11月上旬から色づく!京都近郊でおすすめの紅葉穴場スポット20選
かつては11月中旬頃が見頃だった京都の紅葉ですが、地球温暖化の影響で、近年は京都の紅葉は11月下旬にピークを迎えることが多くなりました。
せっかく京都まで来ても、11月上旬だと京都中心部の紅葉はまだほんのり色づく程度です。
そこで、11月上旬に既に見頃を迎えている京都近郊のおすすめの穴場スポットを20ヶ所紹介します。
京都でも穴場スポットなら込み合うこともありません。
11月上旬の京都を体感して、京都の紅葉といえば大混雑というイメージをひっくり返しましょう!
東山や嵐山など京都市内の平野部で早めな11月上旬から色づく紅葉穴場スポットの紹介はこちら
2024年の各種の紅葉見頃予想では、京都の紅葉が色づくのはやや遅めと予想されています。
11月上旬の紅葉が楽しみですね!
洛北の早く色づく紅葉スポット4選
京都盆地の北側には、標高600m~800m程度の丹波高原(京都北山)が京都から日本海まで延々と続きます。その山あいには盆地が点在しています。
標高が高く、京都市よりも北にあるだけあって穴場では紅葉も京都市内よりもかなり早めに色づきを迎えます。
11月上旬を待たずに10月末から見頃を迎える場合もあります。
11月上旬から見頃を迎える京都の隠れ里にある穴場の紅葉をぜひ訪れてほしいです。
① 標高848mの比叡山にある「延暦寺」〈左京区・大津市〉
延暦寺の紅葉おすすめポイント
標高848mの比叡山の山頂付近に広がる延暦寺は、紅葉も京都市内より早くに見ごろを迎える穴場です。
本記事の表題は「11月上旬から色づく」となっていますが、延暦寺は10月中に色づきはじめ、11月上旬が紅葉のピークです。
標高660m付近に広がる東塔(とうどう)のあたりは、京都市内よりも単純計算で約4℃低いことになります。
延暦寺では、京都市内より20日近く早く季節が進んでいるのと同じです。市内の11月下旬が延暦寺では11月上旬に相当します。
11月上旬にはもう紅葉の見頃を迎えます。
京都でいうと、愛宕神社のある愛宕山よりは少し低いですが、観光地の紅葉スポットとしては京都でも最も早く見頃を迎える穴場スポットなのです。
しかも11月上旬に見頃を迎えるという紅葉の色づきが早いだけではありません。
京都市内よりも寒暖の差が厳しいこともあって、京都市内よりも鮮やかな赤色に色づいたモミジが出迎えてくれます。
仏教のいろんな宗派の有名な宗祖たちも、延暦寺で厳しい修行に明け暮れつつ美しい紅葉を愉しんだことでしょう。
かつては11月上旬よりも10月下旬くらいが紅葉の見ごろだったかもしれません。
京都側からでも大津側からでも、ケーブルなどアクセスが可能です。
京都側の八瀬も大津側の坂本も、11月上旬だと紅葉の見頃にはさすがに早いものの、色づきはじめています。
ハイキングがてら自分の足でも登ることもできる穴場です。
11月上旬に早めの京都で紅葉を味わうなら、タクシー利用がおすすめです。
比叡山の峰々を巡る比叡山ドライブウェイと奥比叡ドライブウェイの各所に設けられた展望所でも、11月上旬ごろに紅葉が見頃を迎えます。
気軽にドライブがてら、東塔・西塔(さいとう)・横川(よかわ)の三塔全てを回ることができます。
横川では、2024年10月26日(土)~11月24日(日)に「比叡山もみじ祭り」が開催されます。
11月上旬を含む期間中は毎日10:00~16:00にオリジナルグッズなどが当たる無料抽選会が開催されます。
土日祝の10:00~16:00には、様々なキッチンカーが登場します。
比叡山もみじ祭り開催期間中には、横川中堂特別内陣拝観も開催されます。
通常は僧侶しか入ることのできない内陣を特別拝観できます。
三塔巡拝券は必要ですが、特別内陣拝観の追加拝観料は不要です。
2024年の11月上旬を含む9月14日(土)~12月8日(日)は、延暦寺の国宝殿では秋季企画展「比叡山と平安京」展が開催中です。
世界文化遺産「古都京都の文化財」登録30周年特別展として仏像など様々な文化財が展示されています。
穴場度 C
日本全国に8万近くあるという仏教寺院のなかでも、屈指の知名度を誇る比叡山延暦寺。
穴場というのは少し無理があるかもしれません。
しかし、京都の紅葉特集などで延暦寺が取り上げられることは案外少なく、紅葉スポットとしてはやや穴場です。
11月上旬に見頃を迎えている紅葉を見たいなら、比叡山延暦寺がベストです。
比叡山延暦寺について
古文で単に「山」と言えば比叡山を指したほど、京都と関わりが深いお寺です。
京都だけではなく全国的に長く大きな勢力を誇りましたが、元亀2年(1571年)に織田信長の焼き討ちにあいほとんどの建物を焼失しました。
現在の伽藍はそれ以降に再建されたものです。
京都市と大津市にまたがる広い寺域は東塔、西塔、横川の三つのエリアに別れています。
中でも、中心となるのは延暦寺発祥の地であり、延暦寺の本堂である根本中堂のある東塔です。
国宝の根本中堂には、最澄以来、1,200年間一度も絶やすことなく守られてきた「不滅の法灯」が灯っています。
織田信長の焼き討ちのあとも、分灯していた山寺(山形県)から火を持ってきました。
東塔には、他にも戒壇院、阿弥陀堂、大書院などのほか、収蔵庫である国宝殿や寺務所、宿坊である延暦寺会館などがあります。
東塔から北へ1kmほどのところにある西塔は、東塔に次いで開かれたました。
延暦寺内で現存最古の釈迦堂のほか、常行堂、法華堂、瑠璃堂などの重要文化財建築が並びます。
西塔からさがに北へ4kmほど離れた横川は、三塔の最後に開かれた地です。
横川中堂、恵心堂、元山大師御廟などが並びます。
西塔、東塔、横川の三塔の他にも、比叡山内には十六谷といわれる区域が各所に広がります。
比叡山延暦寺へのアクセス
比叡山延暦寺へのアクセスは、自動車によるドライブウェイと、京都側及び大津側とを結ぶケーブルカー・ロープウェイになります。
比叡山延暦寺の山内は、比叡山ドライブウェイと奥比叡ドライブウェイによって南北に貫かれています。
比叡山ドライブウェイは、京都と大津を結ぶ山中越えの田ノ谷峠から延暦寺東塔までを結ぶ、8.1kmの有料道路です。
京阪電鉄が中心となって、1958年に開通しました。
比叡山ドライブウェイの途中には、ロテル・ド・比叡や琵琶湖を一望できる展望台の夢見が丘などがあります。
展望スポットでは、11月上旬から美しい紅葉を楽しむことができます。
マイカーだけでなく、京都駅前などと比叡山頂を結ぶ路線バスの比叡山ドライブバスも運行されています。
車窓からも紅葉を楽しめます。
奥比叡ドライブウェイは、比叡山ドライブウェイの終点である延暦寺東塔から西塔、横川を経て大津側の仰木を結ぶ11.8kmのドライブウェイです。
比叡山ドライブウェイの8年後の1966年に開通しました。
途中には琵琶湖を見渡せるびわ湖展望台などがあります。
比叡山ドライブウェイよりも北にあるため、11月上旬から各所で紅葉が見頃を迎えています。
東塔・西塔・横川を結ぶ比叡山内シャトルバスが随時運行されています。
京都側からは、ケーブル八瀬駅とケーブル比叡駅を結ぶ叡山ケーブルと、ロープ比叡駅と比叡山山頂駅を結ぶ叡山ロープウェイが運行されています。
叡山ケーブルは1925年に開通し、1.3kmを9分で結びます。叡山ロープウェイは1928年に開業し、0.5kmを3分で結びます。
大津側からは、ケーブル坂本駅とケーブル延暦寺駅を結ぶ比叡山坂本ケーブルが運行されています。
