夏の京都観光で訪れたい蓮(ハス)が美しいおすすめスポット15選

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夏の京都観光で訪れたい蓮(ハス)が美しいおすすめスポット15選

京都が最も暑くなる7月から8月の夏場に見頃を迎えるのが蓮の花です。
暑い夏ではありますが、早朝はかなり過ごしやすい時間帯です。
そんな夏の早朝にこそ楽しみたいのが、蓮の花です。
京都にある蓮のおすすめスポットを15ヶ所、一挙紹介します。
6月下旬から8月中旬にかけての夏場、京都各所で蓮の花が見頃を迎えます。

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MKトラベルでは、京都府綾部市のハスの名所「極楽寺」と「楞厳寺」を巡るタクシーツアーを催行します。

 

蓮(ハス)とは

相国寺・放生池の蓮 見頃 2018年7月29日 撮影:MKタクシー

相国寺・放生池の蓮 見頃 2018年7月29日 撮影:MKタクシー

古代から愛された聖なる花

ハス科ハス属の水生植物です。
見た目の似た水生植物であるスイレン(睡蓮)とあわせてロータス(Lotus)と称されます。よく混同されるハスとスイレンは、かつては同じスイレン科に分類されていましたが、今は系統的にはかなり遠縁であることが判明しています。

花の小径(城陽市)の蓮 見頃 2019年7月15日 撮影:MKタクシー

花の小径(城陽市)の蓮 見頃 2019年7月15日 撮影:MKタクシー

蓮はインド原産ともされますが、人間の活動に伴い古くから世界中に広がっており、詳細は不明です。
日本でも白亜紀の地層からハスの仲間の化石が出土していることから、自生のハスが有史以前から日本に分布していた可能性も高いとされています。
古代から歌や文献などで蓮の花の記録が残されています。

京都府立植物園・四季彩の丘のキバナバス 2021年7月20日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園・四季彩の丘のキバナハス 2021年7月20日 撮影:MKタクシー

南北アメリカ大陸には、ハスとは別種で黄色い花を咲かせるキバナハス(黄花蓮)が自生しています。

蓮の花は古くから聖なる花とされてきました。特に仏教においては仏像が蓮の花を模した蓮台に乗っていることからもわかるように、特別扱いされてきました。

京都府立植物園・四季彩の丘の蓮 見頃 2018年8月4日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園・四季彩の丘の蓮 見頃 2018年8月4日 撮影:MKタクシー

 

蓮の名前の由来

法金剛院の蓮 2019年7月10日 撮影:MKタクシー

法金剛院の蓮 2019年7月10日 撮影:MKタクシー

蓮(ハス)の名前は、花の中心部にできる花托(かたく)が蜂の巣に似ていることから「はちす」となり、「はす(蓮)」と呼ばれるようになったという説が有力です。
確かによく見ると蓮の真ん中は蜂の巣のようですね。

法金剛院の蓮 2007年7月28日 撮影:MKタクシー

法金剛院の蓮 2007年7月28日 撮影:MKタクシー

 

多彩な品種がある蓮の花

日本でも蓮の花は観賞用としても広く栽培され、江戸時代には50種ほどの蓮の品種があったことが記録されています。観賞用の蓮は「花蓮(はなはす)」と総称されます。
蓮は自家受粉しにくい性質があるため、種から育てると基本的には親とは異なる性質を持つようになります。まれに種から育てた子が親よりも優れた性質を持っていると、別の品種として広がっていくことになります。
そのため、蓮の園芸品種はレンコンから育てられます。

現在では1,000種ほどの蓮の品種が知られます。別の中国で作出された蓮の品種も1,000種ほどあり、日本にも移入されています。
全部で3,000品種を越えるとも言われています。
中国では、今も日本よりも大規模に新しい品種が続々と作りだされています。

京都府立植物園・四季彩の丘の「玉楼人酔(中国系)」 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園・四季彩の丘の「玉楼人酔(中国系)」 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

同じ品種の蓮を別の名前で呼んでいることも多くあります。
ある品種の蓮が別の場所に持ち込まれると、別の名前で呼ばれるようになることも多くあります。もとの蓮の由来が忘れられると、別の名前の品種として認識されるようになります。

近年は、遺伝子調査によって蓮の品種を整理する研究が進められています。
結果として、蓮の品種は半分程度に整理される可能性が示されています。
歴史ある園芸植物ではよくあることです。

京都府立植物園・観蓮会の「碗蓮」 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園・観蓮会の「碗蓮」 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

蓮の園芸品種の中には、お椀に入るくらい小さな蓮の「碗蓮(わんれん)」というものもあります。花のサイズは10cm程度しかありません。
小さな容器でも育つのは、特別な蓮の品種のみです。
色も形も大きさも様々な花があるのが、蓮の魅力のひとつです。

京都府立植物園・四季彩の丘の爪紅色をした「巨椋の瑞光」 2021年7月20日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園・四季彩の丘の爪紅色をした「巨椋の瑞光」 2021年7月20日 撮影:MKタクシー

蓮の花の色は、紅色、赤色、ピンク色、白色、黄色、黄白などに加え、白と紅が混じった爪紅(つまべに)や斑(まだら)などに分類されます。
近年は部分的に薄い緑色をした蓮も作出されています。

そして、これらの観賞用の園芸品種である花蓮とは別に、レンコンをとるために品種改良を進められた食用の蓮の品種群もあります。

大覚寺・大沢池の蓮 2019年7月21日 撮影:MKタクシー

大覚寺・大沢池の蓮 2019年7月21日 撮影:MKタクシー

 

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洛西の蓮おすすめスポット4選

① 法金剛院(ほうこんごういん)〈右京区〉

法金剛院の蓮とアジサイ 2019年6月30日 撮影:MKタクシー

法金剛院の蓮とアジサイ 2019年6月30日 撮影:MKタクシー

特別名勝の庭園で知られる寺院

京都の西郊にある双ヶ岡(ならびがおか)の東麓にたたずむ、平安時代初めに創建の寺院です。
双岡大臣とも称された貴族の清原夏野の山荘だったところが、のちに寺院へと改められました。

法金剛院の蓮 2019年7月10日 撮影:MKタクシー

法金剛院の蓮 2019年7月10日 撮影:MKタクシー

庭園にある青女の滝(せいじょのたき)は、日本最古の人造の滝といわれます。
平安時代の貴重な庭園の遺構として、国の特別名勝に指定されています。
特別名勝は、京都では世界遺産よりもレアです。

法金剛院の蓮 2019年7月14日 撮影:MKタクシー

法金剛院の蓮 2019年7月14日 撮影:MKタクシー

蓮の開花期に早朝拝観が行われる「花の寺」

法金剛院は「関西花の寺二十五ヵ所」の第13番霊場にも選ばれ、「花の寺」とも言われます。
付近の地名である花園も法金剛院に由来するとされています。
春は待賢門院桜、秋には紅葉が有名ですが、中でも有名なのが夏は蓮(ハス)です。

法金剛院の蓮 2017年7月26日 撮影:MKタクシー

法金剛院の蓮 2017年7月26日 撮影:MKタクシー

京都を代表する蓮の花の名所として知られ、7月半ばの蓮の花が開花する期間に行われる早朝拝観の観蓮会(かんれんえ)は京都の風物詩です。
わざわざ蓮の花のために夏の早朝から開門してくれる寺院は、京都でも法金剛院くらいです。
蓮の花が最も美しい夏の早朝に見ることができる、おすすめのスポットです。
2022年は7月9日(土)~31日(日)に観蓮会が開催されます。

法金剛院・礼堂前の蓮 2017年7月26日 撮影:MKタクシー

法金剛院・礼堂前の蓮 2017年7月26日 撮影:MKタクシー

拝観情報

開園時間9:00~16:00(受付は15:30まで)
拝観料大人 500円
小人 300円
TEL075-461-9428
住所京都市右京区扇野町49
アクセスJR「花園」より徒歩3分
観蓮会
開催期間2022年7月9日(土)~3日(日)
開園時間7:30~13:00(受付は12:30まで)

公式ホームページ:法金剛院 | 関西花の寺 第一三番霊場

法金剛院・礼堂前の蓮 2017年7月26日 撮影:MKタクシー

法金剛院・礼堂前の蓮 2017年7月26日 撮影:MKタクシー

法金剛院の関連記事

法金剛院の蓮 2019年7月10日 撮影:MKタクシー

法金剛院の蓮 2019年7月10日 撮影:MKタクシー

 

蓮の豆知識
開きはじめた1日目の蓮の花 天龍寺 2018年8月4日 撮影:MKタクシー

開きはじめた1日目の蓮の花 天龍寺 2018年8月4日 撮影:MKタクシー

早朝に開花し4日で散る蓮の花

蓮の花は、早朝に開き、お昼頃には閉じる開閉運動を行います。
開花から4日目に、蓮の花は全て散ります。

花の開き方も同じではなく、1日目はつぼみが5cmほど開いただけで花が閉じます。
開くのはわずかな1日目でも、受粉は可能です。
早朝5時ごろから開花し、午前10時くらいまでには閉じてしまうので、咲いている姿は朝のうちしか見られません。
おちょぼ口のように咲いたとっくり型の1日目の蓮の花をもっとも好む人もいます。

もっとも整った形の2日目の蓮 京都府立植物園・蓮池 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

もっとも整った形の2日目の蓮 京都府立植物園・蓮池 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

蓮の花が蓮らしく最も美しく咲くのが、2日目の蓮の花です。
甘い香りももっとも強くなります。
深夜2時くらいからゆっくりと開きはじめ、朝7時ごろには全開します。お昼頃には再び花が閉じます。
一般的には、もっとも好まれるのが2日目の蓮の花です。蓮の花特有の香りがもっとも強いのも2日目です。

開ききった3日目の蓮 東寺 2018年8月8日 撮影:MKタクシー

開ききった3日目の蓮 東寺 2018年8月8日 撮影:MKタクシー

3日目は、2日目と同じように深夜2時ごろから蓮の花が開きはじめ、朝7時くらいに全開します。
2日目とは異なり、大きく全開します。下の花弁も下がるのが2日目との違いです。
お昼頃からやや閉じますが、完全には閉じずに半開状態です。
蓮の花が午後も咲いている姿が見られますが、概ね3日目の蓮の花です。

散りゆく4日目の蓮 京都府立植物園・四季彩の丘 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

散りゆく4日目の蓮 京都府立植物園・四季彩の丘 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

4日目には、夜中から再び開きはじめ、早朝には蓮の花が全開します。あとは開く一方で、早いものは朝9時ごろから散り始めます。そのままお昼前には花びらが散ってしまいます。

品種や個体によって差異はありますが、蓮の花はたった4日の命です。
蓮の品種によっては、日が経つにつれて色が薄れる退色が見られることもあります。
じっくり見れば、何日目の花なのかだいたい区別できるようになります。

蓮の花を見るなら朝早いうちがおすすめです。
なお、蓮の花が開花するときに「ポン」という音がするといわれることがありますが、俗説です。
とても幻想的な話しはありますが、離弁花である蓮の花の構造からみても、音がすることはありません。
実際に音がするかどうかは、学術的な調査も何度か行われていますが、蓮の開花音は確認されていません。

 

 

② 大沢池(おおさわのいけ)〈右京区〉

大覚寺・大沢池の蓮 2019年7月7日 撮影:MKタクシー

大覚寺・大沢池の蓮(名古曽) 2019年7月7日 撮影:MKタクシー

大覚寺・大沢池とは

大覚寺の東側に広がる周囲約1kmの人工池です。
平安時代初期の嵯峨天皇の離宮である嵯峨院の庭園遺構です。
中国で古くから知られる景勝地である洞庭湖(どうていこ)を模して造られたとされ、「庭湖(ていこ)」とも呼ばれます。
巨勢金岡(こせのかなおか)の作庭と伝えられ、池に舟を浮かべて楽しむ池泉舟遊式庭園でした。
今も秋の「観月の夕べ」では龍頭鷁首舟が大沢池に浮かべられ、お月見が行われます。

大覚寺・大沢池の蓮 2019年7月7日 撮影:MKタクシー

大覚寺・大沢池の蓮(名古曽) 2019年7月7日 撮影:MKタクシー

古くから京都を代表する観月の地として知られ、奈良の猿沢池、滋賀の石山寺と並び称されました。池に映る月の姿を楽しみました。

大沢池の北畔に残る「名古曽の滝(なこそのたき)」は、百人一首で歌われたことでも知られる国指定名勝です。

滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ(千載集(せんざいしゅう)・藤原公任(きんとう))

