梅といえば北野天満宮!梅苑は京都随一の早春おすすめスポット

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梅といえば北野天満宮!梅苑は京都随一の早春おすすめスポット

京都に限らず、梅の名所と言えば天神さんでしょう。
祭神の菅原道真公は、梅を愛したことで知られます。
日本中に12,000社あるともいわれる天神さん(天満宮)の総本宮は、京都の北野天満宮です。
境内の50品種1,500本の梅は、日本でも屈指の人気と美しさを誇ります。
そんな北野天満宮の梅の魅力に迫ります。

 

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北野天満宮と梅

北野天満宮の祭神である菅原道真公

北野天満宮をはじめとする天満宮(天神さん)の祭神は、学問の神として名高い菅原道真公です。
菅原道真は代々学者と勤める家柄に生まれました。決して高い身分の生まれではありませんが、その学識と忠誠心を買われて、右大臣にまで出世を果たしました。
藤原一門がトップを占めていた当時にあって、自らの才能だけでここまで出世したのは稀有のことでした。
しかし、あまりの出世が悲劇を招きます。菅原道真を妬んだ時の権力者である藤原時平は、菅原道真が謀反をたくらんでいると讒言し、罪を着せられてしまいます。
無実の罪で九州の大宰府(だざいふ)へと左遷された菅原道真は、都へ帰ることを夢見ながら、許されることなく2年後に病死しました。

1886年 芳年「月百姿」 出展:国立国会図書館デジタルコレクション

1886年 芳年「月百姿」 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

菅原道真が悲運の死を遂げたあと、藤原時平をはじめ左遷に関わった人々やその係累が次々と亡くなりました。
当時の人々は、これを怨みを抱いて亡くなった菅原道真の怨霊のしわざであると考えました。
恐れおののいた人々は、怨霊を鎮めるために菅原道真を神として祀るようになりました。
これが北野天満宮をはじめとする全国の天満宮のはじまりです。

「集古十種」 出展:国立国会図書館デジタルコレクション

「集古十種」  出典:国立国会図書館デジタルコレクション

やがて菅原道真公は学問の神様として篤い信仰を集めるようになりました。
今も多くの人々が菅原道真公にあやかろうと北野天満宮をはじめとする全国の天満宮を訪れています。

北野天満宮の紅梅 咲きはじめ 2022年1月13日 撮影:MKタクシー

北野天満宮の紅梅 咲きはじめ 2022年1月13日 撮影:MKタクシー

 

 

菅原道真公が愛した梅

北野天満宮の祭神である菅原道真公は、梅を愛したことで知られています。
菅原道真公には、死後様々な伝説が付託されるようになりましたが、”梅愛”は後世に生まれた伝説ではありません。
実際に、菅原道真公は梅をテーマとした多数の和歌や漢詩を残しています。

雲龍梅(老松社前) 三分咲き 2021年1月31日 撮影:MKタクシー 

北野天満宮・老松社前の雲龍梅 三分咲き 2021年1月31日 撮影:MKタクシー

日本ではかつては桜より梅の方が人気が高かったことはよく知られています。
しかし、菅原道真の時代は、既に花と言えば桜の時代でした。
菅原道真が生まれた承和年間には、もう京都御所の紫宸殿(ししんでん)前の「左近の梅」は「左近の桜」へと植え替えられていました。
菅原道真の没後すぐの延喜5年(905年)に完成した古今和歌集でも桜の歌が75首に対し、梅の歌は22首しかありません。
時代は既に桜になっていましたが、菅原道真はあくまで梅を愛し続けたのです。

紅梅 三分咲き 2021年2月10日 撮影:MKタクシー

北野天満宮の紅梅 三分咲き 2021年2月10日 撮影:MKタクシー

菅原道真公が詠んだ梅の歌のなかでも最も有名なのが、政敵の陰謀で京都から左遷された大宰府(だざいふ/福岡県)での

東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花 主(あるじ)なしとて春を忘るな

という拾遺(しゅうい)和歌集に掲載されている歌です。
古文の教科書にも掲載されており、知っている人も多いでしょう。
大意は「東風が吹いたならば、(大宰府の)私のもとまで匂いを届けておくれ、(都にある私の家の)梅の花よ。主人がいなくなったからといって、春を忘れてしまうなよ。」という意味です。

