善峯寺の紅葉|京都西山の大展望パノラマを満喫
善峯寺は京都西山を代表する紅葉の名所です。標高約300mから見渡す比叡山や東山まで一望できる大展望パノラマと美しい紅葉が魅力です。
市内より気温が低く色づきが早いため、例年11月上旬から見頃が始まり、中旬には境内一帯が鮮やかな赤や黄に染まります。紅葉ピーク時には早朝特別拝観を実施しており、珍しい日の出と紅葉を同時に楽しむことができます。
アクセス方法など善峯寺の紅葉を最大限に楽しむポイントを分かりやすくご案内します。
善峯寺の紅葉
京都を一望する大展望と紅葉の絶景
善峯寺の境内から眺める京都市内中心部方面の大展望と紅葉 2024年11月18日 撮影:MKタクシー
京都市内より早く色づく紅葉
京都盆地を見下ろす絶景で知られる善峯寺は、京都西山に抱かれた天台宗の古刹です。標高300mの高台に位置するため、京都市内よりも一足早く紅葉の見頃を迎えます。
例年11月上旬から徐々に色づき始め、中旬には境内全体が鮮やかな赤や黄色に染まり、息をのむような美しさです。
善峯寺の境内から眺める伏見方面の大展望と紅葉 2020年12月6日 撮影:MKタクシー
善峯寺が京都市内よりも早く紅葉を迎える理由は、その標高にあります。市内よりも気温が単純計算で2度ほど低いため、紅葉の色づきが促進されます。
京都市内では紅葉がまだ色づき始めたくらいの時期でも善峯寺であれば美しい紅葉を楽しむことができます。
善峯寺の境内から眺める京都市内中心部方面の大展望と紅葉 2024年11月18日 撮影:MKタクシー
大パノラマの京都展望
紅葉シーズンに限らずですが、善峯寺の大きな魅力は大展望です。特に秋の紅葉シーズンは、空気が澄んでおり遠くまで見渡せます。
善峯寺の境内からは比叡山、東山、そして遠く醍醐の山々まで見渡せるパノラマが広がります。
特に、釈迦堂などから見下ろす紅葉と京都市街のコントラストは、善峯寺ならではの絶景と言えるでしょう。
善峯寺の釈迦堂前の紅葉 2024年11月18日 撮影:MKタクシー
善峯寺の境内は広大で、高低差があるため、様々な角度から紅葉を楽しむことができます。阿弥陀堂周辺や多宝塔へと続く道は、特に紅葉が美しく、散策に最適です。境内を埋め尽くすモミジの鮮やかな色彩と、眼下に広がる京都盆地の景色を同時に堪能できるのは、善峯寺ならではの魅力です。
開山堂などを見下ろす 2024年11月18日 撮影:MKタクシー
善峯寺の境内内も標高差が大きく、入山受付のある山門から最上部の薬師堂の間には70mの高低差があります。ビルでいうと20階建て分くらいの高さです。
境内の上部からは下部に広がる紅葉や伽藍を見下ろすこともできます。これも善峯寺ならではです。
善峯寺の多宝塔と紅葉 2024年11月18日 撮影:MKタクシー
高低差や日当たりの違いなどにより、紅葉の色付きでも境内でけっこう差があります。
紅葉の色付きが早い善峯寺ですが、12月に入っても場所によってはじゅうぶん紅葉を楽しむことができます。
善峯寺の紅葉 2020年11月9日 撮影:MKタクシー
隣接する三鈷寺もおすすめ
善峯寺の隣に位置する三鈷寺も、11月上旬から紅葉が楽しめる穴場スポットとしておすすめです。善峯寺と合わせて訪れることで、西山の紅葉をより深く堪能することができます。三鈷寺は、善峯寺に比べて規模は小さいですが、静かで落ち着いた雰囲気の中で紅葉を楽しむことができます。
6:30からの早朝開門がおすすめ
6:30から開門
善峯寺では紅葉シーズンには、特別な早朝開門が行われます。2025年は11月2日(土)から24日(月祝)まで、朝6:30から開門されます。
東向きに開けた善峯寺は、日の出の名所としても知られています。
京都の11月下旬の日出時刻は6:40ごろで、実際の日の出は地形の関係でやや遅れます。
開門時間に善峯寺に到着すると、ちょうど境内から日の出が見られます。
善峯寺の山門と紅葉 2024年11月18日 撮影:MKタクシー
美しい紅葉と日の出を同時に楽しむことができる絶好の機会です。
京都に数ある紅葉スポットでも、紅葉と日の出を同時に楽しめるスポットはそうそうありません。
