【2023年度版】黄金色に光輝く、京都の銀杏(イチョウ)おすすめ黄葉スポット14選
目次
- イチョウの黄葉
- 京都のイチョウおすすめスポット
- ① 烏丸通り沿いに並ぶイチョウの大木が美しい「東本願寺」<下京区>
- ② 樹齢400年の市指定天然記念物・逆さ銀杏の「西本願寺」<下京区>
- ③ 30m近いイチョウの大木があちこちにある「京都御苑」<上京区>
- ④ 車窓から楽しむ黄葉の代表であるイチョウ並木の「堀川通」<上京区>
- ⑤ 正面通りの正面にイチョウの大木がそびえる「豊国神社」<東山区>
- ⑥ 繁華街近くの知られざるイチョウ穴場スポット「頂妙寺」<左京区>
- ⑦ 園内あちこちで黄色のじゅうたんを作る「京都府立植物園」<左京区>
- ⑧ 京都のシンボルである五重塔とイチョウが美しい「東寺」<南区>
- ⑨ 秋はイチョウの黄葉が主役を務める古社の「藤森神社」<伏見区>
- ⑩ 境内が黄色一色に染め上げられる穴場の「三栖神社」<伏見区>
- ⑪ イチョウが左右仲良く並ぶ「與杼神社(よど じんじゃ)」<伏見区>
- ⑫ ライトアップもある知る人ぞ知る穴場の「岩戸落葉神社」<北区>
- ⑬ イチョウ並木が250本がずらりと並ぶ「グリーンランドみずほ」<京丹波町>
- ⑭ 撮り鉄以外にも大人気の丹鉄が走る「引原峠大銀杏」<京丹後市>
- おわりに
秋の空を黄金色に彩るイチョウ。京都でも古くから神社を中心に植えられ、今では街路樹としても京都だけではなく全国いたるところでイチョウ並木を見られます。
太陽の光を浴びて青い空を背景に輝くイチョウ並木の黄葉は本当に美しいです。
古くに中国から渡来し、日本でも京都に限らず寺社を中心にあちこちに植えられてきました。
樹齢が長いため、以来、京都をはじめ日本中の神社で樹齢数百年のご神木として大切にされています。
鳥居や社殿と鮮やかな黄色に染まったイチョウの黄葉は本当に絵になります。
イチョウの黄葉
銀杏(イチョウ)とは
「生きている化石」のイチョウ
イチョウは、イチョウ類の中で唯一の原生種です。
約750種あるとされるイチョウを含む裸子植物は、ソテツ類、イチョウ類、マツ類、グネツム類に分類されることが多いです。
そのうちイチョウ類は1種だけとは驚きですね。
今はたった1種しか生き残っていないイチョウですが、中生代から新生代にかけて世界中で多くのイチョウの仲間が繁栄していました。
17属もあったイチョウの仲間ですが、イチョウ以外の種は氷河期までに全て絶滅しました。
日本にもかつてイチョウの仲間が分布しており、化石も多数出土しています。
イチョウは近縁種がなく「生きている化石」と言われます。
裸子植物の仲間でもソテツ類と並んで原始的な特徴を多く残しています。
イチョウは化石としては多数出土するものの、既に絶滅した種類であると思われていました。
しかし、実は中国南部の山間部でイチョウはかろうじて生き残っていました。
とはいえ、後述のとおり既に遅くとも室町時代には日本にイチョウが渡来していたことは明らかなので、中国では既にイチョウの存在は広く知られていました。
あくまでヨーロッパ人にとっての「再発見」です。
とても強くて長寿なイチョウ
再発見されたイチョウは、人の手によって世界中に広まりました。
今では世界中で植えられているイチョウですが、そのほぼ全てが人の手で植えられたものです。
中国でわずかに自生しているイチョウは、絶滅危惧種に指定されています。
絶滅危惧種というと弱々しい印象を受けますが、常に排気ガスにさらされる街路樹としてイチョウ並木が使われるように、強健な特徴を持っています。
京都市内に約4万本ある街路樹のうち、3分の1をイチョウが占めています。
原爆投下で70年は草木も生えないと言われた広島で最初に芽吹いたのもイチョウです。
むしろ様々な樹木のなかでも特に強いのがイチョウです。
なぜ絶滅寸前にまでなってしまったか疑問に感じます。
おそらく日本に野生のイチョウが存在しないように、繁殖という点で重大な欠点があったでしょう。
イチョウが日本へ渡来した時期ははっきりしません。少なくとも記録に表れる室町時代ごろには渡来しています。
推定樹齢が1,000年を超えるというイチョウの個体もあるので、事実であれば平安時代に渡来したいたことになります。
ただし、推定樹齢は伝承に基づくもので、年輪等で確実に確認されたものではありません。
いずれにしろ、日本に伝来したころのイチョウの個体が今も生き続けているということになります。
イチョウはとても長寿な木なのです。
日本への伝来が古くはないことから、神話や源氏物語などの古典にもイチョウは登場しません。
もちろん、万葉集でも取り上げられていません。
イチョウを読んだ和歌や俳句が登場するようになったのは、江戸時代からですはありますが、それほど時代が古いものではありません。
ちなみに書いて「ぎんなん」と読めば秋の季語になりますが、「いちょう」と読めば季語にはならないそうです。
食用になる銀杏(ぎんなん)
当初、イチョウは種子の銀杏(ぎんなん)を薬とするために持ち込まれました。
漢方薬としての銀杏には、痰切りや毒消し、頻尿など様々な効用があり、今も広く用いられています。
ただし、銀杏(ぎんなん)には、有毒な成分も含まれており、食べすぎると危険です。
