グローバル・ビジネス・レポート【138】悠久太鼓愛好会つるかめ会|MK新聞連載記事

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グローバル・ビジネス・レポート【138】悠久太鼓愛好会つるかめ会|MK新聞連載記事

MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、「グローバル・ビジネス・レポート」を2012年2月1日から連載しています。
MK新聞2025年9月1日号の掲載記事です。筆者プロフィールは新聞掲載時点のものです。

長岡技術科学大学経営戦略・技術経営・ものづくり経営研究室 坂上 拓嶺さんの執筆です。

悠久太鼓愛好会つるかめ会

長岡技術科学大学の悠久太鼓愛好会つるかめ会(以下、つるかめ会と略す)は、和太鼓をこよなく愛する団体である。このサークルは、1985年頃に和太鼓に興味を持った長岡技大の学生が社会人の団体である青悠会の練習に通い、悠久太鼓を学んだことを契機に結成された。悠久太鼓は、1974年に長岡商工会議所創立70周年を記念して、当時、NHK交響楽団常任指揮者だった外山雄三氏に依頼し製作された演目である。他の太鼓の曲とは異なり、4部構成の組曲形式となっており、最初はまばらだった太鼓の音が徐々ににぎやかになり気分が盛り上がる曲となっている。今回の記事は、この悠久太鼓とつるかめ会について書いていく。
私は、2023年に長岡技大に3年次入学し、つるかめ会に入会した。4年生の時には、つるかめ会の代表を務め、現在も活動を続けている。入会するまで私は、太鼓演奏の経験はほとんど無く、正直、太鼓の演奏にもそれほど興味は無かった。私が入会したのは、大学に入って何か新しいことに挑戦したいと思ったこと、そして、サークル説明会でつるかめ会が学外での活動が多いと紹介されていたことが理由だった。
つるかめ会は、年間約50回、平均して1週間に1回のペースでお祭りや大学祭などの行事や長岡市内の幼稚園、保育園、老人福祉施設などで太鼓の演奏を行っている。普段の練習としては、大学構内の課外活動共用施設で週2回の練習を15名前後で行っている。つるかめ会は、長胴太鼓の大サイズと中サイズ、担ぎ桶太鼓、樽太鼓、締め太鼓など合わせて24個の太鼓をそろえている。現在、私が担当する中サイズの長胴太鼓は、宮太鼓とも呼ばれ、汎用性の高さから様々な用途で使われる太鼓である。つるかめ会の演奏では、この中太鼓を他の太鼓より前に設置し、「腕を回しながら叩く」、「しゃがんで飛ぶ」といった大きな動きを取り入れながら演奏している。
ここからは特に読者の皆様に見に来ていただきたいイベントを2つ紹介する。1つ目は毎年8月2日・3日に行われる長岡まつり大花火大会の前日に開催される平和祭である。つるかめ会はそこで長岡市内の他の太鼓団体と協力して百人太鼓を行う。繰り返し練習を行い、老若男女が足並みをそろえて行う演奏は、大迫力のため、長岡花火を見に来られる方は、こちらにも是非、足を運んでいただきたい。
2つ目は、長岡造形大学の太鼓サークル和太鼓衆 転太鼓舞(てんてこまい)と合同で行う和太鼓 早春の陣である。早春の陣は、毎年3月頃に行われ、今年度は2026年3月8日に開催予定である。つるかめ会は据え置きの太鼓をメインとし力強い演奏曲を得意とする。転太鼓舞は担ぎ太鼓をメインとし躍動感のある演奏曲を得意とする。タイプが異なる2つのサークルが協力して行う演奏は、是非、聞いていただきたい演奏である。
私は、つるかめ会に入会したことで、太鼓の演奏に強い関心を持つようになったことはもちろん、代表としてサークルの経営も経験することができた。例えば、太鼓の出演依頼を受けた場合は、先方と日時の相談をし、サークル内で参加者を募り、事前に演奏会場に向かい、太鼓の配置などを考えて当日の準備を行う。入念な準備が良い演奏につながると思っている。このような経験は、大学4年時の実務訓練(長期インターンシップ)の時にも大変、役に立った。
最後に、つるかめ会は、ホームページと各種SNS(X、Instagram、YouTube、Facebook)を運営している。SNSでは出演毎に写真や感想などを投稿している。この記事を読んで、つるかめ会に興味を持ったら、まず、つるかめ会のホームページ(https://jdrum.ninja-web.net)を訪問していただければ幸いである。
■筆者プロフィール
新潟県出身。長岡高専卒。現在、長岡技術科学大学大学院情報・経営システム工学分野の修士1年に在籍。

つるかめ会の演奏風景(写真中央が筆者)

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