大覚寺・大沢池の蓮 見頃 2018年7月28日 撮影:MKタクシー

大覚寺・大沢池の蓮(名古曽) 見頃 2018年7月28日 撮影:MKタクシー

大沢池とその周辺では、豊かな自然が残されています。アオサギや白いチュウサギがよく見られます。たまに美しいカワセミが姿を見せてくれることもあります。
戦前までは近くの子供たちが泳いだり、ウナギやザリガニ、カエルをとったりする遊び場でもありました。

大覚寺・大沢池の蓮 見頃 2018年8月4日 撮影:MKタクシー

大覚寺・大沢池の蓮(名古曽) 見頃 2018年8月4日 撮影:MKタクシー

嵯峨御所とも呼ばれ、「いけばな嵯峨御流(さがごりゅう)」の総司所でもあります。
大沢池の中にある天神島、菊ヶ島、庭湖石の配置であるニ島一石が嵯峨御流の基本形に通じています。

 

おすすめポイント

古くから景勝地として数々の歌にも詠まれて来た大沢池は、夏の京都でも最大の蓮スポットでもあります。
周囲1kmある大きな大沢池は、さすがに水面の全てが蓮の花で覆い尽くされているわけではありません。

大覚寺・大沢池の蓮 見頃 2019年7月28日 撮影:MKタクシー

大覚寺・大沢池の蓮(名古曽) 見頃 2019年7月28日 撮影:MKタクシー

それでも池の半ば近くを蓮の花が覆い、一斉に咲き誇る姿は、京都でも他に類を見ない壮観な景色です。
特に北側から北東側と南西側に多くの蓮の花が密生しており、満開の時期には芳しい香りが充満しています。

大覚寺・大沢池の蓮 見頃 2018年8月4日 撮影:MKタクシー

大覚寺・大沢池の蓮(名古曽) 見頃 2018年8月4日 撮影:MKタクシー

鉢植えの蓮の花も良いですが、本来の植生どおり夏の池に咲く姿は自然の美を感じます。
本来、大沢池は舟で楽しむ池泉舟遊式庭園です。一度舟から蓮の花を楽しんでみたいものです。
大沢池に咲く蓮の花の見頃は7月上旬~8月上旬ごろです。

大沢池 秋里籬嶌 1780年刊行「都名所図会」 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

大沢池 秋里籬嶌 1780年刊行「都名所図会」 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

蘇った大沢池の蓮

1780年に刊行された都名所図会では、大沢池には蓮の姿は確認できません。
今の大沢池とは異なり、池の周りには松並木が植えられていたことが確認できます。

大沢池では、1989年ごろに水草が繁茂することを目的として、ソウギョ(草魚)を放流しました。
かつては大沢池の全面に水草が繁茂していましたが、毎年9月の観月会で池に映る月を楽しむ必要があるため、ある程度の水草除去が必要とされていました。
水草除去は非常に人出と費用がかかる大変な作業でした。
ソウギョは狙い通り繁茂する水草をあっとういう間に一掃してくれましたが、不要な水草だけでなく蓮も食べつくしてしまいました。
池の生態系は一変し、単に蓮の花を楽しめないというだけでなく、水質の悪化や池のまわりの桜も枯れはじめるなど、1990年ごろには大変な状況が生じていました。

大覚寺・大沢池の復活し始めた蓮 見頃 2008年8月13日 撮影:MKタクシー

大覚寺・大沢池の復活し始めた蓮 見頃 2008年8月13日 撮影:MKタクシー

大覚寺では、人の都合で放流したソウギョをまた人の一方的な都合で殺生することが許されるのか、何か代案はないのか、など様々な検討した結果、ソウギョを駆除することを決断しました。

2001年から駆除がはじまり、かつての美しい景観が戻りはじめ巻いた。
そして、2006年には17年ぶりに蓮の花が復活しました。
池の底で眠りについていたかつての蓮が自然に発芽したのです。
これにはプロジェクトに関わった関係者一同大感激だったそうです。
蓮の種の寿命が長いことは知られており、ある程度の自然発芽は想定していたものの、あちこちから元気に伸びる蓮の芽は想定外でした。

この爪紅色の蓮は「名古曾(なこそ)」と名付けられました。
大沢池の畔にある名古曾の滝に由来する名称です。
特定の蓮の品種を指す名称というよりも、大沢池に咲く蓮の総称と捉えるべきでしょう。
その後も順調に蓮は育ち、今では夏になると蓮の花が美しく広がる景観をとりもどしました。

大覚寺・大沢池の蓮 見頃 2019年7月7日 撮影:MKタクシー

大覚寺・大沢池の蓮(名古曽) 見頃 2019年7月7日 撮影:MKタクシー

 

拝観情報

拝観時間9:00~17:00(受付は16:30)
拝観料
(諸堂エリア)
大人  500円
小中高 300円
拝観料※
(大沢池エリア)
大人  300円
小中高 100円
TEL075-871-0071
住所京都市右京区嵯峨大沢町4
アクセスJR「嵯峨嵐山」より徒歩20分

※2020年3月16日から蓮の花が咲く大沢池エリアも通年有料化されました。

公式ホームページ:旧嵯峨御所 大本山 大覚寺

大覚寺・大沢池の蓮 見頃 2019年7月21日 撮影:MKタクシー

大覚寺・大沢池の蓮(名古曽) 見頃 2019年7月21日 撮影:MKタクシー

大沢池・大覚寺の関連記事

大覚寺・大沢池の蓮 終わり 2019年9月16日 撮影:MKタクシー

大覚寺・大沢池の蓮(名古曽) 終わり 2019年9月16日 撮影:MKタクシー

 

③ 天龍寺(てんりゅうじ)〈右京区〉

天龍寺・放生池の蓮 咲き始め 2020年6月23日 撮影:MKタクシー

天龍寺・放生池の蓮 咲き始め 2020年6月23日 撮影:MKタクシー

天龍寺とは

鎌倉時代に離宮「亀山殿」があった風光明媚な地に、夢窓疎石(むそうそせき)を開山として1335年に創建されました。
開基である足利尊氏は、心ならずも敵対したまま京都から離れた吉野で亡くなった後醍醐天皇の菩提を弔うため、巨大な伽藍の寺院を築きました。

天龍寺・放生池の蓮 五分咲き 2019年7月28日 撮影:MKタクシー

天龍寺・放生池の蓮 五分咲き 2019年7月28日 撮影:MKタクシー

造営には、莫大な費用が必要とされました。費用を賄うために元との交易を行い、貿易船は「天龍寺船」と言われました。
京都五山の寺格が整えられると、京都五山の第一位として、室町幕府の厚い庇護を受けました。

天龍寺・放生池の蓮 見頃 2019年6月23日 撮影:MKタクシー

天龍寺・放生池の蓮 見頃 2019年6月23日 撮影:MKタクシー

夢窓疎石が作庭した「曹源池(そうげんち)庭園」は名庭として知られ、特別名勝の第一号に指定されました。
1994年には世界文化遺産「古都京都の文化財」のひとつに指定されました。

天龍寺・放生池の蓮 散りはじめ 2018年8月4日 撮影:MKタクシー

天龍寺・放生池の蓮 散りはじめ 2018年8月4日 撮影:MKタクシー

おすすめポイント

曹源池庭園で知られる天龍寺ですが、蓮の花を楽しめるのは無料の前庭にある放生池(ほうじょうち)です。
放生池のある前庭は、渡月橋へと続く長辻通沿いにある総門と法堂(はっとう)の間に広がります。

天龍寺・放生池の蓮 2020年6月23日 撮影:MKタクシー

天龍寺・放生池の蓮 2020年6月23日 撮影:MKタクシー

蓮の花が咲く放生池の周囲は駐車場になっており、鉄柵で囲まれています。
南北二つの池に分かれており、真ん中を東西に石橋がかかります。
本来は、総門、勅使門から放生池の石橋を渡るのが参拝ルートです。
石橋が俗世から聖なる空間へと入る境界を意味しています。

天龍寺 秋里籬嶌 1780年刊行「都名所図会」 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

天龍寺 秋里籬嶌 1780年刊行「都名所図会」 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

1780年に刊行された都名所図会でも、やや形は異なるものの、放生池が同じ位置に確認できます。蓮の花の姿は確認できませんが。
なお、今の天龍寺と同じような伽藍となっていますが、仏殿(法堂)や方丈は幕末の金門の変で消失しており、明治以降の再建です。放生池のすぐ東側の勅使門は当時から現存しています。

天龍寺・放生池の蓮 見頃 2021年7月19日 撮影:MKタクシー

天龍寺・放生池の蓮 見頃 2021年7月19日 撮影:MKタクシー

夏になると、天龍寺の塔頭群やはるか愛宕山をバックに、放生池を埋め尽くすように蓮の花が咲き乱れます。
前庭には蓮の花の香りが漂います。

天龍寺・放生池の蓮 散りはじめ 2018年8月4日 撮影:MKタクシー

天龍寺・放生池の蓮 散りはじめ 2018年8月4日 撮影:MKタクシー

見頃は7月中旬~8月上旬ごろです。
放生池は、石橋で南北に分かれています。蓮の花は南側がやや開花が早く、北側はやや遅めです。

天龍寺・放生池の蓮 見頃 2019年7月28日 撮影:MKタクシー

天龍寺・放生池の蓮 見頃 2019年7月28日 撮影:MKタクシー

天龍寺では、毎年 7月の最終土曜日と日曜日に暁天講座(ぎょうてんこうざ)が開催されます。
6:00~7:00に座禅、7:00~8:00に提唱というお話が聞けます。
ちょうど暁天講座のころには、放生池の蓮が見頃を迎えています。
ぜひ、暁天講座にも参加してみてください。終了後の素麺接待は最高ですよ。
2022年は3年ぶりに天龍寺暁天講座は開催予定です。

 

拝観情報

拝観時間8:30~17:30
放生池のある前庭は境内自由エリア
拝観料高校生以上:500円
小・中学生:300円
未就学児 :無料
放生池のある前庭は境内自由エリア
TEL075-881-1235
住所京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
アクセス嵐電「嵐山」よりすぐ

公式ホームページ:世界遺産|京都 嵯峨嵐山 臨済宗大本山 天龍寺 公式ホームページ

天龍寺・放生池の蓮 見頃 2018年8月4日 撮影:MKタクシー

天龍寺・放生池の蓮 見頃 2018年8月4日 撮影:MKタクシー

天龍寺の関連記事

天龍寺・放生池の蓮 散りはじめ 2019年7月21日 撮影:MKタクシー

天龍寺・放生池の蓮 散りはじめ 2019年7月21日 撮影:MKタクシー

 

蓮の豆知識② 
建仁寺・放生池の蓮 2020年6月29日 撮影:MKタクシー

建仁寺・放生池の蓮 2020年6月29日 撮影:MKタクシー

放生池と蓮の花

今回の記事中でも、天龍寺、相国寺、東福寺の放生池をおすすめの蓮スポットとして取り上げています。
放生池というのは、捕えた魚や鳥を逃がす放生会(ほうじょうえ)を行うための池です。

建仁寺・放生池の蓮 2021年8月4日 撮影:MKタクシー

建仁寺・放生池の蓮 2021年8月4日 撮影:MKタクシー

放生池と書いて「ほうじょうち」または「ほうじょういけ」と読みます。
この位置に池を設けるのは、禅宗寺院の典型的な伽藍配置です。
天龍寺は三門が現存しませんが、三門の正面に放生池を設けています。
京都では、他にも建仁寺の放生池でも蓮の花が咲いています。

建仁寺・放生池の蓮 2021年6月30日 撮影:MKタクシー

建仁寺・放生池の蓮 2021年6月30日 撮影:MKタクシー

放生会は、インドに起源がある行事ですが、神仏習合の影響で八幡宮系の神社でも取り入れられています。
京都では石清水八幡宮にも放生池があり、多くはありませんが蓮の花が咲いています。
石清水八幡宮で毎年9月15日に行われる石清水祭、かつて石清水放生会と言われていました。
葵祭(上賀茂神社・下鴨神社)、春日祭(春日大社)と並ぶ三勅祭のひとつとして、勅使が派遣される格式高い祭事でした。
今は山麓を流れる放生川(大谷川)で放生会が行われています。

天龍寺・放生池の蓮 見頃 2021年7月19日 撮影:MKタクシー

天龍寺・放生池の蓮 見頃 2021年7月19日 撮影:MKタクシー

 

 

④ 小倉池(おぐらいけ)〈右京区〉

小倉池の蓮 見頃 2021年7月22日 撮影:MKタクシー

小倉池の蓮 見頃 2021年7月22日 撮影:MKタクシー

小倉池とは

小倉池は、嵐山嵯峨野エリアの西側にそびえる小倉山の東麓にあるため池です。おそらく農業用水として利用するために作られた池です。
小倉山とは、かつては嵐山嵯峨野の西側に連なる山々の総称でしたが、今はその中の296メートルのピークを指します。

