東福寺「通天橋」は京都一人気の美しい紅葉名所!見頃がいつか色づき状況を追跡
目次
京都で最も有名な紅葉スポットの候補として必ず上がるのが、東福寺の紅葉。
なかでも東福寺の通天橋(つうてんきょう)の紅葉は、ディズニーランドのような大行列ができる人気紅葉スポットとして知られます。
そんな京都を代表する人気の紅葉名所である東福寺の紅葉は、いつごろから色づきはじめ、いつ見頃を迎えるのでしょう。
東福寺の通天橋での紅葉の色づき状況を、連日追いかけました。
東福寺・通天橋の紅葉の移り変わりを追う
紅葉が色づきはじめる10月から紅葉が全て散る12月まで、京都を代表する紅葉スポットである東福寺の通天橋およびその下流にある臥雲橋(がうんきょう)から見た紅葉の色づき状況を、追いかけます。
青葉から次第にグラデーション上に赤やオレンジ、黄色へと色づき、やがて茶色くなって散っていきます。
自然の移ろいはなんて美しいのでしょうか。
本記事の主な定点観測地点である臥雲橋は、東福寺の境内ではありますが、拝観料は不要な境内自由エリアにあります。
紅葉シーズンでも開門前の早朝から立ち入ることができます。
東福寺通天橋と渓谷の洗玉澗(せんぎょくかん)の紅葉を下流から楽しむことのできるお得な京都の紅葉観賞スポットです。
10月上旬|まだ紅葉には程遠い
京都では彼岸花が見頃を迎えている10月初め。まだまだ日中は暑さが残ります。
標高が高いため京都でもいち早く色づく比叡山や愛宕山などでもまだまだ紅葉はこれから。
東福寺の通天橋は、まだまだ青々としています。
さすがに新緑もみじの頃の瑞々しさはありませんが、まだまだ夏と変わらない景色が広がります。
京都でも秋の空気も濃くなってきた10月上旬。
秋の花であるコスモスがどんどんと見頃を迎え始めるころです。
東福寺の通天橋から見えるカエデも葉が少しずつ黄色く色付いてきてはいますが、まだまだ紅葉にはほど遠い状態です。
10月下旬|枝先より次第に色づきはじめ
京都ではコスモスがピークを迎える10月下旬。朝晩はかなり冷え込みはじめてきます。
東福寺の通天橋付近の紅葉の色付きは木によって差があります。
早い木は枝先から赤く染まってきました。
まだまだピンポイントですが、東福寺でも紅葉が始まりました。
落葉広葉樹が冬を迎える準備を始めています。冬の間の消費エネルギーをできるだけ少なくするために、葉を落とします。
まず葉に含まれる緑色の色素であるクロロフィル(葉緑素)を分解し、栄養として回収します。
クロロフィルの分解が進むと、次第に葉の緑色が薄くなっていきます。
最低気温は10度を切る日も出てきました。10度を切ると、紅葉は一気に進んできます。
東福寺の通天橋では、少しずつ紅葉の色づきが進んできました。
多くの木が緑から黄緑へと変わりつつあります。
葉に含まれるクロロフィルの分解がある程度進むと、葉の根本に離層(りそう)というバリアが形成されます。
離層ができると、葉と枝の間の水や養分の行き来がとまります。
その後もクロロフィルの分解は引き続き行われます。
ほんの3日間ですが、明らかに色づきが進んできました。
冷え込み日があれば、たった1日でも目に見えて紅葉が進みます。
東福寺・通天橋の渓谷を埋める木々の枝先もかなり色づいてきました。
もう紅葉が色づきはじめと言って良いでしょう。
クロロフィルが分解されると、葉の緑色はなくなります。
葉に残された黄色い色素のカロテノイドが残り、葉は黄色く黄葉します。
これが黄葉のメカニズムです。
赤く紅葉するカエデも、最初は黄葉の黄色がやや目立つこともあります。
下流にある臥雲橋から通天橋を見ると、左側が北、右側が南にあたります。
東福寺の通天橋でも、日当たりの良い左側(北側)の紅葉の色づきの早さが目立ちます。
谷部と右側(南側)はカエデもまだ緑が目立ちます。
東福寺の通天橋に限らず、紅葉は日当たりのよいところから色づきがはじまります。
山でも尾根から谷へと紅葉は進んでいきます。
紅葉は、黄葉とはまた別のメカニズムが働きます。
離層ができると、葉に残されたクロロフィルが作ったデンプンも葉に残されたままになります。
