「善光寺」の西国巡礼お礼参りと「諏訪大社」のMKトラベル宿泊ツアー参加者インタビュー
目次
MKトラベルでは、京都発着の西国三十三所巡礼ツアーを行っています。
2024年9月30日(月)~10月1日(火)に、西国巡礼ツアーの特別編として、長野県の善光寺への西国巡礼お礼参りと諏訪大社四社を巡る宿泊ツアーを催行しました。
ツアーに参加されたUさんに、宿坊に泊まるツアーやMKトラベルのツアーについて伺いました。
同行程のツアーは2025年4月14日~15日にも催行予定です。
善光寺・諏訪大社ツアーの参加者インタビュー
ツアーに友人と参加したUさんにツアーについて聞いてみました。
「西国巡礼【特別編】善光寺で宿坊宿泊・諏訪大社めぐり」の概要
ツアー行程
9月30日(月)
7:00 京都駅八条口発
SA休憩2回(SAで自由食)
13:00 諏訪大社
現地ガイドつきで上社本宮→上社前宮→下社秋宮→下社春宮と諏訪四社を巡礼
19:00 善光寺薬王院の宿坊着
10月1日(火)
5:30 善光寺薬王院前集合
「善光寺公認ガイド」による説明/案内
6:00 善光寺で「お朝事」
お数珠頂戴→天台宗お勤め→浄土宗お勤め→戒壇めぐり→内々陣法要
善光寺薬王院にて朝食
善光寺各自自由参拝/散策
道の駅 信州新町(自由食)
20:00 京都駅八条口着
ツアー参加者
参加者は、添乗員でもあるMKトラベルの牧幸代とUさん含めて8名。
右近ドライバーによるジャンボタクシーでの催行
善光寺ツアーへ参加へ
「牛に引かれて善光寺」の言葉通り、牛に付いていったら善光寺にたどり着き、参拝すれば有難いご利益も授けていただける…の様な展開を期待しつつ(すでに煩悩まみれ・笑)、今回はMKトラベルさんの商品である「諏訪大社善光寺ツアー」に参加しました。
私にとって、人生初の長野県への旅。しかも親友と一緒に参加できるということで、何か月も前からツアー参加を楽しみにしていました。
1日目は「諏訪大社四社巡り」
有名な御柱を間近で見て触れる
諏訪大社は四つの社からなります。諏訪湖周辺に上社・下社があり、上社が本宮・前宮、下社が秋宮・春宮のあわせて二社四宮でご鎮座されています。
このツアーでは、現地ガイドにご案内いただきながら、上社本宮→上社前宮→下社秋宮→下社春宮の順に巡礼しました。
御柱祭もテレビなどでしか拝見したことはありませんが、実際の御柱を間近に見て触れてみると、強さと優しさを感じました。
諏訪大社をはじめて訪れる私は、お社の四方に柱(御柱)が祭られているということもこの日初めて知りました。
最初に訪れた諏訪大社の上社本宮では、ちょうど大きな太鼓の修繕をされておられる場面に遭遇しました。
意外と言えば失礼ですが、若い方が太鼓の修繕に携わっておられたことにも感銘を受けました。
大切に継承されてきた地域の祭事
地域の祭事というものは、ちゃんと由来も意味もあり存在しているのです。そして継承しておられる方々の思いだけでは決して続かない、大切な宝物のように思えました。
諏訪大社をご案内いただいた現地のボランティアガイドさんがとても分かりやすく、いろんな質問にも答えてくださりました。よりいっそう理解も深まり、本当に良かったです。
諏訪大社で予定より時間がかかったこともあり、少し時間が押してしまいました。
19:00ごろ長野市内の宿坊・善光寺薬王院に到着。
宿坊の善光寺薬王院さん
善光寺薬王院では、これまた人生初の宿坊体験。
夕食の精進料理は物足りないかなと思っていました。
しかし、種類も量もたっぷりで私には食べきれず、非常に申し訳なかったです。
お蕎麦をイタリアン風にアレンジされていたりして、とても美味しかったです。
善光寺で「お朝事(あさじ)」に参加
民謡や和風オペラのようなお朝事
翌日の起床は早朝。善光寺で朝6時から始まる「お朝事(あさじ)」に参加するためです。
善光寺は無宗派のお寺です。寺院も護っていくために天台宗と浄土宗で共同で管理されているのだと、宿坊の方から教えていただきました。
まず参道にひざまずき、善光寺本堂へと向かわれる導師様よりお念珠を頭に授けていただきます。「お数珠頂戴」といいます。
いよいよ150畳余りの広い本堂の中へ。鐘や木魚や太鼓がリズミカルに鳴らされ、天台宗と浄土宗の両宗派の法要が始まります。
こんな風に例えるとお叱りを受けるかもしれませんが、天台宗は民謡のようで、浄土宗は和風オペラのようで、エンターテイメントみたいだなとワクワクしながら参列させていただいていました。
しかも、この法要が365日毎朝欠かさず行われていることにも驚きました。
真っ暗闇の中で「お戒壇巡り」
法要の途中で、「お戒壇巡り」に案内されてます。御本尊の真下を通る真っ暗な通路に降りていくのですが、本当に「一寸先は闇」です。
何も見えない暗闇の中をゆっくりゆっくり進み、途中の「極楽の錠前」を探って触りました。
この錠前は善光寺の御本尊と結ばれており、触れることで直接ご縁を結んでいただけるそうです。
上階ではお朝事の法要中ゆえ、決して声は出さぬようにとお達しがあったので、真っ暗闇で方向感覚も失い声も出せない状況は少々恐怖を感じました。
しかし、、無事お戒壇巡りを終えたあとは、なんとも言えず神聖な気持ちになりました。
