絶景!城南宮の「しだれ梅」は早春の京都随一の超おすすめスポット

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絶景!城南宮の「しだれ梅」は早春の京都随一の超おすすめスポット

京都の数ある梅の名所でも、特に驚くほど美しいと評価が高いのが城南宮神苑のしだれ梅です。
しだれ梅が咲き乱れる城南宮の神苑は、まるで別世界にいるかのような美しさです。
たおやかにしだれた枝振りのしだれ梅は、通常の梅と異なる雅さがあります。
城南宮で見たことがないような美しい梅の世界へといざなわれることでしょう。

2022年の城南宮は例年よりもしだれ梅の開花が遅く、3月7日にようやく見頃となりました。
城南宮のしだれ梅は、3月中旬~下旬ごろまで見頃が続く見込みです。

城南宮神苑のしだれ梅

城南宮神苑・春の山のしだれ梅と椿 見頃 2020年2月17日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅と椿 見頃 2020年2月17日 撮影:MKタクシー

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梅の概念が変わる!しだれ梅が咲き乱れる神苑

梅にもいろいろな品種がありますが、北野天満宮をはじめとする京都の梅スポットとはかなり違った梅を楽しめるおすすめスポットが城南宮です。
城南宮神苑の梅の主役は「しだれ梅」。しだれ桜と同じく、しだれた樹形が特徴の梅の品種群です。
城南宮の神苑では、例年2月半ばから「春の山」でしだれ梅が咲き始めます。

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 見頃 2022年3月12日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 見頃 2022年3月12日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑のしだれ梅が見頃を迎えるのは、梅シーズンでも後半です。
例年2月末ごろになると、城南宮神苑のしだれ梅が順次見頃を迎え始めます。
しだれ梅の見頃にあわせて、城南宮では毎年2月下旬ごろから3月中旬ごろに、「しだれ梅と椿まつり」が行われます。

城南宮神苑・春の山のしだれ梅と散椿 見頃 2019年2月27日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅と散椿 見頃 2019年2月27日 撮影:MKタクシー

「しだれ梅と椿まつり」というだけあって、150本あるしだれ梅だけでなく、椿も城南宮の主役です。
散った椿としだれ梅の景色が城南宮のおすすめ定番構図のひとつです。

 

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しだれ梅(春の山) 見頃 2021年2月24日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 見頃 2021年2月24日 撮影:MKタクシー

城南宮の「しだれ梅と椿まつり」期間中には、毎日「梅が枝神楽(うめがえかぐら)」が行われたり、植木市の出店が行われたりします。
梅が枝神楽とは、梅の枝を持ち、冠に梅の花を挿した巫女さんが舞うお神楽です。
城南宮の拝殿付近にある神楽殿で行われます。梅が枝神楽は平日10時、土日祝は10時に加えて15時に披露されます。

2022年のしだれ梅と椿まつりは、2月18日(金)~3月22日(火)の開催です。
2022年はしだれ梅の開花が遅いため、しだれ梅シーズン本番は3月に入ってからになりました。

しだれ梅(春の山) 見頃 2021年2月25日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 見頃 2021年2月25日 撮影:MKタクシー

桜でもとりわけしだれ桜が美しいように、梅でもしだれ梅の美しさは別格です。
しだれ梅を主とした城南宮神苑「春の山」の150本のしだれ梅は「これが梅?」という固定観念を打ち破るものです。ここでしか見られない景色を堪能しましょう。

しだれ梅(春の山) 五分咲き 2020年2月17日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 五分咲き 2020年2月17日 撮影:MKタクシー

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しだれ梅の見頃は見頃は例年2月下旬~3月中旬

城南宮神苑のしだれ梅の見頃は、観測記録が公開されています。

2011年 3月3日 ~19日
2012年 3月10日~22日
2013年 3月8日 ~17日
2014年 3月10日~20日
2015年 3月8日 ~18日
2016年 2月23日~3月8日
2017年 3月1日 ~15日
2018年 3月6日 ~15日
2019年 2月28日~3月10日
2020年 2月16日~3月1日
2021年 2月21日~3月5日

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 咲きはじめ 2022年2月28日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 咲きはじめ 2022年2月28日 撮影:MKタクシー