このデンプンが葉に含まれる酵素や太陽光と反応することで、アントシアニンという物質が生成されます。
赤い色素であるアントシアニンによって、葉が赤くそまります。
これが紅葉のメカニズムです。
11月上旬|多彩なグラデーションが楽しめる
11月に入ると、一気に紅葉が進んできました。
紅葉の見頃というには気が早すぎるものの、東福寺の通天橋では、部分部分はもう真っ赤に染まっています。
美しい紅葉のグラデーションが始まりました。
前述のとおり、落葉広葉樹は葉を落とすにあたって黄葉と紅葉のメカニズムが働きます。
すべての落葉広葉樹で黄葉のメカニズムは働きますが、紅葉のメカニズムの働きには大きな差があります。
アントシアニンが生成されないイチョウは、黄色にのみ染まります。
モミジなどカエデ科の植物は、アントシアニンが生成されやすく、紅葉のメカニズムが強く働きます。
しかし、それも個体差や気候、土壌などの環境による影響も受けます。
場所によって黄色く染まったり、赤く染まったり、中間のオレンジに染まったりします。
そのため、モミジの紅葉は美しいグラデーションが楽しめるのです。
朝日を浴び、えもいわれぬ味わいの色に輝いています。
下流側の臥雲橋の東側に通天橋があるため、臥雲橋から見ると日の出の方向に通天橋があります。
晴れた朝には、紅葉が朝日で輝きます。
なんと美しいのでしょうか。
臥雲橋付近はまだまだ青葉が目立ちますが、通天橋付近では、かなり色づきが進んでいます。
東福寺の通天橋から眺めると、もうじゅうぶんに美しく色づいた紅葉が楽しめそうです。
臥雲橋よりも、通天橋から見たほうが、やや紅葉が進んでいるように見えます。
すぐ下の木々が赤く色づいています。
特に紅葉の色づきが進んでいる東福寺の通天橋の渓谷を北側だけを切り取るとこのとおりの色づき。もう紅葉は見頃といってよいくらいの色づきです。
ただし、全体からいうと東福寺の通天橋からの紅葉も見頃には早すぎます。
11月中旬|京都でもやや早い見頃を迎える
11月中旬からは、東福寺の拝観料が秋期期間に入ります。2024年は11月9日(土)からです。
通天橋・開山堂の拝観料が、600円→1,000円にアップします。
なお、東福寺本坊庭園(方丈)の拝観料は500円で変動はありません。
11月中旬ともなると、あと見頃まで一息です。
この時期はまだ、平日だと通天橋も混雑しません。
ガラガラとまでは言いませんが、じゅうぶんゆっくりと楽しめる状況です。
最も早く色づきはじめた木は、もう見頃を迎えています。
真っ赤に染まる紅葉も良いですが、これくらいの緑や赤が入り混じった紅葉も絶妙に美しいです。
紅葉そのものだけでも美しいのですが、通天橋からの東福寺の建造物があわさって魅力倍増です。
ここまでは、東福寺の通天橋より下流側の臥雲橋から見た通天橋でしたが、上の写真は上流側の通天橋から見た臥雲橋です。
紅葉が壁のように眼前に立ちふさがり、見え方がずいぶんと異なります。
どちらから見ても美しい紅葉が味わえます。
臥雲橋の造り自体がシンプルであり、臥雲橋の周囲には他に建物がありません。
紅葉+建物の美という意味では、通天橋よりも臥雲橋から見た方が美しいかもしれません。
しかし、渓谷を埋め尽くす紅葉を楽しむのであれば、高い位置にある通天橋から見た方が楽しめます。
どちらの紅葉が美しいかは、喧々諤々でしょう。
11月も後半に入ると、もう紅葉の見頃まであと一息です。
空にかかる飛行機雲もきれいです。
本当に美しい東福寺の通天橋の紅葉です。
早朝の臥雲橋から通天橋方面を見ると、方丈の向こう側から日が昇ってきます。
日の出直後の朝日を浴びて、紅葉がいっそう輝きます。
2024年の東福寺では、JR東海の「ずらし旅」、EX旅先予約、EX旅パック限定の早朝先行貸切拝観が行われています。
一般公開が始まる8:30より1時間早い7:30から貸切拝観が行われています。
11月16日(土)~30日(土)の商品が対象となります。
WEBより事前予約が必要なので、ご注意ください。毎日先着600名限定です。
ずらし旅限定の特別拝観はいくつかありますが、早朝であれば東福寺一択でしょう!