俗に「年の数以上食べてはならない」と言われています。
実際、過去には食べすぎによる死亡事故が起こったこともあります。
とってもおいしい銀杏ですが、食べすぎには気を付けましょう。
イチョウは、雄株と雌株が別の雌雄異株の植物です。雄花だけの雄株と、雌花だけの雌株に分かれます。
神社仏閣や街路樹、公園樹として植えられているイチョウは、雌株よりも雄株の方が多いです。
雌株にはイチョウの実である銀杏ができますが、匂いがきついので嫌われがちです。
一方で、食用とするために雌株のイチョウで銀杏拾いをする人たちもいます。
水分を多く含み、樹皮がコルク室で燃えにくいイチョウは火に強いため、防火用の木として寺社で盛んに植えられてきました。
都市部では街路樹として利用され、東京の「都の木」にも大阪の「府の木」にもイチョウが選ばれています。
なお、京都府の木は北山杉です。
英語のGinkgoは日本語が由来
イチョウは、ヨーロッパではGinkgoと表記されます。
英語やフランス語、ドイツ語などではあまり見かけない綴りですが、実は日本語に由来します。
江戸時代には、銀杏と書いて「ぎんきょう」と読むこともあったようです。たしかにそのまま音読みするとそうなります。
江戸時代に日本にイチョウを紹介したケンペルがギンキョウ(Ginkjo)と記載するところをGinkgoと誤記したのが由来とされています(当時のドイツ語の用例から誤記ではないという説も)。
イチョウが黄葉する仕組み
紅葉とは仕組みが異なる黄葉
紅葉(こうよう)も黄葉(こうよう)も読みは同じです。
しかし、日本で「こうよう」といえばモミジなどの赤い紅葉を意味することが大半です。
でも黄葉もなかなかのものです。
秋が深まると、葉を落とす準備のために、光合成を行う葉緑素(クロロフィル)の再生産を止めます。
残った葉緑素は次第に分解され、葉の緑色が薄まっていきます。
次第に緑色に隠れていたカロテノイドという黄色の色素が目立ち、葉は黄色く変わっていきます。
黄色くなるというより、緑色がなくなり黄色が残ったと言う方が正確です。
イチョウだけではない黄葉
黄葉する木といえば、イチョウが代表ですが、他にも榎(エノキ)、桂(カツラ)、ブナ、唐松(カラマツ)など様々な木があります。
主に紅葉するイロハモミジも、黄色く黄葉することもよくあります。
一方で赤く染まる紅葉は、別のメカニズムになります。
光合成によって生み出されたデンプンが太陽光と酵素によって化学反応を起こし、アントシアニンが誕生します。
赤いアントシアニンが葉緑素やカロテノイドよりも目立つと、赤い紅葉になります。
イチョウには、アントシアニンの生成に必要となるアントシアニジンが全くないため、赤い色素は生成されず、美しい黄色に染まります。
イチョウの黄葉の見頃
イチョウの黄葉のタイミングは、かなり個体差が大きく、一概に早いとも遅いとも言えません。
京都の平地部では、概ね11月上旬から12月上旬ごろが黄葉の見頃です。モミジより前も後もやや長目です。
イチョウ並木のように同じところに植えられているイチョウであっても、黄葉の見頃にかなり差があることも珍しくありません。
現在の日本のイチョウは、中国から移入された数個体に由来するとの説もあるほどで、遺伝的な多様性はかなり少ないことが明らかになっています。
遺伝子レベルではそれほど差がないはずなのに、なぜこんなに黄葉の見頃に差があるのか、不思議なことです。
京都のイチョウおすすめスポット
京都で美しいイチョウの黄葉を見られるスポットを、12ヶ所紹介します。
① 烏丸通り沿いに並ぶイチョウの大木が美しい「東本願寺」<下京区>
東本願寺のイチョウおすすめポイント
京都駅から数分の位置にある東本願寺には、京都の南北を貫くメインストリートである烏丸通沿いに大きなイチョウの樹が植えられています。
車窓からもイチョウ並木の黄葉を楽しむことができます。
高さ20m前後の3本のイチョウの大木は、京都市が選んだ「区民誇りの木」にも選ばれるほど立派なものです。
3本でもイチョウ並木と言いたくなるような重厚さです。
御影堂門前だけではなく、境内にも大きなイチョウがあり、黄金色に輝く黄葉を見られます。
御影堂門前と境内のイチョウでは、黄葉の時期に大きな差があります。
烏丸通沿いである御影堂門前のイチョウは、京都でもかなり早く色づくイチョウです。11月上旬から色づきます。
御影堂門は、東本願寺の正門にあたります。
東本願寺には、本尊の阿弥陀如来像を祀る阿弥陀堂と親鸞聖人の御真影を祀る御影堂があります。
境内の中心に位置し、より大きいのは本堂にあたる阿弥陀堂ではなく御影堂です。
信仰の中心である御影堂の正面にあるのが御影堂門です。
御影堂門は高さ27メートル、幅21メートルもあり、木造建築の二重門としては日本一の高さです。
1895年に再建された御影堂門は、2019年に重要文化財に指定されました。
東本願寺前のイチョウ並木の下には、蓮をかたどった噴水があり、イチョウとの組み合わせが絵になります。
この噴水は、京都市役所や京都府立図書館を設計した武田五一によって1914年に作られました。
境内のイチョウは、御影堂門前のイチョウが見頃を迎えていても、まだ青々とした葉が多く残っています。11月中旬ごろから色づきはじめます。
東本願寺全体の見頃は11月上旬~下旬ごろです。