小倉池の蓮と御髪神社 2021年7月22日 撮影:MKタクシー

小倉池の蓮と御髪神社 2021年7月22日 撮影:MKタクシー

小倉池のすぐ西側には、御髪神社(みかみじんじゃ)という神社があります。日本で唯一の髪の神社として、理容・美容業界などから篤い信仰を集めています。
1961年に京都の理美容関係者によって創建された、意外と新しい神社です。

御髪神社から見た小倉池の蓮 2021年7月22日 撮影:MKタクシー

御髪神社から見た小倉池の蓮 2021年7月22日 撮影:MKタクシー

祭神は鎌倉時代終り頃の藤原采女亮政之(ふじわらうねめのすけまさゆ)という人物で、日本における理美容業の祖と言われています。

小倉池のすぐ南側には、トロッコ嵐山駅があり、北へ100メートルほど進むと常寂光寺へと出ます。

小倉池の蓮 見頃 2021年7月19日 撮影:MKタクシー

小倉池の蓮 見頃 2021年7月19日 撮影:MKタクシー

 

おすすめポイント

京都で「おぐら池」といえば、かつては蓮見舟で賑わったという名所だった巨椋池が有名です。巨椋池は小倉池と表記されることもありました。宇治市には小倉という地名があります。

小倉池の蓮 見頃 2021年7月31日 撮影:MKタクシー

小倉池の蓮 見頃 2021年7月31日 撮影:MKタクシー

国営の干拓事業によって巨椋池が消滅してしまいましたが、最近巨椋池とはまた別の「おぐらいけ」が蓮の名所として脚光を浴び始めています。
嵐山にある小倉池です。

小倉池の蓮 見頃 2021年7月22日 撮影:MKタクシー

小倉池の蓮 見頃 2021年7月22日 撮影:MKタクシー

小倉池は、小倉山山麓に並ぶ亀山公園、大河内山荘、トロッコ嵐山駅、常寂光寺などを結ぶ道の途中にある蓮スポットです。
南北100メートル余り、東西50メートルほどの池を、蓮の花が覆い尽くします。

小倉池の蓮 見頃 2021年7月31日 撮影:MKタクシー

小倉池の蓮 見頃 2021年7月31日 撮影:MKタクシー

もとはそれほど蓮の花が咲く池ではありませんでしたが、2018年の改修工事により、蓮が水面を埋め尽くす姿へと生まれ変わりました。
それまでも夏の小倉池は見たことがありましたが、ある年からたくさんの蓮が咲いており、「あれ?ここにこんなに蓮なんて咲いてたっけ?」とびっくりしたことを覚えています。

小倉池の蓮 終わり近し 2019年9月28日 撮影:MKタクシー

小倉池の蓮 終わり近し 2019年9月28日 撮影:MKタクシー

天龍寺や大覚寺・大沢池の蓮が散ったあとでもまだ咲いており、京都でもかなり遅咲きの蓮です。
9月に入ってもまだ元気に花を咲かせている蓮を見ることができます。9月末頃でもまだそれなりの数の蓮の花が咲いているから驚きです。
小倉池の蓮の花の見頃は7月中旬~8月下旬ごろです。

小倉池の蓮 見頃 2021年7月22日 撮影:MKタクシー

小倉池の蓮 見頃 2021年7月22日 撮影:MKタクシー

小倉池にはカワセミがよく出没するようで、大きなカメラと三脚を構えたカメラマンたちをよく見かけます。
一度美しいカワセミを見てみたいものです。カワセミと蓮の共演なんて、さぞかし素敵な景色でしょう。

小倉池の蓮 終わり近し 2019年9月28日 撮影:MKタクシー

小倉池の蓮 終わり近し 2019年9月28日 撮影:MKタクシー

 

見学情報

見学時間日中随時
見学料自由
住所京都市右京区嵯峨小倉山山本町
アクセス嵯峨野観光鉄道「トロッコ嵐山」よりすぐ

 

⑤ 長岡天満宮(ながおかてんまんぐう)〈長岡京市〉

長岡天満宮・八条ヶ池の西湖紅蓮 咲き始め 2020年6月20日 撮影:MKタクシー

長岡天満宮・八条ヶ池の西湖紅蓮 咲き始め 2020年6月20日 撮影:MKタクシー

長岡天満宮とは

菅原道真が無実の罪で大宰府へと左遷される途中、「我が魂長くこの地にとどまるべし」と言い残したことがはじまりと伝えられています。
寛永15年(1638年)には桂離宮を作ったことで知られる八条宮智仁親王により、新たに溜め池の八条ヶ池が築造されました。
八条ヶ池は、堤高4.2m、堤頂長430m、総貯水量は35,000㎥にもなる乙訓エリア最大級の溜池です。
八条ヶ池の中央を貫く参道には、樹齢百数十年というキリシマツツジが植えられています。
4月末から5月初めにかけて参道を真っ赤に彩ります。

長岡天満宮・八条ヶ池の西湖紅蓮 咲き始め 2019年6月22日 撮影:MKタクシー

長岡天満宮・八条ヶ池の西湖紅蓮 咲き始め 2019年6月22日 撮影:MKタクシー

おすすめポイント

長岡天満宮は、今回の15選中唯一の神社からの入選です。

長岡天満宮の東側にある八条ヶ池は、蓮の花だけでなく水生植物の宝庫です。
八条ヶ池の北東部にある水上橋の周囲では、多くの水生植物を楽しむことができます。
池の中では初夏からカキツバタ(杜若)、キショウブ(黄菖蒲)、コウホネ(河骨)、ハナショウブ(花菖蒲)、スイレン(睡蓮)などが、池の畦ではアヤメ(菖蒲)やハンゲショウ(半夏生)などが順次咲きます。
そして夏本番を迎えると、蓮の花が見頃を迎えます。

長岡天満宮・八条ヶ池の西湖紅蓮 ちらほら 2020年6月17日 撮影:MKタクシー

長岡天満宮・八条ヶ池の西湖紅蓮 ちらほら 2020年6月17日 撮影:MKタクシー

八条ヶ池に咲く蓮の花は、長岡京市の友好都市である寧波(にんぽー)市から贈られた西湖紅蓮です。
1996年に約150株の西湖紅蓮が、寧波市から贈られてきました。今は300株まで増えました。
西湖紅蓮は「さいここうれん」と読みます。
一般には、紅蓮と書いて「ぐれん」と読みますが、蓮の品種名として使われるときは、普通「こうれん」と読みます。「ぐれん」は紅蓮地獄のように仏教用語として使われます。
なお白蓮は蓮の品種名の場合も「はくれん」と「びゃくれん」の両方の場合があります。

長岡天満宮・八条ヶ池の西湖紅蓮 咲きはじめ 2020年6月20日 撮影:MKタクシー

長岡天満宮・八条ヶ池の西湖紅蓮 咲きはじめ 2020年6月20日 撮影:MKタクシー

蓮の花弁の縁が薄いピンク色、内側が白色の美しい蓮の花です。葉の香りが際立って良い品種としても知られます。
西湖紅蓮を送ってくれた寧波は、上海の南側にある都市です。かつては遣唐使が目指した歴史ある港町です。
1983年に長岡京市と友好都市盟約が締結されました。遅れて益田市(島根県)と上田市(長野県)も友好交流都市になっています。
八条ヶ池の西湖紅蓮の見頃は7月上旬~下旬ごろです。

長岡天満宮 秋里籬嶌 1780年刊行「都名所図会」 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

長岡天満宮 秋里籬嶌 1780年刊行「都名所図会」 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

八条ヶ池で蓮の花が主に見られるのは、西北部の中の島を挟んだ西池部分です。
1780年刊行の都名所図会では、中の島や西池はありません。
中央参道は部分的に松が植えられているだけで、キリシマツツジもありません。今のキリシマツツジは樹齢170年ほどなので、植えられたのは都名所図会が刊行されてから数十年後ということになります。

長岡天満宮・八条ヶ池の西湖紅蓮 咲き始め 2016年6月25日 撮影:MKタクシー

長岡天満宮・八条ヶ池の西湖紅蓮 咲き始め 2016年6月25日 撮影:MKタクシー

拝観情報

拝観時間日中随時
拝観料境内自由
八条ヶ池の水上橋開門は7:00~18:00
(10月~3月は8:00~17:00)
TEL075-951-1025
住所京都府長岡京市天神2丁目15-13
アクセス阪急「長岡天神」より徒歩10分

公式ホームページ:長岡天満宮 | 学問の神様

長岡天満宮・八条ヶ池の西湖紅蓮 五分咲き 2018年7月1日 撮影:MKタクシー

長岡天満宮・八条ヶ池の西湖紅蓮 五分咲き 2018年7月1日 撮影:MKタクシー

 

長岡天満宮の関連記事

 

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洛中の蓮おすすめスポット4選

① 東本願寺(ひがしほんがんじ)〈下京区〉

東本願寺の淀姫 咲き始め 2019年7月2日 撮影:MKタクシー

東本願寺・南周濠の蓮(淀姫) 咲き始め 2019年7月2日 撮影:MKタクシー

東本願寺とは

正式には真宗本廟(ほんびょう)という、真宗大谷派の本山寺院です。
末寺は8,500ヶ寺といい、西本願寺と並んで日本でも有数の大教団の中心です。

東本願寺の淀姫 五分咲き 2014年7月7日 撮影:MKタクシー

東本願寺・南周濠の蓮(淀姫) 五分咲き 2014年7月7日 撮影:MKタクシー

境内には御影堂や阿弥陀堂など巨大な建造物がずらりと並んでいます。
1895年に再建された御影堂は、京都のみならず日本でも最大級の木造建築として知られます。
渡り廊下には、再建工事に使用した髪の毛を編み込んだ「毛綱」が展示されています。
2015年には、10年以上に及んだ御影堂と阿弥陀堂の修復工事が完成しました。

東本願寺の淀姫 見頃 2016年7月17日 撮影:MKタクシー

東本願寺・南周濠の蓮(淀姫) 見頃 2016年7月17日 撮影:MKタクシー

 

おすすめポイント

京都駅前すぐにある広大な東本願寺ですが、蓮の花が見られるのは境内ではなくすぐ南側の壁沿いにある周濠の中です。
それほど大きくはない周濠ですが、蓮の花が密生しています。
京都駅からすぐという交通至便なところにありながら、蓮の穴場として知る人ぞ知る存在です。
蓮の花が咲く周濠は、明治に入って防火用水として設けられたものです。琵琶湖疎水から引いた水で、本願寺水道として知られます。
蹴上の水源地から、高低差を利用して東本願寺へとひかれています。
ほとんど地下を通りますが、鴨川を渡る部分では、五条大橋の橋げた下を水道管が通っているのを見ることができます。
本願寺水道は1897年に完成し、老朽化により2008年に停水されました。

東本願寺の淀姫 見頃 2016年7月17日 撮影:MKタクシー

東本願寺・南周濠の蓮(淀姫) 見頃 2016年7月17日 撮影:MKタクシー

東本願寺の蓮の花が見頃を迎えるのは、7月中旬~下旬ごろで、ちょうど祇園祭の宵山や山鉾巡行のころです。
2021年は宵山や山鉾巡行などの主たる行事の催行はありませんが、例年は東本願寺の蓮の花を見てから祇園祭へと向かうことも多いです。

東本願寺の淀姫 見頃 2019年7月16日 撮影:MKタクシー

東本願寺・南周濠の蓮(淀姫) 見頃 2019年7月16日 撮影:MKタクシー

京都駅からもたった7分ですので、京都駅で空き時間ができたときには、蓮の花見物に是非訪ねてみてください。
蓮の花が咲いている南周濠は東本願寺の外側にあります。
拝観時間外でもいつでも蓮の花を見ることができます。

東本願寺の淀姫 見頃 2016年7月16日 撮影:MKタクシー

東本願寺の淀姫 見頃 2016年7月16日 撮影:MKタクシー

拝観情報

拝観時間3月~10月 5:50~17:30
11月~2月 6:20~16:30
南周濠は日中随時エリア
拝観料境内自由
TEL075-371-9181
住所京都市下京区烏丸七条上ル
アクセス地下鉄「五条」より徒歩5分
JR「京都」より徒歩7分

公式ホームページ:東本願寺

東本願寺の淀姫 見頃 2009年8月25日 撮影:MKタクシー

東本願寺・南周濠の蓮(淀姫) 見頃 2009年8月25日 撮影:MKタクシー

 