全長は2.0kmで日本最長のケーブルカーとして知られています。
途中にほうらい丘駅ともたて山駅があり、乗車時に申告すれば停車します。
1927年の開業時には東洋一の規模を誇りました。
自動車やケーブルカーの他に、登山道も縦横を結んでいます。
特に京都側の雲母坂(きららざか)や大津側の本坂は人気で、春や秋には多くのハイキング客で賑わいます。
他に南北に東海自然歩道が貫いています。
11月上旬はちょうど気候も良く、天気の良い日には歩いて登るハイキングもおすすめです。
拝観情報
拝観時間 (東塔) | 9:00~16:00(受付は15:45まで) |
拝観時間 (西塔・横川) | 3月~11月 9:00~16:00(受付は15:45まで) 12月~2月 9:30~16:00 |
巡拝料 | 大人 1,000円 中高生 600円 小学生 300円WEBチケットもあり 延暦寺巡拝券WEBチケットについて |
TEL | 077-578-0001 |
住所 | 滋賀県大津市坂本本町4220 |
比叡山もみじ祭り
開催期間 | 2024年10月26日(土)~11月24日(日) |
開催エリア | 横川地域 |
国宝殿「比叡山と平安京」
開催期間 | 2024年10月5日(土)~12月1日(日) |
拝観時間 | 9:00~16:00 |
拝観料 | 大人 500円 中高生 300円 小学生 100円 |
横川中堂特別内陣拝観
開催期間 | 2024年10月26日(土)~11月24日(日) |
拝観時間 | 10:00~15:30 |
拝観料 | 三塔巡拝券のみで拝観可 |
公式ホームページ:天台宗総本山 比叡山延暦寺 [Hieizan Enryakuji]
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② 桜と紅葉が同時に楽しめる「実光院」〈左京区〉
実光院の紅葉おすすめポイント
京都の隠れ里として知られる大原の里は紅葉の穴場でもあります。
特に京都を訪れる女性の一人旅で人気が高い紅葉スポットです。
京都よりも北にある大原は、気温が京都より低いため、紅葉も11月上旬から見頃を迎えはじめます。
大原には、三千院という名だたる紅葉スポットがありますが、今回は「穴場」ということで実光院を紹介します。
三千院からほんの100メートルほど北へ進んだところにあるお寺です。
ぜひ三千院だけでなく比較的穴場の紅葉スポットである実光院も訪れてみて下さい。
大原には有名な紅葉スポットもたくさんありますが、中でも京都市内よりもかなり早めに見頃を迎える穴場が実光院(じっこういん)です。
11月上旬でも十分に紅葉を楽しむことができます。
実光院といえは、紅葉だけではなく秋に咲く「不断桜」も有名です。品種としての不断桜(フダンザクラ)とは別の桜です。
秋に咲く桜はそれほど珍しくはありませんが、紅葉と並べて観賞することを前提として配置されているのが実光院の庭園です。
11月上旬には既に咲きはじめています。
桜と紅葉の夢の競演を心ゆくまで味わいましょう。
穴場度 B
紅葉で知られる大原のなかでも、実光院は三千院や寂光院ほど有名ではない、比較的穴場なお寺です。
三千院では人が多くてゆっくりと紅葉を楽しめないときでも、実光院ならそれほど混み合うことはありません。
実光院について
隣接する勝林院の子院として、宝泉院などとともに創建されました。
客殿の南側には滝や心字池を中心とした池泉観賞式の契心園(けいしんえん)が広がり、客殿の西側には旧理覚院の池泉回遊式庭園があります。
庭園に植えられた不断桜は、秋から春まで断えることなく咲き続ける桜です。
11月上旬には不断桜の開花は進んでおり、桜と紅葉を同時に楽しむことができます。
京都には桜と紅葉のスポットは他にもありますが、京都で最も有名なのは実光院です。
拝観情報
拝観時間 | 9:00~16:00(11月は~16:30まで(拝観受付は16:15まで)) |
拝観料 | 中高生以上 500円(茶菓子付きは別料金) 小学生 300円 |
TEL | 075-744-2537 |
住所 | 京都市左京区大原勝林院町187 |
アクセス | 京都バス「大原」バス停から徒歩10分 |
公式ホームページ:京都 魚山大原寺 実光院
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③ 桂川源流部の修験道場「峰定寺(ぶじょうじ)」〈左京区〉
「当面の間」拝観休止中です。
峰定寺の紅葉おすすめポイント
桂川の源流近くから別れた寺谷川の清流を遡った先にある大悲山峰定寺。
山あいにあるだけあって、11月上旬から中旬にかけて見頃を迎えます。
仁王門の周囲の紅葉や、寺谷川の渓流沿いの紅葉が美しく染まります。
峰定寺から歩いて片道30分のところに、高さ日本一の花背の三本杉があります。
古くから峰定寺のお神木として大切にされてきた大木ですが、2017年11月に日本一の高さであることが判明しました。
三本杉のうち、東幹が日本一の62.3m、北西幹が2位の60.7m、西幹が57.2mもの高さを誇ります。
常緑樹なので、11月上旬でも青々とした葉をつけています。
京都市内ではありますが、冬には結構な雪が積もるところです。年によっては11月下旬には雪に埋もれていることもありますが、さすがに11月上旬に積雪を見ることは稀です。
穴場度 A
いちおう京都市内なのですが、とにかくアクセスが厳しいです。
京都の北の端という感のある鞍馬からさらに20kmも奥という、かなりの奥地です。
公共交通機関で行こうとすると、1日4本しかないバスに乗り、バス停から30分も歩かなければたどり着けません。
11月上旬は、朝の早い時間などだと途中の花背峠が凍結している可能性もゼロではありません。
冷え込んだ朝は、マイカーでのアクセスも危険な場合もあります。
その割には駐車場に多くの自動車がとまっていますが、半分以上は料理旅館の美山荘のお客様です。
峰定寺を知らなくても、美山荘を知っているという人はかなり多いでしょう。
11月上旬ごろに美山荘を訪れた際には、ぜひ峰定寺まで足を延ばしてみて下さい。
峯定寺について
聖護院を総本山とする本山修験宗の寺院です。
12世紀ごろ創建とされ、当時の仏像が今に伝わります。
古くから修験道場として知られ、南の大峯山に対し「北大峯」と呼称されてました。
その後いったん衰微しますが、江戸時代に入って復興しました。
拝観時間 | 9:00~16:00(12月~3月へ冬季休業) |
拝観料 | 500円 |
住所 | 京都市左京区花背原地町772 |
アクセス | 鞍馬から車で20km |
「当面の間」拝観休止中です。
公式ホームページ:大悲山峰定寺と修験の世界|京都花背の旅
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④ ケヤキ並木が美しい「京都府立植物園」〈左京区〉
京都府立植物園の紅葉おすすめポイント
紅葉する植物は、モミジやイチョウだけではありません。
いろんな植物が赤やオレンジ、黄色など多彩な色に色づきます。
12,000種もの植物が植えられている京都府立植物園では、11月上旬から見頃を迎える植物もたくさんあります。
まず見ものなのは、京都府立植物園の正門前のケヤキ並木です。
美しいケヤキ並木は、11月上旬から赤やオレンジに染まります。
もちろん、ケヤキのように日本中いたるところで見られる紅葉だけではありません。
