毎月21日は東寺「弘法市」!骨董や食品など何でも売っている京都一の縁日

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毎月21日は東寺「弘法市」!骨董や食品など何でも売っている京都一の縁日

京都で毎月21日に開催される東寺の「弘法市」。
骨董品はもちろん、食料品や衣料品、食べ歩きグルメまで何でも売っている楽しい縁日です。
特に1月21日の「初弘法」と12月21日の「終い弘法」は大賑わいします。
毎月21日に東寺で弘法市が行われるようになった歴史から、今の弘法市や東寺への行き方などを解説します。

早朝から人が集まる弘法市 2022年5月21日 撮影:MKタクシー

早朝から人が集まる弘法市 2022年5月21日 撮影:MKタクシー

弘法市の開催状況

弘法市・慶賀門 2022年2月21日 撮影:MKタクシー

東寺・慶賀門から見た弘法市 2022年2月21日 撮影:MKタクシー

弘法市の開催条件

まん延防止等重点措置 → 開催※
緊急事態宣言 → 中止

同じく東寺で毎月第一日曜日に開催される「東寺ガラクタ市」も、まん延防止等重点措置でも中止とならずに開催されます。
緊急事態宣言が発令されていると、弘法市も東寺ガラクタ市も中止となります。

※2022年1月までは、まん延防止等重点措置時は中止でしたが、2022年2月に開催と改定されました。

初弘法 2022年1月21日 撮影:MKタクシー

初弘法 2022年1月21日 撮影:MKタクシー

コロナ禍での弘法市の開催実績

2020年(10回中3回開催)

3月 開催
4月~10月 中止(4月16日~5月21日:緊急事態宣言)
11月~12月 開催

2021年(12回中5回開催)

1月~2月 中止(1月14日~2月28日:緊急事態宣言)
3月 開催
4月~6月 中止(4月12日~24日:まん延防止等重点措置、4月25日~6月20日:緊急事態宣言、まん延防止等重点措置6月21日~7月11日)
7月 開催
8月~9月 中止(8月2日~19日:まん延防止等重点措置、8月20日~9月30日:緊急事態宣言)
10月~12月 開催

2022年(5回中5回開催)

1月~5月 開催(1月27日~3月21日:まん延防止等重点措置)

弘法市・南大門 2022年2月21日 撮影:MKタクシー

弘法市・南大門 2022年2月21日 撮影:MKタクシー

新型コロナ禍のはじまったころは、緊急事態宣言等の有無に関わらず弘法市は中止となりました。
2020年11月からは、まん延防止等重点措置以上で弘法市は中止という開催条件がもうけられていました。

2022年2月15日(火)に、まん延防止等重点措置時は弘法市は開催すると、開催条件の変更が発表されました。
2月21日の弘法市は、まん延防止等重点措置が継続中でしたが、問題なく開催されました。

ただし、緊急事態宣言が発出されていない限り弘法市が開催はされるものの、感染防止には万全の準備をしましょう。
東寺境内への入口にも、アルコール等が設置されています。手指の消毒やマスク着用を守りましょう。

なお、平安神宮前で毎月概ね10日に開催される「平安蚤の市」は、新型コロナによる緊急事態宣言の有無に関わらず開催されます。
ただし、東寺弘法市とは異なり、悪天候時は中止となります。

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2022年5月21日の弘法市の様子
朝6時台の弘法市 2022年5月21日 撮影:MKタクシー

朝6時台の弘法市 2022年5月21日 撮影:MKタクシー

早朝の朝6時台に弘法市を訪問。
境内のあちこちにはアルコール消毒器や注意喚起を促すのぼりが立っています。
露店の数は、コロナ前と比べるとまだ半分程度です。

朝6時台の弘法市 2022年5月21日 撮影:MKタクシー

朝6時台の弘法市 2022年5月21日 撮影:MKタクシー

早朝から既に開いている露店も多いです。
骨董品のお店に限ると、多くが既に営業を開始しています。
掘り出し物を求めて、早朝を狙って訪れている人も多くいます。

朝6時台の弘法市 2022年5月21日 撮影:MKタクシー

朝6時台の弘法市 2022年5月21日 撮影:MKタクシー

まだ設営中のお店も多くあります。
食材を扱うお店は、半分程度はまだ営業開始前です。

焼きそばやたこ焼きなどの露店も設営中だったり、仕込み中のお店が多いです。
しかし、朝6時台から既に販売を開始しているお店もあります。
弘法市で朝ごはんというのもいいですね。

朝7時台の弘法市 2022年5月21日 撮影:MKタクシー

朝7時台の弘法市 2022年5月21日 撮影:MKタクシー

早朝は、金堂の扉も閉まっています。
早朝は微妙に雨もぱらつくお天気でした。
天候を見ながら、骨董品を出したり引っ込めたりと忙しそうでした。

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東寺の弘法市とは

弘法市の歴史

御影供の行われる大日堂 2020年1月21日 撮影:MKタクシー

御影供の行われる大日堂 2020年1月21日 撮影:MKタクシー

真言宗の開祖であり、東寺を真言密教の拠点として発展させた弘法大師こと空海は、承和2年(835年)3月21日1に入定(にゅうじょう)しました。
東寺では、弘法大師が入定した日に、開祖の供養を行う法会(ほうえ)である「御影供(みえく)」を行うようになりました。
当初は3月21日だけでしたが、延応元年(1239年)からは、毎月21日に行われるようになり、多くの人々が御影供の参詣に訪れるようになりました。
もともと国営の鎮護国家を祈る寺院として誕生した東寺でしたが、弘法大師信仰の高まりもあって庶民の信仰によって支えられる寺院へと変貌していったのです。