東本願寺の関連記事

東本願寺の淀姫 散りはじめ 2018年8月9日 撮影:MKタクシー

東本願寺・南周濠の蓮(淀姫) 散りはじめ 2018年8月9日 撮影:MKタクシー

 

蓮の豆知識③ 
淀城の淀姫 2019年7月15日 撮影:MKタクシー

淀城・内堀の蓮(淀姫) 2019年7月15日 撮影:MKタクシー

淀城由来の蓮「淀姫」

淀城の堀に咲く桃一重大型有条の蓮の花は、固有種として「淀姫」と名づけられました。
豊臣秀吉の側室である淀殿(茶々)ではなく、淀城主の稲葉氏が淀姫川に蓮の花を植えたことに由来する名称です。
淀姫川が今のどの川なのかはわかりませんが、淀の産土神である與杼(よど)神社の別名である淀姫社、淀姫大明神に関係する川であると思われます。今は淀城の本丸に位置する與杼神社ですが、明治期の河川改修までは桂川の右岸(北岸)に位置していました。
なお淀殿は淀城を居城として与えられたことが由来ですが、今の淀城より500mほど北にありました。

宇治市植物公園の淀姫 2019年7月12日 撮影:MKタクシー

宇治市植物公園の蓮(淀姫) 2019年7月12日 撮影:MKタクシー

淀城が廃城になったあとの1885年に植えられた蓮が起源ではないかとされています。
石垣修復工事の影響や、アカミミガメの食害によってでいったん蓮の花は姿を消しましたが、淀観光協会によって蓮の花復活の取り組みが進められています。
2019年に堀の一部に宇治市植物公園から譲られた淀姫があらためて植栽されました。
7月下旬を中心に、比較的長期間開花が続くのが特徴の蓮の花です。

宇治市植物公園の淀姫 2021年7月18日 撮影:MKタクシー

宇治市植物公園の蓮(淀姫) 2021年7月18日 撮影:MKタクシー

 

 

② 相国寺(しょうこくじ)〈上京区〉

相国寺・放生池の蓮 咲き始め 2019年7月2日 撮影:MKタクシー

相国寺・放生池の蓮 咲き始め 2019年7月2日 撮影:MKタクシー

相国寺とは

相国寺とは、開基である太政大臣(相国)の足利義満に由来します。
京都五山の第二位として高い格式を誇り、創建当初は高さ100mを超えるという巨大な七重大塔が聳えていました。
京都のシンボルとして知られる東寺五重塔の約2倍という、驚くべき高さです。

相国寺・放生池の蓮 五分咲き 2019年7月13日 撮影:MKタクシー

相国寺・放生池の蓮 五分咲き 2019年7月13日 撮影:MKタクシー

有名な金閣寺と銀閣寺も、相国寺の境外塔頭(けいがいたっちゅう)という位置づけにある、京都の仏教界でも重要な寺院です。

1984年に開館した境内にある承天閣(じょうてんかく)美術館は、伊藤若冲(じゃくちゅう)の作品などの所蔵で知られます。

相国寺・放生池の蓮 2019年7月13日 撮影:MKタクシー

相国寺・放生池の蓮 2019年7月13日 撮影:MKタクシー

おすすめポイント

相国寺で蓮の花が見られるのは、境内南側にある放生池(ほうじょうち)です。
別名功徳池とも、単に蓮池とも言われる池です。
池を渡る石橋は天界橋と言います。

相国寺・放生池の蓮 見頃 2018年7月29日 撮影:MKタクシー

相国寺・放生池の蓮 見頃 2018年7月29日 撮影:MKタクシー

天文20年(1551年)に京都の覇権を巡って三好長慶方が細川晴元方を破った相国寺の戦いが繰り広げられました。まさに石橋を挟んで激戦が繰り広げられたため、石橋の戦いとも言われています。
この戦いで相国寺の伽藍は炎上しました。

相国寺・放生池の蓮 見頃 2018年7月29日 撮影:MKタクシー

相国寺・放生池の蓮 見頃 2018年7月29日 撮影:MKタクシー

放生池では、池の中だけではなく周囲に鉢植えの蓮も並べられています。
普段はフェンスで放生池は囲まれていますが、蓮の花のシーズンはフェンスの一部を取り除いて蓮の花が見やすくしてくれています。
放生池の中だけでなく、周囲にも鉢植えの蓮がずらりと並べられています。

相国寺・放生池の楚天祥雲 見頃 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

相国寺・放生池の楚天祥雲 見頃 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

中国産の品種である楚天祥雲(そてんしょううん)や、古代蓮として有名な大賀蓮など、様々な品種の蓮の花が植えられています。

相国寺放生池の蓮の花の見頃は7月中旬~8月上旬ごろです。

相国寺・放生池の蓮 見頃 2018年7月29日 撮影:MKタクシー

相国寺・放生池の蓮 見頃 2018年7月29日 撮影:MKタクシー

拝観情報

拝観期間春と秋の特別拝観のみ
放生池のある前庭は境内自由エリア
TEL075-231-0301
住所京都市上京区相国寺門前町701
アクセス地下鉄「今出川」より4分

公式ホームページ:相国寺 | 臨済宗相国寺派

相国寺・放生池の蓮 見頃 2018年8月4日 撮影:MKタクシー

相国寺・放生池の蓮 見頃 2018年8月4日 撮影:MKタクシー

 

③ 革堂 行願寺(こうどう ぎょうがんじ)〈中京区〉

革堂行願寺の蓮 2019年7月7日 撮影:MKタクシー

革堂行願寺の蓮 2019年7月7日 撮影:MKタクシー

革堂行願寺とは

西国三十三ヶ所観音霊場の第19番札所で、今も多くの巡礼者が訪れるお寺です。
寿老人を祀った都七福神のひとつでもあり、一月には多くの参拝客が集まります。
1004年に革聖/皮聖(かわのひじり)と言われた行円によって創建されたと伝えられています。
正式には行願寺と言いますが、革聖ゆかりのお寺ということで、一般には革堂と呼ばれます。

革堂行願寺の蓮 2019年7月20日 撮影:MKタクシー

革堂行願寺の蓮 2019年7月20日 撮影:MKタクシー

今も門前に「一条革堂」という碑があるとおり、かつては一条通沿いにありました。
豊臣秀吉の京都改造時に、寺町通へと移転し、1708年に現在地へと移りました。
度々焼失の記録が残り、今の本堂は1815年の建立です。

革堂行願寺の蓮 2020年7月18日 撮影:MKタクシー

革堂行願寺の蓮 2020年7月18日 撮影:MKタクシー

おすすめポイント

京都の中心部にあり、境内は広くはありませんが、夏には鉢植えの蓮の花が並びます。
本堂前の参道はもちろん、庫裏前から寿老人神堂などの前まで蓮の花が並び、境内は蓮の花で埋め尽くされる感があります。

革堂行願寺の蓮の間の猫 2018年7月8日 撮影:MKタクシー

革堂行願寺の蓮の間の猫 2018年7月8日 撮影:MKタクシー

以前から境内には猫があちこちにいるお寺ですが、最近は猫のお寺としても売り出し中です。
鉢植えの蓮の間のあちこちで猫が顔を出しているかもしれません。
蓮の間を良く探してみて下さい。

革堂行願寺の蓮 2020年7月18日 撮影:MKタクシー

革堂行願寺の蓮 2020年7月18日 撮影:MKタクシー

9月に入り、蓮の花の季節が終ると鉢植えの蓮に代わって鉢植えの藤袴が並び始めます。
たくさんあった蓮の鉢植えはいったいどこに行ったんだろうか?といつも思います。

 

拝観情報

拝観時間8:00~16:30
拝観料境内自由
TEL075-211-2770
住所京都市中京区寺町通竹屋町上ル行願寺門前町
アクセス京阪「神宮丸太町」より徒歩10分

革堂の蓮と七福神ののぼり 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

革堂の蓮と七福神ののぼり 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

 

革堂行願寺の関連記事

革堂行願寺の蓮 見頃 2016年8月28日 撮影:MKタクシー

革堂行願寺の蓮 見頃 2016年8月28日 撮影:MKタクシー

 

 

蓮の豆知識④ 
名前として大人気の「蓮(れん)」

蓮は、男の子の名前としても非常に人気があります。
通常は「れん」と音読みします。
明治安田生命の調査によると、1999年に初めてベスト10圏内の9位に入りました。
以降の推移は以下のとおりです。

2000年 8位
2001年 5位
2002年 4位
2003年 8位
2004年 1位
2005年 圏外
2006年 3位
2007年 2位
2008年 8位
2009年 5位
2010年 圏外
2011年 1位
2012年 1位
2013年 3位
2014年 1位
2015年 3位
2016年 2位
2017年 5位
2018年 1位
2019年 1位
2020年 2位
2021年 1位

参考サイト:生まれ年別名前ベスト10 – 明治安田生命

ここ10年では、「蓮」は最も人気がある名前です。
「れん」という音の響きもあるでしょうが、同じ読みの漢字はいくらでもあります。
やはり、花の蓮に対する良いイメージが人気の大きな理由でしょう。
わが子の名前にしたいくらいレンコン好きな人がそんなにたくさんいるとも思えませんし。
蓮くんたちが大きくなるにつれた、蓮の花の人気もどんどん上がっていくことは間違いないでしょう。

ところで、中国でも人名に「蓮」という字は比較的よく使われます。
しかし、女性の名前として使われる場合が多いです。
英語圏でも”lotus”という名前はありますが、やはり女性名です。
日本と海外では、蓮に対する男女のイメージが異なるというのは面白いですね。

 

 

 

④ 立本寺(りゅうほんじ)〈上京区〉

立本寺の蓮 咲きはじめ 2018年7月11日 撮影:MKタクシー

立本寺の蓮 咲きはじめ 2018年7月11日 撮影:MKタクシー

立本寺とは

日蓮宗八本山のひとつです。
山号は西龍華具足山といい、妙顕寺、妙覚寺とあわせて「龍華の三具足(りゅうげのみつぐそく)」と称されれます。
境内には正行院、教法院、光源院、大輪院の四つの塔頭寺院があります。
1321年の創建以来、移転を繰り返し、1708年に現在地へと移転しました。
移転前の寺町今出川には、立本寺前町という町名が残っています。

立本寺の蓮 見頃 2017年7月28日 撮影:MKタクシー

立本寺の蓮 見頃 2017年7月28日 撮影:MKタクシー

本堂北側の築山枯山水庭園「龍華苑」は京都市の指定名勝で、2011年に修復が完了しました。
六道珍皇寺や蓮台野と同じような幽霊子育て飴伝説が残ります。
墓地には、石田三成の片腕として知られる島左近の墓があります。

おすすめポイント

いずれも京都市の有形文化財に指定されている本堂、祖師道、鬼子母神堂で囲まれた部分に、鉢植えの蓮がずらりと並びます。
約60個の鉢が並び見事ですが、蓮の花を見に訪れる人はあまり多くはありません。
庭園は拝観料が必要ですが、蓮の花が咲くのは境内無料エリアです。

立本寺の蓮 散りはじめ 2007年7月28日 撮影:MKタクシー

立本寺の蓮 散りはじめ 2007年7月28日 撮影:MKタクシー

朝夕には、本堂からは朗々とお経と木柾(もくしょう)の音が響いてきます。
日蓮にも「蓮」の文字が含まれますが、法華経の「如蓮華在水(蓮華の水に在るが如し)」から採ったものです。
やはりもとは蓮の花に由来するものです。蓮の花を楽しめる京都の日蓮宗寺院といえば、立本寺が代表です。
立本寺の蓮の花の見頃は7月ごろです。

 

拝観情報

拝観時間9:00~16:30
拝観料境内自由
本堂、庭園は800円(要予約・茶菓付き)
TEL075‐461‐6516
住所京都市上京区七本松通仁和寺街道上る一番町1073
アクセス嵐電「北野白梅町」より徒歩15分

公式ホームページ:西龍華具足山 立本寺|日蓮宗 寺院ページ

立本寺の蓮 散りはじめ 2019年8月9日 撮影:MKタクシー

立本寺の蓮 散りはじめ 2019年8月9日 撮影:MKタクシー

 

 

 

蓮の豆知識⑤ 
ナショナルコレクションに認定された京都の蓮

2017年に、公益社団法人 日本植物園協会は「野生種、栽培種に関わらず、日本で栽培されている文化財、遺伝資源として貴重な植物を守り後世に伝えていく」ことを目的とした「ナショナルコレクション認定制度を始めました。
このナショナルコレクションに、京都の2つの蓮コレクションが認定されています。