中国原産でウルシ科のランシンボク(爛心木)など、他ではあまり見かけない樹木の11月上旬から赤く染まります。
穴場度 C
京都を代表する紅葉スポットのひとつなので、穴場ではありません。
しかし、定番のイロハモミジやイチョウ以外の様々な紅葉・黄葉を見られるという点では穴場でもあります。
11月上旬は、紅葉だけでなくコスモスも見頃を迎えており、園内各所で満開です。
例年文化の日の11月3日には、「府民交流フェスタ」が開催されます。
11月3日は園内も無料開放され、多くの入園者でにぎわいます。
2024年11月3日(日祝)の府民交流フェスタでは、宇治田楽やダブルダッチパフォーマンスなどが行われます。
例年家族連れを中心に大いに賑わいます。
入園情報
休園日 | 12月28日~1月4日 |
入園時間 | 9:00~17:00(受付終了は16:00) |
拝観料 | 一般 :200円 高校生 :150円 中学生以下:無料 |
TEL | 075-701-0141 |
住所 | 京都市左京区下鴨半木町 |
アクセス | 地下鉄「北山」よりすぐ |
公式ホームページ:https://www.pref.kyoto.jp/plant/
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洛西の早く色づく紅葉スポット5選
京都からひと山越えた清滝川の渓谷沿いや、京都盆地の西に連なる山々の山腹にある寺社の紅葉が、京都市内より一足早く11月上旬から色づきはじめます。
⑤ 古くからの紅葉名所である「高雄(たかお)」〈右京区〉
高雄の紅葉おすすめポイント
京都から御経坂峠(みきょうざかとうげ)を超えて山間部に入ったところに広がる別天地の紅葉スポットが高雄です。
山に囲まれている穴場だけあって、京都市内より一足早く11月上旬には紅葉を見ることができます。
清滝川の渓流沿いには、眼下の美しい清流には赤く染まったモミジが覆いかぶさるように映えます。
見上げると、頭上を覆った紅葉のところどころから青空がのぞくという、京都市内では見られない景色を11月上旬から楽しむことができます。
高雄は京都でも古くから知られた紅葉の景勝地なので、今回紹介するスポットの中では、穴場感は低めです。
それでも、京都市内の紅葉シーズンピークの有名紅葉スポットと比べると混雑度はかなり低いので、11月上旬の京都ならぜひ訪れて欲しい紅葉スポットです。
京都市内ではありますが、11月上旬から紅葉イベントが開催されます。
2023年は、11月1日(水)~30日(木)に「高雄もみじちゃん祭り2023」が開催されます。
例年はマルシェやミニコンサート、ウォーキングイベントなどが開催されます。
例年は西明寺と神護寺の間の川べりに設けられるマルシェですが、2022年は嵐山高雄パークウェイの高雄大駐車場での開催でした。
飲食物の他、地元の野菜や手作りの小物などが販売されます。
穴場度 C
高雄と言えば、天下に知られた紅葉の名所でとても穴場ではありません。
しかし、オーバーツーリズムが表面化しつつある京都では、観光客の分散化のために誘客を取り組むべき地域として高雄も選ばれています。
新しい紅葉スポットが次々と誕生する京都にあって、相対的に高雄の注目度が突出したものではなくなり、やや穴場化しているのは事実です。
高雄について
古くから京都を代表する紅葉の名所「三尾(さんび)」のひとつとされてきた高雄。
栂尾(とがのお)・槇尾(まきのお)と並んで今も美しい紅葉を楽しむことができます。
万治元年(1658年)刊行の「洛陽名所集」でも、高雄の渓谷から神護寺にかけての紅葉が描かれています。
当時から高雄や神護寺といえば、紅葉であったことが見て取れます。
後述の高雄の神護寺のほか、槇尾の西明寺(さいみょうじ)、栂尾の高山寺などの紅葉スポットが連なります。
京都市内ほどではありませんが、11月上旬の紅葉シーズンには、多くの人々でにぎわいます。
アクセス | 西日本JRバスで「京都」からバスで約50分 |
公式ホームページ:京都・高雄 もみじ(紅葉)の名所 高雄保勝会
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⑥ 400段の石段の先に広がる紅葉の絶景「神護寺」〈右京区〉
神護寺の紅葉おすすめポイント
京都を代表する紅葉の名所・三尾の中でも特に色付きが早く11月上旬に見頃を迎えるのが、400段の階段を登った先の標高200m付近に広がる神護寺です。
清滝川のV字渓谷が作った急坂にある階段の途中もたくさんの紅葉スポットがあるので、楽しみながら登ることができます。
がんばって登りきって見る穴場の紅葉は、よりいっそう美しく感じられることでしょう。
山々の一部が赤や黄色に染まっています。
楼門前や金堂への階段前、金堂から見下ろす景色、かわらけ投げか眺める渓谷美と、紅葉のおすすめスポットが境内にたくさんあります。
高雄の清滝川沿いと違い、からっとした明るい紅葉を楽しむことができます。
2021年は、4年ぶりに紅葉ライトアップが開催されました。※2024年は開催されません。
11月上旬に開催されるという、京都も紅葉シーズンでも最初に行われるライトアップのひとつです。
京都産の竹を使った竹灯籠で境内が幻想的に照らし出されました。
穴場度 C
古くから知られた京都を代表する紅葉の名所である三尾の中心である神護寺は、穴場とは言いにくいところではあります。
しかし、400段の階段という大きな壁があり、比較的境内も広いため、紅葉トップシーズンでもそれほど混雑を感じるところではありません。
神護寺について
京都で”もみじ”といえば高雄の神護寺というほど、秋は真っ赤な紅葉で境内が彩られます。
平安時代初期、唐から帰国して京都を拠点とした空海が14年間住持し、真言宗(密教)の基礎をかため、教えを広めました。
平安前期、鎌倉期の国宝や重要文化財指定の宝物を多数所蔵しています。
楼門に至るまでの400段の石段を上るのは少し大変です。境内奥の地蔵院の庭からは渓谷の絶景がひろがり、厄除けの「かわらけ投げ」が出来ます。
素焼きの皿を谷に向かって思いっきり投げると気分爽快です。
江戸時代の京都観光ガイドブックである「京童」でも、高雄ではかわらけ投げをするシーンが描かれています。
なんとも微妙な顔をしていますが、失投だったのでしょうか。
江戸時代の都名所図会では、神護寺はあまり高さを感じない描かれ方をしています。
まるで清滝川のすぐ上の神護寺があるかのように見えますが、実際は400段の石段が待ち構えています。
2024年秋季の大師堂特別拝観(2024年11月1日(金)~7日(木))が開催されます。
拝観情報
拝観時間 | 9:00~16:00 |
拝観料 | 中学生以上 600円 小学生 300円 |
TEL | 075-861-1769 |
住所 | 京都市右京区梅ヶ畑高雄町5番地 |
アクセス | 西日本JRバス「山城高雄」バス停から徒歩で20分 |
公式ホームページ:弘法大師霊場 遺迹本山 高雄山神護寺ホームページ
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⑦ 清滝川のV字渓谷を彩る紅葉が美しい「清滝」〈右京区〉
清滝の紅葉おすすめポイント
京都の渓谷美といえば保津峡が有名ですが、保津峡を流れる桂川の支流である清滝川の渓谷美の紅葉も見事です。
11月上旬に紅葉が見頃を迎えます。
清滝川が発するのは、京都北山の桟敷ヶ岳(896m)などです。大森や小野郷、中川など、京都の茶室や庭園には欠かせない北山杉の里として知られる地域を南へと流れます。