1885年 伴源平 編「絵本天満宮実伝記」 出展:国立国会図書館デジタルコレクション

1885年 伴源平 編「絵本天満宮実伝記」  出典:国立国会図書館デジタルコレクション

この梅は、大宰府*1に流された道真公を慕って、京都の庭の梅の木ははるばる大宰府まで飛んでいき、根を下ろしたと言われています。「飛梅伝説」と称されます。
今も本殿前にはその後継樹といわれる紅和魂梅(べにわこんばい)が開花しています。

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全国の天満宮も梅の名所

菅原道真公を祀った天満宮では、たいてい梅が植えられています。
中でも太宰府天満宮(福岡県)、防府天満宮(山口県)、亀戸天神(東京都)などは全国的にも良く知られた梅の名所です。
関西でも北野天満宮のほかに、大阪天満宮、道明寺天満宮(大阪府)、菅原天満宮(奈良県)などが有名です。京都では長岡天満宮(長岡公園)や生身天満宮などが挙げられます。

大阪天満宮の枝垂梅 2020年2月24日 撮影:MKタクシー

大阪天満宮の枝垂梅 2020年2月24日 撮影:MKタクシー

全国いたるところで菅原道真公は梅とともに祀られています。
梅が大好きだった菅原道真公もさぞかし喜んでいることでしょう。

菅原天満宮の紅梅 2019年2月9日 撮影:MKタクシー

菅原天満宮の紅梅 2019年2月9日 撮影:MKタクシー

 

 

北野天満宮の梅

北野天満宮の梅の見頃は2月中旬~3月中旬

祭神である菅原道真公は、梅をこよなく愛したといわれ、境内にはたくさんの梅が植えられている名所です。
北野天満宮の境内には梅苑をはじめ計50品種・1,500本もの梅が植えられており、おすすめです。
もともと北野天満宮の境内各所に梅が植えられていましたが、今の形の梅苑は1966年に開設されました。

北野天満宮 秋里籬嶌 1780年刊行「都名所図会」 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

北野天満宮 秋里籬嶌 1780年刊行「都名所図会」 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

江戸時代の京都観光ガイドブックである「都名所図会」に掲載されている北野天満宮の絵図を見ると、境内の主な植生は松です。
境内各所に梅の花も見られますが、今の梅苑のようにまとまって植えられていたわけではありません。
今のような境内が梅の花で埋め尽くされるかのような北野天満宮は、案外古いのもではないのかもしれません。

北野天満宮・梅苑の紅梅 2019年3月2日 撮影:MKタクシー

北野天満宮・梅苑の紅梅 2019年3月2日 撮影:MKタクシー

多彩な品種が植えられている北野天満宮では梅の見頃の期間も長期間に渡ります。

早咲きの梅の見頃:1月下旬~2月中旬
平均的な梅の見頃:2月中旬~3月上旬
遅咲きの梅の見頃:2月下旬~3月下旬

概ね境内一円で梅が開花しているのは、2月中旬~3月中旬です。
中でもピークを迎えるのは、2月下旬~3月初めごろです。
以上の期間以外でも、さらに早咲きの梅は1月初めから、遅咲きの梅は3月下旬まで開花しています。

ただし、上記は目安です。
桜以上に開花期間がずれることが多い梅は、年によっては半月程度開花が早まったり遅くなったりする場合があります。

 

年末から開花しはじめる早咲きの梅

雲龍梅(老松社前) 咲きはじめ 2019年1月27日 撮影:MKタクシー

北野天満宮・老松社前の雲龍梅 咲きはじめ 2019年1月27日 撮影:MKタクシー

北野天満宮の境内では、年明けから早咲きの雲龍梅(老松社前)や寒紅梅(絵馬殿前)が開花しはじめ、早々と京都に春を告げます。
例年12月中に開花しはじめます。開花するとだいたい毎年京都新聞にも記事が掲載されます。
開花が早い年には、まだ北野天満宮境内の紅葉が見頃であることもあります。