まず、2018年12月10日に第3号としてナショナルコレクションに認定されたのが、宇治市植物公園の「巨椋池由来のハス」です。
かつて蓮の名所として知られた巨椋池(おぐらいけ)から収集された54品種の蓮が認定を受けました。

続いて。2022年3月14日に京都府立植物園の「野生のハスおよびキバナハスのコレクション」がナショナルコレクションの第11号として認定されました。
2006年より収集を始めたハスとキバナハスの19系統121個体が、ハスの原種の特性や分布拡大の謎を解明する上で重要であることが評価されたためです。

ちなみにナショナルコレクションの認定第1号は「武田薬品京都薬用植物園命名ツバキ品種群」です。
ここで新品種として命名された121品種がコレクションとして認定されました。
通常は一般公開されていないので、あまり知名度は高くありませんが、曼殊院のすぐ南側にあるので近くを通ったことがある人は多いでしょう。

京都関係のナショナルコレクションは、武田薬品京都薬用植物園のツバキと、宇治市植物公園の蓮、京都府立植物園の蓮と「アマミアセビとリュウキュウアセビの遺伝資源コレクション」の4件です。
全部で14件あるナショナルコレクションのうち4件が京都府で、うち2件が蓮で占められています。
ナショナルコレクションに認定されている蓮は、京都の2件だけです。

ナショナルコレクションには、認定期間があります。
一度認定されたら終わりではなく、認定は5年限りです。
今後も宇治市植物公園と京都府立植物園の蓮コレクションが、繰り返しナショナルコレクションに認定されて欲しいですね。

肥大した蓮の地下茎は、レンコン(蓮根)として日本や中国では食用とされています。
蓮の根と書いてレンコンですが、実は根っこではなく茎なのです。
レンコンの穴は、地下茎にまで酸素を送り込むための通路です。レンコンの穴の数は、だいたい10個前後です。

蓮には多数の品種があり、大きく観賞用の花蓮(ハナハス)と、レンコン採取用の食用蓮に分かれます。
レンコンには多くのでんぷんが含まれており、蓮の葉が落ちる冬を乗り越えるために使われます。
そのため、葉がある春から初秋までは細い地下茎です。
冬を越す必要のない熱帯系の蓮は、レンコンを作りません。

蓮といえば、レンコンとして野菜としても人気です。
農林水産省の令和元年産野菜生産出荷統計によると、全国で44,500トンのレンコンが出荷されています。
都道府県別のレンコン出荷量では、
茨城県 23,000トン
佐賀県 4,330トン
徳島県 4,260トン
などとなっています。
京都府はレンコンの作付面積2ヘクタールとなっているものの、出荷量は記録されていません。
野菜としてのレンコンは京都ではほとんどありません。

かつて京都にあった巨椋池は、日本を代表する蓮の自生地で、夏には蓮見舟などで賑わってきましたが、京都では団子より花だったようです。

蓮の品種には、主に花を楽しむ観賞用の花蓮と、レンコンを採取する食用の蓮があります。
レンコン用の蓮は、レンコンが肥大化するように品種改良がされてきました。
鑑賞用の花蓮は、肥大化させる必要はないので、ずいぶんとほっそりしたレンコンです。
これでも食感は異なるものの立派に食用にもなります。

一方で花を楽しむ花蓮とは異なり、花の数は少なめです。とは言え、少ないながらも立派に育って美しい花を咲かせてくれます。花蓮の中には、もともとレンコン用の品種だったものもあるくらいです。
レンコン用とはいえ、美しい花を楽しませてくれます。

内果皮のついた蓮の種子は蓮肉(れんにく)という生薬として使われ、鎮静・滋養強壮などの効果があります。

蓮の茎も食べることができ、サラダなどに利用されることもあります。
蓮の葉は、中華料理や日本料理などでは、器として利用されます。
大きな葉っぱに様々な食材が載せられます。

蓮茶として、飲用にも利用されます。実は異なる部位を用いた3種類の蓮茶があります。
日本でもっとも一般的なのは、乾燥させた蓮の葉を使ったお茶です。
蓮の実の芯を乾燥させたお茶も、薬の一種として利用されます。
ベトナムで人気の茶葉に蓮の香りを移したお茶は一種のハーブティーです。

蓮は、すみからすみまで余すところなく、様々な活用方法がある植物です。

 

 

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洛南の蓮おすすめスポット

① 東寺(とうじ)〈南区〉

東寺の蓮 咲き始め 2019年6月28日 撮影:MKタクシー

東寺・宝蔵の蓮 咲き始め 2019年6月28日 撮影:MKタクシー

東寺とは

正式には教王護国寺といい、平安京造営時から伽藍の位置が変わっていない寺院です。
823年に弘法大師空海へと与えられ、以後京都における真言宗の中心寺院として発展してきました。

東寺の蓮 咲き始め 2018年7月5日 撮影:MKタクシー

東寺・宝蔵の蓮 咲き始め 2018年7月5日 撮影:MKタクシー

京都のシンボルともいえる高さ55mの五重塔は、創建以来何度も焼失・倒壊しましたがその都度再建されました。
1644年再建の今の五重塔は五代目にあたります。

東寺の蓮 見頃 2017年7月20日 撮影:MKタクシー

東寺・宝蔵の蓮 見頃 2017年7月20日 撮影:MKタクシー

弘法大師の命日である毎月21日には「弘法市」という縁日が開かれます。
境内には京都中から集まった多くの骨董屋などが立ち並び、大いににぎわいます。

東寺の蓮 見頃 2019年7月26日 撮影:MKタクシー

東寺・宝蔵の蓮 見頃 2019年7月26日 撮影:MKタクシー

 

おすすめポイント

東寺で蓮の花が見られるのは、境内北東部にある宝蔵の周囲です。
校倉造(あぜくらづくり)の宝蔵は、東寺でも最古の建造物です。
蓮の花が見頃の時期には、周囲の駐車場ではかぐわしい香りが漂います。

東寺では何種類かの蓮の花が植えられていますが、もっとも多いのは漁山紅蓮(ぎょざんこうれん)です。
ピンク色の一重から半八重の蓮です。通常は一重ですが、肥沃なところで花弁が増えて半八重になります。東寺は半八重に近いので、蓮にとっては居心地よい環境なのでしょう。
開花すると比較的早く白くなっていくのが特徴です。

見頃は7月中旬~8月中旬ごろです。
一重や八重の数品種ある蓮の花が比較的長期間にわたって咲きます。

東寺の蓮 見頃 2018年8月8日 撮影:MKタクシー

東寺・宝蔵の蓮 見頃 2018年8月8日 撮影:MKタクシー

 

拝観情報

拝観時間開門/5:00~17:00
金堂・講堂/8:00~17:00(受付は16:30)
拝観料
(金堂・講堂)
大人   500円
高校生  400円
中学生以下300円
宝蔵の周囲は境内自由エリア
TEL075-691-3325
住所京都市南区九条町1番地
アクセス近鉄京都線「東寺」より徒歩5分
市バス「東寺南門前」・「東寺東門前」より徒歩すぐ

公式ホームページ:東寺 – 世界遺産 真言宗総本山 教王護国寺

弘法市の脇で咲く東寺の蓮 散り始め 2018年8月21日 撮影:MKタクシー

弘法市の脇で咲く東寺の蓮 散り始め 2018年8月21日 撮影:MKタクシー

 

東寺の関連記事

東寺の五重塔と蓮 見頃 2019年8月13日 撮影:MKタクシー

東寺の五重塔と蓮 見頃 2019年8月13日 撮影:MKタクシー

 

蓮の豆知識⑥ 
花の小径(城陽市)の蓮 2019年7月15日 撮影:MKタクシー

花の小径(城陽市)の蓮 2019年7月15日 撮影:MKタクシー

食用や薬用としても利用される蓮

肥大した蓮の地下茎は、レンコン(蓮根)として日本や中国では食用とされています。
蓮の根と書いてレンコンですが、実は根っこではなく茎なのです。
レンコンの穴は、地下茎にまで酸素を送り込むための通路です。レンコンの穴の数は、だいたい10個前後です。

蓮には多数の品種があり、大きく観賞用の花蓮(ハナハス)と、レンコン採取用の食用蓮に分かれます。
レンコンには多くのでんぷんが含まれており、蓮の葉が落ちる冬を乗り越えるために使われます。
そのため、葉がある春から初秋までは細い地下茎です。
冬を越す必要のない熱帯系の蓮は、レンコンを作りません。

寺田島垣内(城陽市)の蓮 2019年7月15日 撮影:MKタクシー

寺田島垣内(城陽市)の蓮 2019年7月15日 撮影:MKタクシー

蓮といえば、レンコンとして野菜としても人気です。
農林水産省の令和元年産野菜生産出荷統計によると、全国で44,500トンのレンコンが出荷されています。
都道府県別のレンコン出荷量では、
茨城県 23,000トン
佐賀県 4,330トン
徳島県 4,260トン
などとなっています。
京都府はレンコンの作付面積2ヘクタールとなっているものの、出荷量は記録されていません。
野菜としてのレンコンは京都ではほとんどありません。

かつて京都にあった巨椋池は、日本を代表する蓮の自生地で、夏には蓮見舟などで賑わってきましたが、京都では団子より花だったようです。

花蓮のレンコン 草津市立水生植物公園みずの森 2021年7月13日 撮影:MKタクシー

花蓮のレンコン 草津市立水生植物公園みずの森 2021年7月13日 撮影:MKタクシー

蓮の品種には、主に花を楽しむ観賞用の花蓮と、レンコンを採取する食用の蓮があります。
レンコン用の蓮は、レンコンが肥大化するように品種改良がされてきました。
鑑賞用の花蓮は、肥大化させる必要はないので、ずいぶんとほっそりしたレンコンです。
これでも食感は異なるものの立派に食用にもなります。

花蓮のレンコン 草津市立水生植物公園みずの森 2021年7月13日 撮影:MKタクシー

花蓮のレンコン 草津市立水生植物公園みずの森 2021年7月13日 撮影:MKタクシー

一方で花を楽しむ花蓮とは異なり、花の数は少なめです。とは言え、少ないながらも立派に育って美しい花を咲かせてくれます。花蓮の中には、もともとレンコン用の品種だったものもあるくらいです。
レンコン用とはいえ、美しい花を楽しませてくれます。

極楽寺(綾部市)の蓮 2019年7月9日 撮影:MKタクシー

極楽寺(綾部市)の大賀蓮 2019年7月9日 撮影:MKタクシー

内果皮のついた蓮の種子は蓮肉(れんにく)という生薬として使われ、鎮静・滋養強壮などの効果があります。

蓮の茎も食べることができ、サラダなどに利用されることもあります。
蓮の葉は、中華料理や日本料理などでは、器として利用されます。
大きな葉っぱに様々な食材が載せられます。

蓮茶として、飲用にも利用されます。実は異なる部位を用いた3種類の蓮茶があります。
日本でもっとも一般的なのは、乾燥させた蓮の葉を使ったお茶です。
蓮の実の芯を乾燥させたお茶も、薬の一種として利用されます。
ベトナムで人気の茶葉に蓮の香りを移したお茶は一種のハーブティーです。

蓮は、すみからすみまで余すところなく、様々な活用方法がある植物です。

 

 

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洛北の蓮おすすめスポット

① 京都府立植物園〈左京区〉

京都府立植物園・四季彩の丘の蓮 咲き始め 2019年6月13日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園・四季彩の丘の蓮 咲き始め 2019年6月13日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園とは

1924年に開園した日本でも最大級の規模の京都府が誇る植物園です。
戦後は進駐軍の住宅地として接収されました。1957年に返還されたときには貴重な植物もほとんどが失われていましたが、復興を果たしました。

京都府立植物園・あじさい園の蓮 五分咲き 2019年7月13日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園・あじさい園の蓮 五分咲き 2019年7月13日 撮影:MKタクシー

園内は24ヘクタールと広大です。1992年完成の観覧温室や社叢林を撮り込んだ半木(なからぎ)の森、大芝生広場などがあります。
四季を通じて京都府民だけではなく、多くの入園者でにぎわっています。
中でも夏の京都府立植物園といえば、蓮の花です、
園内では北西部の四季彩の丘、中央部の蓮池(中池)、南東部のあじさい園で蓮の花が見られます。

京都府立植物園・あじさい園の蓮 五分咲き 2019年7月13日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園・あじさい園の蓮 五分咲き 2019年7月13日 撮影:MKタクシー

 

