MKタクシーの交通安全教育「警察官の安全運転講話」2012年度編

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MKタクシーの交通安全教育「警察官の安全運転講話」2012年度編

MKタクシーでは、毎月全営業所で各2回前後「全員業務集会」を開催しています。
全ドライバーが、いずれかの会に出席しなければなりません。
全員業務集会では、様々な来賓を招いての講話を賜っています。
今回は、2012年度の全員業務集会で行われた警察署の交通課警察官による安全運転講話を紹介します。

「運転=危険」悲惨な事故を起こさない

2012年7月25日 洛西営業所

京都府内では昨年に比べ、事故件数や負傷者数は減っているのに死者数は増加しています。記憶に新しい祇園や亀岡の事故の影響もありますが、それらを差し引いても非常に由々しき事態であると認識しています。
過去に私が扱った中で忘れられない事故があります。ある家族が乗る車が、追突されて側壁に衝突するというものでした。事故の衝撃で赤ちゃんが窓に頭を強打し、1週間後に亡くなりました。後日、聴取のためその家族を訪れたところ、事故から立ち直れず一家離散という最悪の結末を迎えていたのです。被害者側に何ら過失が無くても、死亡事故は本当に悲惨な結果になるのです。
車は簡単に人を死なせてしまいます。「運転=危険」という意識を持ち、気を引き締めてハンドルを握ってください。

京都府西京警察署 交通課長

 

軽い気持ちと重い代償

2012年7月26日 八幡営業所

大きな事故も小さな事故も、原因はちょっとした不注意や違反です。軽い気持ちが命取りになっています。いくつかの事例を挙げてみます。
1つは高齢者が関わる事故です。加齢による動体視力や運動能力の低下、視野の狭窄は誰にでも起こります。高齢者に対しては周りが注意するとともに、高齢者自身も「自分はまだ大丈夫」という過信を捨てなければなりません。
無理な追越しによる事故もあります。トンネル内や見通しの悪いカーブで無理に追越しをしようとする気持ちが、悲惨な結果を生んでいます。たった1台の車両を追越すために、ほんの少し早く着くために命をかける必要があるでしょうか。
いま一度、運転中の自分が、軽い気持ちで判断や行動をしていないか見つめ直してください。

京都府八幡警察署 交通課 交通指導係 警部補

 

事故を起こさないために

2012年7月31日 八幡営業所

今年6月までの八幡署管内の交通事故は175件で前年の200件よりは減少していますが、二輪事故が多いのが特徴です。交通量の多い昼10~12時、細街路での発生が多くなっています。
ランダムに並んだ0~48の数字を順番に探す「注意力配分テスト」というものがあります。途中まで順調に進んでも、ふと次の数字が見つからなくなることがありますが、これは人の集中力には波があったり、視界に入っていても見えていなかったりすることを示しています。これらは運転にも当てはまることで、自分の目を疑うこと、「認識しよう」と意識することが重要です。
他にも交通事故の防止には、「家庭円満」「防衛運転」「時間のゆとり」が有効です。小さなことからコツコツと取り組んでいきましょう。

京都府八幡警察署 交通課 交通指導係 巡査部長

 

事故を起こしてしまった時の対応

2012年8月1日 洛西営業所

私が交通事故係だった頃に扱ったある事故を紹介します。
タクシーが交差点を左折する際、横断歩道を渡ろうとする自転車にギリギリまで気付かず、急ブレーキをかけて横断歩道内で停車したところ、自転車に乗った女性は驚いて転倒しました。女性に目立った外傷は無かったのですが、なんとタクシーはそのまま走り去ってしまい、不安に駆られた女性は無接触の人身事故として警察に届け出ました。後日、そのドライバーは事故報告義務違反と自動車運転過失傷害で書類送検されましたが、事故時の対応次第では、ひょっとしたらこんな大事にならずに済んだかもしれません。
どんな事故でも、起こした場合はまず被害者に誠意ある対応をとって、速やかに警察に届け出るようお願いします。

京都府西京警察署 交通課 交通総務係長

 

