グローバル・ビジネス・レポート【123】アクシアル リテイリンググループTQM発表大会参加(2023年度)|MK新聞連載記事

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グローバル・ビジネス・レポート【123】アクシアル リテイリンググループTQM発表大会参加(2023年度)|MK新聞連載記事

MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、「グローバル・ビジネス・レポート」を2012年2月1日から連載しています。
MK新聞2023年8月1日号の掲載記事です。筆者プロフィールは新聞掲載時点のものです。

長岡技術科学大学経営戦略・技術経営・ものづくり経営研究室 助川 将啓さんの執筆です。

アクシアルリテイリング株式会社によるTQM発表大会参加(2023年度)

アクシアル リテイリンググループ第146回TQM発表大会の様子

アクシアル リテイリンググループ第146回TQM発表大会の様子

私は2023年6月28日にアクシアル リテイリンググループ(以下、アクシアルと略す)が開催する第146回TQM発表大会に参加した。アクシアルは、原信、ナルス、フレッセイのスーパーマーケット事業を中心とする東証プライム上場企業である。同社は、「お客様のご満足」を目的としたTQM(Total Quality Management:総合的品質管理)活動に取り組み、その取り組み内容を発表する場として社内でTQM発表大会を開催している。
私は、昨年度、アクシアルで実務訓練(長期インターンシップ)を行った。実務訓練中には原信川崎店に約1ヶ月間、TQM推進室で約2ヶ月間、勤務した。実務訓練に行く前には、学生としてTQM発表大会に参加し、実務訓練中は、TQM推進室のメンバーとしてTQM発表大会の仕事に従事した。6月の大会には、再び学生としてTQM発表大会に参加した。今回の記事では、実務訓練前、実務訓練中、実務訓練後(現在)でそれぞれTQM発表大会に対する私の考えがどのように変わったのかについて記事を書いていく。
まず、実務訓練前に参加したTQM発表大会であるが、この時はTQMの専門用語やTQM活動の中で使用されるQC手法だけでなくスーパーマーケットの業態の知識も不足していた。そのため、発表の中には発表を聞いても理解が追いつかないこともあったが、普段、私も利用している原信の店舗の裏側で本当に様々な改善活動が行われていることはよく理解できた。
続いて実務訓練中に参加した大会である。実務訓練期間中は運営側としてTQM発表大会に関わった。この時は、原信川崎店での実際の店舗業務を通じてスーパーマーケットの業態について、本当にある程度だが、理解できるようになっていた。加えてTQM推進室でTQMの専門用語やQC手法について勉強に努めたこともあり、実務訓練前と比べると各発表についてより良く理解でき、各発表でQC手法がどのように使われているかといったことなどにも注意して発表を聞くことができた。
最後に実務訓練後に参加した今回のTQM発表大会である。この大会に参加して、私はアクシアルにとってTQM活動は顧客のための活動だということを改めて認識した。アクシアルの行動指針の1つ目は「判断の基準はお客様」となっている。これはアクシアルの製品・サービスは、店側基準で提供するのではなく顧客基準で提供するという同社の姿勢を示している。例えば、今回、発表したQCサークルの中で、「レジにおける商品のスキャンタイム短縮」に取り組むというものがあった。アクシアルでは、これまでの取り組みでレジの対応時間は、かなり短くなっている。店側基準では既に十分ではと思うが、大会の発表では、まだまだ顧客のために改善できる部分があるとのことでQCサークル活動により秒単位でレジ対応の時間を短縮していた。このテーマは、アクシアルの各店舗で取り組んでおり、過去の大会に参加した時にも他サークルの発表を聞いたこともあった。その時は、単に時間短縮するということに目が行っていた。しかし、実務訓練を通して、アクシアルの経営理念や行動指針を学び、実際に3か月間、働いたことにより、この活動は顧客のために行っているものであると発表を別の視点で見ることができた。
私は、実務訓練前、実務訓練中、実務訓練後にそれぞれTQM発表大会に参加した。今回、実務訓練後にTQM発表大会に参加したことで、これまで参加した大会を振り返るとともに実務訓練の内容についても改めて考える大変、良い機会となった。改めて貴重な機会を作って頂いたアクシアルの関係者の皆様に感謝申し上げる。なお、アクシアルは、経営理念、経営原則、行動指針を非常に大切にしており、毎日、唱和しているので、私も実務訓練期間中に覚え、今でも紙を見ずに同社の経営理念、経営原則、行動指針を言うことができる。

■筆者プロフィール

茨城県出身。茨城高専卒。現在、長岡技術科学大学大学院情報・経営システム工学分野の修士1年に在籍。

 

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