雲龍梅(老松社前) 2019年2月16日 撮影:MKタクシー

北野天満宮・老松社前の雲龍梅 2019年2月16日 撮影:MKタクシー

枝が左右にくねくねよじれ曲がりながら伸びる樹木の樹形を雲龍型といいます。
雲龍型をした梅は、雲龍梅や香篆梅(こうてんばい)と呼ばれます。

思いのまま 2020年1月3日 撮影:MKタクシー

思いのまま 2020年1月3日 撮影:MKタクシー

お正月には、絵馬所前で招福の梅の枝である「おもいのまま」の授与が行われます。
北野天満宮で剪定された梅の枝が用いられます
2014年から60年ぶりに復活しました。

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2月には梅苑が開園され梅シーズン本番に

2月に入ると、有料の北野天満宮梅苑が公開され本格的な梅シーズンとなります。
開花が早い年は、1月中から北野天満宮梅苑が開苑されることもあります。

梅苑 見頃 2021年2月20日 撮影:MKタクシー

北野天満宮・北野天満宮・梅苑 見頃 2021年2月20日 撮影:MKタクシー

2022年は1月28日(金)から北野天満宮梅苑が開苑となります。
閉苑は開花状況によって変わりますが、概ね例年3月下旬までです(2021年は新型コロナの影響で3月14日(日)に閉苑)。
新型コロナの影響により例年ほどではないにしろ、京都を代表する梅の名所としてにぎわいを見せることでしょう。

2022年は、梅苑「花の庭」が開苑されます。
京都には、かつて「雪月花の三庭苑」と称される名園がありました。
このうち、「雪の庭」は妙満寺に、「月の庭」は清水寺成就院に現存しますが、北野天満宮にあったとされる「花の庭」だけが残っていませんでした。
この「花の庭」が2022年1月28日に「令和再興」されます。
楽しみですね。

梅苑の舞台 見頃 2021年2月26日 撮影:MKタクシー

北野天満宮・梅苑の舞台 見頃 2021年2月26日 撮影:MKタクシー

2021年の北野天満宮梅苑では、苑内南側に常設の舞台が設置され装いも新たになりました。京都一の梅の名所がさらにパワーアップしたのです。
梅苑内を一望できる舞台からは、今までにない景色が見られます。
いつもは下から見上げる梅を、上から見下ろすことができます。
タイミングが良ければ、まるで梅の海に浮かぶような気分を味わえることでしょう。
梅苑内の庭園も、洲浜が作られるなど再整備が行われました。

2017年には、北野天満宮梅苑の北東部分に文道会館が完成しました。木造風の外観ですが、鉄筋コンクリート造です。
内部には300人収容可能な多目的ホールも備えています。

梅花祭の野点大茶湯 2006年2月25日 撮影:MKタクシー

北野天満宮・梅花祭の野点大茶湯 2006年2月25日 撮影:MKタクシー

 

2022年の北野天満宮では、初の「盆梅展」が行われます。
盆梅とは、鉢植えの梅の盆栽です。
2022年に71回目を迎える歴史ある長浜盆梅展の梅が登場するとのことです。
開催期間は2022年1月28日(金)~2月13日(日)です。
梅苑内の文道会館ホールで開催されます。
入場には、梅苑入苑料(1,000円)プラス300円が必要です。
どんな展示が行われるのか楽しみですね!