道路横断中の高齢者に注意

2012年8月2日 上賀茂営業所

今年の京都府内の交通事故死亡者数は56名で、高齢者は実にその約半数を占めます。中でも特に多いのが、道路横断中に自動車やバイクと衝突するケースで、北署管内でも今年発生した4件の死亡事故のうち、2件が同様のケースです。こういった事故の多くは、歩行者の「渡り終わり際」に起こっています。なぜでしょうか。
1つは、夜間にヘッドライトによって歩行者が見えにくくなるためです。また、歩行者は渡る前には安全を確認しますが、横断中はあまり注意を払わない傾向にあります。そして何より、ほとんどの高齢者は自分の歩くスピードが感覚よりも遅いことに気付かず、自動車との安全な距離を見誤ってしまっています。
歩行中の高齢者に早めに気付くことが、事故を防ぐ上で重要です。

京都府北警察署 交通課 交通総務係長

 

後部座席シートベルトの大切さ

2012年8月6日 山科営業所

後部座席のシートベルト着用の効果について、3つの興味深い数字があります。
1つめは「2分の1」。シートベルト着用により、事故の際に後部座席の人が車外に放出される確率は半分になります。2つめの「4分の1」は同じく後部座席の致死率です。
では、注目すべき3つめの「50分の1」とは何の数字でしょうか。実はこれは、前部座席の人の負傷率です。事故や急ブレーキ時に、後部座席の人が飛ばされて、前部座席の人とぶつかり怪我をするケースは意外なほど多いのです。
シートベルト着用を嫌がる方は多いかもしれませんが、皆様には事故被害減少のため、着用の声掛け徹底をお願いします。また、ベルトが座席に埋まっていないか、日々の車両点検で確認することも大切です。

京都府山科警察署 交通課長

 

交通事故をなくす心構え

2012年8月8日 上賀茂営業所

交通事故防止には「4つの間」が必要です。
1つめは「時間」。焦らず運転するために、時間に余裕を持ちましょう。2つめは「空間」。常に車間距離の保持を意識してください。3つめは「人間」。運転者個人の人間性だけでなく、同乗者、タクシーの場合はお客様との関係も安全に関わってきます。4つめは「世間」。公共の道路を走る上では社会への責任があります。会社の看板を背負う皆さんは一層の責任を感じ、気を引き締めて運転してください。
日頃五感を活用して運転されていると思いますが、これら「4つの間」を守るには第六感、心の状態が重要です。気持ちにゆとりを持って運転し、一点集中せず視野を広げましょう。身体とともに心が健やかな状態で運転をすること、それが何より大切です。

京都府北警察署 交通課 交通総務係長

 

事故防止のために注意すべきこと

2012年8月9日 伏見営業所

事故防止のためにまず必要なことは、「自分の運転技術を高める」ことです。運転免許を取った後は運転技術を鍛えないという人が大半だと思いますが、練習する場所はあります。練習時間がない場合は、最低限基本の乗車姿勢を守るように意識してください。
次に、「事故の発生実態を知る」こと。例えば、交通事故の約3割は対歩行者事故で、特に歩行者の生活圏での発生が多くなっています。例え人通りが少ない場所でも油断せず、歩行者への警戒心を高めておきましょう。どういう時にどんな事故が起きやすいか、頭に入れて運転するようにしてください。
交通事故は悪質なドライバーだけが起こすものではありません。誰にでも起こりうることですので、日頃から注意を怠らないようにしましょう。

京都府伏見警察署 交通課 交通総務係 警部補

 

事故防止のための知識

2012年8月13日 西五条営業所

運転は「認知」「判断」「操作」の繰り返しと言われていますが、事故原因の実に約8割が「認知」に問題があって発生しています。つまり事故を起こさないためには「見る」ことが重要ではあるのですが、人間の能力には限界があり、同時に5つ以上の情報を見分けることができません。誰にでも危険な情報を見落とす可能性があるのです。特に街中での運転は、郊外と比べて目に飛び込んでくる情報量が多いので、情報を見落とさないためには、スピードを抑えて防衛運転をするしかありません。
また「認知」ができても、道路状況を把握できずスリップして大事故につながることもあります。事故防止のためには、まずルールを守り、さらに周囲の安全や運行状況をしっかり把握することが大切なのです。

京都府右京警察署 交通課 交通総務係 巡査部長

 

交通安全教育「警察官の安全運転講話」シリーズ

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