遅い木は12月に入ってもまだ見頃近くです。
東本願寺について
西本願寺の浄土真宗本願寺派につぐ巨大教団である、真宗大谷派の本山です。
正式な名称は単に「本願寺」です。
東本願寺の境内へと一歩足を踏み入れると、建物の大きさに驚きます。
親鸞聖人像を安置する御影堂(ごえいどう)は927畳もあり、世界最大級の木造建築といわれています。
世界遺産となっている西本願寺よりも巨大な建物です。
火災のたびに全国の門信徒が力を合わせて再建。
その一つ力を示すのが、御影堂の廊下に展示してある毛綱です。
木材を運ぶのに丈夫な綱がなく女性門徒が髪をたち切って綱をつくり、奉納したものです。
2022年の秋にはイチョウの黄葉が美しい東本願寺前の緑地は、京都市初の市民緑地整備事業が行われました。
緑地と東本願寺前の京都市道をあわせて市民緑地として2023年3月24日に生まれ変わりました。通称を「お東さん広場」と言います。
市道部分は閉鎖されて石畳風の舗装に変更され、京都らしい風情を感じられる空間へと生まれ変わりました。
2023年は整備後初めてのイチョウシーズンを迎えます。
お東さん広場では、毎月1回「東本願寺前 お東さんフリーマーケット」と「お東さん・手づくり門前市」が開催されます。
リサイクル品は雑貨品、手作り商品など様々な品が並びます。
2023年の紅葉シーズンは、以下の日程で開催されます。
11月11日(土)お東さんフリーマーケット
11月18日(土)お東さん・門前市
12月10日(日)お東さんフリーマーケット
これら一連の東本願寺門前地域の活性化事業の一環として、2021年より渉成園の紅葉ライトアップが始まりました。
2023年は10月28日(土)~12月2日(土)にライトアップが行われます。
渉成園にも、高さ27メートルの立派なイチョウの木があります。
ライトアップではどのように見えるのでしょうか。
東本願寺では、11月21日~28日に親鸞聖人の命日にあわせた「報恩講」を開催します。
親鸞聖人は弘長2年11月28日(グレゴリオ暦換算1263年1月16日)に亡くなりました。
西本願寺では、グレゴリオ暦換算にあわせて1月9日~16日に報恩講が行われます。
報恩講の期間中は東本願寺で様々な法要やイベントが開催されます。
ちょうどイチョウも見頃を迎えている頃です。
拝観情報
拝観時間 | 3月~10月 5:50~17:30 11月~2月 6:20~16:30 |
拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-371-9181 |
住所 | 京都市下京区烏丸七条上ル |
アクセス | 地下鉄「五条」より徒歩5分 JR「京都」より徒歩7分 |
公式ホームページ:東本願寺
渉成園 秋のライトアップ
開催期間 | 2023年10月28日(土)~12月2日(土) |
開催時間 | 17:00~22:00(最終受付21:30) |
庭園維持寄付金 | 寄付金800円以上 |
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② 樹齢400年の市指定天然記念物・逆さ銀杏の「西本願寺」<下京区>
西本願寺のイチョウおすすめポイント
西本願寺の「逆さ銀杏」は、樹齢400年と言われ、高さは7mですが、枝張りが24mもある巨木です。
京都市の天然記念物にも指定されています。
京都市内に天然記念物のイチョウは、他に右京区京北周山の慈眼寺にしかありません。
慈眼寺は、黒塗りの光秀像「くろみつくん」で最近注目を浴びているお寺です。
2002年に京北町が京都市に編入されるまでは、逆さ銀杏が唯一でした。
安永9年(1780年)に刊行された都名所図会でも、ちょうど中央の本堂(今の御影堂)前に逆さ銀杏らしき木が描かれています。
樹齢400年が事実であれば、当時でもすでに樹齢100年を大きく超えるイチョウだったのでしょう。
通常のイチョウの樹形とは大きく異なる姿ですが、同じような樹形の「逆さ銀杏」という名のイチョウは全国にあり、西本願寺の専売特許というわけではありません。
逆さ銀杏は御影堂門を入ってすぐのところにあります。
黄葉したときの大きさ、生命力ともに圧倒的な迫力があり、必見です。
このようなイチョウとして他に類を見ない樹形となったのは自然のことではなく、長年に渡る剪定・管理の結果です。
江戸時代には水を吹きだして本願寺を火災から救ったとの伝説が残り、「水吹き銀杏」とも言われます。
実際に水を吹いたかどうかはともかく、水分が多いイチョウは防火に役立つことはたしかです。
2017年の台風で大打撃を受けたイチョウもありますが、逆さ銀杏をはじめ多くは健在で美しい黄葉を見せてくれます。
今もあふれんばかりの生命力にあふれた逆さ銀杏ですが、一時は樹勢が衰えを見せていたこともあります。
1994年に樹木医による治療を受け、再び元気を取り戻しました。
逆さ銀杏の見頃は11月下旬~12月上旬ですが、境内では11月中旬から他のイチョウが順次見頃を迎えます。
西本願寺の境内には、逆さ銀杏以外にも立派なイチョウが多数あります。
中でも、阿弥陀堂前のイチョウは、2002年に京都市の保存樹に指定されています。
丸くこんもりとした独特の樹形の美しいイチョウでした。
ただ、2017年の台風21号で大きな被害を受けてしまいました。