2021年は、2020年ほどではないにしても、2020年に次ぐスピードで城南宮のしだれ梅の開花が進みました。
この10年は城南宮のしだれ梅の見頃は年々早くなってきています。
しかし、2022年は一変してかなりしだれ梅の開花は遅めです。2020年、2021年とは開花状況が大違いです。

しだれ梅(春の山) 見頃 2019年3月5日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 見頃 2019年3月5日 撮影:MKタクシー

城南宮のホームページでは、2022年3月10日現在のしだれ梅開花状況が「見頃」と表記されています。
この開花状況は、2021年だと2月26日、2020年だと2月19日に相当します。
3月2週目の週末には、城南宮のしだれ梅がピークを迎えることでしょう。
しだれ梅の開花が早かった2020年は、3月に入るともう散りはじめていましたが、2022年は3月中旬にピークを迎えるように、城南宮のしだれ梅の開花状況には大きく差があります。

城南宮公式ホームページ:しだれ梅と椿 今日のいちまい | 城南宮

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 見頃 2022年3月12日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 見頃 2022年3月12日 撮影:MKタクシー

南宮のしだれ梅ピーク時は大混雑します。
2022年は、3月12日(土)13日(日)が満開のピークでした。
まず、駐車場に入るまでは大変です。駐車場待ちの車列が国道1号線まであふれます。
すぐ近くに名神高速の京都南ICもあり、京都でも屈指の交通量が多い道路ですが、1車線が城南宮の駐車場待ちに埋まります。
待ち時間だけでなく、安全面への配慮からもマイカーで城南宮を訪れるのはできるだけ避けるようにしましょう。
地下鉄・近鉄竹田駅からは徒歩15分ほどです。
歩くのはしんどいという方は、タクシーの利用がおすすめです。

城南宮・神苑拝観受付の行列 2022年3月12日 撮影:MKタクシー

城南宮・神苑拝観受付の行列 2022年3月12日 撮影:MKタクシー

無事城南宮に到着すると、次は神苑への拝観受付に並びます。
しだれ桜のピーク時には、城南鳥居を越えて絵馬舎や唐渡天満宮のあたりまで行列が伸びます。
ただし、案外回転は早く見た目ほどは並びません。

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 見頃 2022年3月12日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 見頃 2022年3月12日 撮影:MKタクシー

城南宮の神苑に入ると、いきなりしだれ梅が乱れ咲く春の山です。
混雑するので譲り合ってしだれ梅を楽しみましょう。
メインの春の山を抜けると、神苑の残りの部分はゆっくりと進むことができます。

しだれ梅(春の山) 見頃 2020年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅と散椿 見頃 2020年3月3日 撮影:MKタクシー

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城南宮のしだれ梅について

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 見頃 2020年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 見頃 2020年3月3日 撮影:MKタクシー

「城南宮のしだれ梅」とまとめて呼ばれますが、多数の梅の品種が植えられています。
特に梅に詳しくはなくても、ピンクや白など花の色が明らかに違うので、誰でも分かります。
実はしだれ梅という品種の梅はありません。桜はシダレザクラという品種があるのとは異なります。
しだれ梅とは、枝が枝垂れる「しだれ性」の梅の品種の総称です。

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 見頃 2022年3月12日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 見頃 2022年3月12日 撮影:MKタクシー

梅の品種は野梅系(やばいけい)、緋梅系(ひばいけい)、豊後系(ぶんごけい)などの3系9性に分類されますが、しだれ梅のグループがあるわけではありません。
様々な品種の梅が突然変異によってしだれ性を獲得し、しだれ梅となります。
3系9性のそれぞれにしだれ性の品種があります。
なお、しだれ性は自然界では強度や光合成効率で不利なため、自然淘汰されます。
人間が関わるからこそ、しだれ梅は生きることができます。

しだれ梅(春の山) 見頃 2021年2月24日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅と散椿 見頃 2021年2月24日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑では、品種名が記載されていないため、正確には何という品種のしだれ梅なのかはさだかではありません。
城南宮のホームページでも、しだれ梅は白とピンクとの区分しか書かれていません。
おそらく、ピンクのしだれ梅は、人気の高い呉服枝垂(くれはしだれ)や藤牡丹枝垂などではないかと思われます。

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 見頃 2020年2月17日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 見頃 2020年2月17日 撮影:MKタクシー

