京都のど真ん中にある穴場紅葉スポット「京都仙洞御所」は本当にすごかった
目次
京都のど真ん中になる京都御苑内の「京都仙洞御所(せんとうごしょ)」をご存じでしょうか?
宮内庁が国の威信をかけて整備している名庭園ですが、実際に訪れたことのあるという人は京都人でもそれほど多くはないでしょう。
都心部にありながら、まるで別世界が広がる、京都仙洞御所の美しすぎる紅葉をご紹介します。
2024年の紅葉シーズンから当日参観の方式が変わりました。
京都仙洞御所の参観方法
宮内庁が所管する京都仙洞御所は、一般の寺社とは参観方法が異なります。
大きくわけて、事前申し込みと当日申し込みがあります。
事前参観申し込み
事前申し込みは、3ヶ月前の1日に申し込みが始まります。
11月の紅葉シーズンであれば、8月1日です。
8月1日に、往復ハガキ、インターネット、宮内庁京都事務所のいずれかで申し込みを行う必要があります。
往復ハガキ、インターネットは、申し込み日順に抽選になります。
週末であれば、即日枠は埋まるので、必ず8月1日に申し込まなければなりません。
経験則として、インターネットよりも往復ハガキの方が当選率はかなり高いです。
最も確実な方法は、宮内庁京都事務所での窓口申し込みです。
8月1日の朝から並ぶと先着順に申し込みかのうです。
ただし、実際に窓口申し込みはしたことがないので、詳細は不明です。
事前申し込みは、窓口申し込み以外だと抽選なので、行けるかどうかわかりません。
3ヶ月以上も先の予定は決まっていないことも多いです。
ましてや、当日の天気などわかるはずもありません。
いろいろとハードルが高い申し込み方法です。
かつては紅葉シーズンの京都仙洞御所は、高倍率の抽選を通ってようやく見られる幻の庭園でした。
当日参観申し込み
以前は、京都仙洞御所の参観は事前申し込みのみでした。
なかなか気軽に行けるところではありませんでした。
しかし、2016年から当日申し込みが始まりました。
都合の良い日に、当日の天気を見て参観できるという、画期的な制度です。
「今日は暇やし天気も良いので、京都仙洞御所にでも行くか」ということが可能になったのです。
2023年までの当日参観方法
当日申し込みは、京都仙洞御所で11:00に受付が始まります。
コロナ禍中は20名(10名✕2回)に限定されていましたが、2023年の紅葉シーズンには通常は105名(35名✕3回)の当日枠に戻りました。
紅葉シーズンは、さすがに11:00ぴったりに行っても枠は埋まってしまっているでしょうが、ある程度前から並べば参観できる可能性はかなり高くなります。
前日には空き人数が宮内庁の参観案内に掲載されるので、確認してみましょう。
これまで京都仙洞御所には10回以上参観に訪れましたが、いずれも当日申し込みを利用しました。
紅葉シーズン本番前ですが、2023年11月4日(土)に訪れた際はかなり枠に余裕がありました。
2024年からの当日参観方法
2024年の10月1日より、京都仙洞御所と修学院離宮の当日参観方法が変わりました。
当日参観回数が増加した代わりに、1回あたりの当日参観者数が減少しました。
表にすると以下のとおりです。
当日参観回数 | 当日参観枠 | 当日参観総数 | 受付開始時刻 | |
2023年まで | 3回(13:30,14:30,15:30) | 1回あたり35人 | 70人 | 11:00 |
2024年から | 5回(9:30,11:00,13:30,14:30,15:30) | 1回あたり10人 | 50人 | 8:40 |
総人数は減ってしまいましたが、参観回数が増加したのはかなりありがたいことです。
当日参観可能なのは2023年までは午後のみでしたが、2024年は午前も当日参観できるようになりました。
2023年までは受付開始時刻が11:00だったので、11:00に仙洞御所を訪れ、午後に再度仙洞御所を訪れる必要がありました。
京都仙洞御所の参観のみであれば支障はありませんが、京都のいろんな紅葉スポットを巡るには時間的なロスが発生してしまいました。
2024年は8:40から受付なので、一日の始まりに京都仙洞御所の当日参観受付を行い、そのまま9:30枠で参観するのもよし、他の紅葉スポットを巡って午後にあらためて京都仙洞御所に戻ってくることも可能になりました。
一日の行程を柔軟に組めるようになったのは大きなメリットです。
確実に京都仙洞御所の当日参観を行うには、たとえば8:00ごろから並べばおおむね確実です。
2024年11月23日(土祝)に当日参観に挑戦
例年、京都の紅葉シーズンでもっとも混みあう勤労感謝の日の11月23日に京都仙洞御所の当日参観に挑戦しました。
2024年は紅葉が遅れ気味とはいえ、曇天の祝日なので、当日参観枠の競争率もかなり高いはずです。
