フットハットがゆく!【376】「猟師小道具の話2」|MK新聞連載記事
MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、塩見多一郎さんのエッセイ「フットハットがゆく」を2001年11月16日から連載しています。
今回はMK新聞2026年7月1日号の掲載記事です。
猟師小道具の話2
前回はオンラインショップで買った、猟師ならでは? の商品紹介をしました。その続きです。(値段は購入時)。
◯ペットウォーターボトル…899円。犬の散歩の途中で水分補給したい場合の、ペットボトルに装着できるゴム製の水溜め容器です。自分の手に水を注いでやっても良いのですが、かなりこぼれます。僕の場合は猟犬と猟に出るので、夏場だと犬が熱中症にかかって死んでしまうことも。シカやイノシシを追い、山を走り回ることは大変過酷です。猟犬が勝手にその辺の小川で給水することもありますが、無い場合のために、やはり水は用意しておきます。これは僕自身の飲料水としても使います。また、次の商品を使う時にも水は必要です。
◯ハンディシャワー…2436円。いわゆる、携帯ウォシュレットです。狩猟で山に入ると、トイレがありません。小も大も、茂みで済ませるしかありません。普通はポケットティッシュなどを使い、お尻を拭きますが、僕は普段からウォシュレットが欠かせないタチなので、この携帯ウォシュレットが本当に便利です。これを使うためには水が必要なので、猟犬と僕用の飲料水、兼ウォシュレット用の水として携帯して山に入ります。
◯イヤープラグ…550円(5個)。いわゆる耳栓です。よく失くすので、安いやつを買って、使い回します。うちは飼っている猟犬が、夜中に裏山に出現したシカやキツネにものすごく吠えだして、それに反応してニワトリがけたたましく鳴きだしたりして、真夜中の大騒音で安眠が妨害されるので次の日に大事な仕事がある場合などは、耳栓をして寝ます。この耳栓は次の商品とのセットでも活躍します。
◯防音イヤーマフ…1817円。防音用のヘッドフォンのような装置で、外音を遮るための耳カバーです。これは射撃場で猟銃を使う時に必ず必要です。練習で何発も撃つ上に、他の人が撃つ銃声も物凄く、はっきり言って裸耳の状態であの爆音を聴くと難聴になるほどです。なので、イヤーマフは絶対必要です。イヤーマフの下に、耳栓を付ければ完璧です。
◯清め塩…980円(50袋)。よくお葬式の帰りにもらったりする、小さな小袋に入った清め塩です。猟師をしていると、自分の意思に反して有害駆除のためにシカやイノシシを殺さないといけない場合が多くなります。本来なら、頂いた御命は自分で食べて、「食うが供養」という言葉もあり、それで浄化するべきなのですが、獣が増えすぎてただ駆除して破棄する、という数が圧倒的に増えます。動物好きなのに、なんでこんなに動物を殺さないといけないのか? …せめて清めの塩をまいて、自分自身の心を鎮めるためにも続けています。
◯御神酒スプレー…3870円(5本)。殺した獣に塩をまいている自分を見て、御神酒は捧げないのか? との指摘をいただいたことがあり、ネットで探すと、御神酒スプレーなるものがあると知り、注文しました。届いたら使います。
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MKタクシーのオウンドメディアであるMKメディアの編集部。京都検定マイスターや自動車整備士、車載広報誌のMK新聞編集者、公式SNS担当者、などが所属。京都大好き!旅行大好き!歴史大好き!タクシー大好きです。