大混雑する終い弘法(慶賀門内) 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

大混雑する終い弘法(慶賀門内) 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

やがて御影供に訪れる大勢の参詣者を相手に、境内で簡単な食事やお茶を提供する茶店が出るようになりました。今の弘法市の原形の誕生です。
江戸時代になると、茶店だけではなく、様々な商品を扱う露店が多数出るようになり、今のように骨董品など様々な品が売られる賑やかな弘法市へと発展していきました。

1799年刊行 秋里籬嶌「都林泉名勝圖會」 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

1799年刊行 秋里籬嶌「都林泉名勝圖會」 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

今では、毎月21日に行われる弘法市では、骨董品をはじめ1,200~1,300もの露店が出店されるようになりました。
1799年に刊行された秋里籬嶌(あきさと りとう)の京都ガイドである「都林泉名勝圖會(みやこりんせんめいしょずえ)」でも、多くの参詣者でにぎわう東寺の御影供が描かれています。植木屋や食事を出す露店が見えます。

年間12回行われる弘法市ですが、毎年1月21日は「初弘法」、12月21日は「終い弘法(しまいこうぼう)」といわれ、一段と盛り上がります。
弘法大師の祥月命日である3月21日を新暦換算した4月22日に最も近い4月21日には、「正御影供(しょうみえく)」が行われます。

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縁日の定番である大判焼やリンゴ飴の屋台も(南大門内) 2007年12月21日 撮影:MKタクシー

縁日の定番である大判焼やリンゴ飴の屋台も(南大門内) 2007年12月21日 撮影:MKタクシー

弘法市は、雨天決行です。大荒れの天気でさえなければ、雨や雪でも開催されます。ただし、露店なので雨だと出店されないお店もあります。
骨董品・古美術品なので、濡れては困る商品も多く、売られる品数も減ってしまいます。
お客さんの数も雨だとかなり減ります。しかし、雨だからこそ掘り出しものに出会えるかもしれません。雨の日こそ弘法市にチャンスあり。

出典:京都府立京都学・歴彩館 東寺百合文書WEB

出典:京都府立京都学・歴彩館 東寺百合文書WEB

弘法市の露店が出店されるのは、金堂の南側と講堂・金堂の西側、食堂の周囲、慶賀門の西側、北大門~北総門の櫛笥通り(くしげどおり)です。
言い換えると、有料区域と塀で囲まれた区域以外の全域です。
東寺の境内一円にところ狭しとたくさんの露店が並びます。
その他の空きスペースは、弘法市出店者の自動車が並んでいます。
さらに東寺の境内からあふれ出て九条通り北側や、東寺道の両側などにも弘法市の露店が並びます。

露店の位置は、弘法市の公式HPでも一部公開されています。

東寺への入り口は、北総門・北大門、慶賀門、南大門と弘法市のときのみ開かれる南大門の西側の出入り口です。
西の壬生通り沿いから御影堂経由で弘法市へといたるルートもあります。

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弘法市の豆知識① 

弘法市と近鉄東寺駅

東寺仮停車場の廃止を告示する大正2年7月3日の官報

東寺仮停車場の廃止を告示する大正2年7月3日の官報

東寺駅は、1895年に京都~伏見間を開業した奈良鉄道により、1896年に東寺仮停車場として開業しました。
正式な駅ではなく、弘法市の開催日のみ営業する「仮停車場」としての始まりでした。
東寺駅と弘法市とは切っても切れない関係があったのです。
今も、弘法市の日には東寺駅は普段よりも賑わいを見せます。

近鉄東寺駅 撮影:MKタクシー

近鉄東寺駅 撮影:MKタクシー

奈良鉄道は1907年に国有化され国有鉄道奈良線になりました。1914年には東寺仮停車場は廃止されてしまいました。
1921年東山トンネル開業に伴う東海道線と奈良線の経路変更によって、国有鉄道奈良線のうち京都駅~伏見駅間は線路自体も廃線となりました。

1928年に旧奈良線の線路跡を再利用する形で、京都駅と西大寺駅(現大和西大寺駅)を結ぶ奈良電気鉄道が開通しました。開業と同時に東寺駅として開業しました。
奈良電気鉄道は、京阪電気鉄道と大阪電気軌道(近鉄の前身)との合弁で設立された鉄道会社です。長らく「奈良電」として親しまれました。
1939年には京都市電の九条線開通とあわせて現在地へと100メートルほど南へ移転して高架化されました。東寺駅~京都駅間が全て高架化されたのは、1969年です。
1963年に奈良電気鉄道は近鉄に吸収合併され、近鉄京都線の駅となりました。
1978年の京都市電全廃時に市電九条線が廃止されました。なお、市電停留所名を引き継いだ京都市バスのバス停名は「九条近鉄前」といい、東寺駅前ではありません。

今も東寺駅のホーム南端からは、東寺の五重塔が見えます。
地元住民や東寺への観光客の他、洛南高校やMKタクシーへの通学・通勤者で賑わいます。

 

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弘法市の行われる東寺への行き方

東寺駅と京都駅からの弘法市への行き方

東寺駅と京都駅からの弘法市への行き方

弘法市の日は、東寺の駐車場は閉鎖されます。
近隣の駐車場もだいたい埋まってしまうので、マイカーでのアクセスはあまりおすすめできません。

南大門前の駐輪場案内 2021年12月21日 撮影:MKタクシー

南大門前の駐輪場案内 2021年12月21日 撮影:MKタクシー

自転車の場合は、北端の八条通り沿いにある北総門に臨時駐輪場が設けられます。
その他にも慶賀門外や東寺道などあちこちに駐輪されていますが、正式なものではありません。
京都市内の市街地は東寺付近を含めてほぼ自転車等撤去強化区域に指定されています。
自転車で弘法市を訪れる場合は駐輪マナーを守りましょう。