早朝の澄んだ空気の中で、静かに紅葉を愛でる時間は、格別な体験となるでしょう。
善峯寺の紅葉 2024年11月18日 撮影:MKタクシー
昼間も混雑するほど観光客が訪れることはない善峯寺ですが、さすがに早朝開門を訪れる人は多くはありません。
静寂のなかで荘厳な日の出の光景を見ることができるでしょう。
善峯寺の初日の出 2013年1月1日 撮影:MKタクシー
善峯寺から日の出が見られるのは、紅葉の早朝拝観期間と初日の出のみです。
紅葉は抜きにしてもぜひ一度は見てみたい美しい日の出です。
善峯寺の阿弥陀堂と紅葉 2020年11月9日 撮影:MKタクシー
善峯寺について
善峯寺のあゆみ
四季折々の美しさと歴史
善峯寺は紅葉だけでなく、春は桜、初夏は紫陽花、秋には秋明菊など、四季折々の花が咲き誇ります。特に、樹齢600年を超える遊龍の松は、国の天然記念物に指定されており、その独特な姿は一見の価値があります。また、善峯寺は西国三十三所第20番札所としても知られ、多くの参拝客が訪れます。
善峯寺の薬師堂裏の池と紅葉 2024年11月18日 撮影:MKタクシー
桂昌院ゆかりの寺
善峯寺は長元3年(1030年)に創建された寺院です。当初は「良峰寺」といいましたが、後鳥羽天皇より「善峯寺」の額を賜り寺名を改めました。
青蓮院宮門跡が入山する格式高い寺院として「西山門跡」とも言われ、一方での西国三十三所の札所として庶民の信仰も集めて大いに栄えました。
しかし、応仁の乱の戦火によって伽藍の大半が焼失して衰えます。
江戸時代に京都出身で徳川綱吉生母である桂昌院が善峯寺に寄進を行い、伽藍が再建されました。今の伽藍の多くは桂昌院の寄進によるものです。
西山善峯寺「都名所図会」出典:国際日本文化研究センター
安永9年(1780年)に刊行された都名所図会には、現在の善峯寺とほとんど変わらぬ伽藍配置が描かれています。山腹を削平して建てられた善峯寺の姿は、まるで山城のようです。都名所図会と現在の善峯寺の風景を比較してみるのも、面白いかもしれません。
紅葉であふれる善峯寺の境内 2024年11月18日 撮影:MKタクシー
善峯寺の情報
拝観情報
善峯寺の山門と紅葉 2020年11月9日 撮影:MKタクシー
アクセス情報
路線バス
善峯寺へのアクセスとして阪急バスがありましたが、2025年5月をもって廃止となりました。
現在は最寄りのバス停「灰方」からは3.4km43分の道のりを歩かなければ善峯寺へはたどり着くことができません。
ハイキング気分であればおすすめのコースではありますが、そうでなければ路線バスでのアクセスは現実的ではなくなりました。
マイカー
善峯寺には駐車場も整備されており、マイカーでのアクセスは可能です。
ただし山道が続いており、特に最後は離合困難な道路です。
運転に慣れない人にはおすすめできません。
タクシー
善峯寺へのもっともおすすめな交通手段は、タクシーの利用です。
タクシーなら駅などから善峯寺に直行できます。
善峯寺の紅葉 2020年11月9日 撮影:MKタクシー
おわりに
善峯寺の秋は、赤やオレンジなど色とりどりの紅葉と京都盆地の大展望を一度で味わうことができます。
歩みを進めるごとに景色が変わり、次々とすばらしい光景が広がります。
そんな善峯寺が今も混雑しない穴場なのは、アクセスの悪さが原因でしょう。
そこで利用をおすすめするのがMKトラベルのタクシーツアーです。
MKトラベルの善峯寺を巡るツアー
MKトラベルでは、2025年の紅葉シーズンに善峯寺を含む京都西山の穴場紅葉スポットを巡るタクシーツアーを催行しています。
交通の便が悪い京都西山は静かに紅葉を楽しめます。善峯寺以外の多彩な紅葉スポットへとご案内します。
タクシーなのでアクセスもラクチンです。
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MKタクシーのオウンドメディアであるMKメディアの編集部。京都検定マイスターや自動車整備士、車載広報誌のMK新聞編集者、公式SNS担当者、などが所属。京都大好き!旅行大好き!歴史大好き!タクシー大好きです。
