智積院のあじさい園|早朝から夕方まで拝観無料で楽しめるおすすめスポット

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智積院のあじさい園|早朝から夕方まで拝観無料で楽しめるおすすめスポット

京都にはたくさんのあじさいスポットがありますが、智積院のあじさい園はなかでもおすすめです。
カラフルな美しいあじさいを楽しむことができます。しかも、拝観料不要なエリアにあるので、早朝から夕暮れどきまで無料で楽しむことができます。
智積院のあじさい園について紹介します。毎年6月15日に行われる「青葉まつり」もおすすめです。

智積院のあじさい

智積院 あじさい苑 咲きはじめ 2021年5月31日 撮影:MKタクシー

智積院・あじさい園 咲きはじめ 2021年5月31日 撮影:MKタクシー

人気急上昇中のあじさい「元」穴場スポット

2012年ごろに整備されたあじさい園

東山七条にある智積院のあじさい園をご存じでしょうか?約3,000の末寺を擁する真言宗智山派総本山の大きな寺院です。
名勝庭園や国宝絵画などで観光スポットとしては一定の知名度がありましたが、あじさいスポットとしては、これまであまり知られてきませんでした。
しかし、まだ整備されて10年ほどのあじさいスポットとしては新顔ですが、京都市内中心部でも屈指の素晴らしいあじさい園が広がっています。

智積院のあじさい園 2022年6月21日 撮影:MKタクシ

智積院のあじさい園 2022年6月21日 撮影:MKタクシ

整備された当初は人の姿を見かけることも稀でしたが、年々あじさいを見に来る人が増えていることを実感しています。
10年ほど前はあじさいの穴場酢tポットの代表格でしたが、しだいに人気が高まり、今や穴場スポットは卒業してしまったというべきかもしれません。

智積院 あじさい苑 見頃 2019年6月19日 撮影:MKタクシー

智積院・あじさい園 見頃 2019年6月19日 撮影:MKタクシー

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金堂の裏側にひそかに広がるあじさい園

知らなければたどりつかないあじさい園

智積院自体は、京都でもそれほど知名度が高い観光スポットではありませんが、それでも名勝庭園や長谷川等伯父子による桜楓図(国宝)は有名です。
にもかかわらず、あじさい園の知名度が低い原因は、場所のわかりにくさにあります。
名勝庭園や宝物館は境内に入ってすぐ左の拝観受付内ですが、あじさい園があるのは本堂にあたる金堂の裏側です。
一見すると関係者以外立ち入り禁止の雰囲気すらあるところです。

知らなければ、まず行かないようなところに見事なあじさい園が隠れているのです。
なお、本記事では「あじさい園」と呼んでいますが、正式な呼称はないようです。境内にある境内図でも「紫陽花」とのみ記されています。
今は設置されている境内図にあじさいの記載があるので、境内図さえ見たらあじさい園にたどりつくことが可能です。
境内図に記載がないころは「あじさいはどこですか?」と聞かれたこともあります。

智積院のあじさい 見頃 2023年6月8日 撮影:MKタクシー

智積院のあじさい 見頃 2023年6月8日 撮影:MKタクシー

 

桃山時代の建築様式を再現した金堂

金堂には、仏教の五色幕がかかっています。鮮やかな五色幕に負けないくらい鮮やかなあじさいが映えます。

智積院の本堂にあたる金堂は、宗祖弘法大師生誕1200年記念事業として1975年に14億円を投じて再建された鉄筋コンクリート造の建物です。
桂昌院の寄付によって元禄14年(1701年)に建てられた金堂は1882年に焼失し、100年近く金堂はありませんでした。
金堂は再建建物とはいえ、コンクリート造の寺院建築としては最大規模の建築です。桃山時代の流麗壮大な建築様式が取り入れられており、一見の価値があります。大成建設の天野正樹を中心に設計されました。

智積院のあじさい園と僧侶 2024年6月16日 撮影:MKタクシ

智積院のあじさい園と僧侶 2024年6月16日 撮影:MKタクシ

智積院の境内には真言宗智山派の宗務庁もあるため、お坊さんの姿もよく見かけます。
真言宗智山派の総本山である智積院内には、智山派の僧侶養成機関である「智山専修学院」があります。
高校や大学を卒業した若者が1年間住み込みで厳しい修行を積む施設です。2025年も4月に18名の学院生が入学し、スマホもネットも禁止という厳しい環境で1年かけて学んでいます。
智積院では若々しい学院生の姿をよく見かけます。心の中で「がんばれ」と声をかけてあげましょう。