白梅のしだれ梅の品種には、白滝枝垂や緑萼枝垂(りょくがくしだれ)、月影枝垂、満月枝垂などがあります。
それらのどれかかもしれませんし、別の品種なのかもしれません。
城南宮神苑では紅梅のしだれ梅はあまり見かけませんが、紅枝垂、緋の司枝垂(ひのつかさしだれ)、千鳥枝垂など紅梅のしだれ梅の品種もあります。

しだれ梅(春の山) 見頃 2018年3月14日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 見頃 2018年3月14日 撮影:MKタクシー

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神苑以外の城南宮の梅

城南宮では、数は多くはありませんが神苑内以外でも梅が見られます。
境内摂社の唐渡天満宮(からわたりてんまんぐう)の周囲では、梅が10本ほどまとまって植えられています。

唐渡天満宮の白梅とメジロ 2021年3月1日 撮影:MKタクシー

唐渡天満宮の白梅とメジロ 2021年3月1日 撮影:MKタクシー

祭神の菅原道真公が中国(唐)の宋に渡って禅を学んだという伝説に基づく社名です。史実では、道真公は中国へは渡っていません。
唐渡天満宮付近は城南宮神苑とは異なり拝観料も不要ですので、早朝などでも梅を楽しむことができます。

白梅(唐渡天満宮) 見頃 2021年3月1日 撮影:MKタクシー

唐渡天満宮の白梅 見頃 2021年3月1日 撮影:MKタクシー

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城南宮のしだれ梅とメジロ

梅と言えば付きものなのがメジロ(目白)です。
目の周りの白と、うぐいす色をした羽がなんともきれいな小鳥です。
目白は見た目だけでなく、飛び方や鳴き声もかわいい人気者です。

しだれ梅とメジロ(春の山) 見頃 2020年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅とメジロ 見頃 2020年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑でもしだれ梅とメジロの光景を見ることができます。
お天気が良ければ、確実にどこかに目白がいます。
一本の木にたくさんのメジロが群がっていることもあります。

城南宮神苑・春の山のしだれ梅とメジロ 見頃 2020年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅とメジロ 見頃 2020年3月3日 撮影:MKタクシー

メジロはあちこちを鳴きながら飛びまわっているので、見つけるのはそう難しくはありません。
ぱっと見てメジロがどこにいるかわからないときに見つけるポイントは、しだれ梅の枝の揺れです。
メジロがしだれ梅の蜜を吸うとき、少し枝が揺れます。
風がない日だったら、よく見ていれば揺れがわかるでしょう。普通の梅よりもしだれ梅の方が顕著に揺れます。

城南宮神苑・春の山のしだれ梅とメジロ 見頃 2020年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅とメジロ 見頃 2020年3月3日 撮影:MKタクシー

もちろん、しだれ梅に集まる鳥はメジロだけではありません。
いろんな鳥が集まってくるのも、紅葉にはない梅の魅力です。

城南宮神苑・春の山のしだれ梅とメジロ 見頃 2020年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅とメジロ 見頃 2020年3月3日 撮影:MKタクシー

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しだれ梅に並ぶ主役の「椿」

城南宮神苑の城南椿 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山の城南椿 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

早春の城南宮はしだれ梅があまりにも有名ですが、「しだれ梅と椿まつり」という通り、しだれ梅だけではなく椿の主役です。
春の山でしだれ梅の間に落ちている散椿は、「城南椿」という城南宮の椿です。
城南椿が見られるのは、神苑の中でも春の山の東側です。
城南宮神苑の順路で言うと、しだれ梅が集中するコーナーの入口付近と出口付近に4本あります。

城南宮神苑の城南椿 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山の城南椿 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

藪椿の一品種で、小ぶりで真紅の花が魅力の椿です。
城南宮の名前を冠するだけあって、城南宮でも最も人気の椿です。
春の山では3本の大きな城南椿があり、しだれ梅の間にぽとりぽとりと花を落としています。

城南宮神苑の城南椿 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山の城南椿 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

椿は、散るときに花ごとポトリと落ちるのが特徴です。
落ちてすぐは、咲いていたときと同じような美しい姿を残しています。
城南宮の神苑では、しだれ梅の合間で美しい城南椿のが散っています。
散った椿は次第に退色してしおれていきますが、城南宮神苑では毎日手入れをしており、しおれた椿は取り除かれます。
しだれ梅開花期間中は、いつでも美しい散った椿を楽しめます。