お朝事への参列が終わると、いったん善光寺薬王院に戻って朝食です。
その後善光寺や周辺を各自で自由に散策し、帰路へとつきました。
旅を終えて
あっという間の京都への帰路に道の駅信州新町でお蕎麦を満喫しました。
京都からはなかなか、長野へ行く機会はありませんが、こうしたツアーに参加したことで、善光寺や諏訪大社のとても貴重な参拝をすることができました。
さらに美味しいお蕎麦や果物も味わえ、観光も楽しめるという贅沢な旅を経験させていただきました。
ありがとうございました。
MKトラベルの牧よりUさんへ
Uさん、この度はMKトラベルの善光寺宿泊ツアーに参加いただき、ありがとうございます。
京都発着で西国三十三所を巡礼するツアーもようやく軌道にのり、2024年11月には一巡を果たすことができました。
善光寺宿泊ツアーは、西国巡礼の一巡より前の2024年9月に実施いたしましたが、満願のお礼参りとしての「善光寺まいり」を念頭に、MKトラベルとしてはなかなか実施できない宿泊プランに挑戦いたしました。
善光寺参拝についても、宿泊プランについても、旅行社・旅行業務取扱管理者としてキャリアが少なく道中ご参加の方には多大な協力をいただくことができました。
皆様のご協力もあり、無事に楽しい1泊2日の旅とすることができました。
本当にありがとうございます。
善光寺と西国巡礼について
西国三十三所巡礼と善光寺の関わりについて、MKトラベルの公認先達である牧幸代が解説します。
西国巡礼を満願したら善光寺へ
巡礼を満願したら「お礼参り」へ
西国三十三所巡礼などの霊場巡礼を「満願」すると、無事に満願できたお礼として、お礼参りするのが慣習となっています。
お礼参りというのは、意味としては、「神社仏閣で願いを祈願し、その願いが叶うとお礼として、もう一度その神社仏閣へお詣りし、感謝の気持ちをお伝えする」ことです。
お礼参りでどのお寺に行かなければならないという決まりやルールは特にありません。
厳密にいえば、巡礼をはじめるにあたって、出発前に道中安全を祈願した場所や巡礼を発願(ほつがん)したお寺に行くのがよいとされています。
発願(ほつがん)とは、巡礼を今からはじめますという意味となります。
ですので、巡礼をはじめたお寺、たとえば私(牧)の場合は六角堂を参拝したのが西国巡礼とであったのがきっかけでした。
西国巡礼の旅をはじめた六角堂に満願のご報告をしに行くのがよい、ということになります。
お礼参りの定番のひとつが「善光寺」
しかし、西国三十三所巡礼には古くからの慣習により「お礼参りの定番」となっているお寺がいくつかあります。
西国三十三所巡礼用の納経帳や笈摺(おいずる)、掛け軸には、それらのお寺が番外札所と同様に、あらかじめ記されています。
例えば、善光寺(長野県)、高野山(和歌山県)、比叡山 延暦寺、東大寺 二月堂(奈良県)、四天王寺(大阪府)などです。
長野県長野市にある善光寺(ぜんこうじ)は、日本最古の仏像「一光三尊阿弥陀如来」を御本尊とする、創建1,400年以上の歴史があるお寺です。
阿弥陀如来様との結縁の場として民衆の間で広く深い信仰を集め、「善光寺参り」は庶民の娯楽として発展してきました。
特に巡礼が大流行した江戸時代には「一生に一度は善光寺参り」ともいわれ、日本中からたくさんの巡礼者が善光寺を訪れました。
善光寺本堂には西国札所の分身仏も安置
善光寺の本堂には百観音(西国三十三所・坂東三十三所・秩父観音三十四所)の分身仏が安置されています。
善光寺では西国三十三所巡礼の「客番」として、西国巡礼用の御朱印も授与されています。
そのことから、西国三十三所観音霊場(もしくは百観音、百観音のいずれか)のお寺をすべて巡って「結願」「満願」を果たしたら、善光寺にお礼参りするのが習わしとなって定着しました。
満願した御朱印帳を持って申込みをすれば、本堂内でお経をあげていただくこともでき、満願証明証と特別散華が5,000円で授与されます。
ちなみに、四国お遍路は弘法大師さま(仏さまとしては十三仏霊場)とお一緒する(同行二人)巡礼ですので、お大師さまがいらっしゃる「高野山」にお礼参りするのが定番です。
善光寺ツアーは「お朝事」がいちおし
感動体験のお朝事
善光寺ツアーにはたくさんのおすすめがありますが、なかでもいちおしなのが善光寺の「お朝事」です。
もともと無宗派の善光寺は「天台宗」「浄土宗」の2派が御守りしています。お朝事では、両宗派のお勤めに参列できます。
Uさんの感想にもあるように、オーケストラのように聞こえてくるお経のすばらしいお声によって、わが身が浄化される感覚を味わえます。
本当にすばらしい体験でした。
このお朝事の感動は筆舌に尽くしがたいものです。
ぜひ皆さまも、MKトラベルの善光寺ツアーにご参加いただき、感動を体験してください。
2025年4月14日(月)~15日(火)に善光寺・諏訪大社ツアーを催行
MKトラベルでは、2025年春にも本記事と同行程での善光寺と諏訪大社を巡るツアーを催行します。
MKトラベルの善光寺ツアーは、ジャンボタクシーを使用した少人数ツアーで実施します。
善光寺滞在時間もたっぷり設定しており、他社のバスツアーよりおすすめです。