おすすめポイント

日本最大級の植物園である京都府立植物園では、園内各所で蓮の花を見られます。
最も見ごたえがある蓮の花は、園内北西部にある「四季彩の丘」です。
鉢植えにされた多彩な色や形をした蓮の花が、長期間にわたって順次開花していきます。
もとは宿根草・有用植物園でしたが、2012年に大規模なリニューアルが行われ、今の形になりました。

京都府立植物園・四季彩の丘の蓮と蜂 2017年8月5日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園・四季彩の丘の蓮と蜂 2017年8月5日 撮影:MKタクシー

園内中央の半木の森にある「蓮池(中池)」では、池を埋め尽くすように蓮の花が咲き、見ごたえ十分です。
他にもあじさい園の池や植物展示場などで多彩な品種の蓮の花を見ることができます。
あじさい園の池には、かつてはカキツバタなどが植えられていました。
京都府立植物園内でも最も低い位置にあるあじさい園は、園内から養分を含んだ水が集まってきます。富栄養の環境を嫌うカキツバタの育ちがいまいちだったため、2011年に蓮に植え変えられました。
蓮は富栄養から中栄養まで、比較的幅広い環境で生育可能です。

京都府立植物園・四季彩の丘の蓮 見頃 2018年8月4日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園・四季彩の丘の蓮 見頃 2018年8月4日 撮影:MKタクシー

園内各所で多彩な品種の蓮の花が植えられているため、見頃は7月上旬~8月中旬ごろまで長く続きます。
蓮の花だけでなく、2021年は7月30日(金)~8月3日(火)に行われる「朝顔展」もかなりおすすめです。変化朝顔(へんげあさがお)はすごいです。

京都府立植物園・四季彩の丘の蓮 見頃 2018年8月4日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園・四季彩の丘の蓮 見頃 2018年8月4日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園で例年おすすめなのは、7月半ばに行われる「観蓮会―蓮を楽しむ3日間―」です。
2022年は7月8日(金)~10日(日)に観蓮会が開催されます。

観蓮会では、早朝開園と蓮の花の案内に加えて、例年は体験、織花体験などの体験イベントが行われますが、2022年は新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、体験イベントは中止となりました。

京都府立植物園・観蓮会 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園・観蓮会 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

入園情報

休園日12月28日~1月4日
入園時間9:00~17:00(受付終了は16:00)
7月8日(金)~10日(日)、7月22日(木)~8月14日(日)は7:30開園
7月29日(金)~8月2日(火)は7:00開園
入園料一般   :200円
高校生  :150円
中学生以下:無料
TEL075-701-0141
住所京都市左京区下鴨半木町
アクセス地下鉄「北山」よりすぐ
観蓮会~蓮を楽しむ3日間~
開催期間2022年7月8日(金)~10日(日)
開催時間8:00~45(受付は7:45から)
開園時間は7:30
参加料無料(別途要入園料)

公式ホームページ:京都府立植物園 Kyoto Botanical Gardens/京都府ホームページ

京都府立植物園・四季彩の丘の蓮 散り始め 2017年8月27日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園・四季彩の丘の蓮 散り始め 2017年8月27日 撮影:MKタクシー

 

京都府立植物園の関連記事

京都府立植物園・四季彩の丘の蓮 終わり 2017年9月25日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園・四季彩の丘の蓮 終わり 2017年9月25日 撮影:MKタクシー

 

蓮の豆知識⑦ 
京都府立植物園の観蓮会 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園の観蓮会 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園の観蓮会

京都で早朝から蓮の楽しめる「観蓮会」といえば、法金剛院と京都府立植物園と宇治市植物公園で行われます。
そのうち、京都府立植物園で開かれる2021年7月10日(土)の観蓮会(かんれんかい)に参加してきました。

観蓮会先着30名とのことだったので、念のためにやや早めに行きました。明らかに30名より多くの人数が集まっていましたが、2組に分かれたての案内となったので、ちょうど1グループ30名くらいでの開催でした。

案内役は、京都府立植物園の元園長で京都花蓮研究会の会員である金子明雄さんでした。もう一組は、京都府立植物園の現役職員である山本和喜さんでした。
まずは、受付付近で蓮の説明です。もう1組は蓮池からの案内です。

京都府立植物園の観蓮会 碧筒杯の実演 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園の観蓮会 碧筒杯の実演 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

観蓮会での体験イベントは中止でしたが、実演しているのを見ることができました。
碧筒杯(へきとうはい)は、象が水を飲むのに鼻を上げ下げするのと同じように、蓮の葉を上げたり下げたりしながら飲むことから「象鼻杯(ぞうびはい)」とも言われます。

肝心のお味は、ほろ苦いそうです。
おいしいかどうかは微妙ですが、清涼感を感じる季節を感じる味わいだそうです。

京都府立植物園の観蓮会 アムール川の野生蓮 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園の観蓮会 アムール川の野生蓮 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

2021年の観蓮会の目玉のひとつが、アムール川流域の野生蓮です。
蓮は、有史以来人間とともに歩んできたため、人が関わっていない野生の蓮は存在しないと思われていました。
ところが、近年アムール川の流域で野生の蓮が発見されました。
インドなど熱帯地域が発祥とされてきた蓮の歴史を変えるかもしれない発見です。
この野生の蓮の花を現地以外で初めて開花に成功させたのが、京都府立植物園です。開花しないのは日照時間の違いであるとの仮説に基づき、LEDなどを駆使した電照栽培により、みごと開花させることができました。
蓮の謎が解き明かされる日が来るかもしれません。

京都府立植物園の観蓮会 千弁蓮 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園の観蓮会 千弁蓮 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

続いて、四季彩の丘に並ぶ鉢植えの蓮を回りながらの説明です。

蓮には、一重、半八重、八重といろいろな咲き方がありますが、千弁蓮という千枚を越す花弁をつける蓮もあります。
向いても向いても延々と花びらが出てくる変わった蓮の花です。
突然変異によって、このような珍種が誕生しました。
色も形も変異が大きいのが、蓮の魅力のひとつです。

京都府立植物園の観蓮会 蓮池 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園の観蓮会 蓮池 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

四季彩の丘を一通りまわると、蓮池へと移動します。

蓮池では、蓮が満開を迎えています。
今は多くの蓮が咲き誇る蓮池ですが、ほんの10年ほど前までは大きく様相が異なりました。

京都府立植物園の観蓮会 蓮池 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園の観蓮会 蓮池 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

以前の蓮池には、葉はたくさん茂るものの、なぜか蓮の花はわずかしか咲いていませんでした。
当時園長を勤めていた金子さんは、蓮池を訪れた入園者から「蓮の花はいつ満開になるんですか?」と聞かれ、「これ以上咲きません」と答えざるを得なかったこともあったそうです。
2009年から池の土壌を整備し水深を浅くする再生整備が始まりました。あわせてミドリガメ対策を施し、品種を入れ替えたところ、今のように多くの蓮の花が咲くようになりました。
現在咲いている蓮の品種は、京都の巨椋池に由来する巨椋の輝(おぐらのかがやき)と巨椋斑(おぐらまだら)です。やっぱり京都には京都の蓮の花がぴったりなんですね。
巨椋の輝も巨椋斑も、白をベースに花の一部にピンク色が差す美しい花を咲かせます。

京都府立植物園の観蓮会 紅白咲き分けの蓮 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園の観蓮会 紅白咲き分けの蓮 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

蓮池の中ほどには、ひとつだけ紅白咲き分けのつぼみがあります。
蓮の花は交雑することで、どんどん新しい品種が生まれていきます。
蓮好きの人は、こういう変わった蓮の花を見逃さないそうです。

45分の予定だった蓮案内でしたが、たっぷり70分も案内してもらいました。
金子さん、ありがとうございます。

京都府立植物園の観蓮会 玉楼人酔 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

京都府立植物園の観蓮会 玉楼人酔 2021年7月10日 撮影:MKタクシー

 

 

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洛東の蓮おすすめスポット3選

① 大蓮寺(だいれんじ)〈左京区〉

大蓮寺の蓮 咲き始め 2018年6月20日 撮影:MKタクシー

大蓮寺の蓮 咲き始め 2018年6月20日 撮影:MKタクシー

大蓮寺とは

江戸時代創建の寺院で、戦争中の1944年に京都で行われた強制疎開により、五条から現在地へと移転してきました。
古くから安産祈願の寺として京都市民から篤い信仰を集めています。

大蓮寺の蓮 五分咲き 2018年6月26日 撮影:MKタクシー

大蓮寺の蓮 五分咲き 2018年6月26日 撮影:MKタクシー

近年は、貧しい人々に走って安産の御札を配ってまわった「走り坊主」こと簱玄教(はた げんきょう)にちなみ、足腰健常のご利益でも人気を集めています。

大蓮寺の蓮 見頃 2014年7月1日 撮影:MKタクシー

大蓮寺の蓮 見頃 2014年7月1日 撮影:MKタクシー

 

おすすめポイント

蓮と言えば池ですが、池がなくても鉢があればどこでも咲かせることができます。
比較的街中にある大蓮寺の境内は、池を作る敷地もありませんが、鉢植えの蓮がずらりと並びます。

大蓮寺の蓮 2021年6月30日 撮影:MKタクシー

大蓮寺の蓮 2021年6月30日 撮影:MKタクシー

寺名のとおり、大きな蓮の花がたくさん咲きます。
赤やピンク、白、黄色など多彩な色をし、一重や八重など様々な形をした、40品種を越える蓮の花が咲きます。

大蓮寺の蓮 散り始め 2019年7月27日 撮影:MKタクシー

大蓮寺の蓮 散り始め 2019年7月27日 撮影:MKタクシー

多彩な品種の蓮の花をすぐ目の前で楽しめるため、知る人ぞ知る京都の蓮スポットです。
こじんまりとした境内に、ところ狭しと咲き乱れる蓮の花が見事です。
大蓮寺という寺名にふさわしい蓮の花の名所です。

大蓮寺の蓮 散り始め 2019年7月27日 撮影:MKタクシー

大蓮寺の蓮 散り始め 2019年7月27日 撮影:MKタクシー

大蓮寺の蓮の花は開花が早めで、見頃は7月上旬~下旬ごろです。
2021年は7月半ばくらいまでが見頃となる見込みです。見に行く方は、お早めに。

大蓮寺の蓮 2017年8月5日 撮影:MKタクシー

大蓮寺の蓮 2017年8月5日 撮影:MKタクシー

 

拝観情報

拝観時間9:00~16:30
拝観料境内自由
TEL075-771-0944
住所京都市左京区東山二条西入1筋目下ル457
アクセス地下鉄「東山」より徒歩6分
大蓮寺の蓮 終わり近し 2018年8月22日 撮影:MKタクシー

大蓮寺の蓮 終わり近し 2018年8月22日 撮影:MKタクシー

大蓮寺の関連記事

 

蓮の豆知識⑧ 
宗蓮寺の新緑 2018年4月14日 撮影:MKタクシー

宗蓮寺の新緑 2018年4月14日 撮影:MKタクシー

寺名に「蓮」がつく寺院

仏教と蓮の花は切っても切れない縁があるため、寺名に「蓮」とつく寺院は多数あります。
挙げていけばキリがありませんが、大蓮寺以外の名の知られた寺院を挙げます。

  • 金蓮寺(こんれんじ)〈北区鷹峯(たかがみね)〉

四条道場と言われた時宗寺院。1928年に鷹峯に移転。

  • 青蓮院(しょうれんいん)〈東山区粟田口(あわたぐち)〉

粟田御所と呼ばれた天台宗の門跡寺院。「蓮」が付く寺の中でも最も著名。

  • 上品蓮台寺(じょうぼんれんだいじ)〈北区紫野〉

「十二坊」と通称される真言宗の寺院。定朝の墓や頼光塚がある

  • 浄蓮華院(じょうれんげいん)〈左京区大原〉

日本における声明(しょうみょう発祥の地といわれる。宿坊あり。

  • 宗蓮寺(そうれんじ)〈北区中川〉

北山杉の里にある寺院。シャクナゲやクリンソウ、紅葉が美しい。

  • 妙蓮寺(みょうれんじ)〈上京区〉

本門法華宗の大本山。十六羅漢の庭や妙蓮寺、御会式桜などで知られる。

  • 蓮華寺(れんげじ)〈左京区上高野〉

池泉鑑賞式の庭園で知られる寺院。

  • 蓮華寺(れんげじ)<右京区御室(おむろ)>

五智山の山号で知られる。1928年に音戸山の山上から仁和寺の東隣に移転。

  • 蓮光寺(れんこうじ)<下京区寺町五条>

駒止地蔵で知られる。長曾我部盛親の墓所。

蓮華寺の庭園 2018年11月30日 撮影:MKタクシー

蓮華寺の庭園 2018年11月30日 撮影:MKタクシー

ちなみに、京都府神社庁のホームページに掲載されている神社の1,570社中には、「蓮」が社名につく神社はひとつもありませんでした。
全くないというのはやや意外です。