 

毎月2月25日には梅花祭が開催

菅原道真公の命日である2月25日には、北野天満宮で梅花祭(ばいかさい)が開催されます。
北野天満宮の梅花祭も、京都を代表する二月の行事のひとつとしてお勧めです。梅花祭では、神事や野点(のだて)大茶湯が行われます。
野点大茶湯は、10時から15時まで開催され、京都の花街である上七軒の芸舞妓が点てたお茶をいただくことができます。

梅花祭の野点大茶湯 2006年2月25日 撮影:MKタクシー

北野天満宮・梅花祭の野点大茶湯 2006年2月25日 撮影:MKタクシー

野点拝服券は、宝物殿拝観券・撤饌(てっせん)引換券付きで2,000円です。
京都でも芸舞妓さんにお茶を点てていただける機会なんて北野天満宮の梅花祭くらいです。

梅花祭の野点大茶湯 2006年2月25日 撮影:MKタクシー

北野天満宮・梅花祭の野点大茶湯 2006年2月25日 撮影:MKタクシー

北野天満宮で梅花祭が催される頃には、有料の梅苑だけではなく、境内自由部分の各所でも美しい梅が咲き誇り、京都でも随一の梅の名所になります。

2021年の梅花祭は、2月25日の木曜日ですが、新型コロナウイルスの影響により野点大茶湯は中止となりました。
午前10時からの梅花祭の神事のみが斎行されますが、一般の拝観はできません。
上七軒の芸舞妓がたてたお茶を神前に供える「上七軒献茶ノ儀」などが行われました。

白梅(三光門前) 五分咲き 2019年2月16日 撮影:MKタクシー

北野天満宮・三光門と白梅 五分咲き 2019年2月16日 撮影:MKタクシー

菅原道真公の命日は、延喜3年2月25日ですが、これは今の新暦に換算すると903年3月31日に相当します*2
桜の平年開花日が京都で3月28日、福岡で3月23日であることからすると、すでに梅の見頃は終わっている時期です。
しかし、900年前後はちょうど小氷期にあたり、今より気温が低かったとされています(小氷期の影響で907年に唐、926年に渤海、935年に新羅が滅亡)。
気温が低いと見頃の時期も遅くなるので、菅原道真公は梅が咲く頃に亡くなった可能性は高いでしょう。

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御土居の梅林

枝垂梅(御土居) 見頃 2021年2月20日 撮影:MKタクシー

北野天満宮・御土居の枝垂梅 見頃 2021年2月20日 撮影:MKタクシー

北野天満宮の梅苑は、参道の西側だけでなく、御土居にまで広がります。
御土居エリアの南側にはモミジと混ざって梅も多数植栽されています。
北野天満宮の御土居は、境内のすぐ西側を南北に流れる紙屋川(天神川とも)の東側に連なります。
天神川によって刻みこまれた渓谷の底付近に梅が広がっています。朱色の太鼓橋に紅白の梅が映えます。

御土居は、豊臣秀吉が京都改造の一環として作った土塁です。
正確には土塁と堀がセットになっており、御土居堀ともいいます。
明治以降御土居の破壊が進みましたが、北野天満宮の境内にあった御土居は保存されてきました。
1965年に御土居は国の史跡に指定され、1981年から復旧整備工事が始ましまりました。

 

珍しい梅のライトアップもおすすめ

3月に入ると、北野天満宮の梅は満開を迎えます。
多彩な品種が咲き乱れる梅苑では夜間も開苑され、京都でもここだけの夜桜ならぬ「夜梅」のライトアップもおすすめです。
北野天満宮梅苑のライトアップは、2018年から始まりました。好評だったため、毎年行われるようになりました。

紅梅(梅苑ライトアップ) 2019年3月10日 撮影:MKタクシー

北野天満宮・梅苑ライトアップの紅梅 2019年3月10日 撮影:MKタクシー

北野天満宮梅苑ライトアップの開催時期は梅の開花状況によって変動はあるものの、概ね2月末から3月中旬ごろです。
2021年は、2月26日(金)~3月14日(日)の金・土・日に開催予定でした。予定どおり2月26日に始まりましたが、梅の開花が早かった2021年は、予定を前倒しして3月7日(日)で終了となりました。
たまにそういう年もあるので、北野天満宮の梅苑ライトアップに行かれる方はご注意を。