大きな枝がいくつも折れてしまい、樹形も変わってしまいました。
しかし、その後も旺盛な樹勢は変わらず、毎年美しい黄葉を見させてくれています。
黄葉するのは逆さ銀杏よりもさらに遅く、12月半ばでもまだ楽しめる年もあります。
逆さ銀杏だけでなく、ぜひこちらのイチョウも「頑張れ」という気持ちを持ちながら見に行ってください。
西本願寺について
日本には多数の仏教宗派がありますが、その中でも最大規模なのが浄土真宗本願寺派です。
その本山であるのが西本願寺です。正式には「真宗本廟」といいます。
境内には巨大な御影堂と阿弥陀堂が並び、唐門(国宝)や虎渓の庭(特別名勝)など桃山時代の豪華さが各所に残されています。
観光寺院ではありませんが、見所は満載です。
拝観料不要のお寺ですが、世界文化遺産に名を連ねています。
京都駅から徒歩圏内にあり、早朝から開門されているので、朝一の観光におすすめです。
西本願寺でイチョウの黄葉が見頃を迎えるころには、恒例の「本願寺献菊展」も開催されます。
2023年は10月16日(月)~11月23日(木祝)まで、京都菊栄会から献花された約350鉢の菊が並びます。
11月7日(火)~12日(日)には「切り花の部」の約50鉢が渡り廊下で展示されます。
イチョウとあわせてぜひ豪華で美しい菊も見てください。
西本願寺に隣接している龍谷大学大宮キャンパスにも大きなイチョウがあります。
龍谷大学は西本願寺はの浄土真宗本願寺派が開いた大学です。
龍谷大学の主たるキャンパスは深草キャンパスと瀬田キャンパスへと移りましたが、今も文学部の3,4回生が学んでいます。
本館や正門など5つの建物は国の重要文化財に指定されており、明治期の映像のロケ地としても使われています。
西本願寺ほどではありませんが、明治の龍谷大学が生まれた当時から大木だったイチョウの木が鮮やかに染まります。
すぐ近くの西本願寺を訪れた際は、ぜひ龍谷大学の大宮キャンパスも訪れてみてください。
拝観情報
拝観時間 | 5:50~17:30(3月~10月) 6:20~16:30(11月~2月) |
拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-371-5181 |
住所 | 京都市下京区堀川通花屋町下ル |
アクセス | JR「京都」より徒歩18分 |
公式ホームページ:お西さん(西本願寺)-本願寺への参拝(参る・知る・観る)
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③ 30m近いイチョウの大木があちこちにある「京都御苑」<上京区>
京都御苑のイチョウおすすめポイント
京都の中心部にある市民の憩いの場である京都御苑。
モミジやサクラ、イチョウなどだけではなく、雑木林などいろいろな紅葉や黄葉が楽しめます。
北西部の皇后門前(高さ19m)や中央部の凝華洞跡(ぎょうかどうあと)(高さ23m)、南部の堺町御門脇(高さ29m)、北東部の母と子の森(高さ26m)など、御苑内各所でイチョウの巨木を見られます。
環境省により管理されている京都御苑は手入れが行き届いており、毎年美しい黄葉を見せてくれます。
見頃は11月上旬~12月上旬ごろです。
京都御苑について
京都御苑は、京都市街のほぼ中央にある緑のオアシスです。
かつては皇族や公家の屋敷が建ち並んでおり、幕末には歴史的事件の現場となりました。
春の桜、秋の紅葉・黄葉をはじめ、四季を通じて花が美しい京都の花スポットです。
通年参観が行われるようになった京都御所ですが、春と秋には特別公開が行われます。
秋の特別公開は11月20日前後で、ちょうど京都御苑の各所でイチョウが見頃を迎えています。
2023年は「宮廷文化の紹介」というテーマで通常非公開の御常御殿室内や襖絵の公開が行われます。
また毎日管弦、雅楽、蹴鞠のいずれかの催しが行われます。
入苑情報
入苑時間 | 日中随時 |
入苑料 | 苑内自由 |
住所 | 京都市上京区京都御苑 |
アクセス | 地下鉄「丸太町」よりすぐ 地下鉄「今出川」よりすぐ |
公式ホームページ:京都御苑 | 一般財団法人国民公園協会
京都御所 秋の特別公開「京都御所 宮廷文化の紹介」
開催期間 | 2023年11月22日(水)~26日(日) |
入門時間 | 9:00~16:00(最終受付15:20) |
入場料 | 無料 |
公式ホームページ:令和5年秋の特別公開「京都御所 宮廷文化の紹介」の開催
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④ 車窓から楽しむ黄葉の代表であるイチョウ並木の「堀川通」<上京区>
堀川通のイチョウ並木おすすめポイント
堀川通の今出川~紫明間の中央分離帯に、約70本の大きなイチョウ並木が植えられています。
長さ1.2kmにわたるイチョウ並木として、京都市民に親しまれています。
堀川通は、京都市内を南北に貫く幹線道路です。
車窓から楽しめる黄葉として、堀川通りのイチョウ並木はドライバーにも親しまれています。
特にタクシードライバーは、一日の営業で一度は堀川通のイチョウ並木を通り、京都市内の紅葉の進み具合の目安にもなっています。
堀川通のイチョウ並木は紫明通でおわりですが、イチョウ並木はそのまま紫明通へと続きます。