 

近鉄東寺駅から弘法市へ

弘法市が行われる東寺に行くには、まずは最寄駅の近鉄東寺駅から。

  • A. 九条通りルート

もっとも多くの人が利用するのが、九条通りルートです。
東寺駅から九条通り沿いにまっすぐ西へ進むと、東寺の南門である南大門まで450mです。
大宮通りを渡ると、歩道いっぱいに弘法市の露店が広がります。
大宮九条の交差点では正面に五重塔が見える、弘法市へのおすすめルートです。

九条通りにまであふれだす終い弘法の露店 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

九条通りにまであふれだす終い弘法の露店 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

  • B. 東寺道ルート

もうひとつが、古くから東寺の参詣道であった東寺道のルートです。
東寺駅から近鉄高架沿いに北へ進み、東寺道で西へ曲がると正面に東寺の東門である慶賀門まで550mです。
東寺道の歩道には東寺境内に入りきらなかった露店が並び、弘法市のわくわく感を楽しめるおすすめルートです。

東寺道の町並みは、2005年に「本願寺・東寺界わい景観整備地区」に指定されています。
具体的には「猪熊通の八条通から東寺道までの間,東寺道の猪熊通から大宮通までの間及び大宮通の針小路通から東寺道までの間の地域」が指定されています。
なお、東寺道は東寺通りとも言います。京都市バスのバス停名も東寺道が採用されており、一般的にも東寺道と言われることが多いです。
京都では他に伏見南浜、三条通、上賀茂郷、千両ヶ辻、上京北野、西京樫原(かたぎはら)が指定されています。
なお、

 

慶賀門から東寺道へと横断歩道を渡る人たち 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

慶賀門から東寺道へと横断歩道を渡る人たち 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

 

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京都駅から弘法市へ

京都駅から東寺駅まで近鉄電車でひと駅乗っても良いのですが、歩いて弘法市へと行く人も多いです。
いくつか東寺への行き方はありますが、京都駅八条口から室町通をまっすぐ南へと下り、東寺道を西へ西へと進み東寺の東門である慶賀門へと進むのがおすすめです。
約1kmの道のりです。

賑わう東寺道とMKタクシー 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

賑わう東寺道とMKタクシー 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

ベストは京都駅からMKタクシー

実は、もっともおすすめな京都駅から東寺への行き方は、八条口を出てすぐのところにあるMKタクシー専用のりばからMKタクシーで弘法市へと行く方法です。
弘法市までなら信号の具合によっては、ぎりぎり初乗運賃で行ける場合もあります。
2021年12月現在でMKタクシーの初乗運賃は1.2km420円です。初乗運賃では無理でも、500円あるいは580円で東寺まで行くことができます。
3人いれば近鉄をひと駅乗るよりも安く行けちゃいます。
東寺への往路はわくわくしながら歩くのもいいですが、弘法市であれこれ買った帰りはタクシーがおすすめです。

賑わう大宮九条の交差点と東寺五重塔 2010年12月21日 撮影:MKタクシー

賑わう大宮九条の交差点と東寺五重塔 2010年12月21日 撮影:MKタクシー

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弘法市の豆知識② 

柳宗悦も足しげく通った弘法市

民芸運動の父と言われる柳宗悦(やなぎ むねよし)は、1923年の関東大震災を機に京都に移住し、1933年までの足かけ9年京都在住でした。
京都で京都在住中の1926年に「日本民藝美術館設立趣意書」を発表し、民芸運動をはじめました。
京都在住時代には、河井寛次郎の影響も受けて掘り出し物を求めて京都の朝市に足しげく通いました。
中でも、東寺の弘法市は繰り返し訪れました。

弘法の市、天神の市、壇王の市、淡島の市、北浜の市という風に、日と所とを異にして立つのである。
何でも、それ等の朝市に凡て出掛けるとすると、大小合せ、驚く勿れ、一ヶ月のうち二十日余りもあるそうである。
中で最も大きいのは月の二十一日にかかる弘法の市、つまり東寺の市で、広い寺の境内が、所せまきまでに物で埋まる。

今は東寺の弘法市と北野天満宮の天神市が京都の朝市の両雄ですが、「中で最も大きい」のは弘法市と述べています。
なお、「壇王の市」というのは、三条川端の壇王法林寺(だんのうほうりんじ)で行われていた朝市でしょうが、今はありません。
「淡島の市」は、名前からすると粟嶋堂宗徳寺の朝市なのかもしれませんが、よくわかりません。「北浜の市」はどこで行われていいたものか、さっぱりわかりません。

この市を目がけて集る都民の数も大したもので、天気でもよいと、時には身動きも出来ぬ盛況である。

と、今とかわらずさまざまな品が並び、多くの人で賑わっていたことが記されています。

人々が注意を払わず、市価がてんでない品の中に、色々よいものが現れてくる。
昔ほどの朝市では決してない筈なのだが、それでも見過ごして了うには、勿体ない猟場であった。

「猟場」という表現が、本気で弘法市に通っていたことをわかりやすく示してくれます。

よく民芸館に飾られる全緑釉、指掻紋の大捏鉢があるが、之も朝市での収獲であった。
(中略)
こんな大きな鉢、こんなにも見事な、そうして珍らしい品物を、振り向きもしないとは、どういうわけか。
それも言い値が二円なのである。気の毒と云っていいのか。品物は地面の上に広げられた筵の上に、粗末に置いてあるままである。
私は勿体ない想いで、飛びつくように買った。
併し径二尺にもおよぶ大捏鉢であるし、持ちにくい形でもあり、重さもかなりあって、持ち帰るのは一苦労であった。
おまけに東寺から、私の住んでいた吉田山までは、京都の端から端と云ってもよく、電車に持ちこめば嵩が大きく、さりとてその頃はタクシーは稀で、それに家までの賃金は、この鉢の代より高いのである。随分くたびれて家に戻ったことを今も想い起す。