実際、8:30の開門前から通天橋上には多くの観光客の姿が見えます。多くの方がずらし旅で早朝貸切拝観を利用されているのでしょう。
京都在住だと京都行きの旅行商品を利用する機会はないので、残念です。
東福寺の顔である通天橋の紅葉が、ついに見頃を迎えました。
東福寺のどまんなかの渓谷が、真っ赤に染まっています。
なお、ちょうどこれくらいの時期から東福寺の夜間特別拝観がはじまります。
2024年は11月16日(土)~12月1日(日)に開催されます。早朝拝観と同じくJR東海の「ずらし旅」、EX旅先予約、EX旅パック限定です。
2023年は通天橋と並んで方丈庭園が夜間拝観の見どころでした。
方丈庭園の紅葉は、やや色づきが遅めです。
2024年は方丈庭園は夜間拝観期間の対象外になりました。
臥雲橋から通天橋を見ると、ちょうど通天橋の向こう側から日が昇ります。
逆光だからこそ紅葉が美しく映えます。
混雑もしない早朝は、おすすめの時間帯です。
まさに東福寺の通天橋は紅葉の海に架かる橋です。
部分的にまだ緑を残したカエデもありますが、それ以外の緑は常緑樹によるものです。
臥雲橋から見た、紅葉の海に架かる通天橋も良いですが、谷底の洗玉澗から見た紅葉の雲の中に架かる通天橋もまた良いです。
どこから見ても絵になる東福寺・通天橋の紅葉。
11月下旬|ついに紅葉がピークを迎える
全てが赤く染まっています。
京都を代表する紅葉の名所である東福寺では、これから11月末までが紅葉も人出もピークを迎えます。
まだ東福寺の通天橋の拝観開始直後ですが、通天橋は人でいっぱいです。
橋のでっぱりは通天台という見晴台です。
通天橋の通天台から見ると、この紅葉の絶景です。
臥雲橋からだと下流から紅葉を見上げる構図ですが、通天橋からは下流を見下ろす景色になります。
それにしても東福寺は真っ赤です。
紅葉トップシーズンの東福寺の通天橋。
臥雲橋から見ると、通天橋の通天台の破風と、庫裏の大屋根が入って紅葉の構図に変化を与えてくれるのがメリットです。
11月も終わりを迎えると、東福寺でも最初に色づいた木から順に散りはじめています。
臥雲橋からの紅葉の景色はピークを過ぎた感はありますが、渓谷では真っ赤な散紅葉のレッドカーペットが楽しめます。
12月上旬|まだまだ見頃。散紅葉が美しい
2024年は12月1日(日)をもって、東福寺の秋期拝観期間は終了となります。
通天橋・開山堂の拝観料が、1,000→600円ともとに戻ります。
しかし、まだ通天橋からの紅葉の見ごろは続きます。
東福寺でも紅葉の色付きが早かった右側(北側)は半ば以上散ってしまいました。
代わって、左側(南側)が時間差でまさに紅葉の見頃を迎えています。
なかば散っていますが、まだ東福寺の通天橋付近では、じゅうぶんに紅葉を楽しめます。
京都では12月に入った途端に紅葉目当ての観光客は激減するので、この時期を狙って京都観光に訪れるツウの人も多いです。
人ではなく紅葉を見に来るツウたち。
紅葉も半ばが散り、今も残っているのは南側だけです。
さすがに今年の紅葉も終わりつつあります。
紅葉シーズンを終え、すっかり静けさを取り戻した東福寺の紅葉スポット通天橋。
東福寺の通天橋にもまばらに人の姿が見えるだけです。ほんの数日前までの喧騒が夢のようです。
まだわずかに紅葉が見頃の木も残っています。
12月中旬|紅葉は落ち静寂を取り戻す
2019年のように、比較的紅葉が遅い年では、12月中旬に入ってもある程度紅葉が残っている場合もあります。
2020年のように、紅葉が早い年だと12月上旬のうちにすっかり散ってしまいます。
最後まで残っていた木もついに散りはじめました。
通天橋年の紅葉は、これにて終了です。
また来年の紅葉シーズンまで静かな東福寺が戻ってきます。
桜シーズンはびっくりするほど静かな東福寺ですが、紅葉だけではなく桜の次の春の新緑も実はおすすめです。
良い時期もいまいちな時期も経て、本当に美しい京都に出会えることでしょう。
初夏|青く輝く新緑の季節もおすすめ
紅葉スポットは、初夏の新緑もまた美しいスポットです。
東福寺の通天橋も例外ではありません。
本記事の主題とははずれますが、通天橋の新緑を簡単に紹介します。
京都でソメイヨシノが満開を迎えている4月初め、通天橋では新緑の季節が始まります。
洗玉澗を埋めるカエデから、瑞々しい黄緑色をした新芽が萌え出してきます。
ゴールデンウィークを迎える頃、通天橋の新緑は見頃を迎えます。
