グローバル・ビジネス・レポート【122】アクシアルリテイリング株式会社によるTQM講座(2023年度)|MK新聞連載記事

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グローバル・ビジネス・レポート【122】アクシアルリテイリング株式会社によるTQM講座(2023年度)|MK新聞連載記事

MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、「グローバル・ビジネス・レポート」を2012年2月1日から連載しています。
MK新聞2023年7月1日号の掲載記事です。筆者プロフィールは新聞掲載時点のものです。

長岡技術科学大学経営戦略・技術経営・ものづくり経営研究室 千代 季さんの執筆です。

アクシアルリテイリング株式会社によるTQM講座(2023年度)

TQM講座でのグループ演習

TQM講座でのグループ演習

私は、2022年4月に長岡技術科学大学の学部3年生に編入学した。その前は、北海道の旭川高専の電気情報工学科にて主に電気回路、半導体、プログラミングについて学んでいた。旭川高専での学習を踏まえ、デジタル化していく社会と実家が農業を営んでいたため、経営に関心があったため、長岡技大の情報・経営システム工学課程に編入学した。
今回は、鈴木信貴准教授の経営システム学の講義の中で行われたアクシアル リテイリング株式会社(以下、アクシアルと略す)グループのTQM推進部の水島典子部長と齋藤祐亮マネジャーによるTQM講座について記事を書く。この講座は2021年度から始められ、
MK新聞にも2021年度、2022年度に研究室の先輩が記事を執筆している。過去の記事は、MK新聞、MKメディアHPのバックナンバーから読むことができるので、興味のある方は、是非、過去の記事も読んで頂ければと思う。
改めてとなるが、アクシアルは、スーパーマーケット事業をメイン事業とし、原信、ナルス、フレッセイといった店舗名で2023年現在、129店舗を展開する東証プライム上場企業である。TQM(Total Quality Management:総合的品質管理)は、顧客の満足に向けて企業の全組織を効果的・効率的に運営し、企業目的の達成に貢献する体系的活動を指す。私は、昨年度は、鈴木先生の研究室に入る前の一学生として講義を聞き、今年度は、研究室の一員として参加した。
今年度の講座では、事前にアクシアルの会社説明資料とTQM発表大会の動画が℮ラーニングのコンテンツとして準備されていた。TQM発表大会の動画は、「メロンパンの製造不良個数の削減」などアクシアルのQCサークル活動の発表五つから構成されていた。受講者は、教室での講義の前に自宅等で℮ラーニングに取り組んだ。この℮ラーニングは、昨年度の講義には無いものであり、実際の講義を受ける前に具体的なQCサークル活動を把握できるようになっていた。
℮ラーニングの受講後、教室でTQMの講義、演習が行われた。講義、演習も昨年度から改良されていた。例えば、演習のテーマは、昨年度は、「学生がムダに過ごす時間を削減する」といった学生にとって身近なテーマであったが、今年度は「職場の電気の使用量を削減する」といった実際の会社でも検討されるテーマに変更されていた。
昨年度は、新型コロナ禍のため、対面講義ではあったが、大学の方針として教室ではソーシャル・ディスタンスが求められ、個人での演習となった。今年度は、新型コロナ禍の制限が緩和されたため、実際のQCサークル活動と同様にグループで演習に取り組むことができた。学生4人でグループを作り、問題の要因を解析するプロセスでは、3分毎に要因と思われる内容を出し、自分が出した要因をグループの他のメンバーと交換し真の要因の追求に努めた。私にとって3分という時間はとても短く感じた。しかし、アクシアルでは、これを2分で行っていると聞き、レベルの違いに驚いた。
グループ演習は楽しく、他のグループも和気あいあいと演習に取り組んでいた。新型コロナ禍の制限が緩和されて本当に良かったと思う。今年度の講座は、昨年度の講座と比べて、様々な点で改良が行われており、昨年度、受講した私にとっても大変、勉強になるものだった。講義では、鈴木先生から今年度のTQM講座では、準備の段階で、齋藤マネジャーの前任の植木卓氏にも大変、お世話になったと聞いた。今回、長岡技大での講義のために尽力されたアクシアルの水島部長、齋藤マネジャー、植木氏に心から感謝申し上げる。

■筆者プロフィール

北海道出身。旭川高専卒。現在、長岡技術科学大学情報・経営システム工学課程の第4学年に在籍。

 

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