紫明通でも堀川通同様の美しいイチョウ並木を楽しめます。
南北の通りである堀川通と、ほぼ東西の通りである紫明通では日の当たり方も異なります。
両方のイチョウ並木を比べて楽しむのもまたいいですよ。
紫明通の中央分離帯は、せせらぎ公園として整備されています。紫明通の中央分離帯は、かつては街路樹の苗木を育てる苗圃がありました。
堀川通のイチョウ並木とは異なり、イチョウを真下から楽しむこともできます。
せせらぎ公園は気持ちの良い公園ですが、中央分離帯にあるためか、ほとんど人の姿もなくゆっくりとイチョウを眺めることができておすすめです。
見学情報
堀川通は、京都市内を南北に流れる堀川に由来します。
イチョウ並木が並ぶ今出川~紫明間では、堀川は今の小川通沿いを流れていました。
堀川通は、片側3車線と京都市内では異例の広い通りです。
他の大都市と同じく、このような広い通りは戦争の産物です。
幸いなことに、大規模な空襲にはあわなかった1京都ですが、空襲による火災拡大防止のため建物疎開は行われていました。
建物疎開によってできた防火帯を利用し、戦後に堀川通の大幅な拡幅が行われました。紫明通も同様に建物疎開によってできた通りです。
紫明通という通り名は、「山紫水明」に由来します。
その名のとおり見晴らしの良い通りで、東の正面には比叡山の美しい姿が見えます。
⑤ 正面通りの正面にイチョウの大木がそびえる「豊国神社」<東山区>
豊国神社のイチョウおすすめポイント
豊臣秀吉を祭神として祀る豊国神社は、鳥居脇のイチョウが目印です。
道幅の広い正面通のどんつき(突き当たり)に堂々たる姿を見せています。
表から見ても裏から見ても絵になるイチョウの黄葉です。下から見ると青空を背景に黄金色に輝く美しい姿を見ることができます。
高さは13mを越えますが、植えられたのは明治の再興後のことです。
見頃は11月中旬~下旬です。
毎月18日には、「豊国神社おもしろ市」というフリーマーケットが開かれます。
手作り商品やリサイクル品、在庫処分品などが販売されます。
掘り出し物が見つかるかもしれません。
18日開催なのは、豊臣秀吉の命日である8月18日(グレゴリオ暦でも9月18日)にちなんだものです。
豊国神社について
慶長4年(1599年)に豊臣秀吉が豊国大明神の神号を与えられ、京都に豊国神社が創建されました。
豊臣家滅亡後、神号は剥奪され、豊国神社も廃絶させられましたが、明治維新後の1868年に位置を変えて再興されました。
今の社殿が建つのは、かつては奈良を凌ぐ大きさを誇った大仏のある方広寺の跡地でもあります。まさに秀吉の夢のあとです。
「ほうこく」とも読まれますが、正式には「とよくに」です。
京都府と並んで豊臣秀吉とゆかりの深い大阪府では、イチョウが府の木に選ばれています。
拝観情報
拝観時間 | 日中随時 |
拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-561-3802 |
住所 | 京都市東山区大和大路正面茶屋町530 |
アクセス | 京阪「七条」より徒歩8分 |
⑥ 繁華街近くの知られざるイチョウ穴場スポット「頂妙寺」<左京区>
頂妙寺(ちょうみょうじ)のイチョウおすすめポイント
京阪三条からもほど近い位置にある、日蓮宗の本山寺院です。
塔頭八院を擁する大きな寺院ですが、観光寺院ではないため、京都でも知る人ぞ知るイチョウの黄葉を楽しめる穴場です。
本堂の両脇をはじめ、大きなイチョウの木が多数あり、境内を黄葉が黄色く染め上げます。
2017年と2018年の台風でイチョウの枝が折れ、かつての威容は一時的に失われているのが少し残念です。
頂妙寺のイチョウの色づきはやや早めで見頃は11月中旬ごろです。
頂妙寺について
日蓮宗系の京都十六本山の一角を占める寺院です。
創建以来、京都のなかで何度も移転を繰り返し、延宝元年(1673年)にようやく現在地へと落ち着きました。
境内の南端にある仁王門は、すぐ前を通る仁王門通の由来となりました。
拝観情報
拝観時間 | 日中随時 |
拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-771-0562 |
住所 | 京都市左京区大菊町96 |
アクセス | 京阪「三条」より徒歩10分 |
⑦ 園内あちこちで黄色のじゅうたんを作る「京都府立植物園」<左京区>
京都府立植物園のイチョウおすすめポイント
京都府立植物園の園内には、各所でイチョウの黄葉を見られます。
中でも温室前や正門を入ってすぐのところには大きなイチョウがあります。
イチョウの下は散った黄葉で黄色のじゅうたんとなり、子どもたちが賑やかに遊んでいます。
見頃は11月中旬~下旬ごろです。
京都府立植物園について
1924年に開園した日本を代表する京都の植物園です。京都府民の休日のお出かけ定番スポットです。
広い敷地をぶらぶら歩けば、植物が約12,000種。
桜や梅、つばき、花しょうぶ、あじさいなど昔から親しまれてきた植物のほか、バラ園など左右対称の造形美が楽しめる洋風庭園など変化に富んでいます。
熱帯の植物が見られる温室もあります(別途入館料が必要です)。
2023年11月10日(金)~12月3日(日)の日没から20時までの紅葉ライトアップ期間は、イチョウもライトアップされます。