 

 

② 東福寺(とうふくじ)〈東山区〉

東福寺・庫裏前の蓮 見頃 2013年6月27日 撮影:MKタクシー

東福寺・庫裏前の蓮 見頃 2013年6月27日 撮影:MKタクシー

東福寺とは

「伽藍面(がらんづら)」と言われるとおり、巨大な建造物が立ち並ぶ寺院です。
東福寺といえば京都を代表する紅葉の名所として非常に有名です。宋から持ち帰った通天楓とも呼ばれる唐楓(トウカエデ)の鮮やかな紅葉が人気です。
京都五山の中では第四位とされますが、知名度ではおそらくナンバーワンです。

東福寺・放生池の蓮 見頃 2018年8月3日 撮影:MKタクシー

東福寺・放生池の蓮 見頃 2018年8月3日 撮影:MKタクシー

 

おすすめポイント

東福寺で蓮の花が見られるのは、境内の南側にある思遠池(しおんち)です。
思遠池は東福寺の名所である「東福寺十境」のひとつに選ばれています。
蓮のすぐ裏側にあるのが、禅宗寺院としては日本でも最古にして最大の三門です。
風格ある門を前に清らかな蓮の花が咲く姿は見事です。
普段は非公開ですが、定期的に京都非公開文化財公開で特別公開されます。

東福寺・放生池の蓮 見頃 2018年8月3日 撮影:MKタクシー

東福寺・放生池の蓮 見頃 2018年8月3日 撮影:MKタクシー

見頃は7月中旬から8月中旬ごろです。
放生池以外でも、庫裏前などで鉢植えの蓮の花を見られます。

東福寺・放生池の蓮 見頃 2018年8月8日 撮影:MKタクシー

東福寺・放生池の蓮 見頃 2018年8月8日 撮影:MKタクシー

 

拝観情報

拝観時間4~10月
9:00~16:30(受付は16:00) 11月~12月第一日曜日
8:30~16:30(受付は16:00) 12月第一日曜日~3月
9:00~16:00(受付は15:30)
芙蓉の咲く南大門は日中随時エリア
拝観料大人   400円
小中学生 300円
芙蓉の咲く南大門は境内自由エリア
TEL075-561-0087
住所京都市東山区本町15丁目778
アクセス京阪「鳥羽街道」より徒歩7分
芙蓉の咲く南大門の場合

公式ホームページ:臨済宗大本山 東福寺 -日本最古の最大級の伽藍-

東福寺・放生池の蓮 見頃 2018年8月15日 撮影:MKタクシー

東福寺・放生池の蓮 見頃 2018年8月15日 撮影:MKタクシー

 

東福寺の関連記事

東福寺・放生池の蓮と三門 見頃 2018年8月15日 撮影:MKタクシー

東福寺・放生池の蓮と三門 見頃 2018年8月15日 撮影:MKタクシー

 

③ 法住寺〈東山区〉

法住寺の蓮 2017年7月6日 撮影:MKタクシー

法住寺の蓮 2017年7月6日 撮影:MKタクシー

法住寺とは

今は小さなお寺の法住寺ですが、かつては広大な寺院でした。
法住寺を中心に、後白河院の宮廷である法住寺殿が営まれたました。
後白河院の崩御後は、後白河天皇陵を護持するお寺として続きました。
明治維新後は、後白河天皇陵は政府の管轄となり、分離されました。

法住寺の蓮 2018年6月22日 撮影:MKタクシー

法住寺の蓮 2018年6月22日 撮影:MKタクシー

1月15日の大根炊き、3月3日前後のの吊り雛展、11月15日の身代わり不動尊大祭、12月14日の義士大祭などが行事が行われます。
般若心経の写経を体験できる寺院としても人気です。納経料は1,500円です。

法住寺の蓮 2017年7月19日 撮影:MKタクシー

法住寺の蓮 2017年7月19日 撮影:MKタクシー

 

おすすめポイント

法住寺の本堂前で、鉢植えの蓮の花が並べられます。
蓮の花は6月下旬から咲きはじめ、7月に見頃を迎えます。
やや早咲きの蓮の花で、7月下旬には散り始めます。

法住寺の蓮 2019年6月26日 撮影:MKタクシー

法住寺の蓮 2019年6月26日 撮影:MKタクシー

写経の寺としても知られる法住寺では、梅雨シーズンに「蓮写経」が行われます。
2022年で6回目の開催となります。
蓮は、夜間に余分な水分を排出するときに、葉先の水孔から水を出します。これを溢泌液(いっぴつえき)と言います。
この水を集めて墨をすると、書が上達するという言い伝えがあります。

法住寺の蓮 2019年6月29日 撮影:MKタクシー

法住寺の蓮 2019年6月29日 撮影:MKタクシー

法住寺では、蓮の葉にたまった雨水を使ってすった墨で写経を行います。
受付でスポイトを渡され、自ら蓮の葉から雨水をとってきて墨をすります。
そのため、蓮の葉に雨がたまっている日限定になります。
期間も限定されており、2022年は6月13日(月)から始まり、梅雨明けまで開催されます。
受付は9:00、11:00、13:00、15:00に各10名限定で、通常の写経と異なり予約はできません。ご住職による御朱印付きで納経料は2,500円になります。

法住寺の蓮 終わり近し 2021年8月2日 撮影:MKタクシー

法住寺の蓮 終わり近し 2021年8月2日 撮影:MKタクシー

 

拝観情報

拝観時間9:00~16:30
拝観料境内自由
TEL075-561-4137
住所京都市三十三間堂廻り町655
アクセス京阪「七条」より徒歩8分
蓮写経
開催期間2022年6月13日(月)~梅雨明け
開催時間9:00、11:00、13:00、15:00
納経料2,500円

公式ホームページ:後白河法皇御所聖跡 天台宗 法住寺

法住寺の蓮 2018年7月3日 撮影:MKタクシー

法住寺の蓮 2018年7月3日 撮影:MKタクシー

 

法住寺の関連記事

法住寺の蓮 2020年7月20日 撮影:MKタクシー

法住寺の蓮 2020年7月20日 撮影:MKタクシー

 

蓮の豆知識⑨ 
鹿持雅澄 1929年刊「万葉集品物図絵」 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

鹿持雅澄 1929年刊「万葉集品物図絵」 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

蓮の名前の由来はハチの巣のような花托(かたく)

「蓮(はす)」という名称は、花托(かたく)が蜂の巣のように見えるため、「はちす」と呼ばれていたことに由来します。
万葉集では、4首で蓮が詠まれていますが、いずれも「はちす」と読まれています。

蓮の花托 草津市立水生植物公園みずの森・蓮ガイドツアー 2021年7月13日 撮影:MKタクシー

蓮の花托 草津市立水生植物公園みずの森・蓮ガイドツアー 2021年7月13日 撮影:MKタクシー

実際に、蓮の枯れた花托はまるで蜂の巣のように見えます。
この花托の穴には、もともと蓮の種が入っていました。
秋になると上を向いていた花托は自重によって下を向きます。
すると、花托の中にあった種が下へと落ちるという仕組みになっています。

蓮の花托 草津市立水生植物公園みずの森・蓮ガイドツアー 2021年7月13日 撮影:MKタクシー

蓮の花托 草津市立水生植物公園みずの森・蓮ガイドツアー 2021年7月13日 撮影:MKタクシー

蓮の実は、食用としてみ利用されます。
若い実は、そのまま生食することも可能です。粉にひいて小麦粉のように使われつこともあります。

蓮の花托 草津市立水生植物公園みずの森・蓮ガイドツアー 2021年7月13日 撮影:MKタクシー

蓮の花托 草津市立水生植物公園みずの森・蓮ガイドツアー 2021年7月13日 撮影:MKタクシー

 

 

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宇治以南の蓮おすすめスポット2選

① 宇治市植物公園〈宇治市〉

宇治市植物公園・修景池の蓮 咲き始め 2020年6月20日 撮影:MKタクシー

宇治市植物公園・修景池の蓮 咲き始め 2020年6月20日 撮影:MKタクシー

宇治市植物公園とは

宇治南部の丘陵上に広がる約10ヘクタールの植物園です。
園内は春や秋など季節ごとのゾーンにわけられており、四季折々の景色を楽しむことができます。
春には桜のライトアップ、夏にはホタルの夜間開園や蓮の花の早朝開園が行われるなど、様々なイベントや展覧会が開かれます。

宇治市植物公園・観覧温室前の蓮 見頃 2019年7月15日 撮影:MKタクシー

宇治市植物公園・観覧温室前の蓮 見頃 2019年7月15日 撮影:MKタクシー

おすすめポイント

宇治市植物公園には、かつて日本を代表する蓮の花の名所だった巨椋池(おぐらいけ)に由来する品種が多数保存されています。
かつて宇治市の西部から久御山町東部、伏見区南部にまたがっていた周囲16kmの巨大な巨椋池は、蓮の花の名所として知られました。

宇治市植物公園・修景池の蓮 咲きはじめ 2020年6月20日 撮影:MKタクシー

宇治市植物公園・修景池の蓮 咲きはじめ 2020年6月20日 撮影:MKタクシー

蓮の花の季節になると、蓮見舟からの蓮見物が名物でした。
しかし、食料増産のために干拓事業が行われ、1941年に巨椋池は消滅しました。
今も巨椋池に咲いていた蓮の花の品種の整理や保存が進められており、65品種が残されています。

宇治市植物公園・観覧温室前の蓮 咲きはじめ 2021年6月27日 撮影:MKタクシー

宇治市植物公園・観覧温室前の蓮 咲きはじめ 2021年6月27日 撮影:MKタクシー

弥生時代の遺跡から発掘された蓮の種から生まれた大賀蓮(古代蓮)がよく知られるとおり、蓮の種は長期間休眠状態で生き続けます。
今も田んぼのなかからかつて巨椋池の底に埋もれていた蓮の種が発芽することがあります。
なお、2千年前のものとされる大賀蓮ですが、実は正確な年代はわかっていません。
およそ2千年前の遺物が出土する遺跡から発掘されたのは確かですが、蓮の種は3粒しか出土しなかったため、当時の技術では蓮の種そのものの年代測定はできませんでした。
正確な年代測定が行われた蓮としては、約1,300年前のものが最古です。

宇治市植物公園・修景池の蓮 五分咲き 2020年7月12日 撮影:MKタクシー

宇治市植物公園・修景池の蓮 五分咲き 2020年7月12日 撮影:MKタクシー

宇治市植物公園では、それらの巨椋池にあった蓮の花の多くを収集・維持しています。
夏には修景池の西側や観覧温室前で、鉢植えの蓮の花が展示されます。
巨椋池の蓮の品種の特徴は、多彩な系統の品種があることです。古くから蓮の名所として知られた巨椋池では、他から美しい花を咲かせる品種が次々と持ち込まれたことを示しています。

宇治市植物公園・観覧温室前の蓮 見頃 2017年7月16日 撮影:MKタクシー

宇治市植物公園・観覧温室前の蓮 見頃 2017年7月16日 撮影:MKタクシー

宇治市植物公園でおすすめなのが、毎年7月半ばに行われる「観蓮会」です。
法金剛院は「かんれんえ」ですが、宇治市植物公園は「かんれんかい」と読みます。
「え」は呉音、「かい」は漢音です。呉音は仏教用語としてよく使われています。前者は宗教行事としての観蓮会で、後者は蓮を観る会としての観蓮会なのでしょう。

宇治市植物公園・観覧温室前の蓮 見頃 2017年7月16日 撮影:MKタクシー

宇治市植物公園・観覧温室前の蓮 見頃 2017年7月16日 撮影:MKタクシー

2021年は中止となった象鼻杯、蓮茶の呈茶、蓮ヨガ、蓮案内も2022年は開催予定です。
2022年の観蓮会は7月16日(土)・17日(日)・18日(月祝)の三連休に開催されます。
毎日朝7:30からは蓮案内が行われます。

宇治市植物公園・修景池の「巨椋紅霞」 見頃 2021年7月18日 撮影:MKタクシー

宇治市植物公園・修景池の「巨椋紅霞」 見頃 2021年7月18日 撮影:MKタクシー

開門の7時に到着するには、路線バスだと始発に乗る必要がありますが、それだけの価値はあります。
蓮が最も美しい時間帯をゆっくりと楽しむことができます。

宇治市植物公園・修景池の蓮 見頃 2021年7月18日 撮影:MKタクシー

宇治市植物公園・修景池の蓮 見頃 2021年7月18日 撮影:MKタクシー

あわせて「巨椋池の蓮展」が6月25日(土)~7月24日(日)が開催されます。
巨椋池由来の蓮が約90品種、その他の蓮が約80品種、あわせて200鉢もの蓮が展示されます。