紅梅(梅苑ライトアップ) 2019年3月2日 撮影:MKタクシー

北野天満宮・梅苑ライトアップの紅梅 2019年3月2日 撮影:MKタクシー

北野天満宮の梅苑のライトアップは、日没にあわせて点灯され、最終受付は20時です。
通常のライトアップと異なり、ろうそくで照らし出されます。

北野天満宮・梅苑ライトアップの紅梅 2019年3月2日 撮影:MKタクシー

北野天満宮・梅苑ライトアップの紅梅 2019年3月2日 撮影:MKタクシー

ガラスの器に入れられて吊るされたろうそくが、美しく咲き誇る梅をやさしく照らし出します。
梅のかぐわしい香りとあいまって、幻想的なひとときを過ごすことができます。
それほど混雑もしないため、桜や紅葉のライトアップとはまた一味違った美しさを堪能できます。
ただし、ただでさえ寒い時期の夜なので、防寒にはじゅうぶん気を付けて下さい。

紅梅(梅苑ライトアップ) 見頃 見頃 2019年3月10日 撮影:MKタクシー

北野天満宮・梅苑ライトアップの紅梅 見頃 見頃 2019年3月10日 撮影:MKタクシー

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遅咲きの御神木「紅和魂梅」

3月も下旬になると、京都の多くの梅スポットでは終わりを迎え始めますが、例年だと北野天満宮ではまだまだ見頃が続きます。
梅苑の公開は例年3月半ばで終わりますが、紅和魂梅(べにわこんばい)や枝垂梅が、例年だと3月いっぱいまで境内を美しく彩ります。
2021年の北野天満宮梅苑は3月14日(日)で閉苑となりました。

紅和魂梅(本殿前) 2020年2月21日 撮影:MKタクシー

北野天満宮・本殿前の紅和魂梅 2020年2月21日 撮影:MKタクシー

多彩な品種が開花する北野天満宮では、年によっては4月に入っても梅をまだ楽しむことができる場合もあります。
枝垂梅は、梅苑よりも紅梅殿前付近に多く植えられています。

紅和魂梅(本殿前) 2019年3月2日 撮影:MKタクシー

北野天満宮・本殿前の紅和魂梅 2019年3月2日 撮影:MKタクシー

北野天満宮の本殿前に咲く遅咲きの紅和魂梅は、古くから北野天満宮の御神木として大切にされてきました。
ながらく単に「御神木の梅」と言われていましたが、2015年に「紅和魂梅」と名付けられました。菅原道真公の「和魂漢才」の精神に由来します。
品種としては、摩耶紅梅系の梅です。摩耶系の梅はかなり遅咲きです。

紅和魂梅とヒヨドリ(本殿前) 2019年3月12日 撮影:MKタクシー

北野天満宮・本殿前の紅和魂梅とヒヨドリ 2019年3月12日 撮影:MKタクシー

菅原道真公の飛梅(とびうめ)伝説の梅がこの梅であると伝えられてきました。といっても、1,100年以上前の梅が今も北野天満宮に残っているはずはありません。
梅としてもかなり長寿とはいえ、樹齢は350年程度と推定されています。
しかし、2015年の調査によると、今の紅和魂梅は先代の御神木を接ぎ木によって350年ほど前にクローン増殖された可能性が高いことが判明しました。

紅和魂梅(本殿前) 2019年3月15日 撮影:MKタクシー

北野天満宮・本殿前の紅和魂梅 2019年3月15日 撮影:MKタクシー

接ぎ木という技術自体は、平安時代から記録に残っており、紅和魂梅が本当に菅原道真ゆかりの梅が接ぎ木によって伝えられて来た可能性も出てきました。
伝承は真実だったのかもしれません。

紅和魂梅の前にある2つの覆い屋内の石灯籠は、2014年に本殿裏から移されたものです。

枝垂梅(紅梅殿前) 見頃 2014年3月21日 撮影:MKタクシー

北野天満宮・紅梅殿前の枝垂梅 見頃 2014年3月21日 撮影:MKタクシー

北野天満宮の紅梅殿は、菅原道真公の邸宅を模して1917年に作られた調理所を、2016年に曳き家工法によって南に30メートルほど移されてリニューアルしたものです。されました。
紅梅殿跡地には、摂社の七社と四社が移されました。
2016年には紅梅殿前に菅原道真邸の庭園を再現する小川などの庭園の「別離の庭」が整備されました。