と、見つけた掘り出し物を苦心惨憺して吉田山(左京区)の自宅まで持ち帰ったことも記しています。
今ならタクシーで2,000円程度でいける距離ですが、まだタクシーが普及していない大正年間は2円以上というかなり高額な運賃が必要だったのでしょう。

まさにこの弘法市で購入した大捏鉢(おおこねばち)の現物なのかどうかはわかりませんが、同じ特徴を示す収蔵品が日本民芸館のホームページに掲載されています。

https://mingeikan.or.jp/collection/japan1_26/

京都の朝市に匹敵するのは、北京の泥棒市、巴里の蚤の市、倫敦のカルドニアン・マーケット等、何れも興味津々たるものである。
こういう市は、とりすました骨董商の店などとは凡そ違って、訪ねる方も気楽だし、又選択も自在だし、値らしい値もないこととて、掘出しの興味が甚だ多い。
ここが一つの魅力で、実際何が現れるか見当もつかぬ。だからここでは誰もの眼が主人で、何ものにも掣肘を受けぬ。
未踏の猟場の如きもので、相場以前の世界なのである。こういう世界こそ私のような者には、何にも増して有難いのである。
有名でないもので、いとも素晴らしいものが、勿体もつけず平気で現れてくるからである。

柳宗悦は、弘法市をはじめとする京都の朝市を今も世界的に有名なパリの蚤の市や、ロンドンのカレドニアンマーケットに匹敵する骨董市と評しています。
なお、なお、北京の泥棒市というのは、今も骨董市場として知られる潘家園(はんかえん)のことです。決して盗品などを売っている市場ということではありません。

弘法市をはじめとする京都の朝市での経験と民芸運動との関連については、弘法市の豆知識③に続きます。

出典:柳宗悦「京の朝市」青空文庫

 

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東寺の拝観情報

開門時間 5:00~17:00
拝観時間 8:00~17:00(受付は16:30)
拝観料 一般    500円
高校生   400円
中学生以下 300円
TEL 075-691-3325
住所 京都市南区九条町1
アクセス 近鉄「東寺」より10分
JR「京都」より15分

宝物館春期特別公開「東寺と後七日御修法– 江戸時代の再興と二間観音 –」

公開期間 2022年3月20日(日)~5月25日(水)
拝観時間 9:00~17:00(受付は16:30)
拝観料 一般    500円
中学生以下 300円

五重塔 初層の特別公開

公開期間 2022年4月29日(金)~5月25日(水)
拝観時間 9:00~17:00(受付は16:30)
拝観料 一般    800円
高校生   700円
中学生以下 500円

公式ホームページ:東寺 – 世界遺産 真言宗総本山 教王護国寺

東寺の弘法市は有料エリアではないので、拝観料は必要ありません。

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弘法市に関するもろもろ

「初弘法」に行ってみよう

初弘法・南大門より 2020年1月21日 撮影:MKタクシー

初弘法・南大門より 2020年1月21日 撮影:MKタクシー

毎月21日に行われる弘法市ですが、なかでの
12月の終い弘法(しまいこうぼう)に次いで賑わいを見せるのが、1月21日の「初弘法」です。
2021年の初弘法は残念ながら新型コロナの影響で中止となりましたが、2022年は2年ぶりに開催されました。
初弘法当日は大雪に見舞われたこともあり、出店は例年の3分の1の400程度でした。

境内がぎっしりと人で埋まる終い弘法ほどの人出ではありませんが、初弘法もかなりの人出で賑わいます。
お正月準備の品々が並ぶ終い弘法のように特徴的な品ぞろえがあるわけではありませんが、いつも以上に賑わう境内をぶらぶら歩くのは楽しいものです。

初弘法・都七福神巡りの毘沙門堂 2020年1月21日 撮影:MKタクシー

初弘法・都七福神巡りの毘沙門堂 2020年1月21日 撮影:MKタクシー

東寺は京都の新春恒例行事である「都七福神巡り」の毘沙門天の札所になっています。
初弘法では、弘法市目的の人だけではなく、都七福神巡りの人も集まります。

初弘法・臨時拝観受付 2020年1月21日 撮影:MKタクシー

初弘法・臨時拝観受付 2020年1月21日 撮影:MKタクシー

毎年1月中旬から3月中旬まで京都市観光協会によって開催される「京の冬の旅」では、ほぼ毎回東寺五重塔も特別公開されます。
普段は見られない五重塔の初層内部が公開され、心柱を囲んで安置されている金剛界四仏や、内部を彩る極彩色の文様を見ることができます。
是非初弘法に東寺を訪れた際には、特別拝観にも立ち寄ってみましょう。

2022年も1月8日(土)~3月18日(金)、4月28(金)~5月25日(水)に特別公開されています。
弘法市のときには、北側の食堂(じきどう)前だけでなく、南側の南大門脇にも臨時の拝観受付が設けられます。

正月の行事予定表 2020年1月21日 撮影:MKタクシー

初弘法・正月の行事予定表 2020年1月21日 撮影:MKタクシー

1月に行われる初弘法は、寒さ対策が非常に重要です。
一年で最も寒い「大寒(だいかん)」は、例年初弘法の前日の1月20日です。2012年、2016年のように、まさに初弘法の1月21日が大寒の場合もあります。

大雪に見舞われた初弘法 2022年1月21日 撮影:MKタクシー

大雪に見舞われた初弘法 2022年1月21日 撮影:MKタクシー

2022年の初弘法があった1月21日には、観測史上第10位という14cmもの積雪を記録しました。
初弘法の日に積雪が記録されるのは、なんと2001年以来です。しかも2001年の積雪はわずか1cmでした。
初弘法でまとまって積雪があったのは、25年ぶりになるそうです。

