フットハットがゆく!【373】「田舎移住の話」|MK新聞連載記事

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フットハットがゆく!【373】「田舎移住の話」|MK新聞連載記事

MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、塩見多一郎さんのエッセイ「フットハットがゆく」を2001年11月16日から連載しています。
MK新聞2026年1月1日号の掲載記事です。

田舎移住の話

2026年を迎えました。2019年の秋に京都の田舎に移住した僕は、田舎生活7年目に入っています。僕が住む地区は、山と田んぼに囲まれていて古民家が点々と存在する、まさにド田舎! という感じです。さて先日、同地区の移住者から呼びかけがあり、移住者懇親会が開かれました。約40名の参加者があり、移住者同士の話で大いに盛り上がりました。ということで今回は、どういう方が、どういう目的で田舎に移住してきたのか、できる範囲で紹介してみたいと思います。

Yさんの場合…50代ご夫婦、愛犬とともに大阪から移住。茅葺き屋根の古民家に住むのが夢で、購入。築180年の古民家をリフォームして現代風に住みやすくし、自慢の我が家を完成させました。田舎というのは過疎化が激しく、空き家になった古民家がどんどん増えています。人口を回復させるために、空き家を購入する際の補助金が市から支給される場合もあります。

Fさんの場合…20代ご夫婦。ご主人は大阪出身、奥様は東京出身。大学で出会い、結婚。2人とも田舎暮らしに興味があったため、大学と同じ区域の古民家を探して住み、就職も。お子様2人も誕生。他府県からの若者の移住、地元で働き、地元で子育て、まさに田舎にとっては希望の光です!

Cさんの場合…30代ご夫婦、2人のお子様。ご主人は警察官で最近転入、駐在所に家族とともに住み込み勤務しています。ド田舎の駐在所に転勤ということは、左遷されたの? と思いましたが、聞いてみると、田舎の駐在所勤務というのは同僚間で取り合いらしく、争奪戦を制して転勤して来たとのこと。それを聞くと、「ようこそ駐在さん!」と、より親しみが湧きました。

Kさんの場合…50代、奥様とお子様2人。多くの企業経営や社会活動に取り組む中、都市集中型の社会に疑問を持ち、田舎に移住して農業、狩猟を始めました。それらの食材は、自ら経営するレストランで消費される予定です。僕とは猟友会の仲間でもあります。田舎では、農作物を荒らすシカやイノシシなどが駆除され、その90%が廃棄されています。それらを今後、いかにジビエ食などとして再生するかが課題となっています。Kさんの今後の活動に、僕も期待しております。

Iさんの場合…50代の父と20歳の娘の、父子家庭。娘さんは15歳の頃から関東で活動する、プロのシンガーソングライター。大きな音を出してもご近所に迷惑をかけない家をネットで探して、偶然、田舎の一軒家を見つけ思い切って移住。父は自分の仕事より娘さんのアーティスト活動を優先、マネージャー役も務めます。僕もすっかり娘さんのファンになってしまい、地元のライブに駆けつけているのであります!

今回紹介した他にも、カナダから移住したご夫婦(ご主人がカナダ人)、無農薬農業に挑戦中の芸術家(奥様はオーストラリア人)、など、個性にあふれた移住者がたくさんいます。もちろん、「農業に興味を持って」移住された方が一番多く、日々、良いお米、良い野菜を作るために頑張っておられます。

田舎暮らし公開中!YouTube『塩見多一郎』で検索!

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