見頃は7月中旬~8月上旬ごろです。

宇治市植物公園・観覧温室前の蓮 散りはじめ 2021年8月1日 撮影:MKタクシー

宇治市植物公園・観覧温室前の蓮 散りはじめ 2021年8月1日 撮影:MKタクシー

入園情報

休園日月曜日(祝日の場合は翌日)
入園時間9:00~17:00(受付終了は16:00)
入園料大人:600円
小人:300円
幼児:無料
TEL0774-39-9387
住所京都府宇治市広野町八軒屋谷25-1
アクセスJR「宇治」よりバス
近鉄「大久保」よりバス
観蓮会
開催期間2022年7月16日(土)~18日(月祝)
開園時間7:00開園

公式ホームページ:宇治市植物公園(公式ホームページ)

宇治市植物公園・修景池の蓮 終わり近し 2019年9月30日 撮影:MKタクシー

宇治市植物公園・修景池の蓮 終わり近し 2019年9月30日 撮影:MKタクシー

 

宇治市植物公園の関連記事

宇治市植物公園・修景池の蓮 見頃 2019年7月15日 撮影:MKタクシー

宇治市植物公園・修景池の蓮 見頃 2019年7月15日 撮影:MKタクシー

 

蓮の豆知識⑩ 
宇治市植物公園・修景池の「巨椋の瑞光」 2019年7月15日 撮影:MKタクシー

宇治市植物公園・修景池の「巨椋の瑞光」 2019年7月15日 撮影:MKタクシー

巨椋池に由来する蓮の品種

1941年に干拓されるまで、京都の南部に広がっていた巨椋池は、蓮の花の名所として知られました。
周囲16キロメートルの大きな湖沼でしたが、平均水深は1メートルほどしかなく、蓮が生育するのに最適な環境でした。

かつての巨椋池での蓮見の様子は、和辻哲郎の随想「巨椋池の蓮」を読めばよくわかります。

巨椋池のまん中で、咲きそろっている蓮の花をながめたときには、私は心の底から驚いた。蓮の花というものがこれほどまでに不思議な美しさを持っていようとは、実際予期していなかったのである。

蓮の花以外の形象をことごとく取り除いて、純粋にただ蓮の花のみの世界として見せられたのである。これは、それまでの経験からだけではとうてい想像のできない光景であった。私は全く驚嘆の情に捕えられてしまった。

和辻哲郎 巨椋池の蓮

宇治市植物公園・観覧温室前の「巨椋の白鳥」 2020年7月12日 撮影:MKタクシー

宇治市植物公園・観覧温室前の「巨椋の白鳥」 2020年7月12日 撮影:MKタクシー

巨椋池は土砂によって埋め立てられたのではなく、池の水を排水する干拓が行われました。
池の土壌はそのまま残されたため、池が消滅したあとも、各地で蓮が発芽しました。

巨椋池で採取された花蓮は、現在65品種あります。
宇治市植物公園では、巨椋池に由来する多くの品種を保全するため、蓮の花の栽培展示を行っています。

宇治市植物公園・修景池の「巨椋の紅霞」 2020年7月12日 撮影:MKタクシー

宇治市植物公園・修景池の「巨椋の紅霞」 2020年7月12日 撮影:MKタクシー

巨椋池の蓮は、今も残る品種も様々な色、形があります。
文献資料などの記録からも、多彩な花の蓮が見られたことがわかります。
近年の遺伝子レベルの調査によっても、巨椋池の蓮が様々なタイプが含まれていたことがわかっています。
特定の巨椋池系の蓮の花があるわけではなく、各地かあらいろいろな蓮の花が持ち込まれて自生化していたのです。

内田蓮園(東一口)の蓮 2021年7月18日 撮影:MKタクシー

内田蓮園(東一口)の蓮 2021年7月18日 撮影:MKタクシー

巨椋池の蓮を系統的に今に伝えるのに大きく貢献したのが、内田又夫さんです。

「世界でハスの花を一番愛した男」と称される人物です。
蓮で知られた巨椋池ですが、干拓前に掘りあげられた品種は「巨椋斑(おぐらまだら)」だけでした。
内田氏は、巨椋池の蓮を伝えるべく、干拓地をくまなくめぐって蓮の実や芽の収集を行いました。集めた約100系統の蓮の品種は、久御山町東一口(ひがしいもあらい)に内田蓮園といわれる蓮園を作りました。

1982年に「巨椋池の蓮保存会」を結成し、巨椋池の蓮の普及活動を行いました。

全国各地へと巨椋池由来の蓮を無償で配布し、栽培指導を行ってきました。
保存会は1993年に「京都花蓮研究会」へと発展し、2005年に内田氏が亡くなられたあとも、後継者たちによって巨椋池の蓮の保存・普及活動が活発に行われています。

内田蓮園(東一口)の蓮 2021年7月18日 撮影:MKタクシー

内田蓮園(東一口)の蓮 2021年7月18日 撮影:MKタクシー

 

 

② 三室戸寺(みむろとじ)〈宇治市〉

三室戸寺の蓮と本堂 咲き始め 2017年6月19日 撮影:MKタクシー

三室戸寺の蓮と本堂 咲き始め 2017年6月19日 撮影:MKタクシー

三室戸寺とは

三室戸山の山腹に広がる本山修験宗の別格本山寺院です。
西国三十三箇所の第10番札所で、四季を通じて多くの巡礼者が訪れます。
30年程前から「花の寺」として整備が進められており、毎年どんどん花が増えています。

三室戸寺の蓮 五分咲き 2016年6月21日 撮影:MKタクシー

三室戸寺の蓮 五分咲き 2016年6月21日 撮影:MKタクシー

おすすめポイント

「花の寺」とも言われる三室戸寺の真夏の主役は蓮の花です。
山腹の高台にある本堂前から三重塔前に約250鉢の鉢植えの蓮の花がずらりと並びます。
約100品種の蓮の花が一面に咲き誇る景色はまるで「浄土」のようです。

三室戸寺の蓮 咲き始め 2017年6月18日 撮影:MKタクシー

三室戸寺の蓮 咲き始め 2017年6月18日 撮影:MKタクシー

見頃は7月上旬~下旬ごろです。
7月上旬なら蓮の花だけでなくあじさいも同時に楽しめてお得です。

三室戸寺の蓮と本堂 五分咲き 2017年7月9日 撮影:MKタクシー

三室戸寺の蓮と本堂 五分咲き 2017年7月9日 撮影:MKタクシー

拝観情報

拝観時間8:30~16:30(4月~10月)
8:30~16:00(11月~3月)
受付は30分前まで
拝観料大人 500円
小人 300円2022年7月10日(日)のあじさい園開園期間は以下
大人 1,000円
小人 500円
TEL0774-21-2067
住所宇治市莵道滋賀谷21
アクセス京阪「三室戸」から徒歩15分

公式ホームページ:京都・宇治 西国第十番札所 三室戸寺

三室戸寺の蓮と本堂 見頃 2008年7月15日 撮影:MKタクシー

三室戸寺の蓮と本堂 見頃 2008年7月15日 撮影:MKタクシー

 

三室戸寺の関連記事

三室戸寺の蓮と三重塔 五分咲き 2017年7月9日 撮影:MKタクシー

三室戸寺の蓮と三重塔 五分咲き 2017年7月9日 撮影:MKタクシー

 

蓮の豆知識⑪ 
烏丸半島の蓮と近江富士 2009年7月4日 撮影:MKタクシー

烏丸半島の蓮と近江富士 2009年7月4日 撮影:MKタクシー

消えた烏丸半島の蓮群落の謎

身近な花である蓮の花ですが、いろいろ謎も残されています。
近年の京都近辺で起こった蓮に関する謎の事件と言えば、「烏丸半島の蓮消滅事件」でしょう。
滋賀県草津市にある琵琶湖につき出た烏丸半島は、広さ13ヘクタールにも及ぶ国内でも最大の蓮の大群落がありました。
その蓮の大群落が、2016年に突如として消滅したのです。

烏丸半島の蓮 2007年8月4日 撮影:MKタクシー

烏丸半島の蓮 2007年8月4日 撮影:MKタクシー

烏丸半島の蓮は、それほど歴史が古いものではありません。
蓮が観光資源として注目されるようになったのは、戦後のことです。
烏丸半島自体が、戦後の琵琶湖開発に伴う浚渫泥を使った埋め立て工事で今の形になりました。

烏丸半島の蓮と近江富士 2008年7月25日 撮影:MKタクシー

烏丸半島の蓮と近江富士 2008年7月25日 撮影:MKタクシー

烏丸半島の蓮の起源もはっきりしていません。
おそらくは、どこかから流れ着いたか誰かが持ち込んだ蓮の花が広がっていったのでしょう。
ほんのわずかの蓮の花が、数十年かけて13ヘクタールにまで広がっていったのです。

烏丸半島の蓮と近江富士 2008年7月25日 撮影:MKタクシー

烏丸半島の蓮と近江富士 2008年7月25日 撮影:MKタクシー

夏の琵琶湖を代表する観光資源として、湖岸から蓮を楽しむだけではなく、舟や熱気球から眺めることができる人気スポットでした。
蓮の開花期間中には、あたりには常に甘い蓮の花の香りがただよっていました。
1996年には蓮の花の大群落が見られる地点に草津市立水生植物公園みずの森が開館しました。
ハスやスイレンをテーマにした珍しい植物園です。

烏丸半島の蓮 2007年8月4日 撮影:MKタクシー

烏丸半島の蓮 2007年8月4日 撮影:MKタクシー

その蓮の花の大群落が、何の前触れもなく2016年に消滅したのです。
当初はミドリガメやアメリカザリガニによる蓮の食害が疑われました。
専門家による1年間の調査の結果、蓮の大群落が消滅した原因は
・湖底の泥土層が砂へと変化
・積み重なった蓮の枯死体からのメタンガスの発生
であることが判明しました。

外来生物の侵入や、人為的な環境変化が原因ではありませんでした。
蓮が数十年間かけて泥土の栄養を使い果たした結果であり、自然の摂理に沿ったものでした。

烏丸半島の蓮大群落に集まる人々 2012年7月29日 撮影:MKタクシー

烏丸半島の蓮大群落に集まる人々 2012年7月29日 撮影:MKタクシー

2018年には草津市によって蓮の復活が可能かの調査が行われましたが、結果は芳しくありませんでした。
泥土層が復活し、枯死体が完全に分解されるまで蓮の花の大群落の復活は困難ということでした。
おそらく、復活できる状態となるまでには、まだまだ長い歳月がかかることでしょう。

蓮の花の大群落が育たなくなった原因は判明しましたが、元気だった蓮の大群落がたった一年で突然消滅した理由はわかっていません。
今だ、蓮は謎を残した花なのです。

烏丸半島の蓮大群落 2012年7月29日 撮影:MKタクシー

烏丸半島の蓮大群落 2012年7月29日 撮影:MKタクシー

 

 

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おわりに

蓮の花が見頃を迎えるのは、夏の真っ盛りです。
暑さで知られる京都だけあって、日中に電車やバスで回るのは大変です。
蓮の花が最も美しい早朝の時間帯だと、暑さはしのげても電車やバスでは間に合いません。
そんな京都の蓮の花を見に行くときに是非ご利用いただきたいのがタクシーです。

宇治市植物公園・観蓮会 2021年7月18日 撮影:MKタクシー

宇治市植物公園・観蓮会 2021年7月18日 撮影:MKタクシー

夏の京都は、春や秋とは違い、人の少ない時期です。だからこそ凛とした古都・京都の空気を感じていただけるでしょう。

MKの観光貸切タクシーなら、暑い時期でも比較的快適に京都を巡っていただけます。
アクセスしづらい場所でもタクシーにおまかせ!
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内田蓮園(東一口)の蓮 2021年7月18日 撮影:MKタクシー

内田蓮園(東一口)の蓮 2021年7月18日 撮影:MKタクシー


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京都の夏の花おすすめスポット記事

紫陽花(アジサイ)<見頃:6月中旬~7月上旬>
桔梗(キキョウ)<見頃:6月下旬~10月上旬>
蓮(ハス)<見頃:7月中旬~8月中旬>
百日紅(サルスベリ)<見頃:7月下旬~9月上旬>
木槿(ムクゲ)<見頃:7月~8月>
芙蓉(フヨウ)<見頃:8月下旬~9月下旬>

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