初弘法の行われる1月21日の京都の気温平年値は、最低気温1.3度、最高気温8.8度です。
京都が一年で最も冷え込む時期です。
風があったら体感気温はさらに下がります。
積雪時までは行かなくても、朝早くから終い弘法に行く場合は、寒さ対策は万全にしましょう。

大雪に見舞われた初弘法 2022年1月21日 撮影:MKタクシー

大雪に見舞われた初弘法 2022年1月21日 撮影:MKタクシー

東寺の南大門 2020年1月21日 撮影:MKタクシー

初弘法・東寺の南大門 2020年1月21日 撮影:MKタクシー

余談ですが、東寺の南大門はもともと三十三間堂の西大門でした。
七条通りを拡幅するのに西門がちょうど引っかかってしまう位置にありました。
ちょうど東寺では、1868年に火災により南大門を失っていました。
そのため、1895年に三十三間堂から東寺へと移築されたのです。
今は威風堂々とした姿が九条通りを通る車窓からもよく見え、すっかり東寺になじんでいます。
三十三間堂の西大門は1601年に豊臣秀頼によって建立されたものですが、東寺の金堂も2年後の1603年にやはり豊臣秀頼によって建立されたものです。
同じ人によってほぼ同時期に建てられたので、よくなじむのも納得です。

初弘法での観音寺の甘酒接待 2020年1月21日 撮影:MKタクシー

初弘法での観音寺の甘酒接待 2020年1月21日 撮影:MKタクシー

東寺駅近くの観音寺さんでは、初弘法にあわせて甘酒接待を行っていただいてます。
一年でも最も寒い時期に行われる弘法市だけあって、昼間でも凍えるような寒さのことも多い初弘法。麹を使って本格的な甘酒であったまらせていただきましょう。
なお、2022年の初弘法では甘酒接待はありませんでした。

初弘法での観音寺の甘酒 2020年1月21日 撮影:MKタクシー

初弘法での観音寺の甘酒 2020年1月21日 撮影:MKタクシー

 

初弘法の人であふれる南大門 2020年1月21日 撮影:MKタクシー

初弘法の人であふれる南大門 2020年1月21日 撮影:MKタクシー

 

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弘法市の豆知識③ 

下手物(げてもの)発祥の地

柳宗悦の弘法市での経験は、民芸運動の開始にも大きな影響を与えました。
弘法市などで柳宗悦らが好んで買った民器や雑器を露店の人たちは、高級な工芸品である「上手物(じょうてもの)」に対して「下手物(げてもの)」と呼んでいました。
弘法市で知った下手物という言葉を気に入った柳宗悦は「下手ものの美」と題して発表し、下手物という言葉が世間に広く使われるようになりました。
しかし、広まるにつれて誤用が増え、今ではゲテモノというと、良い意味で使われることはほとんどありません。
そのため柳宗悦は、下手物に変えて民衆的工芸の略である「民芸」という用語を新たに使うようになりました。
当初とはずいぶん意味は変わりましたが、弘法市は下手物(ゲテモノ)発祥の地ともいえます。
もしかしたら、民芸運動や民芸館は、下手物運動や下手物館だったのかもしれないですね。

「下手」とか「下手物」とかいう俗語は、実に是等の婆さん達の口から始めて聞いた言葉なのである。
つまり私達の買う品物の大部分は、婆さん達に云わせると、「下手物」であった。
始めて耳にしたその言葉が面白く、又「上手物」に対して用いると、何かはっきりした性質の区別も示されるので、之が縁となり、私達もこの言葉を用いることに便利を感じた。
「下手」とは、ごく当り前の安ものの性質を示し、従って民器とか雑器とかいう言葉に当る。恐らく文字でこの俗語を書き、その性質を述べたのは私達が最初ではなかったろうか。

併し段々この言葉が社会に広まるにつれ、いつもの例に洩れず、間違った使い方をしたり、とんでもない意味に流用したり、又興味本位でこの俗語を色々に転用したりして、私共が元来意味したものとは、凡そかけ離れたものになって了った。
そのため私共の立場が、色々誤解されたり曲解されたりして、とんだ迷惑を受けるに至った。
それで今度は逆に、なるべくこの俗語を避けるようにして、その代りの言葉を造り出す必要を感じ、遂に「民芸」という二字に落ちついたのである。
併し「下手」というような表現は、大いに面白味もあり、自由な素朴なところもあって、正当にさえ用いれば、中々よい俗語のように感じる。

出典:柳宗悦「京の朝市」青空文庫

 

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弘法市限定の「どら焼」

弘法市のもう一つの楽しみは、笹屋伊織さん(享保元年創業)という和菓子屋さんが限定発売する「どら焼」です。
21日をはさんで月に前後3日間だけ、東寺駅からほど近いところで販売されます。
一般にどら焼はその形がお寺の銅鑼(どら)に似ていることから、そう呼ばれるようになったそうですが、この「どら焼」は江戸時代末期、東寺より依頼を受けた五代目笹屋伊兵衛が熱した銅鑼の上で焼いて作ったのが始まりです。
もちもちとした秘伝のうす皮で棒状のこしあんを幾重にも巻き込んだ逸品。
130年余りの間変わらぬ味が今も守られ、弘法市で限定販売されています。

笹屋伊織の露店 九条猪熊 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

笹屋伊織の露店 九条猪熊 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

笹屋伊織さんの本店は七条大宮にあり、東寺からだと800mほど北へ離れています。
しかし、弘法市のときには、東門である慶賀門を出て北へ100mほど進んだところに出店があります。
近鉄東寺駅へ向かう大通り、九条通を東寺から200mほど進んだ九条猪熊東入ルに出店が出ています。
本店に行くよりは、出店で買うのが便利です。