中川からは南西に高雄、清滝を経て保津峡で桂川と合流します。高雄より北では周山街道(国道162号線)が清滝川に沿っています。
今回紹介するのは、清滝から桂川合流部まで下流部の穴場です。
高雄から清滝までは「錦雲渓(きんうんけい)」と称され、錦のような美しい紅葉を11月上旬から楽しめる穴場です。
さらに下流の清滝から桂川の保津峡への合流部までは「金鈴峡(きんれいきょう)」と称され、黄金色に輝く紅葉を楽しめる穴場です。
錦雲渓も金鈴峡も車道は通っていませんが、渓谷沿いに遊歩道の東海自然歩道が通っており、ハイキングがてら穴場の紅葉狩りが楽しめます。
そこまで足をのばさずとも、清滝付近だけでも紅葉の渓谷美を味わうことができます。
はるばる京都の嵐山嵯峨野エリアに来てみたけど、11月上旬で紅葉にはちょっと早かったという場合は、穴場の清滝まで足をのばしてみてはいかがでしょうか。
清滝が登山口である愛宕山は、11月上旬に見頃を迎える清滝よりさらに紅葉が早く色づきます。
ただし、登山道沿いの植生は植林が主体であり、案外紅葉は楽しめません。
穴場度 A
清滝川上流の高雄とは異なり、それほど観光客が集まるわけではない穴場です。
愛宕山登山や清滝川沿いの東海自然歩道を歩くハイカーの方が目立つ、観光スポットとしては穴場なところです。
ぜひ奥嵯峨・鳥居本からひと山越えて清滝まで足を伸ばしてみてください。
見学情報
愛宕山にある火伏りの神様である愛宕神社への登山口にあるのが清滝です。
かつては愛宕山への参詣者で賑わう門前町であり、戦前までは京都でも有名な夏の避暑地で一種のリゾート地でした。
清滝という地名は、清らかな滝のような流れに由来します。
清滝川の川幅が狭まったところに架けられた渡猿橋は、猿が飛んで渡ったことに由来するのでしょう。
渡猿橋の近くには与謝野晶子の「ほととぎす 嵯峨へは一里 京へ三里 水の清瀧 夜の明けやすき」という歌碑があります。
清滝には×麻芭蕉や徳富蘆花、与謝野鉄幹など多くの文人墨客が訪れました。
嵐山からは戦前に嵐山と清滝とをつないだ愛宕山鉄道がありました。
廃線跡を利用した清滝トンネルを通ってアクセスします。
初夏にはホタルが飛び交い、秋には11月上旬から紅葉が美しく色づく、京都でも自然にあふれた穴場です。
アクセス | JR「嵯峨嵐山」から3.5km |
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⑧ 京都盆地を背景とした紅葉の「善峯寺(よしみねでら)」〈西京区〉
善峯寺の紅葉おすすめポイント
善峯寺は、京都西山・釈迦岳山腹の標高300m付近の高所に位置します。
京都市内よりも2度ほど気温が低いことになり、単純計算で10日ほど早く季節が進みます。
紅葉も、京都市内よりも早い11月上旬から見頃を迎えます。
11月中旬には紅葉がピークを迎え、絶景が広がります。
山腹の高所にある善峯寺の魅力は、京都市内より紅葉の色づきが早いだけではありません。
境内から見る素晴らしい眺めが人気の秘密です。
空気の澄んだ11月上旬には、遠くまですっきりと見通せます。
比叡山から東山、醍醐の山々までくっきりと見えます。
いろんな楽しみがあるのが、善峯寺の紅葉の魅力です。
境内は広く高低差も大きいため、同じ紅葉でも上の方からは境内を埋め尽くすモミジと、下に広がる京都盆地を同時に味わうことができます
日暮れが早い11月上旬だと、夕方には西山の影になってしまうので、早い時間に訪れるのがおすすめです。
例年紅葉シーズンには「紅葉期 特別早朝開門」が行われます。
11月上旬ではありませんが、2024年は11月16日(土)・17日(日)・23日(土祝)・24日(日)には、朝6:30から開門されます。
東方向の眺望が開けている善峯寺は日の出スポットでもあります。
まだ明るくなり始めた時間帯の善峯寺では、美しい紅葉を楽しむことができるでしょう。
日の出を見たい方は、6:30の開門と同時に訪れましょう。
境内が広大なので、あまり混雑することのない穴場です。
お隣の三鈷寺(さんこじ)も11月上旬から紅葉が楽しめるおすすめの穴場スポットなので訪れてみましょう。
穴場度 B
かつては西山門跡と言われた名刹で、今も乙訓エリアでは粟生光明寺に次ぐ紅葉スポットなので、穴場感はやや低めです。
しかし、境内は広大なためあまり混雑することはありません。
他では見られない雄大な景色が見られる紅葉の美しさと、混雑度のアンバランスさで言えば、穴場といってもおかしくないでしょう。
拝観情報
西国三十三所の第二十番札所として信仰を集める天台宗の有力な門跡寺院です。
応仁の乱の際に堂宇は兵火により焼失し、徳川五代将軍綱吉の生母である京都生まれの桂昌院の寄進により再建されました。
春は桜、初夏は紫陽花、秋は秋明菊が乱れ咲き、11月上旬からは紅葉が美しく色づき、四季折々の花が楽しめます。
樹齢600年といわれる遊龍の松(ゆうりゅうのまつ)は国の天然記念物に指定されています。
安永9年(1780年)刊行の都名所図会でも、今とほとんど変わらぬ伽藍配置が描かれています。
山腹を段々に削平した善峯寺や、まるで山城のようにも見えます。
拝観時間 | 8:00~17:00(受付は16:45まで) |
拝観料 | 500円 |
TEL | 075-331-0020 |
住所 | 京都市西京区大原野小塩町1372 |
アクセス | 阪急「東向日駅」から阪急バスで30分 |
紅葉期 特別早朝開門
開催期間 | 2024年11月16日(土)・17日(日)・23日(土祝)・24日(日) |
開門時間 | 6:30 |
公式ホームページ:京都・西山 西国第二十番札所 善峯寺
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⑨ モミジバフウの並木が美しい「桂坂ニュータウン」〈西京区〉
桂坂ニュータウンの紅葉おすすめポイント
モミジよりも早く色付く樹木としては、ケヤキやカツラ、桜などいろいろ挙げられます。
中でも、美しく色付く樹木として人気なのが、モミジバフウです。
11月上旬を待たず、10月末ごろから見頃を迎えます。
モミジバフウ(紅葉葉楓)はモミジとつきますが、カエデの仲間ではなくフウ(楓)の仲間で全くの別種です。
北アメリカ原産の樹木で、日本へは20世紀になってから導入されました。
葉がモミジのように5~7裂していることが名前の由来です。
葉の形だけでなく、秋には真っ赤に色づくところもモミジと同様です。
桂坂ニュータウンでは、外周道路に約400本のモミジバフウが植えられています。
なかでも桂坂南本通りの峰ヶ堂三丁目付近から西側を見た景色が絶景です。
高低差があるため、はるか向こうへと続くモミジバフウの並木の光景が見られます。
桂坂ニュータウンと言えば、この独特の構図です。
桂坂ニュータウン内は、桂駅やJR桂川駅、京都駅などと結ぶ路線バスが頻繁に走っています。
モミジバフウの紅葉した並木道を走る、緑の京都市バスや赤い京阪京都交通バス、黄色いヤサカバスなどが通ります。
ときには、路線バスではなく幼稚園や保育園の送迎バスが通りかかることも。
穴場度 C
ニュータウン内にあり、普段はまったく観光スポットではありません。
しかし、地元ではかなりよく知られた紅葉スポットです。
桂坂ニュータウンでモミジバフウの紅葉を見るときは、車に要注意です。
ニュータウン内だけあって、路線バスをはじめ交通量は多めです。