城南宮神苑・本殿裏の椿「曙」 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・本殿裏の椿「曙」 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑でもたくさんの椿が見られるのは、春の山から本殿裏付近です。
特に春の山から平安の庭へと続く本殿裏への苑路には、美しい椿がたくさん咲きます。
城南宮神苑全体では、120品種もの椿が植えられています。

城南宮神苑・平安の庭の椿「曙」 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・平安の庭の椿「金華茶」 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

赤やピンク、白はもちろん、珍しい黄色の椿もあります。
それぞれの椿には、品種の名称も書いてあり、椿の勉強にもなります。
一重に八重にいろんな花があり、とても楽しめます。

城南宮神苑・平安の庭の「藪椿」 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・平安の庭の「藪椿」 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

平安の庭の東側には、神苑内でも最も古い樹齢300年の藪椿があります。
高さは10メートルにもなる大きな椿の木です。

城南宮神苑・本殿裏の椿「久寿玉」 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・本殿裏の椿「久寿玉」 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

広大な城南宮神苑ですが、早春の主役であるしだれ梅が楽しめるのは、最初の春の山だけです。
春の山はせいぜい2割くらいで、まだ神苑は8割くらい残っています。
しだれ梅と異なり、椿は春の山、本殿裏、平安の庭とあちこちで楽しめます。
しだれ梅をじゅうぶんに満喫したあとは、椿もじっくり楽しんでください。
派手さではしだれ梅に及ばないかもしれませんが、椿も見ごたえじゅうぶん!
早春の城南宮神苑では椿もお忘れなく。

城南宮神苑・本殿裏の椿「日光」 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・本殿裏の椿「日光」 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

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城南宮について

城南宮とは

城南宮は、平安京の南を守る神社として、古くから朝廷に重んじられてきた神社です。
鎌倉時代には、後鳥羽上皇が城南宮の神事である流鏑馬(やぶさめ)にことよせて鎌倉幕府打倒の兵を集めて挙兵したのが承久の乱です。

しだれ梅と椿(春の山) 五分咲き 2020年2月17日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅と散椿 五分咲き 2020年2月17日 撮影:MKタクシー

幕末には、戊辰戦争の天下分け目の決戦である鳥羽・伏見の戦いの戦場にもなりました。
南から京都へ向けて進撃してくる旧幕府軍を、城南宮から小枝橋にかけて展開する新政府軍が迎え撃ったことから、戦端が開かれました。
鳥羽・伏見の戦いのうち、鳥羽の戦いです。
兵力でも装備でも劣る新政府軍が旧幕府軍を押し返しました。

1935年刊行 吉田東伍「大日本読史地図」 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

1935年刊行 吉田東伍「大日本読史地図」 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

伏見の戦いでも敗れた旧幕府軍は淀で体制を立て直しかけますが、新政府軍が掲げた錦の御旗や、淀藩をはじめ裏切りが続出したことにより、大坂城へと敗走しました。
時代の転換点の始まりが、城南宮だったのです。

しだれ梅(春の山) 五分咲き 2020年2月11日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 五分咲き 2020年2月11日 撮影:MKタクシー

1876年に正式名称を「真幡寸(まはたき)神社」と改めました。
真幡木神社は、竹田付近にあった式内社です。平安時代以前から記録に残る古社です。
城南宮の前身であったという説と、京都の南を守る城南宮に対して、竹田の産土神であり別の神社であるという説があります。
明治時代に前者が公式に採用され、古名に復して正式名称は真幡木神社とされました。
今も大鳥居をはじめ各所で真幡木神社という名称が残されています。

境内摂社の真幡寸神社 2022年3月8日撮影 撮影:MKタクシー

境内摂社の真幡寸神社 2022年3月8日撮影 撮影:MKタクシー

ただし、明治以降も地図では「城南宮」と表記されており、一般には一貫して城南宮と呼称されていたことが見て取れます。
城南宮という名称が既に定着していたことと、おそらく前述のとおり真幡木神社の由来には諸説あったこともあり、1968年に再び城南宮に改称しました。
城南宮への改称と同時の1968年に、城南宮境内に摂社として真幡木神社の社殿が建てられました。
「真幡木神社」の碑は1937年の銘があるので、城南宮本体が真幡木神社だった時代に奉納されたものです。