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前日20日の「お逮夜」

毎月21日の御影供に先立ち、前日の20日には「お逮夜(たいや)」という法要が行われます。
逮夜とは、一般に命日の前夜に行われる法要です。
現在一般に逮夜を行うことはほとんどありませんが、東寺では弘法大師空海の月命日の前日である20日にに行われます。
ただし、現在は夜ではなくお昼の14時から行われています。

御影堂・お逮夜 2021年12月20日 撮影:MKタクシー

御影堂・お逮夜 2021年12月20日 撮影:MKタクシー

終い弘法前日の2021年12月20日のお逮夜に行ってみました。
お逮夜は、御影堂で執り行なわれます。

お逮夜には、普段一般は入道できない御影堂の外陣(げじん)まで入ることができます。
外陣にはいすが並べられており、誰でも中で座って法要を見ることができます(堂内は撮影禁止)。
2021年は、15人程度しか人がおらず椅子の半分くらいは空いていました。

御影堂・お逮夜 2021年12月20日 撮影:MKタクシー

御影堂・お逮夜 2021年12月20日 撮影:MKタクシー

御影堂は、14世紀に建てられた国宝建築です。長らく修復工事が行われていましたが、2020年7月に全て終了しました。
もともと弘法大師の住房が発祥ということもあり、寺院のお堂ではなく住居のような建物です。
内陣に並んだ8人の僧侶が美しい重低音で朗々と読経します。天井もお堂のように高くはないため、お経の声がよく響きます。

12月の行事予定表 2021年12月20日 撮影:MKタクシー

12月の行事予定表 2021年12月20日 撮影:MKタクシー

内陣の奥では、弘法大師像が御開帳されています。
天福元年(1233年)に康勝が制作した像で、国宝に指定されています。
普段は閉じられてういる扉がお逮夜では開扉されます。
距離があるのと明暗のコントラストのため、像があることはわかりますが、よく見えませんでした。

たくさんの人でにぎわう弘法市とは異なり、お逮夜は集まる人も少ない地味な行事です。
しかし、弘法大師の遺徳をしのぶ大切な行事です。
派手さはありませんが、朗々としたお経を聞きながらしみじみと手をあわせましょう。

設営が進む終い弘法前日の東寺境内 2021年12月20日 撮影:MKタクシー

設営が進む終い弘法前日の東寺境内 2021年12月20日 撮影:MKタクシー

お逮夜が行われている時間帯には、東寺境内では翌日の終い弘法へ向けての設営工事が着々と行われています。
例年ほどではないにしろ、12月21日にはこの境内が人で埋まります。

 

毎年4月21日は「正御影供」

毎月21日に開催される御影供ですが、祥月命日である4月22日(ユリウス暦換算)に最も近い4月21日には「正御影供(しょうみえく)」として開催されます。

4月21日には、10時から御影堂で法要が行われ、次いで灌頂院に移動して法要が執り行われます。
正御影供では、普段非公開の灌頂院が一部公開されます。
正御影供に先立つ朝9時より、開かずの扉である灌頂院の北門が開かれます。
付近は弘法市の露店や露店出店者の車がたくさん並んでいます。

東寺・灌頂院北門 2022年4月21日 撮影:MKタクシー

東寺・灌頂院北門 2022年4月21日 撮影:MKタクシー

灌頂院(かんじょういん)の敷地内にある閼伽井(あかい)に絵馬が掲げられます。
灌頂院の建物内部は非公開ですが、灌頂院の敷地へと入れます。
灌頂院の敷地へと入ることが出来るのは、一年間でも後七日御修法の最終日である1月14日の1時間と、正御影供の5時間のみです。
灌頂院北門は、15時まで開け放たれています。

東寺・灌頂院の閼伽井 2022年4月21日 撮影:MKタクシー

東寺・灌頂院の閼伽井 2022年4月21日 撮影:MKタクシー

東寺灌頂院では、阿闍梨(あじゃり)という高僧の地位を伝える「伝法灌頂(でんぽうかんじょう)」という重要な儀式が行われます。
灌頂の儀式では、頭頂に水が注がれます。灌頂で使う水をくみ上げるための井戸が閼伽井です。

東寺・灌頂院の閼伽井 2022年4月21日 撮影:MKタクシー

東寺・灌頂院の閼伽井の絵馬 2022年4月21日 撮影:MKタクシー

閼伽井には3つの絵馬が掲げられています。
毎年1つずつ差し替えられ、向かって右側が今年、真ん中が去年、左側が一昨年の絵馬です。

東寺・灌頂院の祭壇 2022年4月21日 撮影:MKタクシー

東寺・灌頂院の祭壇 2022年4月21日 撮影:MKタクシー

灌頂院の前には弘法大師の図像を中心とした簡単な祭壇が設けられています。

正御影供が行われるとはいえ、4月の弘法市はそれほど混雑するわけではありません。
やはり、12月の終い弘法がもっとも賑わい、ついで1月の初弘法がにぎわいます。弘法市が弘法大師信仰にとどまらない京都の年末年始の行事へと成長していったことが見て取れます。
4月に弘法市を訪れる場合は、忘れずに灌頂院も訪れましょう。絵馬の公開は年1回だけです。

 

弘法市の豆知識④ 

東寺のトイレ

東寺境内のトイレは、大師堂・御影堂の西側、庫裏台所通用門内、北大門の南東側にあります。
特に東寺北大門前のトイレは、1億5千万円かけて整備されたトイレとして有名です。
神社仏閣を手がける建築会社が伝統技法を駆使して施工し、2019年に竣工しました。