決して、車道に乗り出すことのないようにしましょう。
地元住民の生活道路であり、歩道内から楽しむようにしましょう。
桂坂ニュータウンについて
桂坂ニュータウンは、1986年から入居が始まったニュータウンです。
西山丘陵の標高100m~180くらいの南東斜面を開発して作られた130ヘクタールほどのニュータウンです。
1976年から入居が始まった洛西ニュータウンの北側に位置します。
当初はセゾングループのデベロッパーである西洋環境開発によって開発がすすめられました、2000年の経営破綻後は西洋ハウジング(2022年にユニホーが吸収合併)に引き継がれ、2011年に開発が完了しました。
集合団地が多い洛西ニュータウンとは異なり、多くの地域で宅地の細分化禁止などを盛り込んだ建築協定が締結されており、ほとんどが一戸建ての住宅からなります。
約4,200世帯、12,000人が住んでいます。
ニュータウン内は、標高180メートルから80メートルなどの高低差があり、モミジバフウ並木の独特の景観を生んでいます。
桂坂ニュータウンの北側には、1987年に設立された国際日本文化研究センターがあり、東側には2003年に開校した京都大学の工学系の学部が集まる桂キャンパスがあるなど、文教地区でもあります。
丹波の早く色づく紅葉スポット6選
京都府は山城、丹波、丹後の三ヶ国から構成されます。
そのうち中央にあるのが丹波の国。
京都近郊の亀岡や園部、美山などの口丹波(南丹)エリアには、いまだほとんど知られていない、紅葉の穴場スポットがたくさん残されています。
京都市内より色づきが早く、11月上旬から紅葉を楽しめます。
京都とはまた一味違った穴場の紅葉を、11月上旬から楽しみに行きましょう。
⑩ 日本の原風景が広がる「美山かやぶきの里」〈南丹市美山町〉
美山かやぶきの里の紅葉おすすめポイント
気象庁の観測データによると、美山の11月10日の平均気温平年値は10.4℃で、これは京都の11月24日に相当します。
つまり、美山では京都よりも2週間早く季節が進み、11月上旬から紅葉が見頃を迎えます。
京都でよく見られる寺社や自然景観の紅葉とは一味違う、秋色に染まった農山村の紅葉を満喫することができます。
11月上旬には既に田んぼの刈取りは終わっていますが、農山村らしい景色が広がります。
穴場度 B
裏の山を超えたらもう福井県という、京都の端にあります。
最近は、京都駅なんかでも美山かやぶきの里を売り出すポスターやチラシも見かけるようになり、昔よりは穴場感は下がっています。
しかし、実際に行ったことがあるという人は案外少ないところです。
見学情報
南丹市美山町北村には38棟もの茅葺の建物が残り、1993年に京都府内で5件目になる重要伝統的建造物に指定されました。
川、田畑、山と茅葺(かやぶき)が織りなす景観は日本の原風景とも言われます。
日本だけではなく、台湾を中心とした海外の観光客からも人気を博しています。
単に古民家が並んでいるだけではなく、今も多くの人が日常生活を過ごしているため、生活感があふれているのも魅力です。
地元産のそばや、地元産の原料から作られたスイーツなどもいただくことができます。
古民家を使った民宿などもあり、一度は泊まってみたいです。
車で10分ほどの道の駅 美山ふれあい広場では、2024年11月2日(土)に「美山ふれあいマルシェ」が開かれます。
ミニステージでは吹奏楽などのイベントが開催され、地元の様々なグルメのお店が並びます。
お楽しみ抽選会や各種体験ワークショップも開催されます。
同じ美山町内で例年11月中旬に行われる大野ダム公園の「大野ダムもみじ祭り」は2024年11月16日(土)~17日(日)に開催されます。
恒例のステージやふるまい鍋はありませんが、売店や食堂の営業が行われます。
公式ホームページ:京都 美山ナビ | 日本の原風景が残る山里、美山町の観光情報サイト
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⑪ ライトアップもある亀岡の穴場「神蔵寺(じんぞうじ)」〈亀岡市〉
神蔵寺の紅葉おすすめポイント
京都の奥座敷として知られる湯の花温泉の近くにある穴場の紅葉の名所です。
2018年の台風21号により一部の木に影響が出ましたが、庫裏前の樹齢400年といわれるイロハモミジの大木は今も健在です。
京都から離れたところにある穴場だけあって、11月上旬の見頃の時期でも京都近郊なのにそれほど混雑することはありません。
例年11月10日前後には紅葉ライトアップも行われています。
2024年は、11月2日(土)~11日(日)に開催されます。例年より前倒しなのでご注意ください。
11月上旬から行われる紅葉ライトアップは、京都でも貴重な存在です。
神蔵寺「天上の木」の紅葉 見頃近し 2022年11月8日 撮影:MKタクシー
穴場度 A
近年までは本当に知る人ぞ知るスポットでしたが、最近は亀岡でも紅葉シーズンに売り出しを図っています。
そのため、亀岡では知名度も比較的高いですが、京都市ではまだ知る人も少ない穴場です。
拝観情報
神亀5年(782年)に最澄が開いたと伝えられる古刹で、かつては清和源氏が信仰する大寺院でしたが、以仁王(もちひとおう)の挙兵に組して破れ一時荒廃しました。
明智光秀の丹波平定でも焼亡しましたが、亀山藩主の庇護を受けて復興しました。
周囲には、他にも苗秀寺(みょうしゅうじ)や積善寺(しゃくぜんじ)など、神蔵寺を上回る亀岡の超超穴場の紅葉スポットもあります。
あわせて訪れることを、強くおすすめします。
拝観時間 | 9:00~17:00 |
拝観料 | 300円 |
TEL | 0771-23-5537 |
住所 | 亀岡市稗田野町佐伯岩谷ノ内院ノ芝60 |
アクセス | 京都縦貫道「亀岡IC」から車で10分 |
紅葉ライトアップ
開催期間 | 2024年11月2日(土)~11日(月) |
開催時間 | 17:00~20:00 |
拝観料 | 500円 |
公式ホームページ:京都府亀岡市稗田野 朝日山 神藏寺 古刹 臨済宗妙心寺派 佐伯薬師 山野草の寺 オフィシャルホームページ
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⑫ 手水鉢の中に紅葉の宝石箱が隠れる「苗秀寺(みょうしゅうじ)」〈亀岡市〉
苗秀寺の紅葉おすすめポイント
1つ前に紹介した神蔵寺もじゅうぶん穴場ですが、神蔵寺のほど近くにはさらに穴場のお寺、苗秀寺があることを知る人は少ないでしょう。
山の南側にあり日当たりがよいためか、11月上旬から美しく色づき始めます。
苔むした参道の頭上は美しい紅葉で彩られます。11月上旬から紅葉の絶景を味わえます。
参道脇に何気無く置かれた手水鉢をふとのぞくと、そこには見たことのない絶景が広がっています。
頭上の紅葉がまるで宝石箱のように手水鉢に収まっている、不思議な光景が見られるのです。
今は知られざる光景ですが、そのうちインスタ映えスポットとして大人気になる可能性を秘めています。今は訪れる人も稀ですが。
穴場度 S
本記事で初めてのS評価です。
いちおう亀岡市観光協会のホームページにも掲載はありますが、紹介文は2023年時点でもまだ「曹洞宗の寺院。桜、ツバキなど季節の花が美しく、特に紅葉はもえるような朱色が印象的です。」のみです。
今はまだ、京都はおろか亀岡でも知る人の少ない超穴場スポットです。
拝観情報
奈良時代創建とも伝わる曹洞宗の古刹です。
