グローバル・ビジネス・レポート【126】オープンキャンパス(2023年度)|MK新聞連載記事
MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、「グローバル・ビジネス・レポート」を2012年2月1日から連載しています。
MK新聞2023年11月1日号の掲載記事です。筆者プロフィールは新聞掲載時点のものです。
長岡技術科学大学経営戦略・技術経営・ものづくり経営研究室 阿部 航さんの執筆です。
オープンキャンパス(2023年度)
私は、2022年4月に長岡技術科学大学に学部3年生として編入学した。編入学する前は、山形県の鶴岡高専の創造工学科情報コースにて、プログラミング、画像処理、論理回路を主に学んでいた。鶴岡高専で情報について学んでいたことと私の父が会社を経営していたため経営学に関心があり、長岡技大の情報・経営システム工学課程に編入学した。
長岡技大では、毎年、夏休みにオープンキャンパスが行われる。新型コロナウイルスの影響により2020年度からオンライン開催となっていたが、2022度から通常のオープンキャンパスに戻った。通常のオープンキャンパスでは、各研究室が公開研究室として参加する。今年度のオープンキャンパスは8月5日であり、私が所属する経営戦略・技術経営・ものづくり経営研究室も例年どおり参加した。オープンキャンパスの準備は、鈴木信貴准教授も含め、研究室のメンバーで分担して行った。私が担当した主な準備は、研究室紹介の大型ポスターの制作と当日の教室のレイアウト案の作成であった。
ポスター制作は、研究室の先輩が昨年度に作成したポスターをもとに製作した。構図の変更やそれに伴う内容の修正、新しい紹介項目の追加等を行った。ポスター制作に当たっては、研究室メンバーと進捗状況を共有しアドバイスを頂きながら、私だけでなく、先生、先輩、同期に記事や写真を依頼し編集を行った。研究室の魅力をより伝えることができるポスターが制作できたと思っている。
教室のレイアウト案作成については、今年度は、大学の演習室で研究室紹介をすることになった。研究室のメンバーと相談し、当日、使用する演習室で机、椅子等の仮置きを行い、来場者にとって良い流れで見学できるように、試行錯誤しながら案を作成した。最終的なレイアウトは、来場者が認知しやすいような目印を入口に設置し、演習室内に入ったら鈴木准教授が作成した研究室ガイドブックを配布し、研究室紹介ポスターを用いて研究室の説明を行う。研究室紹介ポスターの横には研究室メンバーそれぞれの研究を紹介するポスターを設置し、見学できるという形にした。さらに、先輩が研究室のメンバーから普段の研究室の様子や企業調査などに行った時などの写真を集め、この写真をスライドショーとしてパソコンのモニターで見られるようにしてくれた。そして、準備の最後に演習室の掃除を行った。ホワイドボードや床の掃き掃除を行ったが、先輩方が床の汚れを取るために一生懸命、拭き掃除をしていた姿には感銘を受けた。
オープンキャンパス当日は、研究室メンバーでシフトを組み、私は午前中を担当することになった。オープンキャンパスが始まると、すぐに本研究室の演習室に多くの人が来られ、私はその対応にひたすら追われることとなった。高校生、高専生、保護者、高校・高専の先生が主な来場者であった。来場者の対応として、基本的に、学部生(私)は、研究室紹介ポスターを使った研究室の概要の説明を行い、次に大学院生の先輩が研究室の内容をさらに説明し、来場者の質疑応答に答えるといった体制を基本としていた。しかし、その体制がままならないほどに多くの方が来られ、最終的には17人の方が来られた。
私が印象に残った来場者は、新潟県内から来た高校生とその親である。高校生の彼女は、医療と工学を結び付けたことを学びたいという希望を持っており、今回、長岡技大のオープンキャンパスに参加した。本研究室には、参考に話を聞きに来たとのことで、本研究室の紹介を行いつつ、彼女の興味がありそうな分野の研究室を先輩と話しながら紹介した。また、大学での学生生活など参考にして欲しいことを話した。来場者の足取りも次第に落ち着いてきた時間帯だったため、丁寧に対応することができ、アドバイスなどを含めゆっくり話すことができた。
今回、初めての経験としてオープンキャンパスに参加し、緊張した面持ちで迎えたが、私が予想していた以上に来場者が多かった。来場者がより多く来ることなども想定し、その対応も考える必要があったと思う。この経験は来年度のオープンキャンパスに活かしたい。最後に、暑い日の中、本研究室に来られた皆様に改めて感謝申し上げる。
■筆者プロフィール
山形県出身。鶴岡高専卒。現在、長岡技術科学大学情報・経営システム工学課程の第4学年に在籍。
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