観光トイレ 2021年12月20日 撮影:MKタクシー

観光トイレ 2021年12月20日 撮影:MKタクシー

京都産のヒノキの材木を使用した入母屋作りの美しい観光トイレです。
四方の角には立派な鬼瓦もあります。ぜひ一度使ってみてください。
ただし、特に女性の方はトイレが混雑する可能性があるため、弘法市に到着前に済ませておくことをおすすめします。

観光トイレ 2021年12月20日 撮影:MKタクシー

観光トイレ 2021年12月20日 撮影:MKタクシー

この観光トイレは、京都市の宿泊税を財源として作られました。
2018年に導入された宿泊税は、1人1泊について課税され、宿泊料金が2万円未満の場合は200円が課税されます(5万円以上だと1,000円)。
「国際文化観光都市としての魅力を高め,及び観光の振興を図る施策に要する費用に充てることを目的」とした目的税で、京都各所のトイレなど観光施設の整備財源に充てられます。

観光トイレ内の「平安東寺絵巻」 2021年12月20日 撮影:MKタクシー

観光トイレ内の「平安東寺絵巻」 2021年12月20日 撮影:MKタクシー

トイレの内部には、「平成東寺伝説絵巻」という絵画が飾られています。
東寺に伝わる説話をもとに作られた絵巻です。

 

弘法市が行われる毎月21日の気候

京都は夏暑く、冬寒いのが特徴です。
毎月21日に行われる東寺弘法市の平均気温はどうなっているでしょうか。

平均気温 最高気温 最低気温 降水量 平均雲量※ 備考
1月21日 4.7℃ 8.8℃ 1.3℃ 2.0mm 7.0 初弘法
2月21日 6.0℃ 10.7℃ 2.0℃ 2.6mm 6.8
3月21日 9.5℃ 14.9℃ 4.8℃ 3.6mm 6.8
4月21日 15.5℃ 21.2℃ 10.4℃ 3.9mm 6.8 正御影供
5月21日 20.1℃ 25.8℃ 14.8℃ 4.8mm 7.2
6月21日 23.8℃ 28.3℃ 20.1℃ 8.5mm 8.9
7月21日 27.9℃ 32.8℃ 24.1℃ 6.2mm 7.6
8月21日 28.3℃ 33.5℃ 24.5℃ 5.1mm 7.2
9月21日 23.4℃ 28.1℃ 19.7℃ 5.9mm 7.3
10月21日 17.4℃ 22.4℃ 13.2℃ 5.0mm 6.1
11月21日 11.2℃ 16.0℃ 7.2℃ 2.3mm 6.2
12月21日 6.5℃ 10.8℃ 3.0℃ 1.7mm 6.4 終い弘法
※雲量は、快晴が0で全天曇天が10。数字が大きいほど雲が多い。
12ヶ月で大きな差があります。
弘法市は屋外で行われるため、各月に応じた服装をするように心がけましょう。
また暑い時期はできるだけ涼しい朝のうちに、寒い時期はお昼に出かけるのも暑さ寒さ対策には有効でしょう。
大雪に見舞われた初弘法 2022年1月21日 撮影:MKタクシー

大雪に見舞われた初弘法 2022年1月21日 撮影:MKタクシー

弘法市で掘り出しものを探すには、早朝がおすすめです。
本気で探す人たちは、まだ暗いうちから懐中電灯を使って探すといいます。
京都駅からもアクセス良好な東寺の弘法市ならではでしょう。
夜明けの時刻は、季節によって大きく変わります。
参考に毎月の日の出と日の入り時刻を紹介します。

日の出時刻 日の入り時刻
1月21日 7:03 17:15
2月21日 6:37 17:46
3月21日 6:00 18:10
4月21日 5:18 18:35
5月21日 4:50 18:59
6月21日 4:43 19:15
7月21日 4:58 19:09
8月21日 5:21 18:39
9月21日 5:44 17:56
10月21日 6:08 17:16
11月21日 6:37 16:49
12月21日 7:01 16:50

東寺の「弘法市」と北野天満宮の「天神市」

京都では、東寺で毎月21日開催の弘法市と北野天満宮で毎月25日開催の天神市が二大縁日として知られます。
弘法市と同じように、12月25日の天神市は「終い天神(しまいてんじん)」、1月25日の天神市は「初天神」といわれます。
弘法市と同じく、天神市でも1月と12月は特別な縁日です。

北野天満宮・終い天神 2021年12月25日 撮影:MKタクシー

北野天満宮・終い天神 2021年12月25日 撮影:MKタクシー

「弘法さんが晴れやったら、天神さんは雨」という言葉がありますが、春や秋には移動性高気圧の影響で概ね天候が5日周期で変わるため、21日の弘法市が晴れだったら、25日の天神市は雨ということを表しています。
ただし、終い弘法の時期は周期的に天気が変わるわけではないので、ことわざがあてはまらないことも多いです。
ところで、終い天神の12月25日はちょうどクリスマスですね。さすがに終い天神ではクリスマス感はあまりありませんが。

北野天満宮・終い天神 2021年12月25日 撮影:MKタクシー

北野天満宮・終い天神 2021年12月25日 撮影:MKタクシー

終い弘法も終い天神も同じくらいの規模であり、多くの骨董品屋さんは両方に出店しています。
しかし、しいて言うと、天神市の方がややフリーマーケットに近い雰囲気で比較的イマドキっぽい品も多く、若い人の割合も多いように感じます。
一方の弘法市は、比較的本格的な骨董品が多く並んでいます。比較的本気の商品が並ぶのが弘法市です。

北野天満宮の終い天神 撮影:MKタクシー

北野天満宮の終い天神 撮影:MKタクシー

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毎週第一日曜日は東寺「がらくた市」

東寺の骨董市といえば、毎月21日の弘法市があまりにも有名ですが、もうひとつ毎月第1日曜日には「がらくた市」が開催されています。
売られているものはもちろんがらくたではなく骨董品です(なかには本当のがらくたもありますが)。