丹波地方の他の寺社と同じように、明智光秀の丹波侵攻時に焼打ちにされ、寛永2年(1625年)に再建されました。
アショカ苑という大きめの霊園を運営しています。
拝観時間 | 日中随時 |
拝観料 | 境内自由 |
TEL | 0771-22-0811 |
住所 | 亀岡市薭田野町佐伯大門47 |
アクセス | 京都縦貫道「亀岡IC」から車で10分 |
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⑬ 亀岡の産土神で紅葉の名所である「鍬山神社(くわやまじんじゃ)」〈亀岡市〉
鍬山神社の紅葉おすすめポイント
京都の西隣にある亀岡の中心部から、のどかな田園風景を抜けた先あるのが鍬山神社です。
境内には1,000本ともいうモミジに加えてドウダンツツジも数多く植えられています。
11月上旬から、上はイロハモミジ、下はドウダンツツジが視野の全てを真っ赤に彩ります。
例年11月上旬にライトアップが行われます。コロナ禍の中断をはさみ、2024年は久々に開催されます。11月8日(金)~10日(日)の3日間限定です。
京都市内でもこの時期からライトアップがはじめている寺社はありますが、紅葉はまだ色づきはじめくらいです。
新型コロナが落ち着いてからの復活になるのでしょうが、京都府で11月上旬に美しい紅葉ライトアップを見ようと思ったら、亀岡まで行きましょう。
穴場度 B
京都市では知る人は少ないという意味では穴場ですが、亀岡では知らない人は少ない紅葉スポットという意味では、それほど穴場ではありません。
亀岡で紅葉といえば、最初に名前があがるスポットです。
穴場度はAでも良かったのですが、少し前には中国人や台湾人の姿も見かけるようになってきていたので、Bにしておきます。
遠からず京都の紅葉穴場スポットは卒業してしまうかもしれません。
拝観情報
和銅2年(709年)創建といわれる古社です。祭神である大己貴命(おおなむちのみこと)が、保津峡を開削して湖であった亀岡盆地を陸地としたとき、開削に使用した鍬を山積みしたことに基づいて創建されたと伝えられています。
亀岡の旧城下町で毎年10月23日~25日に山鉾巡行などが行われる亀岡祭は、鍬山神社の祭礼です。
拝観時間 | 8:00~17:00 |
拝観料 | 300円(紅葉期間のみ) |
TEL | 0771-22-1023 |
住所 | 亀岡市上矢田町上垣内22-2 |
アクセス | 京都縦貫道「篠IC」から車で10分 |
公式ホームページ:鍬山神社
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⑭ 知られざる園部の穴場紅葉スポット「龍穏寺(りょうおんじ)」〈南丹市園部町〉
龍穏寺の紅葉おすすめポイント
気象庁の観測データによると、園部の11月上旬の11月10日には平均気温平年値は10.7℃で、これは京都の11月22日に相当します。
つまり、園部では京都よりも2週間近く早く季節が進んでいるのです。11月上旬には早々と紅葉は見頃を迎えます。
園部でも郊外にある龍穏寺ではさらに紅葉の色づきが早めです。
特に山門脇にあるモミジは色づきが早く、いち早く真っ赤に染まります。
山あいにある静かなお寺ですが、観光客というよりもカメラマンに知名度が高い紅葉スポットです。
11月上旬からの紅葉シーズンには、京都だけではなく各地からたくさんのカメラマンが集まります。
山門からのぞく真っ赤なモミジや、レッドカーペットとしか言いようのないモミジに覆われた参道、池に映る紅葉など撮影スポットがたっぷりあります。
11月上旬の紅葉シーズンは込み合うので、撮影時はマナーを守って譲り合いの心を忘れずに。
比較的撮影マナーは良い人が集まってはいますが、無意識にマナー違反をしてしまうこともあります。
混雑時は周囲にもしっかり気を配りましょう。
11月上旬に紅葉がピークを迎えているのは、山門付近と本堂周辺です。
杉木立の中にある参道では、11月中旬や下旬でもまだ見頃が続いています。
特に絨毯状になった散紅葉は、11月下旬ごろがおすすめです。
長く紅葉を楽しめるのも、龍穏寺のうれしいところです。
穴場度 A
観光スポットとしてはかなりの穴場ですが、撮影スポットとしては知る人ぞ知るスポットです。
紅葉シーズン以外は訪れる人も稀なところですが、紅葉シーズンはカメラマンが多く集まってきます。
拝観情報
永正6年(1509年)に創建されたつ伝わる曹洞宗の寺院です。
旧船井郡の玉雲寺(ぎょくうんじ)、徳雲寺とならんで「船井の三うん寺」と称されます。「船井ごおり三十三ヶ所観音霊場」の第2番札所でもあります。
龍穏寺と書いて「りゅうおんじ」とも読みます。
拝観時間 | 日中随時 |
拝観料 | 境内自由 |
住所 | 京都府南丹市園部町仁江甲溝畑1 |
アクセス | JR「園部」から車で10分 |
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⑮ 七色に映えると評される紅葉の「西光寺」〈南丹市八木〉
西光寺の紅葉おすすめポイント
今回紹介する京都近郊の穴場紅葉スポットのなかでも、最も知名度が低い超穴場スポットと思われるのが、この西光寺。
南丹市八木ではそれなりに有名な紅葉スポットのはずですが、紅葉が見頃を迎える11月上旬の週末でも、観光客はちらほらしか見かけません。
実際に行ってみて紅葉の美しさと人の少なさのアンバランスにびっくりしました。
ここの秋の紅葉は「七色に映える」と表現されるように、赤、黄、オレンジ、緑などがみごとなグラデーションを作り上げており、実に見ごたえがある紅葉です。
京都を代表する紅葉の名所である神護寺から移植した木々とも言われています。
穴場度 S
今のところ、11月上旬からの紅葉シーズンでもそれほど人が集まるわけではない穴場スポットです。
しかし、人里離れた山奥というわけではなく、山陰本線の駅からも歩いて15分でいけるところにあり、京都縦貫道の八木西ICからはわずか1kmの距離にあります。
意外とアクセス良好な紅葉の穴場スポットである西光寺は、いずれは11月上旬から紅葉を楽しめるスポットとして人気が出ること間違いなしの穴場です。
拝観情報
高雄の神護寺を再興したことで知られる文覚上人(もんがく しょうにん)が得度したところです。
付近の吉富村は神護寺の領地で、神護寺の末寺である西光寺が所領の管理を行っていました。
かつては七堂伽藍を備える壮麗な寺院でしたが、たびたびの兵火によって今は一坊が残るのみです。
8月20日,23日には六斎念仏踊りが催され、府の指定無形文化財にも指定されています。
旧船井郡の「船井ごおり三十三ヶ所観音霊場」の第21番札所でもあります。
拝観時間 | 日中随時 |
拝観料 | 境内自由 |
住所 | 京都府南丹市八木町美里中石谷9 |
アクセス | JR「吉富」から徒歩で15分 |
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南山城の早く色づく紅葉スポット5選
京都府のうち、南半分の宇治川より南側は南山城と総称されます。
宇治茶で知られるお茶どころとして有名で、近年は「お茶の京都」として観光でも注目を浴びています。
名だたる紅葉スポットがある宇治は、京都市内よりも色づきが遅いくらいです。
しかし、京都より南に位置する滋賀県信楽が関西でも有数の寒いエリアであることからも分かるとおり、南山城の山間部に点在する寺社は京都市内よりもかなり低温です。
