グローバル・ビジネス・レポート【124】新型コロナウイルスと就職活動(2023年度)(上)|MK新聞連載記事

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グローバル・ビジネス・レポート【124】新型コロナウイルスと就職活動(2023年度)(上)|MK新聞連載記事

MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、「グローバル・ビジネス・レポート」を2012年2月1日から連載しています。
MK新聞2023年9月1日号の掲載記事です。筆者プロフィールは新聞掲載時点のものです。

長岡技術科学大学経営戦略・技術経営・ものづくり経営研究室 初汐 一真さんの執筆です。

新型コロナウイルスと就職活動(2023年度)(上)

筆者の就職活動の流れ

私は、現在、大学院修士課程の2年生である。幸いなことに就職活動が一段落し、来年4月から社会人生活を始める。就職活動について、過去、MK新聞では、私の先輩にあたる重田大樹さん(2021年学部卒)が新型コロナ禍により企業も学生も手探りでオンライン化を行っていた時期の就職活動について記事を書き、次に門田大輝さん(2023年修士卒)がオンラインによる説明会、面接などが一般的になった時期の就職活動について記事を書いた。2024卒となる私の世代は、新型コロナ禍の規制が緩和し、徐々に対面活動も行われるようになりオンラインと対面の両方で就職活動が行われた世代である。今回と次回に分けて私の就職活動について記事を書く。前半となる今回は、私の就職活動の流れと私の世代の特徴についてである。

私が就職活動を始めたのは、学部4年の2月からである。最初にダイレクトリクルーティングと呼ばれる企業側から直接、連絡が来るスカウト型求人サイトに登録した。このスカウト型求人サイトは、従来は転職、中途入社用であったが、2017年頃から新卒でも専門サイトが登場し始め、ここ最近は、大手の就活情報サイトでも導入が始まっている。このスカウト型求人サイトについては次回の記事で改めて解説する。私は、2月という周囲と比べると比較的早いスタートであり、3~4月頃に夏のインターンシップに申し込み、5~6月にその面接があった。今から振り返ると適切な時期に就職活動を始めたと考えている。
私の就職活動は、普通の学生の就職活動とは少々変わっている。普通は活動を始めると、最初に業界研究と自己分析を行い「業界」を絞って自身の関心にあう企業を探す。しかし、私は、業界で絞らずに企業のデジタル化を担う人材という「職種」で絞り込みを行った。私は、高専4年時に情報システムの作り手側(ベンダー)であるシステムインテグレータ(SIer)企業を10社程、回った経験がある。その経験から、就職活動では作り手側(ベンダー)よりも使い手側(ユーザー)のデジタル化を担う人材として働きたいと思い、まず、職種で絞り込みを行いインターンシップ先を探した。その結果、修士1年の7月から2月にかけて運輸業、金融業、情報通信業、製造業といった多岐にわたる業界で約10社のインターンシップに参加することができた。

私の就職活動の時期は、概ね説明会や最初の面接はオンラインで最終面接は本社で対面など就職活動のハイブリッド化が進んだ時期であった。私の先輩の重田さんや門田さんの時は、就職活動はオンラインのみで移動のコストは無かったが、私の時は、新潟から東京に行く時など移動のコストが必要になる時もあった。面接でもオンライン面接、対面面接の両方があり、それぞれの対応が必要となった。
実際の就職活動の時には、学部卒で就職する学生の苦労をよく見聞きした。2024卒の学部生は、3年前に大学に入学した時に新型コロナウイルスの大流行が始まった。緊急事態宣言により大学キャンパスに行くこともできず、大学祭等のイベントも中止され、クラブ・サークル活動もほぼできなかった。そのため、大学で友達を作ることも難しく、就職活動で聞かれる学生時代に力を入れたこと(通称:ガクチカ)も少ない状態になってしまう。大学院生の私も新型コロナ禍の影響、制約はかなり受けた。通常の生活に戻りつつある今、残り半年の普通の学生生活を楽しみたいと思う。
次回の記事では、私が就職活動で、活用したダイレクトリクルーティング、いわゆるスカウト型求人サイトと今後の就活生へのアドバイスで記事をまとめる予定である。

■筆者プロフィール

兵庫県出身。阿南高専卒。現在、長岡技術科学大学大学院情報・経営システム工学分野の修士2年に在籍。

 

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