枝垂梅(紅梅殿前) 2020年3月10日 撮影:MKタクシー

北野天満宮・紅梅殿前の枝垂梅 2020年3月10日 撮影:MKタクシー

 

梅の実は大福梅に加工

梅の実 2003年5月21日 撮影:MKタクシー

北野天満宮の梅の実 2003年5月21日 撮影:MKタクシー

北野天満宮の梅苑でとれた梅の実は、6月ごろに収穫されます。約2~3トンの梅が塩漬けされ、天日干しなど昔ながらの製法で梅干しに加工されます。
7月下旬ごろから約一ヶ月間は、本殿前の中庭で梅が干されている光景を見ることができます。
からからに乾燥した梅は、再び塩漬けされて梅干しが完成します。
完成した梅干しは「大福梅(おおふくうめ)」という京都でも有名な縁起物になります。
北野天満宮は梅花の名所であるだけでなく、梅干しの名所でもあるのです。

梅の天日干し 2016年8月6日 撮影:MKタクシー

北野天満宮の梅の天日干し 2016年8月6日 撮影:MKタクシー

大福梅はお正月の縁起物として北野天満宮で授与されます。
元旦に白湯を入れて飲むと、一年間無病息災で過ごせるとされ、京都人にも人気です。
毎年12月13日の「事始め(ことはじめ)」から授与(700円)が始まります。
年末まで授与されますが、なくなり次第終了となります。

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北野天満宮について

北野天満宮の祭神は、「学問の神様」として人気が高い菅原道真公です。
日本には12,000社ともいわれるたくさんの天満宮あるいは天神社がありますが、その総本社にあたるのが京都の北野天満宮です。

枝垂梅 2019年2月27日 撮影:MKタクシー

北野天満宮の枝垂梅 2019年2月27日 撮影:MKタクシー

北野天満宮は、天暦元年(947年)に菅原道真公の怨霊を鎮めるために創建されました。
創建から50年もたたない991年には、朝廷が特別の奉幣をささげる「二十二社」に加えられました*3

紅梅とメジロ 2020年2月18日 撮影:MKタクシー

北野天満宮の紅梅とメジロ 2020年2月18日 撮影:MKタクシー

江戸時代ごろからは、学者としても名高かった道真公にちなんで、北野天満宮は学問の神様として信仰を集めるようになりました。
今も全国から多くの受験生や修学旅行生たちが北野天満宮に集まります。京都の修学旅行では大定番スポットです。
今の北野天満宮の社殿は1607年に豊臣秀頼が再興したものです。本殿や拝殿は国宝に指定されています。

北野天満宮 秋里籬嶌 1780年刊行「都名所図会」 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

北野天満宮 秋里籬嶌 1780年刊行「都名所図会」 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

江戸時代の京都観光ガイドブックである「都名所図会」を見ると、境内に多宝塔や経所など、仏教のお堂があちこちにある点にも注目です。
北野天満宮は、長らく神道と仏教が入り混じった神仏混淆の神社として発展してきました。
明治の神仏分離によって、これらの仏教施設は取り除かれました。立派な多宝塔も、ばらばらに解体されて今は跡形もありません。

「太政類典・外編・明治四年~明治十年」出典:国立公文書館デジタルアーカイブ

「太政類典・外編・明治四年~明治十年」出典:国立公文書館デジタルアーカイブ

明治維新後、北野天満宮は北野神社に改称させられました。
神道が国家管理となり、北野天満宮には「宮」号が認められなかったのです。
梅 2020年3月6日 撮影:MKタクシー

北野天満宮の梅 2020年3月6日 撮影:MKタクシー菅原道真公の命日である毎月25日には、北野天満宮の境内とその周辺で「天神市」の縁日がひらかれ、大変にぎわいます。
掘り出しもの探しにおすすめです。京都の骨董好きがこぞって集まります。