生命感にあふれた、鮮やかな新緑により、洗玉澗は緑色の海へと変貌します。
紅葉シーズンにはあれほど混雑する通天橋ですが、桜から新緑の時期に訪れる人は稀です。
新緑も本当に美しいので、是非訪れて欲しい絶景スポットです。
通天橋の紅葉について
通天橋の歴史
現在の通天橋は、橋長27メートル、有効幅員2.7メートルの三ノ橋川に架かる橋です。
東福寺の仏殿と開山堂を結ぶ橋廊として康暦2年(1380年)に架橋されたのが通天橋の始まりです。
東福寺の創建は嘉禎2年(1236年)ですので、それまで100年以上の間は、深い渓谷を上り下りして行き来して南北を往来していました。
春屋妙葩(普明国師)が往来をしやすくするために架けたと言われます。通天橋にかかる「通天」の扁額も春屋妙葩によるものです。
その後、慶長2年(1597年)、文政12年(1829年)と架け替えられ、1959年の伊勢湾台風で大破し、1961年に今の通天橋が再建されました。
再建時に橋脚部分は観光客の重量に耐えられるように鉄筋コンクリートになりました。周囲の雰囲気に溶け込むように着色されていますが、よく見るとコンクリートであることがわかります。
東福寺の通天橋北側にある開山堂付近が中位段丘面、その他が低位段丘面にあります。
東福寺・通天橋の紅葉
東福寺境内に刻まれた渓谷は「洗玉澗(せんぎょくかん)」と称され、古くから京都の紅葉名所として知られています。
京都に限らず紅葉といえばイロハモミジ(タカオカエデ)が定番ですが、東福寺の通天橋はトウカエデ(唐楓)という三股のカエデが主となっています。
東福寺の開山である円爾弁円(えんにべんえん)が宋から京都へと持ち帰ったと言われ、通天楓とも言われる美しく色づくカエデです。
東福寺・通天橋の古絵図・古写真
万治元年(1658年)刊行の「洛陽名所集」では、通天橋付近に紅葉の姿は描かれていません。
左端に半分見えているのが通天橋です。
右端に半分見えているのが通天橋、右下が臥雲橋です。
17世紀半ばの時点では、まだ紅葉の名所としての認識はまだなかったのでしょう。
安永7年(1780年)に刊行された都名所図会では、通天橋の洗玉潤沿いにモミジが集中的に描かれています。
境内の他の部分では松ばかり描かれているのとは対照的です。
18世紀後半には、通天橋が紅葉の名所としてよく知られていたということがわかります。
東福寺の通天橋の下の座敷でくつろぎつつ紅葉狩りをしている様子を描いたものです。
東福寺の通天橋は、皆が集まる京都有数の紅葉スポットとして人気でした。
通天橋に通天台が見えますが、歌川広重の絵とほぼ同じ構図です。
カエデの生えている位置や枝ぶりまでそっくりですが、いずれも正確に写生されたのか、貞信が広重の絵を下書きにして描いたのかどちらでしょうか。
万延元年(1860年)の淀川両岸一覧でもカエデに覆われた通天橋の姿が描かれています。
川沿いから斜面、上まであちこちに床几が設けられています。
明治に入っても、通天橋の下で桟敷で紅葉狩りをする方法が続いています。
結構ぎゅうぎゅうづめです。
今よりもカエデの密度がかなり低いことが見て取れます。
東福寺の通天橋や臥雲橋から海のように広がる紅葉を楽しむのではなく、紅葉の下で楽しく過ごすのが主流だったのでしょうか。
お花見みたいに、美しく色づいた紅葉の下で酒でもたしなみつつ楽しんでいたのでしょう。
白黒写真なので判然とはしませんが、今よりも杉や松などの常緑樹が多そうに見えます。
東福寺の通天橋は今と同じく紅葉の名所とはいえ、100年後の現代とは異なる景観で、異なる方法で楽しまれていたのかもしれませんね。
現代の日本ではお花見と紅葉では楽しみ方が違いますが、ほんの百年前まではどちらも京都の四季として桟敷から眺めつつ食事やお酒を楽しんできたのでしょう。
通天橋の拝観情報
拝観情報
拝観時間 | 4~10月 9:00~16:30(受付は16:00) 11月~12月第一日曜日 8:30~16:30(受付は16:00) 12月第一日曜日~3月 9:00~16:00(受付は15:30) |
拝観料 | 方丈(本坊庭園) 大人:500円 小人:300円通天橋・開山堂(11/11~11/30) 大人:1,000円 小人:300円通天橋・開山堂(上記以外) 大人:600円 小人:300円 |
TEL | 075-561-0087 |
住所 | 京都市東山区本町15丁目778 |