 

東寺の「がらくた市」 2021年1月3日 撮影:MKタクシー

東寺の「がらくた市」 南大門内 2021年1月3日 撮影:MKタクシー

弘法市と比べると規模は小さく概ね4分の1程度の出店で、講堂の南側から西側にかけて露店が並びます。
開催時間は弘法市と同じく早朝の5時くらいからはじまり、夕方の16時くらいまでです。
弘法市と同様に実際の出店時間はお店によってまちまちです。
京都では弘法市や天神市のほかにも、毎月行われる骨董市があちこちにありますが、東寺のがらくた市の規模は弘法市と天神市の両雄に次ぐものです。

東寺の「がらくた市」 2021年1月3日 撮影:MKタクシー

東寺の「がらくた市」 講堂前 2021年1月3日 撮影:MKタクシー

飲食店や食品なども並ぶ弘法市と比べると骨董品に特化しており、その分マニアックな商品が目立ちます。
お祭り要素の強い弘法市と比べると、本気の骨董市です。
宗教行事である御影供と深く結びついた弘法市とは異なる雰囲気です。
弘法市ほど混雑はしないため、ゆっくりと掘り出し物を探すには弘法市よりもおすすめかもしれません。
開催が毎月第1日曜日と固定されているため、週末が休みの人には行きやすいのもうれしいところです。
ぜひ弘法市だけでなく、がらくた市にも訪れてみてください。

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MKタクシーの職員も出没

弘法市の行われる東寺は、MKタクシーの本社である油小路九条からわずか400mほどしか離れていません。
歩いて5分程度という近さです。
管理部門やコールセンターがあるMKタクシー本社の職員が、弘法市の露店で昼ごはんを調達することも。

肉巻おにぎりをゲットしたMK職員 2010年12月21日 撮影:MKタクシー

肉巻おにぎりをゲットしたMK職員 2010年12月21日 撮影:MKタクシー

1時間の昼休みでは、ゆっくり品物を見る時間はありませんが、食事をするだけなら十分です。
あちこちの露店で少しずついろんなものをついばみながら歩くと、おなかいっぱいになります。

腹持ちが良くておすすめの「厄除きんつば」 2020年1月21日 食堂東側 撮影:MKタクシー

腹持ちが良くておすすめの「厄除きんつば」 2020年1月21日 食堂東側 撮影:MKタクシー

厄除きんつば 2020年1月21日 食堂東側 撮影:MKタクシー

厄除きんつば 2020年1月21日 食堂東側 撮影:MKタクシー

東寺といえば、「ユネスコ 世界の記憶」にも登録された東寺百合文書(ひゃくごうもんじょ)で知られます。
中世を中心とした約千年間の25,000通にも及ぶ古文書群です。
興味がある方は、ぜひ京都府立京都学・歴彩館のサイトをご覧ください。

京都府立京都学・歴彩館:東寺百合文書WEB

飲食の露店も多数 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

飲食の露店も多数 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

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弘法市の豆知識⑤ 
東寺が経営する洛南高校生徒による募金活動 食堂北側 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

東寺が経営する洛南高校生徒による募金活動 食堂北側 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

弘法市と洛南高校・中学校

京都を代表する進学校である洛南高等学校と洛南高等学校付属中学校は、東寺の境内の北側に隣接しています。
東寺のみならず、真言宗各派が参画する学校法人真言宗洛南学園によって設置されています。
洛南高校の前身は、真言宗の教育機関です。1917年に真言宗京都中学となり、1926年に東寺中学校となりました。
戦後新制の東寺高校となり、1962年に洛南高校に改称しました。
進学実績だけでなく、バスケットボール、バレーボール、陸上競技、体操、吹奏楽などでも全国有数の強豪校として有名です。
長らく男子校でしたが、2006年から男女共学となりました。

弘法市のある毎月21日には、洛南高校・中学校では、授業や部活は行われません。
朝10時から全校生徒が講堂に集まります。生徒の代表による献花などが行われ、全員で三帰依文 (さんきえもん)を唱和します。
学園長による1時間弱の講話が行われ、吹奏楽部による演奏が披露され、教室へと戻ります。
教室で課題の簡単な作文を書き終えると、お昼前には下校となります。
中には弘法市で募金活動を行う生徒もいます。
洛南の生徒にとっては、弘法市が行われる毎月21日は学校が早く帰れるちょっとうれしい日です(と出身者に聞きました)。

洛南高校の通学路も露店でいっぱい 2020年1月21日 撮影:MKタクシー

洛南高校の通学路も露店でいっぱい 2020年1月21日 撮影:MKタクシー

 

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おわりに

京都では、毎月21日開催の東寺・弘法市のほかにも、毎月25日開催の北野天満宮・天神市を筆頭に定期的に開かれる蚤の市やフリーマーケットはたくさんあります。
いつもは人が少ないところに人が集まっているな、と思ってのぞいてみたらフリーマーケット中ということもよくあります。
最も品揃えが良いのは弘法市と天神市ですが、それぞれの定期市では、弘法市とはまた違ったそれぞれの特徴があります。
弘法市と天神市以外では、プロだけでなく一般の人の出店も多数あり、より敷居は低く感じるでしょう。
ぜひ、京都にあるいろんな蚤の市やフリーマーケットを巡って、お気に入りを見つけてさい!
誰でも出店可能なところもありますよ!

そして、蚤の市やフリーマーケットでうっかりたくさん買い過ぎてしまったときは、ぜひMKタクシーをご利用ください。

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  1. ユリウス暦で835年4月22日[]

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