フットハットがゆく!【351】「キジ撃ち」|MK新聞連載記事

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フットハットがゆく!【351】「キジ撃ち」|MK新聞連載記事

MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、塩見多一郎さんのエッセイ「フットハットがゆく」を2001年11月16日から連載しています。
MK新聞2023年3月1日号の掲載記事です。

キジ撃ち

今回は山でのキジ撃ちの話なので、お食事中の方はお気をつけください。
僕は狩猟免許を持っていますので、猟期であれば実際にキジを撃つこともできるのですが、今回は隠語の「キジ撃ち」で、いわゆる屋外でする野グソのことです。
キジは地面を歩いていることが多い鳥なので、茂みにしゃがんで身を隠しながら銃を構えなければなりません。
その姿が野グソをする格好に似ているので、「キジを撃ちに行く」という隠語が生まれたようです。
これは男性の場合に使う言葉で、女性の場合は「お花を摘みに行く」というそうです。
花はしゃがまないと摘めませんから。
男性は勇ましく「キジ撃ち」、女性は可愛らしく「お花摘み」、誰が考えたか知りませんが、なかなかおしゃれな表現で良いではないですか。

前置きが長くなりました。
先日、イノシシ・シカの集団猟に参加した際、待ちの最中に、腹具合が悪くなりました。
(待ち、というのは勢子や猟犬に追われて逃げてくる獲物を待ち伏せして、銃で仕留める役のことです。)待ちのハンターは7〜8人いましたが、山の中に広範囲に広がっているため、お互いの姿は見えません。
ということで、思い切ってキジを撃つことにしました。
僕が待っていた場所は山の尾根付近の急斜面でしたので、キジを撃つのも一苦労です。
万が一ヘマをしたら何十メートルも滑落しそうな場所で、なかなかの緊張感でした。
大木付近のわずかに平坦になっている獣道を選んで、キジを撃ちました。
携帯ウォシュレットと水も持参していたので、軽快に完了。
狩猟中にキジを撃つのは僕にとって初めての体験でしたが、前もって練習しておいてよかったです。

僕は毎晩お酒を飲むので、次の日は基本お腹が緩めです。
そういう体質・習慣のため、狩猟に出てトイレのない山奥の状況でどうするか?…ということはあらかじめ練習していました。
うちの家は裏がすぐ山で、僕は毎日、飼い犬2匹を山に散歩に連れて行きます。
猟犬訓練中の子犬なので、山で放して走り回らせています。
その時に腹具合が悪くなり、家に帰るのも面倒だったので、「狩猟の時のために練習しておこう!」となったのです。
さていざキジ撃ちをすると、ワンコ2匹が反応して僕のしたやつをやたらとかぎまわりました。
犬は自分や他の動物の食糞をする(ウンチを食べる)こともある動物です…。

「それだけはやめろ!それだけはやめろ!」と懇願する様に制したのでした。
「飼い犬に手をかまれる」という言葉はありますが、まさか「飼い犬に自分のウンチを食べられそうになる」とは夢にも思いませんでした。

自身のキジ撃ちの余談としては、20代の頃にテレビ撮影の仕事で登山に出かけ、前日に食べたものが見事に大当たりして、一日に十回ほどキジを撃ってしまったことがあります。
ちなみに日本では、猟期に獲っていいキジは「一人一日二羽まで」と定められています。
「一日に十回もキジを撃った。」とは、言うタイミングを間違えると、狩猟免許を取り上げられてしまいそうです!

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