グローバル・ビジネス・レポート【100】グローバル・ビジネス・レポート事始め|MK新聞連載記事

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グローバル・ビジネス・レポート【100】グローバル・ビジネス・レポート事始め|MK新聞連載記事

MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、「グローバル・ビジネス・レポート」を2012年2月1日から連載しています。
MK新聞2021年9月1日号の掲載記事です。筆者プロフィールは新聞掲載時点のものです。

長岡技術科学大学 情報・経営システム工学専攻准教授の鈴木信貴さんの執筆です。

連載1回目の記事

連載1回目の記事

グローバル・ビジネス・レポート事始め

今回の記事でグローバル・ビジネス・レポートは、連載100回となる。最初に私がグローバル・ビジネス・レポートの記事を書き、その記事が掲載されたのは2012年2月1日号だった。そこから、新型コロナウイルスのため、2021年2月1日号で MK新聞の紙面が4ページに縮小され各連載記事が掲載できなくなった時を除き、約9年間、毎月、途切れることなく、記事を掲載し続けることができた。これもひとえに毎号、記事を読んでくださる読者の皆様と歴代のMK新聞の編集担当の吉見仁志さん、桂田利也さん、二宮沙恵さん、桂彩美さんのおかげである。心より感謝申し上げる。連載100回目の今回は、このグローバル・ビジネス・レポートが始まった経緯について書いてみたい。

グローバル・ビジネス・レポートが始まったきっかけは、当時、MK新聞の編集を担当されていた吉見さんと私があるイベントで出会ったことにさかのぼる。当時、私は大学院生で京都・伏見の松本酒造の調査を行っていた。その松本酒造の重見さんから、今度、酒米の稲刈りのイベントがあるので遊びに来てみたらとお誘い頂いた。重見さんはいろいろな方に声をかけており、吉見さんもMK新聞の取材でイベントに参加されていた。当日(2006年9月3日)は、まだ、残暑厳しく、太陽の日差しがとても強い日だった。暑い中、田んぼに入り、汗をかきながら稲刈りを行った。稲刈りの後に、田んぼの脇の広場でバーベキューを行い、その料理と松本酒造の冷酒がとても美味しかったことを覚えている。この時に吉見さんにお会いした。その後、京大会館のレストランを吉見さんにMK新聞の取材先として紹介したり、私の友人で俳優の地曵豪君が主演する映画が公開されるので、その話をしたところ、その映画の記事を書く機会を頂いたりした。

私は大学院修了後、東京大学に移り、その後、再び、京都に戻り、吉見さんと再会した。東京大学にいた時に、私はインド、中国などの海外に企業調査に行くことが多く、その話をしたところ、吉見さんから「MK新聞には、その手の記事がないんですよね。良かったら連載してみませんか」との言葉を頂き、この連載が始まった。このコラムのタイトルがグローバル・ビジネス・レポートとなっているのは、そのためである。連載を始めた2012年2月1日号から3年程は、私や私の知人に協力してもらい、毎号、記事を出していた。

2014年に、私は、現在、所属している長岡技術科学大学に採用され、同年9月に私の研究室に最初の学生が配属された。編集の方と相談して、2015年1月1日号から学生が記事を書く現在のスタイルとなった。毎号の記事は、学生と私とで何を書くかを決めた後、学生が原稿を書き、その記事を私が確認し、何度か学生と推敲した後、記事として出している。そのため、記事の内容は、ビジネスだけでなく、大学生活、インターンシップなど広がりを持つようになった。昨年度は、新型コロナウイルス関連の記事が多くなり、読者の方々から直接、またはMK新聞経由で「大学、学生のリアルな対応がよく分かった」、「大変だけど頑張ってください」などの激励のコメントを頂いた。

現在の記事は、海外インターンシップの記事などまさにグローバル・ビジネスの記事もある一方、新型コロナウイルスの記事のようにグローバル、ビジネスといった用語から離れている記事もある。そのため、タイトルの変更を考えた時もあった。しかし、このグローバル・ビジネス・レポートというタイトルは、連載開始時に吉見さんと相談して決めたタイトルであり、こうして100回続いたタイトルなので、引き続き、このタイトルで次の節目を目指して連載を続けていきたいと思っている。

 

筆者プロフィール

静岡県出身。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。 博士 (経済学)。東京大学、京都大学等を経て、現在、長岡技術科学大学大学院情報・経営システム工学専攻准教授

 

MK新聞について

「MK新聞」は月1回発行で、京都をはじめMKタクシーが走る各地の情報を発信する情報紙です。
MK観光ドライバーによる京都の観光情報、旬の映画や隠れた名店のご紹介、 楽しい読み物から教養になる連載の数々、運輸行政に対するMKの主張などが凝縮されています。
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