智積院のあじさい園と僧侶 2024年6月16日 撮影:MKタクシ

智積院のあじさい園と僧侶 2024年6月16日 撮影:MKタクシー

 

早朝から夕方まで見られる拝観料不要のあじさい園

早朝からあじさいを楽しもう

あじさい園は2012年に整備されたもので、まだ10年あまりしかたっていません。以前は空き地でした。
2021年も新たな背丈の低いあじさいが植えられたり、今も進化を続けているところです。

智積院のハートのあじさい 2021年6月21日 撮影:MKタクシー

智積院・あじさい園のハート型のあじさい 2021年6月21日 撮影:MKタクシー

智積院のあじさい園のうれしいところは、境内自由エリアにあるためいつでも自由に入ることができる点です。
もちろん、夜間など暗い時間帯に入るのはマナー違反ですが、明るい時間帯であれば静かにあじさいを楽しむ分には問題ありません。
日の長い6月であれば、たとえば朝5時くらいから楽しむことだって可能です。
朝露に濡れたあじさいが朝日に照らし出される景色など、早朝でしか見られない景色を堪能しましょう。

智積院のあじさい 見頃 2023年6月8日 撮影:MKタクシー

智積院のあじさい 見頃 2023年6月8日 撮影:MKタクシー

 

京都観光の最初か最後にぴったり

夕方も同様で19時くらいならじゅうぶんあじさいを楽しむことができます。
早朝や夕暮れ時でも楽しめるスポットというのは、極めて貴重です。
一年でもっとも日の長い時期を効率的に旅することができます。

立地も京都駅にも近く、京都観光の最初か最後に訪れるのに最適なスポットです。
京都駅までの路線バスも数分に1本レベルで頻発しており、歩いても25分ほどです。

 

同時期に見られる桔梗

清楚な花が美しい桔梗

智積院ではあじさいと同時期に桔梗も見頃を迎えます。
桔梗が植えられているのは金堂へと続く参道の両側です。金堂をはさんであじさいとは逆側です。
青紫の桔梗を中心に、一部白い桔梗も植えられています。

智積院の桔梗 五分咲き 2020年6月22日 撮影:MKタクシー

智積院の桔梗 五分咲き 2020年6月22日 撮影:MKタクシー

智積院の寺紋は桔梗です。加藤清正公が祥雲寺(智積院の前身)の造営奉行を務めたため、家紋である桔梗紋を寺紋としてもらったことに由来します。
桔梗も見頃は6月半ばから7月半ばまでなので、あじさいよりやや遅く咲き始めてやや遅くまで咲いています。

智積院の桔梗と寺紋の桔梗紋 2024年6月19日 撮影:MKタクシー

智積院の桔梗と寺紋の桔梗紋 2024年6月19日 撮影:MKタクシー

 

智積院とは

智積院について

末寺3,000を誇る真言宗智山派の総本山です。
豊臣秀吉が3歳で亡くなった長男の鶴松を弔うために贅を尽くして建立した祥雲寺のあとを引き継いだため、長谷川一門による桜・楓図(国宝)などを所蔵しています。
京都十三仏霊場の第1番でもあります。

智積院のあじさい苑 見頃 2022年6月24日 撮影:MKタクシー

智積院のあじさい園 見頃 2022年6月24日 撮影:MKタクシー

なお、智積院のあじさい園東隣の丘陵地にある智積院墓地と市営地蔵山墓地の地下には、戦時中に作られた防空地下施設がありました。
1945年1月から京都府庁を移転するため200人が収容可能な地下施設の掘削工事が始まり、7月にはほぼ完成していました。
2006年のボーリング調査では落盤が進んでいることが確認されていますが、現在の実態はよくわかっていません。

智積院のあじさい苑 見頃 2022年6月24日 撮影:MKタクシー

智積院のあじさい園 見頃 2022年6月24日 撮影:MKタクシー

拝観情報

拝観時間■名勝庭園および宝物館
9:00~16:00
あじさい園は日中随時
拝観料■名勝庭園
一般     :300円
中学生・高校生:200円
小学生    :100円■宝物館
一般     :500円
中学生・高校生:300円
小学生    :200円あじさい園は境内自由エリア
TEL075-541-5363
住所京都市東山区東大路通七条下ル東瓦町964番地
アクセス市バス「東山七条」より徒歩すぐ
京阪「七条」より徒歩10分

