ:快慶のお不動さん 高野山真言宗 正寿院
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酬恩庵一休寺〈京田辺市〉
酬恩庵一休寺の新緑青もみじ
京都府南部の京田辺市にある酬恩庵(しゅうおんあん)一休寺は、その名のとおり一休さんゆかりのお寺です。
一休宗純が88歳で亡くなるまでの晩年をここで過ごしました。
酬恩庵一休寺は、京田辺市でも随一の紅葉スポットですが、新緑シーズンも魅力にあふれます。
境内には約200本のモミジがあり、輝くような美しい新緑を楽しむことができます。
拝観情報
拝観時間 | 9:00~17:00 |
拝観料 | 大人 500円 小学生 250円 |
電話 | 0774-62-0193 |
住所 | 京田辺市薪里ノ内102 |
アクセス | 近鉄「新田辺」より徒歩20分 |
公式ホームページ:酬恩庵一休寺
浄瑠璃寺〈木津川市〉
浄瑠璃寺の新緑青もみじ
京都府内最南端の、あとほんの10分ほど歩けば奈良県という位置にあるのが浄瑠璃寺です。
あまり知名度は高くありませんが、本堂と三重塔が国宝、本尊の阿弥陀如来坐像9体と四天王像が国宝、庭園は史跡・特別名勝に指定されているというすごいお寺です。
回遊式庭園は、典型的な浄土式庭園を今に伝えています。
池の対岸から本堂を見ると、ちょうど9体の阿弥陀如来像の姿が見えるという造りになっています(めったに扉は開かれませんが)。
2023年の7月8日(土)~9月3日(日)は、奈良国立博物館で特別展「聖地 南山城展-奈良と京都を結ぶ祈りの至宝-」が開催されます。
浄瑠璃寺の九体阿弥陀の修理完成を記念した特別展です。
特別展の前後は九体阿弥陀などが出陳中の場合もあります。
かつて浄土をこの世に再現するために造られた庭園です。
新緑シーズンは、生命感に満ち溢れた気持ちのよいお庭です。
2023年は「木津川市 秘宝・秘仏特別公開」として、3月21日(火)~5月20日(土)まで吉祥天女像が公開されています。
拝観情報
拝観時間 | 9:00~17:00(12月~2月は16:00まで) |
拝観料 | 400円(本堂内のみ) |
TEL | 0774-76-2390 |
住所 | 木津川市加茂町西小札場40 |
アクセス | 奈良交通「浄瑠璃寺」バス停よりすぐm |
神蔵寺〈亀岡市〉
神蔵寺(じんぞうじ)は、亀岡を代表する紅葉スポットのひとつです。
紅葉シーズンでもそれほどは多くの観光客が集まるわけではなく、新緑シーズンは訪れる人も多くはありません。
神蔵寺の新緑の主役は、樹齢400年とも言われているイロハモミジの大木です。
森の京都「天上の木40選」に選ばれており、高さ13メートルもあります。
京都でもなかなかこれだけ存在感のあるイロハモミジはありません。
神蔵寺は「山野草の寺」という別名もあります。
晩春から初夏にかけての山野草が境内を美しく彩っています。
拝観情報
拝観時間 | 9:00~17:00 |
拝観料 | 300円 |
TEL | 0771-23-5537 |
住所 | 亀岡市稗田野町佐伯岩谷ノ内院ノ芝60 |
アクセス | 京都縦貫道「亀岡IC」から車で10分 |
公式ホームページ:京都府亀岡市稗田野 朝日山 神藏寺 古刹 臨済宗妙心寺派 佐伯薬師 山野草の寺 オフィシャルホームページ
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丹州観音寺〈福知山市〉
京都府北部の福知山市にある丹州観音寺は、「華観音寺」とも言われ、四季を通じて見どころの多いお寺です。
「関西花の寺二十五カ所」の第一番霊場でもあります。
丹州観音寺が最もにぎわうのは、あじさいの季節です。
1万株ものあじさいで境内が覆いつくされます。
丹州観音寺が人気なのはは、新緑や花だけでが理由ではありません。
境内を闊歩する小国鶏(しょうこくけい/おぐにどり)という鶏たちも人気の秘訣です。
伊藤若冲の絵画に出てくるような美しい鶏が、新緑やあじさいの咲く中を自由きままに歩いています。
いつまでも見ていて飽きません。
拝観情報
拝観時間 | 9:00~16:00 |
拝観料 | 境内自由 あじさいシーズン(2023年は6月3日(土)~7月第1週)は以下のとおり 大人 400円 中高生 250円 |
TEL | 0773-27-4427 |
住所 | 福知山市観音寺1067 |
アクセス | 山陰本線「石原(いさ)」より徒歩15分 舞鶴若狭道「福知山IC」より車で5分 |
公式ホームページ:丹波あじさい寺
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おわりに
新緑青もみじが美しい4月下旬から5月ごろは、一年で最も過ごしやすい季節です。
気候もよく、日の出ている時間も長いため、観光するには最適な時期です。
観光タクシーなら、ドライバーによるガイド付きであちこちの新緑青もみじスポットを見て回れます。
今回は、20ヶ所あまりしか紹介できませんでしたが、紅葉が美しいところは新緑青もみじも楽しめます。
まだまだ京都には、新緑青もみじスポットがたくさんあります。
MKの観光貸切タクシーなら、京都を心行くまで楽しむことができます。
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