城南宮 秋里籬嶌 1780年刊行「都名所図会」 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

城南宮 秋里籬嶌 1780年刊行「都名所図会」 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

現在では方除(ほうよけ)に加えて、交通安全の神として信仰を集めています。
城南宮の厄除けステッカーをつけた自動車はかなりよく見かけます。
京都五社めぐりのひとつでもあります。

城南宮の茅の輪くぐり 2021年7月1日 撮影:MKタクシー

城南宮の茅の輪くぐり 2021年7月1日 撮影:MKタクシー

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拝観情報

拝観時間 9:00~16:30(受付は16:00まで)
拝観料 大人  800円
小学生 500円
TEL 075-623-0846
住所 京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
アクセス 近鉄・地下鉄「竹田」より徒歩15分

神苑拝観料は2021年10月1日に改定されました。

公式ホームページ:城南宮 | 京都の南、方除け ・厄除けの祈祷、車のお祓いの神社。巫女が神楽を舞い、庭園は花と紅葉の名所です

城南宮神苑・春の山のしだれ梅とメジロ 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅とメジロ 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

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昭和を代表する作庭家が精魂込めて作った6つの庭

城南宮の神苑は「楽水苑(らくすいえん)」ともいわれ、「昭和の小堀遠州」こと中根金作による作庭です。
中根金作の代表作である島根県の足立美術館の庭園は、米国の日本庭園専門雑誌で毎年トップに選出されていることでも知られます。その中根金作がライフワークとして作り上げた庭園です。
石の配置を1mm単位で調整するなど、精魂込めて作庭されました。

しだれ梅(春の山) 散りはじめ 2017年3月25日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 散りはじめ 2017年3月25日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑は源氏物語の庭、春の山、平安の庭、室町の庭、桃山の庭、城南離宮の庭の6つの庭園からできています。
一度に作庭されたのではなく、中根金作が何度かにわけて順次作庭したものです。
これらの6つの庭園を回ることで、日本の庭園史を体感できるようになってます。

城南宮神苑・桃山の庭 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・桃山の庭 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

お寺にある庭園は、ただ眺めて楽しむことだけを目的とした庭園ではありません。仏道修行のための庭園であることが多いです。
特に禅寺の枯山水庭園は、座禅を行うことを目的に作られた庭園です。
一方の神社の庭園である神苑は、神社によって様々な目的を持って作られています。
城南宮神苑の場合は、参拝者の憩いの場となるような庭園を造ってほしいと中根金作に依頼しました。
城南宮の依頼どおり、あまり難しいことを考えることなく、素直に楽しめる庭園になっています。

城南宮神苑・室町の庭 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・室町の庭 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

最初に作庭されたのが、城南宮神苑でも南側にある「室町の庭」と「桃山の庭」です。
「室町の庭」は池泉回遊式庭園です。池の中には蓬莱島(ほうらいじま)が浮かび、あちこちに石組みは配されています。

城南宮神苑・桃山の庭 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・桃山の庭 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

「桃山の庭」は芝生と蘇鉄をメインとしたやや珍しいタイプの枯山水庭園です。
芝生は海を、芝生の中に配された石組みは小島を、奥の刈込は山並みを表しています。

続いて、「平安の庭」、「城南離宮の庭」「春の山」が作られました。

城南宮神苑・桃山の庭 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・桃山の庭 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

「平安の庭」は池泉回遊式庭園です。流れ落ちる滝と、ゆったりと流れる遣り水が目からも耳からも楽しませてくれます。
1970年から毎年4月29日と11月3日に曲水の宴も行われています。遣り水を流れてくる酒盃が目の前を通り過ぎるまでに和歌を詠むという平安貴族の遊びです。

城南宮神苑・城南離宮の庭 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・城南離宮の庭 2021年3月3日 撮影:MKタクシー

「城南離宮の庭」は、白河法皇の時代の鳥羽離宮の様子を再現した庭園です。
城南宮に6つある庭園の中でも、最も小規模です。

城南宮神苑・春の山のしだれ梅と散椿 見頃 2021年3月1日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅と散椿 見頃 2021年3月1日 撮影:MKタクシー

しだれ梅の咲き乱れる「春の山」は、平安時代後期の鳥羽離宮の築山の遺構を活用したものです。
梅の中でも遅咲きのしだれ梅は、ソメイヨシノがとちょうど入れ替わりに見頃を終えます。

