中村哲医師から受け継がれる現地アフガニスタンでの活動②|MK新聞連載記事
MKタクシーの車内広報誌であるMK新聞では、フリージャーナリストの加藤勝美氏及びペシャワール会より寄稿いただいた中村哲さんの記事を、2000年以来これまで30回以上にわたって掲載してきました。
加藤勝美氏が寄稿した、MK新聞2021年4月1日掲載記事です。
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中村哲さん死後のペシャワール会
2021年の2月末に届いたペシャフール会本部(福岡市)の通信によると、現地での灌漑工事は現在進行中で、1月に入ると気温は20度を超える日があるようになり、雨はなかなか降らないという。
バルカシコート堰の工事が始まって2ヶ月、現場のエンジニア、掘削機の運転手、鉄筋組班、コンクリート打設班、植樹班の100人(PMS職員)が工事に当たっている。この堰の工期2020年~22年9月で、灌漑面積は230ヘクタール(PMA=ピース・ジャパン・メディカル・サービス=平和医療団・日本)。
現地からは毎日、工事の写真がペシャワール会本部の支援室に送られてくるので、日本側の技術協力者にも見てもらって、意見を伝え、密接な連絡を保っている。
また、ガンベリ農場では16ヘクタールの沙漠地の開墾がスタート、約3,000本の柑橘の苗の植え付けが終わり、他方で、みかん、サトウキビの収穫が行われている。
医療分野ではダラエヌール診療所の1月の診療数4,471人、検査数合計568件、マラリア検査202件のうち陽性10件、てんかん56人。また、ダラエヌール周辺に新型コロナの感染者はゼロ、職員の感染者もゼロという
(2021年3月8日記。文責・加藤勝美)。
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フリージャーナリスト・加藤勝美氏について
ペシャワール会北摂大阪。
1937年、秋田市生まれ。大阪市立大学経済学部卒
月刊誌『オール関西』編集部、在阪出版社編集長を経て、1982年からフリー
著書に『MKの奇蹟』(ジャテック出版 1985年)、『MK青木定雄のタクシー革命』(東洋経済新報社 1994年)、『ある少年の夢―稲盛和夫創業の原点』(出版文化社 2004年)、『愛知大学を創った男たち』(2011年 愛知大学)など多数。
MK新聞への連載記事
1985年以来、35年間にわたってMK新聞に各種記事を連載中です。
1985年11月7日号~1995年9月10日号 「関西おんな智人抄」(204回連載)
1985年10月10日号~1999年1月1日号 「関西の個性」(39回連載)
1997年1月16日号~3月16日号 「ピョンヤン紀行」(5回連載)
1999年3月1日号~2012年12月1日 「風の行方」(81回連載)
2013年6月1日号~現在 「特定の表題なし」(連載中)