入園情報
休園日 | 12月28日~1月4日 |
入園時間 | 9:00~17:00(受付終了は16:00) |
入園料 | 一般 :200円 高校生 :150円 中学生以下:無料 |
TEL | 075-701-0141 |
住所 | 京都市左京区下鴨半木町 |
アクセス | 地下鉄「北山」よりすぐ |
紅葉ライトアップ
開催期間 | 2023年11月10日(金)~12月3日(日) |
拝観時間 | 日没~19:30(受付終了) ※20:00に閉園 |
公式ホームページ:京都府立植物園 Kyoto Botanical Gardens/京都府ホームページ
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⑧ 京都のシンボルである五重塔とイチョウが美しい「東寺」<南区>
東寺のイチョウおすすめポイント
京都駅からも近く、世界文化遺産にもなっており四季を通じて観光客が多い東寺。
境内の南側の南大門や鎮守八幡宮付近に大きな4本のイチョウがあり、11月になると見頃を迎えます。
ちょうど五重塔に西側にあるため、鮮やかに染まったイチョウの向こう側に五重塔という光景を見ることができます。
端正な形の五重塔にイチョウが映えます。
東寺のイチョウが見頃を迎えるのは、11月上旬から中旬ごろです。
ちょうど10月21日の弘法市から黄色く染まりはじめ、11月21日の弘法市では散りはじめたイチョウが足もとを黄色に染めています。
イチョウの真下にも露店が出ます。
東寺について
東寺は。平安京鎮護の役割を担った寺院として、平安京への遷都直後の延暦15年(796年)に創建されました。
弘仁14年(823年)には弘法大師空海へと与えられ、真言宗の中心として平安時代から現代にいたるまで栄えてきました。
高さ55メートルの五重塔は、国内で現存する木造塔として最も高い塔です。
新幹線からも良く見えるため、京都のシンボルとして愛されてきました。
例年紅葉シーズンには、初層が特別公開されます。
2023年は11月1日(水)~12月10日(日)の開催です。
拝観情報
開門時間 | 5:00~17:00 |
拝観時間 | 8:00~17:00(16:30受付終了) |
拝観料 | 800円(秋期特別公開期間) 五重塔初層、金堂・講堂 |
TEL | 075-691-3325 |
住所 | 京都市南区九条町1番地 |
アクセス | 近鉄「東寺」より徒歩10分 市バス「東寺東門前」「東寺南門前」より徒歩すぐ |
公式ホームページ:東寺 – 世界遺産 真言宗総本山 教王護国寺
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⑨ 秋はイチョウの黄葉が主役を務める古社の「藤森神社」<伏見区>
藤森神社(ふじのもりじんじゃ)のイチョウおすすめポイント
初夏のアジサイが有名な藤森神社には、西鳥居付近に境内には高さ18m、直径1mのイチョウの大木があります。
秋にはイチョウの黄葉が境内を黄色く染め上げます。
見頃は11月中旬~下旬ごろです。
藤森神社について
社伝では約1,800年前の創建といわれる古社が藤森神社です。
かつては今の伏見稲荷の位置に社殿があったともいわれています。
古来から京都で武運の神様として信仰を集め、今では馬と勝負事の神様として競馬関係者や競馬ファンの参詣が絶えません。
境内の駐車場の管理を受託しているのは、MKタクシーの警備部門です。
拝観情報
拝観時間 | 日中随時 |
拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-641-1045 |
住所 | 京都市伏見区深草鳥居崎町609 |
アクセス | 京阪「墨染」より徒歩5分 JR「JR藤森」より徒歩5分 |
公式ホームページ:藤森神社
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⑩ 境内が黄色一色に染め上げられる穴場の「三栖神社」<伏見区>
三栖神社(みすじんじゃ)のイチョウおすすめポイント
京都の南、伏見のはずれにある穴場イチョウスポットです。
高さ22mの巨木をはじめ、境内には数本のイチョウがあり、それほど広くない境内は黄葉による黄色いじゅうたんに覆われます。
雄株のため、ギンナンは見当たりません。
食いしん坊にはちょっと残念かもしれませんが、黄葉見物には好都合です。
京都でも屈指の美しい黄葉を楽しめますが、人の姿はまばらです。
見頃は11月末~12月上旬ごろです。
京都の紅葉の中でも、かなり見頃が遅めです。
年によってもややばらつきがありますが、最近はかなり遅めです。
2020年・2021年と12月に入ってもまだ色づきつつある途中でした。
三栖神社のイチョウが見頃を迎えたのは、12月中旬ごろです。不思議です。
2022年の三栖神社のイチョウは色づきが早めで、11月下旬には見頃近くなっています。
12月上旬に見頃を迎え、中旬まで見頃が続くことでしょう。
2016年に放映された関西テレビの「ウラマヨ」では、京都の「穴場の『裏』紅葉スポット」として、第1位に選ばれました。
選定したのは、京都の写真家として著名な水野秀比古氏です。