メジロと白梅(梅苑) 見頃 2019年3月2日 撮影:MKタクシー

北野天満宮・梅苑のメジロと白梅 見頃 2019年3月2日 撮影:MKタクシー

梅に集まってくるのは、人だけではありません、蜜を求めて美しいメジロやヒヨドリなども京都中から北野天満宮へとたくさん集まってきます。

北野天満宮の近隣にある花街の上七軒では、梅シーズン終盤には毎年「北野をどり」が開催されます。
2021年は3月20日~4月2日に開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染防止のため、中止となりました。

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おわりに

北野天満宮は、京都を代表する梅の名所です。
1月下旬~3月上旬に京都を訪れた方は、ぜひ北野天満宮を訪ねて下さい。
鉄道だけではアクセスが難しいので、タクシーのご利用がおすすめです。

MKトラベルの北野天満宮関連ツアー

ここだけの解説付き!髭切の足跡を追うツアー(梅鶯の候)

MKトラベルでは、北野天満宮をめぐるツアーを催行します。
北野天満宮の寺宝である名刀「髭切」の拝観に加えて、梅苑をめぐります。
催行予定日は2022年2月5日(土)、2月8日(火)、2月9日(水)、2月12日(土)、2月19日(土)、2月26日(土)です。

 

【催行終了】学業成就・厄除・疫病退散祈願の社 北野天満宮参拝 ~史跡御土居のもみじ苑鑑賞~ 上七軒散策 送迎付きツアー

【催行終了】七五三お祝いプラン ~北野天満宮ご参拝送迎~

【催行終了】ここだけの解説付き!髭切の足跡を追うツアー

【催行終了】京都刀剣巡り2018

 

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拝観情報

拝観時間 5:30~17:30(10~3月)
5:00~18:00(4~9月)
拝観料 境内自由
TEL 075-461-0005
住所 京都市上京区馬喰町 北野天満宮社務所
アクセス 嵐電「北野白梅町」より徒歩5分

公開時間は2021年の情報

盆梅展

開催期間 2022年1月28日(金)~2月13日(日)
受付時間 9:00~16:00(最終受付15:40)
入場料 入場料300円(未就学児無料)
別途梅苑入苑料(1,000円)が必要
白梅とメジロ(梅苑) 2019年3月2日 撮影:MKタクシー

白梅とメジロ(梅苑) 2019年3月2日 撮影:MKタクシー

 

北野天満宮「梅苑」(2022年の情報)

公開期間 1月28日(金)~3月下旬
閉苑日は梅の開花状況で決定(2021年は3月14日に閉苑)
ライトアップは2月25日(金)~3月13日(日)の金・土・日
公開時間 9:00~16:00(受付終了は15:40)
ライトアップ期間は20:00まで(受付終了は19:40)
入苑料 大人(中学生以上)1,000円
こども 500円

公式ホームページ:北野天満宮

枝垂梅(紅梅殿前) 2020年3月6日 撮影:MKタクシー

枝垂梅(紅梅殿前) 2020年3月6日 撮影:MKタクシー

 

 

 

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北野天満宮へのアクセス

タクシー

徒歩圏内の駅が嵐電しかない北野天満宮へのアクセスは、タクシーが便利です。
1人だとやや高くなりますが、数人で乗ればお得にアクセス可能です。

MKタクシーの概算運賃額

●新幹線・JR
京都駅から:2,500円
●京阪
出町柳駅から:1,300円
三条駅から:2,000円
祇園四条駅から:2,300円
●阪急
河原町駅から:2,200円
西院駅から:1,200円
●地下鉄
今出川駅から:900円
西大路御池駅から:900円
●JR
円町駅から:700円
●嵐電
白梅町駅から:420円
●その他
嵐山から:2,400円
清水寺から:2,800円
金閣寺から:700円

京都MKタクシーのご用命は

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路線バス

京都駅より :市バス50・101系統
二条駅より :市バス55系統
円町駅より :市バス203系統
今出川駅より:市バス51・102・203系統
出町柳駅より:市バス102・203系統
三条駅より :市バス10系統
大宮駅より :市バス55系統
西院駅より :市バス203系統

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