11月上旬に紅葉が見頃を迎える、京都の南山城エリアにある穴場スポットを紹介します。
⑯ 色づくのはモミジだけではない「宇治市植物公園」〈宇治市〉
宇治市植物公園の紅葉おすすめポイント
紅葉といえば、イロハモミジをはじめとするカエデが代表格ですが、もちろんそれだけではありません。
多彩な植物が植えられている宇治市植物公園では、11月上旬を待たずに10月中から桂やヌマスギやサクラが一足早く見頃を迎えます。
宇治の中でも最後に開発された高台にあるので、紅葉の色づきも早めです。
11月上旬には菊花展も開催されます。2024年は10月18日(金)~11月10日(日)に展示されます。
春のゾーンでは、コスモスなども見頃を迎えています。
秋のゾーンのイロハモミジも次第に赤く色づき始めています。
宇治市植物公園だけでなく、隣接した太陽が丘公園でもフウ(楓)やケヤキ(欅)などの紅葉がいちはやく見頃を迎えています。
例年11月上旬から「紅葉フェスタ」が開催されます。2024年は、11月9日(土)~12月1日(日)までです。
期間中は、各種体験や物品販売が行われます。
土日祝には、19:00まで紅葉ライトアップも行われます。
穴場度 B
京都府立植物園では、紅葉シーズンにはいろいろなイベントを行われます。
かなりの賑わいを見せますが、宇治市植物公園は紅葉シーズンでも混雑することはあまりありません。
ゆっくりと楽しめる穴場スポットです。
入園情報
1996年に開園したまだ歴史の浅い植物園です。
20万人に満たない人口でこの規模の植物園が維持できているのは驚くべきことです。
10haの園内には1,450種類もの植物が植えられています。
園内は春・夏・秋のゾーンに分かれ、四季を通じて多彩なイベント・展覧会が催されます。
休園日 | 月曜日(祝日の場合は翌日) |
入園時間 | 9:00~17:00(受付終了は16:00) |
拝観料 | 大人:600円 小人:300円 幼児:無料 |
TEL | 0774-39-9387 |
住所 | 京都府宇治市広野町八軒屋谷25-1 |
アクセス | JR「宇治」よりバス 近鉄「大久保」よりバス |
紅葉フェスタ
開催期間 | 2024年11月9日(土)~12月1日(日) |
ライトアップ | 土日祝は19:00まで開園 |
公式ホームページ:宇治市植物公園(公式ホームページ)
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⑰ ハート型の猪目窓で人気沸騰中の「正寿院」〈宇治田原町〉
京都府内ながら、ひとやま越えたら信楽という宇治田原の穴場紅葉スポットといえば、ハートの形をした猪目窓(いのめまど)が有名な正寿院。
もはや穴場でも何でもないくらいの人気スポットです。
11月上旬から見頃をむかえる紅葉の見どころは、やはりハートの窓から中からのぞく紅葉でしょう。
カエデやドウダンツツジが赤く色づきます。
見る角度によって、石灯籠が主役になったり、紅葉が主役になったりと変わっていくのを楽しむのもまた一興。
猪目窓がある客殿は2017年に完成したばかりで、猪目窓の奥にあるカエデもまだ小さな樹です。
成長に従って、見え方もずいぶん変わっていくことでしょう。
これからが楽しみです。
もしかしたら、見頃の時期が11月上旬から多少前後してくるかもしれません。
2024年は3回目となる紅葉ライトアップ「観紅会」が開催されます。
11月23日(土祝)、24日(日)、29日(金)、30日(土)の計4日間の開催です。
穴場度 B
数年前ならA、4年前ならSがふさわしかったことでしょう。
数年後にはCになっているかもしれません。
それほど人気も知名度も急上昇中のお寺です。
拝観情報
宇治田原町のあと少しで滋賀県信楽という辺境の地にたたずむ正寿院。
京都府内でもとても交通が不便なところですが、ハートの窓で知る人ぞ知る穴場の寺院があります。
2017年に客殿にハート形の猪目窓と花の天井画が完成してから、まだそれほどたっていませんが、今や若い女性を中心にたくさんの人が京都以外からも押し寄せています。
フォトジェニックなだけではなく、幸せを呼ぶスポットとして、京都だけではなく全国的に人気が高まっています。
MKのシャトル便
近年、人気が急上昇している正寿院ですが、交通が不便なのがネックです。
MKタクシーでは、正寿院へのシャトル便を毎週木・日曜日に運行しております!
詳しくはこちらから
拝観時間 | 9:00~16:30 |
拝観料 | 600円(お茶・菓子付き) |
TEL | 0774-88-3601 |
住所 | 京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上149 |
アクセス | 京阪「宇治」より車で30分 |
観紅会
開催期間 | 2024年11月23日(土祝)、24日(日)、29日(金)、30日(土) |
開催時間 | 17:30~20:30(受付は20:00まで) |
拝観料 | 大人 800円 小人 500円 ※駐車場参道協力金300円要 |
公式ホームページ:快慶のお不動さん 高野山真言宗 正寿院
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⑱ 百人一首の紅葉を詠んだ歌で有名な「猿丸神社」〈宇治田原町〉
猿丸神社の紅葉おすすめポイント
百人一首には、紅葉を詠んだ和歌がいくつかありますが、中でも有名なのが、猿丸太夫の「奥山に もみぢふみわけ なく鹿の 声聞く時ぞ 秋はかなしき」。
国語の授業で暗唱したという人も多いでしょう。歌自体の意味が平易で皆の心に響くのも人気の一因でしょう。
百人一首の歌に由来し、穴場の紅葉の名所としても整備が進められています。
猿丸太夫がいったいどこで百人一首の歌を詠んだのかはわかりません。
猿丸太夫の時代には、猿丸神社周辺の今の紅葉シーズンである11月上旬より早く紅葉が見頃だったのかもしれません。
今は、11月上旬から美しい紅葉シーズンがはじまります。
穴場度 A
今はまだ宇治田原の奥にある穴場紅葉スポットです。
狛猿や猿顔絵馬などフォトジェニックな紅葉写真を撮ることができ、今後人気が上がっていくことでしょう
拝観情報
古くから瘤取りのご利益で知られていましたが、近年はさらに拡大して癌封じの神様しても人気を集めています。
猿丸が「猿(去る)丸(がん)」の音に通じていることが由来とも言われます。
前を通る田原道は南山城と近江を結ぶ街道で、奈良時代には東山道の一部で日本の東西を結ぶ幹線道路でした。
京都府と滋賀県大津市との府県境付近にある、百人一首でも有名な猿丸太夫をまつる神社です。
三十六歌仙にも選ばれている猿丸太夫ですが、実は謎だらけの人物で、架空の人物だという説もあるくらいです。
そんな猿丸太夫を祭神として祀っているのが猿丸神社です。
猿丸太夫の墓が創建の由緒とされていますが、はっきりしたことはわかりません。
鴨長明がこのあたりに猿丸太夫の墓があると書いていることから、少なくとも平安時代末ごろには猿丸ゆかりの地とされていることがわかります。
これらの謎をベースにしたのが井沢元彦の江戸川乱歩賞作である「猿丸幻視行」です。
物語の舞台も猿丸神社のあたりです。
拝観時間 | 日中随時 |
拝観料 | 境内自由 |
TEL | 0774-88-3782 |
住所 | 京都府綴喜郡宇治田原町禅定寺粽谷44 |
アクセス | 京滋バイパス「笠取IC」より車で10分 |