三栖神社を選ぶとは、京都を知り尽くしたプロらしい渋い選定です。
水野秀比古氏には、2019年6月10日にMKタクシーの山科営業所で開催された全員業務集会で来賓としてお招きし、「京都を美しく撮る『水野流京都撮影術』」という講演をしていただいたことがあります。
鳥居の向こう側の大きなイチョウは、2006年に京都市の保存樹に指定されました。
2022年現在、京都市の保存樹に指定されている樹木は33本で、うちイチョウは5本です。
そのうちの1本が三栖神社のイチョウです。
境内には、すごい量のイチョウが降り積もっています。
近くの子どもたちがイチョウの散黄葉で遊んでいる姿を見かけることも。
穴場の三栖神社のイチョウですが、実は夜間にはライトアップされています。
あまり情報がないので、ライトアップ期間等は不明ですが、偶然近くを通りかかったときに、三栖神社の方向が明るくなっていて気づきました。
シンプルなライトアップではありますが、黄金色に輝くイチョウが美しく照らし出されています。
ただでさえ穴場な三栖神社の、さらに知られざる穴場情報です。
三栖神社について
下三栖村の産土神(うぶすながみ)です。今の下三栖だけでなく、東は竹田街道より西側は下三栖神社の氏子区域です。竹田街道より東は御香宮神社の氏子区域になります。
三栖神社は、壬申の乱のときに大海人皇子(おおあまのおうじ)が通過した際に、村人が火を灯して出迎えたことがはじまりといわれます。
毎年10月中旬には、伝承に基づいた炬火祭(たいまつまつり)が催されます。
2023年は4年ぶりに例年通りの規模で開催されました。
三栖神社では、猫の姿もよく見かけます。
黄色のじゅうたんの上を駆け巡る姿はとてもかわいらしいです。
ときには、イチョウの落葉の中で眠っていたりすることも。
イチョウと猫の光景を見たいのなら、三栖神社がおすすめです。
拝観情報
拝観時間 | 日中随時 |
拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-603-0085 |
住所 | 京都市伏見区横大路下三栖城ノ前町83 |
アクセス | 京阪「中書島」より徒歩25分 |
公式ホームページ:三栖の祭り情報ページ
⑪ イチョウが左右仲良く並ぶ「與杼神社(よど じんじゃ)」<伏見区>
與杼神社のイチョウおすすめポイント
淀城内に鎮座する與杼神社にはほぼ同じ高さで同じ樹形のイチョウが2本仲良く並んで美しい黄葉を見せてくれます。
樹齢は160年ほどとされ、高さは16mほどあります。わずかに左側のイチョウが早く黄色に色づきます。
2本のイチョウの間には、かつてあった鳥居の代わりに注連縄(しめなわ)が張られています。
見頃は11月下旬~12月上旬ごろです。
拝観情報
京都を流れる宇治川、木津川、桂川が合流する地点にある神社です。
淀城付近の淀、納所、水垂、大下津の産土神です。
かつては今より500mほど北にありましたが、1902年に桂川改修工事に伴い、淀城内の現在地へと移転しました。
10世紀後半に肥前の国から淀姫大明神を勧請(かんじょう)したのが始まりと伝えられています。
淀川の起源ともなった地名の淀は、與杼神社に由来するという説と、このあたりで川が淀むことに由来するという説があります。
淀は、淀藩稲葉家10万石の城下町でした。
戊辰戦争では、鳥羽伏見の戦いの舞台ともなりました。
與杼神社の秋季大祭は毎年11月3日に開催されます。
まだイチョウが色づきはじめる前ですが、3基の神輿が氏子区域を巡行します。
拝観情報
拝観時間 | 日中随時 |
拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-631-2061 |
住所 | 京都市伏見区淀本町167 |
アクセス | 京阪「淀」より徒歩3分 |
公式ホームページ:與杼神社 公式ページ ~京都市伏見区淀の産土神~
⑫ ライトアップもある知る人ぞ知る穴場の「岩戸落葉神社」<北区>
岩戸落葉神社(いわとおちばじんじゃ)のイチョウおすすめポイント
京都の知られざる穴場黄葉スポットのひとつが、岩戸落葉神社のイチョウです。
京都市内からは山を越えた北山の山間部に位置します。
京都と若狭を結ぶ周山街道(国道162号線)沿いに佇む小さな神社ですが、境内には樹齢400年ともそれ以上とも言われる大銀杏4本が林立しています。
秋には社名のとおりイチョウの落ち葉で小さな境内は黄色く染め上げられます。
京都と若狭を結ぶ国道162号線は比較的交通量も多く、岩戸落葉神社に立ち寄るサイクリストやライダーの姿もよく見かけます。
毎年、イチョウの黄葉がメインという珍しい一夜限りのライトアップが行われます。
例年11月15日前後のたった1日だけ開催されます。2020年からは正式な告知はありませんが、概ね11月の第3土曜日に一夜だけライトアップが開催されています。
見頃は11月中旬~下旬ごろです。
苔むした手水鉢が花手水ならぬ落葉手水に。
プロデューサーはきっと御祭神の落葉姫命さまに違いないですね。
岩戸落葉神社について
京都洛北小野郷の氏神です。
元はともに延長5年(927年)編纂の延喜式にも掲載されている古社である天津石門別稚姫(あまついわとわけわかひめ)神社と堕川(おちかわ)神社という神社でした。