この日は、ふと思いついて京都仙洞御所に向かったので、到着したのは9:39。
9:00受付開始で先着50名。しかも、1名で最大4名分の受付ができます。
幸運にも、最後の15:30の枠がまだ5名空いていました。残4名となったので、おそらく10時には満席になっていたことでしょう。
枠はたった50名なので、日によって大きく違いがあるでしょうが、案外空きがあるものです。
運試しで、ぜひ一度試してみてはどうでしょうか。
京都仙洞御所の紅葉
今も現役の皇族宿泊所の庭園
京都仙洞御所は、上皇である後水尾院の御所として江戸時代初めに造営されました。
作庭家として有名な小堀遠州の縄張りによるものですが、後水尾院によってのちに大きく改変されました。
名高い修学院離宮も「御庭ノ一草一木ニ至ルマデ尽ク後水尾院ノ御製ナリ」と記録されています。
後水尾院は。政治家としてだけでなく、文化人としても超一流でした。
明治時代になり、皇族が東京へと移り、京都仙洞御所はその役割を終えました。
しかし、京都仙洞御所は、今も皇族が京都に帰られた際に宿泊をする、現役の施設です。
2005年に京都迎賓館が完成するまでは、京都を訪れる国賓が滞在する施設でもありました。
それだけに、細部にいたりまで手間暇かけて手入れがされています。
現役の宿泊施設ということもあり、警備も少しだけ厳しめです。
修学院離宮と桂離宮は、代表者の身分証明書を提示するだけですが、京都仙洞御所は全員分の身分証明書を提示する必要があります。
2019年秋には、11月26日~28日にかけて、即位後初めて天皇皇后両陛下が関西を訪問されましたが、京都仙洞御所の大宮御所に宿泊されました。
ちょうど紅葉シーズンピークということもあり、きっと京都仙洞御所の美しい紅葉を楽しまれたことでしょう。
皇族が訪問される直前のタイミングが最も整備状況が良好になるそうなのです。
最近では2023年5月14日~18日に上皇上皇后両陛下が関西を訪れ、京都仙洞御所の大宮御所に宿泊されました。
皇族が京都に宿泊された際には、毎朝京都仙洞御所を散歩されることが恒例とか。今上陛下の皇太子時代のご一家のほほえましいエピソードもあります。
宮内庁職員によるガイドにも注目
京都仙洞御所の参観は、自由参観ではなくガイドツアー形式です。
宮内庁の職員により、約60分間かけてガイドしてもらえます。
京都仙洞御所の参観に何度か行くと分かりますが、ガイドさんによって、説明してくれる内容はかなり違います。
同じガイドさんでも、時によってガイド内容は変わります。
とっても話し上手で何度も笑いをとりながらガイドしてくれる方、最近の研究成果を踏まえてとても詳しいガイドをしてくれる博識のガイドの方、宮内庁に入ったばかりの初々しい方・・・。
何度行っても楽しめるのが、京都仙洞御所です。
京都仙洞御所が一年で最も美しくなる紅葉シーズン
ガイドをしてくださる宮内庁の職員の方も、京都仙洞御所の四季を通じてもっともおすすめの季節は、紅葉シーズンだと口を揃えます。
池をぐるりと回ると、計算しつくされた景色がどんどん目に飛び込んできます。
中でも、北池と南池の間にある紅葉橋付近の紅葉はピカイチです。
京都仙洞御所の参観は狭き門ですが、11月下旬の紅葉が最も美しい時期でも、人数制限があるため少人数で楽しむことができます。
紅葉の見頃は11月上旬~下旬ごろです。
修学院離宮、桂離宮と並んで宮内庁の管轄する庭園ですが、知名度は修学院、桂の両離宮と比べるとやや劣ります。
しかし、京都の中心部にある京都御苑内というアクセスの良さから、京都仙洞御所の参観は狭き門です。
これだけの名庭ですが、参観料は何と無料というから驚きです。
とはいえ、ハードルを超えなければ参観できないため、無料だから参観に来るという人は稀でしょう。
60分歩き続けますので、歩きやすい靴で行きましょう。
参観情報
参観時間 | 13:30,14:30,15:30 (当日参観の場合。2020年は14:30の回はなし) |
休止日 | 月曜日(休日場合は翌火曜日) |
参観料 | 無料 |
TEL | 075-211-1215 |
住所 | 京都市上京区京都御苑2 |
アクセス | 地下鉄「丸太町」より徒歩で13分 |
公式ホームページ:宮内庁参観案内:施設情報:京都京都仙洞御所
おわりに
京都の紅葉はガイドブックに載っているところだけではありません。
京都仙洞御所のように、普通のガイドブックに載らないところにも、びっくりするほど美しい紅葉が隠れています。
MKの観光貸切タクシーなら、京都の紅葉を心行くまで楽しむことができます。
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