しだれ梅と椿(春の山) 見頃 2019年2月27日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅と散椿 見頃 2019年2月27日 撮影:MKタクシー

城南宮で梅といえば神苑のしだれ梅ですが、城南宮はしだれ梅ばかりではありません。
神苑南部の室町の庭や桃山の庭にも、紅梅や白梅が咲きます。

梅(室町の庭) 見頃 2020年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・室町の庭の梅 見頃 2020年3月3日 撮影:MKタクシー

特に室町の庭では、お茶席の楽水軒の前に美しい梅が咲きます。
楽水軒では、巫女さん出してくれたお抹茶とお菓子をいただきながら、ゆっくりお庭を眺めることができます(要志納金300円)。
ただし、2021年は新型コロナウイルスの影響により、閉じられていました。

城南宮神苑苑路の椿(有楽) 見頃 2020年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑苑路の椿(有楽) 見頃 2020年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑のもうひとつの注目ポイントは、庭園と庭園をつなぐ苑路です。
源氏物語に登場する植物が100種以上植えられており、四季折々の景色で楽しませてくれます。

しだれ梅(春の山) 見頃 2018年3月8日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 見頃 2018年3月8日 撮影:MKタクシー

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中根金作の作庭した主な庭園は、以下のとおりです。

金戒光明寺「紫雲の庭」 2020年11月23日 撮影:MKタクシー

金戒光明寺「紫雲の庭」 2020年11月23日 撮影:MKタクシー

京都の庭園

城南宮 神苑「楽水苑」
妙心寺 退蔵院「余香苑」
妙心寺 大心院「阿吽庭」
大徳寺 興臨院 方丈庭園
金戒光明寺「紫雲の庭」
二条城「清流園」
将軍塚青龍殿庭園
三室戸寺「与楽園」

妙心寺退蔵院の余香苑 2020年4月5日 撮影:MKタクシー

妙心寺退蔵院の余香苑 2020年4月5日 撮影:MKタクシー

その他の庭園

足立美術館庭園
大阪万国博覧会「日本庭園」

大阪万博記念公園の日本庭園 2019年5月25日 撮影:MKタクシー

大阪万博記念公園の日本庭園 2019年5月25日 撮影:MKタクシー

足立美術館を筆頭に、いずれも錚々たる庭園が並びます。
城南宮神苑と同様に、池泉庭園と枯山水庭園の両方が並びます。
まさに「昭和の小堀遠州」です。

三室戸寺の与楽園 2019年5月11日 撮影:MKタクシー

三室戸寺の与楽園 2019年5月11日 撮影:MKタクシー

中根金作(1917年~1995年)は、今も京都に残る名庭を残した人物としては、7代目小川治兵衛(1860年~1933年)、重森三玲(1896年~1975年)と並ぶ存在です。
現役の作庭でこの3人に並ぶかもしれないのは、「平成の小堀遠州」とも称される北山安夫(1949年~)でしょう。
ほぼ30年おきに偉大な作庭家が輩出されていることに、今更ながら驚きを覚えます。

二条城の清流苑 2019年3月2日 撮影:MKタクシー

二条城の清流苑 2019年3月2日 撮影:MKタクシー

中根金作の代表作はいくつもありますが、様々なタイプの庭園を同時に楽しめるという意味では、城南宮神苑こそがベストといっても過言ではないでしょう。
城南宮神苑をはじめとする中根金作の庭園は、小堀遠州の庭園がそうであるように、これから数百年の時を越えて愛され続けるのではないでしょうか。

1935年刊行 吉田東伍「大日本読史地図」 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

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おわりに

梅というカテゴリーに限らず、3月上旬の京都で最もおすすめの観光スポットは城南宮です。
桜シーズン本番が始まる前の京都を訪れた際には、ぜひ訪れてください。
予想より桜の開花が遅いときなど、城南宮ではしだれ梅がピークを迎えているかもしれません。

MKタクシーの観光タクシーであれば、その年の開花状況に応じてベストの観光スポットへとご案内できます。
梅も桜も開花は年によって半年くらい変動します。
少ないチャンスにしか京都に来られないという方は、ぜひMKの観光タクシーをご利用ください。

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 見頃 2020年3月3日 撮影:MKタクシー

城南宮神苑・春の山のしだれ梅 見頃 2020年3月3日 撮影:MKタクシー

 

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