MKタクシーの交通安全教育「警察官の安全運転講話」2018年度編

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MKタクシーの交通安全教育「警察官の安全運転講話」2018年度編

MKタクシーでは、毎月全営業所で各2回前後「全員業務集会」を開催しています。
全ドライバーが、いずれかの会に出席しなければなりません。
全員業務集会では、様々な来賓を招いての講話を賜っています。
今回は、2018年度の全員業務集会で行われた警察署の交通課警察官による安全運転講話を紹介します。

模範になる「安全運転」を

2018年7月23日 宇治城陽営業所

これまで事故の事例から学ぶことが多かったと思います。しかし、さらに事故を減らすためには、アプローチを変えて、車線変更しておいたから事故にならなかった、車間距離をあけていたから事故にならなかった、と安全運転はどういうものかを学ぶ必要があると考えています。そして、特にタクシードライバーは2種免許を持ったプロですから、模範運転をしていただきたいのです。
人は心理的に周りの人に影響されます。例えば、四条通など大きな通りを歩いていて幅の小さな道を横断する際、信号が赤になって前の人が停まると後ろの人も停まり、前の人が信号を無視して横断すると後ろの人も横断する傾向があります。車の運転も同じで、プロである皆さんには、意識して交通ルールを守り安全運転をお願いします。

 

左右ともにしっかり目視を

2018年7月25日 宇治城陽営業所

7月25日にお越しいただいた伊藤様には、実際にあった事故を例にした注意喚起のほか、目の能力チェックなどを用いてご講話いただきました。
ご講話の前半は、実際の事故を例に、「運転中は一方通行でも左右ともに目視確認する必要があります」と指摘されました。
後半は、視点移動能力のチェックをしました。ランダムに配置された字を読む、というものでしたが、時間を計ってみると、縦読みより横読みの方が時間がかかっていました。「これは人間が横の視点移動が苦手なためです。しかし、前半の事故の話のとおり、運転中の確認は左右、横の視点移動になります。また、目の能力は体調や時間でも変化しますので、運転前は睡眠や入浴で疲れをとり、体調を整えたうえでしっかり目視していくことが大切です」。

京都府宇治警察署 交通課 交通総務係 警部補

 

「安全」を左右する「心の教育」

2018年7月26日・30日 洛西営業所

京都府下の今年の死亡事故件数は、昨年と比べて全国一の減少率となっています。しかし皆さん、体感として「安全」を感じられますか? 事故は減っているのに「安全」と実感していないのではないでしょうか。
安全のために必要なことは何でしょうか? 信号などの施設整備も一つです。警察による取り締まりも一つです。しかし何より大切なのは運転する人の「心の教育」です。「安全」を左右する要素として、体調、気持ち、天候などが挙げられますが、この中でも「気持ち」が特に大事です。最近話題のあおり運転も飲酒運転もまだまだ減ってはいません。人が作ったおもちゃ(車)を人が(悪質に)操作して人の命を奪う。とても許せません。
MKさんも安全運転のリーダーとして、安全教育を続けてください。

京都府西京警察署 交通課 交通総務係長

 

お客様の人生を運ぶお仕事

2018年7月31日 伏見営業所

交通事故の死者とは、事故発生後24時間以内に亡くなられた場合のことを言い、24時間を超えると死亡事故件数に数えられません。伏見警察署管内の6月末現在の交通事故の死者はゼロではありますが、後日亡くなられたケースが発生しており、手放しでは喜べないのが事情です。死亡事故には、バイクが先に転倒し車と衝突をする案件もあり、車を運転する際に自分自身が注意をしていても事故を起こしてしまうこともあると肝に銘じ、更なる防衛運転に努めていただきたいと思います。
タクシーの実車中に事故を起こすとお客様の人生にも大きく関わってしまいます。お客様を目的地に運ぶだけではなく、お客様の人生を運んでいるという認識を持って営業をしていれば、事故の予防に繋がるのではないでしょうか。

京都府伏見警察署 交通課 交通総務係 警部補

 