天津石門別稚姫神社はやがて岩戸神社と名を変え、小野郷北ノ町の氏神でした。堕川神社はやがて落葉神社と名を変え、小野郷南ノ町の氏神でした。
江戸時代に戸神社が落葉神社の地へと遷座して合祀され、岩戸落葉神社になりました。
源氏物語に登場する落葉の宮にゆかりがあるともいわれます。
今の社殿は岩戸社と落葉社の二社に別れています。
拝観情報
拝観時間 | 日中随時 |
拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-406-2004 |
住所 | 京都市北区小野下ノ町170 |
アクセス | JRバス「小野郷」バス停よりすぐ |
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⑬ イチョウ並木が250本がずらりと並ぶ「グリーンランドみずほ」<京丹波町>
グリーンランドみずほのイチョウ並木おすすめポイント
敷地内を貫く道路に250本のイチョウが900メートルにわたって並びます。
1987年に旧丹波町がイチョウ並木を整備し、約35年を経て今の姿にまで成長しました。
道路は直線ではなく曲線を描いているため、美しいイチョウ並木を見ることができます。
見頃は京都府内でも早めで11月上旬です。
見学情報
1988年の京都国体のホッケー会場として、1984年から造成に着手された皿引野総合運動公園がはじまりです。
1985年には公募の結果、「グリーンランドみずほ」という名称になりました。
今も関西屈指の人工芝ホッケー場があり、地元の瑞穂中学校や須知高校のホッケー部は男女とも全国大会の常連校です。
1998年に隣接地に道の駅「瑞穂の里・きらびき」がオープンしました。
地元名産の「瑞穂そば」が食べられるお店や、地元の特産品を販売する売店などがそろいます。
京丹波町は、2005年に船井郡の丹波町、瑞穂町、和知町の3町が合併して誕生しました。
2011年に京丹波町の花・木・鳥が選定され、町の木としてイチョウが選ばれました。
京丹波町内にグリーンランドみずほをはじめ、旧和知第二小学校、須知高校などイチョウの名所があることが選定理由です。
イチョウは東京都の木や大阪府の木になっていますが、イチョウが市町村の木になっているのは、京都府内では京丹波町のみです。
入園情報
入園時間 | 9:00~22:00 |
入園料 | 無料 |
TEL | 0771-86-1512 |
住所 | 京都府船井郡京丹波町大朴皿引1-4 |
アクセス | 京丹波みずほICより車で5分 |
公式ホームページ:グリーンランドみずほ | 京丹波町瑞穂地区のスポーツ・宿泊・道の駅での買い物が楽しめる
⑭ 撮り鉄以外にも大人気の丹鉄が走る「引原峠大銀杏」<京丹後市>
引原峠大銀杏のおすすめポイント
引原峠は、京丹後市の網野と夕日ヶ浦温泉を結ぶ標高50メートルほどの峠です。
峠には樹齢約50年のイチョウがあり、黄葉スポットとして人気を集めています。
樹齢50年くらいのイチョウはどこにでもありますが、引原峠の大銀杏が人気なのは、すぐ横を京都丹後鉄道の線路が走っているためです。
まず撮り鉄たちの間で人気となり、今では一般の人も含めた人気スポットになりました。
引原峠を行く京都丹後鉄道の宮豊線は、一般車両から観光車両、特急車両まで多彩な車両が行きかいます。
上り下りそれぞれ概ね1時間に1本なので、30分に1本の割合で列車が通過します。
夜間には、引原峠大銀杏のライトアップも行われます。
2023年は10月21日(土)~11月21日(火)予定の開催です。
見学情報
京都丹後鉄道の宮豊線は、宮津線の一部として1932年に全通しました。
赤字路線として国鉄民営化後には第三セクター化され、北近畿タンゴ鉄道となりました。
2015年には上下分離方式が導入され、京都丹後鉄道が鉄道運行を引き継ぎました。
移管後は、「くろまつ号」「あかまつ号」「あおまつ号」「丹後の海」などを導入して人気を呼んでいます。
引原峠の大銀杏ライトアップ
開催期間 | 2023年10月21日(土)~11月21日(火)予定 |
開催時間 | 17:00~22:30ごろ |
おわりに
紅葉といえばモミジですが、黄葉といえばイチョウでしょう。
京都では紅葉が大人気ですが、黄葉の美しさも負けてはいません。イチョウの黄金色の並木道は見事です。
真っ赤な紅葉ばかり見てきた見飽きてしまったという方や、京都の有名紅葉スポットでの大混雑にはうんざりという方は、イチョウの黄葉はいかがでしょうか。
そんなとき、MKタクシーの観光ドライバーであれば、今回紹介したイチョウの黄葉スポット以外にも、イチョウを楽しめるところがたくさん引き出しに入っています。
イチョウ並木として車窓から楽しめるところも多数あります。
紅葉ほどは知られていない、イチョウの穴場黄葉スポットを効率よくご案内することができます。
MKの観光貸切タクシーなら、京都の紅葉・黄葉を心行くまで楽しむことができます。
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紅葉のライブ配信
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- 小規模な空襲は受けている。堀川通近くでも、1945年6月26日に死者50名を出した西陣空襲があった。[↩]