アクセス | 京阪・JR「東福寺」より徒歩8分 京阪「鳥羽街道」より徒歩8分 臥雲橋までの場合 |
公式ホームページ:臨済宗大本山 東福寺 -日本最古の最大級の伽藍-
早朝拝観(完全予約制)
期間 | 2024年11月16日(土)~30日(土) |
時間 | 7:30~8:30 (最終受付8:30) |
金額 | 1,800円※EX旅先予約での価格 |
夜間拝観(完全予約制)
期間 | 2024年11月16日(土)~12月1日(日) |
時間 | 17:30~19:30 (最終受付 19:00) |
金額 | 2,800円※EX旅先予約での価格 |
2023年の京都国立博物館の特別展「東福寺」
初の東福寺をテーマとした特別展
2023年の10月7日(土)から12月3日(日)まで、京都国立博物館で東福寺展 が開催されました。
東福寺をテーマにした特別展は今回が初開催です。東福寺の誇る寺宝の数々が並びます。
平成知新館の入り口には、通天橋の紅葉を模した原寸大の模型があります。
明兆の「五百羅漢図」がすごい!
東福寺展の最大の見どころは、明兆の「五百羅漢図」でしょう。14年にわたる修復がおわった全47幅がならぶ様子は圧巻です。
今回の東福寺展も五百羅漢図の修復完成を記念して開催されました。
明兆が雪舟と並んで「画聖」とまで言われたことは知っていましたが、五百羅漢図をはじめとする作品群は本当に見事です。
テーマがわかりにくい絵には、漫画の解説がついています。なかなか秀逸な解説にも注目です。
来年春にはもう一人の画聖の特別展「雪舟伝説」も開催されます。
2023年の春には東京国立博物館でも開催されています。東京会場では通天橋の実物大再現展示もあったそうです。
京都会場は本物の通天橋が近くなので再現展示はありません。
京都国立博物館の紅葉もおすすめ
京都国立博物館は、紅葉も楽しむことができます。
特に噴水の周囲に植えられているケヤキは京都でも早く見頃を迎える紅葉スポットです。
11月上旬ごろからいち早く見頃を迎えます。黄色やオレンジに染まったケヤキが見事です。
噴水や片山東熊の設計で重要文化財に指定されている明治古都館(旧本館)と紅葉の景色が魅力的です。
紅葉の東福寺は多くの観光客でにぎわいます。
東福寺を訪れる方は、ぜひ京都国立博物館の東福寺展も訪れてください。
歩いても30分くらいですよ。
特別展「東福寺」の情報
開催期間 | 2023年10月7日(土)~12月3日(日) |
開館時間 | 9:00~17:30(入館は17:00まで) |
観覧料 | 一般 1,800円 大学生 1,200円 高校生 700円 |
TEL | 075-525-2473 |
住所 | 京都市東山区茶屋町527 |
アクセス | 京阪「七条」より徒歩7分 |
公式ホームページ:特別展「東福寺」
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おわりに
東福寺の通天橋から見た紅葉は本当に素晴らしいです。
是非一度は見て欲しい絶景です。
しかし、紅葉ピークシーズンの東福寺ともなると、紅葉を見に来たのか、人を見に来たのかわからないような大混雑です。
しかし、京都には東福寺に負けず劣らず美しい紅葉が見られるスポットが他にもあります。
MKタクシーの観光ドライバーであれば、あまり知られていないとっておきの京都にある紅葉の穴場をがたくさん引き出しに入っています。
定番の人気紅葉スポットはもちろん、あまり知られていない穴場紅葉スポットまで、紅葉の色づき具合にあわせて、ちょうど良い穴場紅葉スポットを効率よくご案内することができます。
MKの観光貸切タクシーなら、京都の紅葉を心行くまで楽しむことができます。
観光・おもてなしのプロといっしょに一味ちがう京都旅行を体験してみませんか?
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紅葉のライブ配信
MKタクシーの公式インスタグラムでは、「京都の今」を伝えるインスタライブの配信を行っています。
紅葉シーズンには、京都各地の紅葉をライブ中継します。
原則として毎週木曜日のお昼12時15分頃から約30分配信します。
その他、夜間や土日祝の特別配信も予定しています。
MKタクシー公式インスタグラム:https://www.instagram.com/mktaxi.jp/