グローバル・ビジネス・レポート【108】「実務訓練報告:株式会社牧野フライス製作所<中>」|MK新聞連載記事

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グローバル・ビジネス・レポート【108】「実務訓練報告:株式会社牧野フライス製作所<中>」|MK新聞連載記事

MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、「グローバル・ビジネス・レポート」を2012年2月1日から連載しています。
MK新聞2022年5月1日号の掲載記事です。筆者プロフィールは新聞掲載時点のものです。

長岡技術科学大学 経営戦略・技術経営・ものづくり経営研究室の初汐一真さんの執筆です。

牧野フライスでの打ち合わせの様子(写真右が筆者)

牧野フライスでの打ち合わせの様子(写真右が筆者)

実務訓練報告:株式会社牧野フライス製作所<中>

前回の記事で書いたように、私は、2021年11月上旬から2022年2月中旬までの約3ヶ月間、株式会社牧野フライス製作所(以下、牧野フライスと略す)の情報システム部にて実務訓練(長期インターンシップ)を行った。前回の記事では、新型コロナウイルス禍での実務訓練の状況や同社での実務訓練を志望した理由などについて書いた。今回の記事では、実務訓練で行った主要業務の内容について、どのような流れで取り組んだのかについて書いていく。

私は実務訓練中、主に新規に構築された社外から社内システムへリモート接続する仕組みの検証、RPA(Robotic Process Automation)を使った業務効率化、情報システム部サービスカタログの作成と業務見直し、の業務に関わった。いずれの業務も初めて取り組むことであり、最初は概念を理解するところから始まった。例えば、新規に構築された社外から社内システムへリモート接続する仕組みは、ZTNA(Zero Trust Network Access)と呼ばれる、一般的にリモート接続で用いられるVPN(Virtual Private Network)とは異なるソリューションであった。ZTNAは、ネットワークのセキュリティ強化のために全てのアクセスを信頼しないゼロトラストという新しい考え方をもとにしている。実務訓練では、最初にこの概念、考え方を理解し、どのような手順をすれば展開できるかを学んだ。

概念、考え方を理解した後は、実際の作業に取りかかる。RPAを使った業務効率化では、まず、担当部署に自動化したい業務内容をヒアリングし、フローチャートにまとめる。その後、まとめた内容に従ってそのままRPAに置き換えるのではなくて、本当にRPAでその作業を自動化すべきなのか、業務システムの設定変更、運用方法の改善など別視点からの効率化も考慮した上でRPAによる自動化を進めた。作業中に不明な点があれば、適宜、情報システム部での上司や自動化を依頼した担当部署の方に相談しながら仕事を進めた。

実際の作業が終わった後は、その検証を行う。サービスカタログの作成では、各サービスの業務担当者にヒアリングし、サービス概要や体制図、業務フローなどをまとめてカタログを作成した。私が作成したカタログは各業務担当者の確認を受け、フィードバックを受けることで、カタログの完成度を高めることに努めた。

私の実務訓練では、牧野フライスの皆様のおかげで、概念、考え方の理解から実際の作業、検証まで一連の仕事の過程に関わることができた。1dayインターンシップのような短期ではなく、約3ヶ月間におよぶ長期だからこそできることだった。一連の仕事の中では、多くの牧野フライスの社員の皆様と話すことができ、社員の方々が日頃どのようなことを考えながら仕事に取り組んでいるか、人生の先輩方としての貴重なアドバイスも多く頂くなど本当に充実した実務訓練となった。

さて、次回は、企業のデジタル化やデジタル・トランスフォーメーション(DX)は、どのようにすればうまく進められるか、ということに関心を持っている私が実務訓練を通して考えた事を書き、3回に渡る実務訓練の記事のまとめとしたい

 

筆者プロフィール

兵庫県出身。阿南高専卒。現在、長岡技術科学大学大学院修士課程情報・経営システム工学分野の第1学年に在籍。

 

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