公式ホームページ:真言宗智山派 総本山智積院

智積院 あじさいを見に来たときにいたカワセミ 2021年6月17日 撮影:MKタクシー

智積院 あじさいを見に来たときにいたカワセミ 2021年6月17日 撮影:MKタクシー

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毎年6月15日に開催される「青葉まつり」

修験者らのお練り行列

あじさいが見頃を迎えている毎年6月15日には、「青葉まつり」が開催されます。
6月15日生まれの弘法大師空海と、6月17日生まれの興教大師覚鑁(かくばん)にちなんだ法要です。

青葉まつりの「お練り行列」 2024年6月15日 撮影:MKタクシー

青葉まつりの「お練り行列」 2024年6月15日 撮影:MKタクシー

9:45に本堂玄関から金堂へ向けて、お練り行列が行われます。
ほら貝を吹きながら練り歩く修験者たちを先頭に、いけばな嵯峨御流の方々、僧侶の一行が続き、最後に輿に乗った智積院の化主である布施浄慧管長が続きます。
10:00から金堂内で慶祝法要が行われます。

青葉まつりの「お練り行列」 2024年6月15日 撮影:MKタクシー

青葉まつりの「お練り行列」 2024年6月15日 撮影:MKタクシー

 

迫力の柴燈護摩と参列者も体験できる火渡り

法要が終わると、金堂から修験者と僧侶の一行が柴燈護摩道場へと移動し、11:00から柴燈護摩が行われます。
修験者たちが一斉にほら貝を吹きならし、法斧の儀、法弓の儀、法剣の儀が順に行われます。40分ほどかけて儀式が終わると、いよいよ護摩に点火されます。
護摩からはすぐに大きな煙がたちのぼり、やがて炎が燃え上がります。近くで見学するとなかなかの迫力です。

青葉まつりの「柴燈護摩」 2024年6月15日 撮影:MKタクシー

青葉まつりの「柴燈護摩」 2024年6月15日 撮影:MKタクシー

ある程度火が落ち着くと、参列者のかばんなどの加持が行われます。山伏さんにかばんを渡すと、護摩の煙をくぐらせて返してもらいます。私もリュックサックの加持をお願いしました。
柴燈護摩はこれまで10箇所くらいでは見たことがありますが、かばんの加持をしてくれるのは初めて見ました。

参列者もできる火渡り修行 2024年6月15日 撮影:MKタクシー

参列者もできる火渡り修行 2024年6月15日 撮影:MKタクシー

護摩が終わると、12:00ごろからは引き続き火渡りが行われます。
最初は修験者たちが護摩の燃えカスの上をはだしで渡ります。
この火渡り修行は参列者も参加可能です。志納金1,000円で火伏お守りをいただくと、火渡りを体験できます。

お堂めぐり 2024年6月15日 撮影:MKタクシー

お堂めぐり 2024年6月15日 撮影:MKタクシー

これらの儀式と並行して、同時に智積院の5つのお堂を巡る「お堂巡り」も行われます。
大日如来を祀った金堂、不動明王を祀った明王殿、阿弥陀如来を祀った講堂、弘法大師を祀った大師堂、興教大師を祀った密厳堂を回って印をいただきます。

青葉まつり当日はあわせて名勝庭園・国宝障壁画・講堂襖絵等の無料拝観や法話、雅楽奉納、有料のお茶席(500円)などが行われます。
2025年は6月15日(日)の開催です。

青葉まつりの「柴燈護摩」 2024年6月15日 撮影:MKタクシー

青葉まつりの「柴燈護摩」 2024年6月15日 撮影:MKタクシー

 

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おわりに

梅雨どきの観光はタクシーがおすすめ

春の観光ラッシュが一段落し、街全体に落ち着きが戻る京都の梅雨シーズン。
晴れ間に映えるあじさいも見事ですが、しっとりと雨に濡れた姿もまた格別の風情があります。

とはいえ、この時期に京都市内を歩き回るのはなかなか大変。
足元はすぐに濡れてしまいますし、公共交通機関は遅延や混雑で思い通りに動けないことも多々あります。
智積院は最寄り駅から上り坂を歩いて10分かかります。
そんなときに頼りになるのがタクシーです。
車なら傘いらずで、目的地へ快適に直行。移動のストレスを最小限に抑えることができます。

観光タクシーを利用すれば、運転手による観光案内付きで、効率よく人気のあじさいスポットを巡ることができます。
今回ご紹介した智積院以外にも、地元のプロならではの穴場を教えてくれるかもしれません。

MKの観光貸切タクシーなら、雨の日でも快適に京都を満喫できます。
観光に精通したドライバーとともに、ひと味違った初夏の京都を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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