グローバル・ビジネス・レポート【101】「新型コロナウイルスと大学祭(2021年度)」|MK新聞連載記事

よみもの
グローバル・ビジネス・レポート【101】「新型コロナウイルスと大学祭(2021年度)」|MK新聞連載記事

MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、「グローバル・ビジネス・レポート」を2012年2月1日から連載しています。
MK新聞2021年10月1日号の掲載記事です。筆者プロフィールは新聞掲載時点のものです。

長岡技術科学大学 経営戦略・技術経営・ものづくり経営研究室 尾股佑亮さんの執筆です。

技大祭ホームページ(https://www.nutfes.net/)

技大祭ホームページ(https://www.nutfes.net/)

 

新型コロナウイルスと大学祭(2021年度)

長岡技術科学大学では、毎年、9月の第2土曜日・日曜日に技大祭と呼ばれる大学祭を開催している。一昨年は9月14、15日に開催され、延べ約4,000人が来場した。技大祭は39回の歴史を持っているが、昨年は新型コロナウイルスの影響で史上初の中止となってしまった。このことは昨年、9月1日号のMK新聞に記事として書いた。

技大祭は技大祭実行委員会と呼ばれる学生組織(約100人)が中心となり運営している。私は学園祭の企画を運営・管理する企画局に所属しており、一昨年には局長を務めた。新型コロナウイルスのため、大学でのサークル活動は今までとは全く異なるものになった。例えば、新入生の勧誘では、ビラ配りや教室での説明会を行うことができず、SNS、オンライン説明会での勧誘という形になった。今年は例年よりも、実行委員会に入った新入生は少なかったが、それでも約30人の新入生が実行委員会に入ってくれた。

新入生勧誘と同じ時期の4月に、技大祭を今年度、開催するかどうかについて大学側と何度も話し合いを重ねた。実行委員としては、新型コロナウイルスの状況をよく見極めた上で、規模を縮小し、何とか技大祭ができないかと大学側と協議した。技大祭を開催したい理由は2つあり、1つは新入生のため、もう1つは技大祭運営のルールやノウハウの伝承のためである。昨年、今年、入学した学生たちは、オンライン中心の授業を受け、サークル活動も著しく制限され、昨年は技大祭も開催されなかった。私は、大学の行事である技大祭を何らかの形で学生に経験してもらえればと思っている。また、技大祭の運営は学生主体で行われるため、毎年、先輩の経験を後輩に伝えることが非常に重要である。昨年に続き、今年も技大祭が開催されないとなると2年連続となり、今後、技大祭ができなくなってしまう可能性がある。

大学側との話し合いの結果として、10月3日(日)に大学関係者に限定し1日のみの技大祭を行うことが決まった。今年は、大学関係者以外の人は、技大祭が行われる大学構内に入ることができないため、例年の企画にあった地域の方々や高校・高専生向けの企画は行わず、本学学生に特化した企画が中心になる予定である。ただし、メインステージの様子はオンライン配信を予定しており、直接、技大祭に来れなくてもオンラインで技大祭を見ることができるコンテンツを準備している。当日の参加団体やタイムスケジュールは、まだ未定であるが、なるべくメインステージだけでも例年と同じような賑わいを取り戻したいと考えている。

この記事を書いている9月8日現在、実行委員会は本番に向けて準備中である。準備段階においても、開始前の検温や大学指定の体調チェックシートの提出、参加人数を絞って活動する、マスク着用必須など感染症対策を徹底して行っている。技大祭当日は、技大祭が原因で感染者を出さぬようにコロナイルス対策を徹底したい。

ただし、今後の新型コロナウイルスの状況によっては、技大祭の変更・中止もありえる。また、技大祭のオンライン配信の情報なども随時、技大祭のホームページ(https://www.nutfes.net/)で更新していく予定である。技大祭に興味がある方は、是非、ホームページの確認をお願いしたい。

筆者プロフィール

福島県出身。福島高専卒。
現在、長岡技術科学大学情報・経営システム工学専攻第2学年に在籍。

 

MK新聞について

「MK新聞」は月1回発行で、京都をはじめMKタクシーが走る各地の情報を発信する情報紙です。
MK観光ドライバーによる京都の観光情報、旬の映画や隠れた名店のご紹介、 楽しい読み物から教養になる連載の数々、運輸行政に対するMKの主張などが凝縮されています。
40年以上も発行を続けるMK新聞を、皆さま、どうぞよろしくお願いします。

ホームページからも最新号、バックナンバーを閲覧可能です。

 

グローバル・ビジネス・レポート バックナンバー

 

この記事が気に入ったらSNSでシェアしよう!

関連記事

まだ知らない京都に出会う、
特別な旅行体験をラインナップ

MKタクシーでは様々な京都旅コンテンツを
ご用意しています。