安全意識を持ち漫然運転を防ぐ

2018年8月1日 西五条営業所

道路に応じた安全速度を意識してください。単に速度制限を守るということではありません。様々な状況に応じて自然に安全速度で走れる技術を身につけてください。結果的にたいていの場合は安全速度が制限速度になっています。
交差点の事故の多くは右折時に発生しています。大津で幼児が亡くなった痛ましい事故を機に、右京署でも管内47の幼稚園保育園を対象に、いかなる場合も安全を最優先して通行するよう注意喚起をしています。
タクシーの場合は、お客様の都合で「急いで」という場合もあるでしょうが、それでも安全に走るのがプロの技です。
一日中細心の注意を払い続けるというのは現実的ではありません。しかし要所要所では安全意識を忘れず、漫然運転を防ぎましょう。

京都府右京警察署 交通課長

 

北区での交通安全について

2018年8月2日 上賀茂営業所

北区というのは京都市の北部で、都会の部分もあり田舎の部分もある地域です。動物も多く、4月にもシカとバイクの衝突事故などもありました。深夜にタクシーを運転している皆さんもシカはよく見かけることでしょう。シカは夜間だと急に飛び出してきたりするので十分に注意してください。
7月にはタクシーと電車の事故がありました。こちらの原因としては踏切が下がっていなかったうえに踏切の警報機も鳴っていなかったので線路にタクシーが進入してしまい、電車とぶつかることになりました。このような特異な事故があるかと思いますので、気を付けてくださいね。
北区内では飲酒運転も増えてきていますので、プロドライバーである皆さんもプライベートのお酒はほどほどに。

京都府北警察署 交通課長

 

基本に戻り安全運転を

2018年8月7日 上賀茂営業所

免許を取得した時に安全確認の重要性を教えられますが、慣れるとどうしても緩みがちになります。交差点で事故を起こした人は、車や人が出でくる危険性を認識していなかったわけではないけれど漫然運転をしてしまったということが多いです。まさか○○とは思わなかったということです。もしかして○○かもしれないと思って運転することが大切です。
交差点の一時停止線の直前で止まらなければなりません。施設に入るために道路外に出る時は、歩道の直前で一時停止しなければなりません。北区でタクシーが電車と衝突した事故は踏切の遮断機も下りず、警報音も鳴らなかったのですが、基本に戻って、一時停止し左右確認をすれば避けられたと思います。やるべきことはやらないといけないということです。

京都府北警察署 交通課 交通総務係長

ドライバーの交通安全への自覚で事故を防ぐ

2018年8月8日・20日 山科営業所

日常的に発生する交通事故にはいくつか特徴があります。例えば「右折時に対向のバイクとの側面衝突」や「左折時の巻き込み」。右左折や進路変更時にはバイク等の有無や動きを確認しましょう。
その他「右側通行の自転車との衝突」。交差点進入時や駐車場から路上に出る際、車の流れの方向である右側を重点的に注意しがちです。発進時は焦らず、左側からも自転車が来ていないかしっかりと確認してください。
ここ数年、京都府内の交通事故の発生、及び交通事故の死者数は減少傾向です。道路改良、交通安全施設の整備や車の性能向上などの理由が挙げられますが、一番の要因はドライバー対象の講演等、交通安全教育を通じ、道路を通行される皆さんがそれぞれ安全運転に対する自覚を持つようになったからだと思います。

京都府山科警察署 交通課長

 

小さなルールを守り事故防止へ

2018年8月9日 伏見営業所

全国的に事故で多いのは追突事故ですが、伏見警察署管内では出合い頭の事故が非常に多いことが特徴的です。通勤時間帯をピークに、幹線道路で起きる渋滞を避け抜け道として生活道路を走行する車両が、細街路の交差点で出合い頭の事故を起こしているからです。
今年の5月30日に「ゾーン30」の日が設けられました。ゾーン30エリアは京都府下で85ヵ所存在します。時速30㎞を超えると致死率が大幅に上がります。生活道路で時速30㎞規制ができた経緯を考え、速度を出すということは高いリスクを負うのだということを忘れないでください。
長年ハンドルを握っているだけでは運転のマナーは向上しません。小さなルールを率先して守り、普段の運転マナーを向上させることが事故防止に繋がっていきます。

京都府伏見警察署 交通課 交通総務係 警部補

 

交通安全教育「警察官の安全運転講話」シリーズ

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