公式ホームページ:瘤(こぶ)取りの神「猿丸さん」猿丸神社公式サイト
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⑲ お茶だけでなく紅葉も美しい和束の「正法寺(しょうほうじ)」〈和束町〉
正法寺の紅葉おすすめポイント
「茶源郷」として知られる和束町(わづかちょう)にある京都の穴場紅葉スポットです。
お茶の花が咲く時期に、京都市内より一足早く11月上旬から紅葉が見頃を迎えます。
お茶を育てるの適した昼夜の寒暖差が大きい気候は、紅葉が色鮮やかに色づくのにも適しており、美しい紅葉を見ることができます。
そんな宇治茶で知られる京都のお茶どころの中心部にある正法寺は、南山城エリアを代表する穴場紅葉スポットのひとつです
穴場度 A
和束随一の紅葉スポットではありますが、今のところ和束まで紅葉を見に行こうという人は少なく、穴場スポットです。
和束の中心部にも近く、もっと賑わっても良い気もするのですが、不思議です。
拝観情報
天平16年(744年)に行基によって安積(あさか)親王の菩提を弔うために創建されたという古刹です。
臨済宗永源寺派に属し、湖東の紅葉名所として知られる永源寺から多くのヤマモミジを移植し、和束を代表する紅葉スポットとして知られます。
同名の「正法寺」という穴場紅葉スポットは大原野と八幡、東山にもありますが、いずれも「しょうぼうじ」と訓じます。和束だけが「しょうほうじ」です。
拝観時間 | 日中随時 |
拝観料 | 境内自由 |
TEL | 0774-78-2834 |
住所 | 京都府相楽郡和束町南下河原71 |
アクセス | 奈良交通「山の家」バス停より徒歩で5分 |
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⑳ 紅葉を橋の上から見下ろせる「けいはんな記念公園 」〈精華町〉
けいはんな記念公園の紅葉おすすめポイント
11月上旬を待たずに10月下旬から、まず桂(カツラ)が色づきはじめ、紅葉谷のモミジもいち早く色づき始めます。
モミジが見頃を迎えるのは11月中旬ごろですが、11月上旬でも緑から赤へのグラデーションの紅葉を楽しむことができます。
紅葉谷の紅葉は、下から眺めるだけではなく、観月橋からだと上から眺めることもできます。
ほぼ真下に広がるモミジという光景は、他ではなかなか見ることができないものです。
穴場度 B
地元の方々の間では大いに親しまれている公園ですが、観光スポットとしての知名度はそれほど高くはありません。
その大きな理由としては、近隣に他の紅葉スポットが少ない点が挙げられます。
奈良まで出るか、京田辺の酬恩庵一休寺や加茂の浄瑠璃寺あたりまで行かないとこれという紅葉スポットがありません。
紅葉スポットをはしごしたいと考えている人たちからすると、ルートから外れてしまうのでしょう。
2024年は11月3日(日祝)〜11月24日(日)の金・土・日・祝 「紅葉ライトアップ~池に映るもみじの水鏡」が開催されます。
11月上旬からはじまる貴重な紅葉ライトアップのひとつです。
入園情報
京阪奈丘陵を中心に開発された学研都市で1995年に開園したのが「けいはんな記念公園」です。
約300万年前から約3万年前までに堆積した大阪層群が隆起した標高200m近くの京阪奈丘陵は、まだ開発の手が伸びず里山と田畑が広がっていました。
京阪奈丘陵を中心に関西文化各術研究都市を建設する構想が決まり、1985年から開発が始まりました。
1994年に京都府で開催された全国都市緑化フェア「緑いきいきKYOTO’94」にあわせて開園し、梅小路公園と並んで主会場となりました。
けいはんな記念公園にある永谷池は、もとからあった溜池を生かしたものです。
東へと流れる堀池川の上流部をせき止めて作った農業用の溜池で、北へと流れる煤谷川から地下トンネルを通じて水を曳いていました。
観月橋を中心とした「水景園」は、現代の回遊式日本庭園として、京都の多くの作庭家、庭師が関わって作られました。
四季を通じて美しい公園です。
例年は11月にけいはんな記念公園の無料エリアで「せいか祭り」が行われます。
2024年は11月17日(日)に開催されます。
休園日 | 12月28日~1月4日 |
入園時間 | 9:00~17:00(受付終了は16:30) |
拝観料 | 一般: 200円 中学生以下:100円 |
TEL | 0774-93-1200 |
住所 | 相楽郡精華町精華台6-1 |
アクセス | JR「祝園」近鉄「新祝園」より2km |
紅葉ライトアップ~池に映るもみじの水鏡
開催日 | 2024年11月3日(金祝)~24日(日)の金土日祝 ※11月3日(日祝)、17日(日)は水景園無料開放 |
入園時間 | 日没~21:00(受付終了は20:30) |
拝観料 | 一般: 200円 中学生以下:100円 |
公式ホームページ:https://keihanna-park.net/
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おわりに
京都の紅葉の見頃の時期は毎年変動します。
紅葉の早い年と遅い年では、10日以上のずれがあります。
紅葉の見頃の時期にあわせて京都旅行の予定を組んでいたはずなのに、年によっては、まだあまり色づいていないなんてこともあります。
そんなときでも、MKタクシーの観光ドライバーであれば、今回紹介した11月上旬に見頃を迎える紅葉穴場スポットのように、京都市内よりも早く色づくスポットがたくさん引き出しに入っています。
定番の人気紅葉スポットはもちろん、あまり知られていない穴場紅葉スポットまで、紅葉の色づき具合にあわせて、11月上旬でもちょうど良い穴場紅葉スポットを効率よくご案内することができます。
MKの観光貸切タクシーなら、京都の紅葉を心行くまで楽しむことができます。
観光・おもてなしのプロといっしょに一味ちがう京都旅行を体験してみませんか?
MKタクシーが提供する京都の紅葉情報
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紅葉関連動画
MKタクシーの公式YouTubeより、紅葉関連動画の紹介
https://www.youtube.com/c/MKofficial_ch
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車でしか見られない紅葉の大展望が美しい嵐山・高雄パークウェイを車で走った動画
かやぶき屋根が残る日本の原風景が広がる紅葉シーズンの「美山かやぶきの里」を車で走った動画
学研都市の中心部である精華町の「精華大通ろ」のメタセコイア並木を車で走った動画
嵐山の「二尊院」からインスタライブの動画配信を行った際の映像
「妙心寺桂春院」の庭園と紅葉を巡る動画
二ノ瀬の「白龍園」から烏賀陽百合さんとインスタライブの動画配信を行った際の映像
「東福寺」の夜間特別拝観をインスタライブの動画配信を行った際の映像
紅葉のライブ配信
MKタクシーの公式インスタグラムでは、「京都の今」を伝えるインスタライブの配信を行っています。
紅葉シーズンには、京都各地の紅葉をライブ中継します。
原則として毎週木曜日のお昼12時15分頃から約30分配信します。
その他、夜間や土日祝の特別配信も予定しています。
MKタクシー公式インスタグラム:https://www.instagram.com/mktaxi.jp/