女性観光ドライバーに直撃!松本光子社員「女性らしいやさしい運転で無事故」
連載「観光ドライバーに直撃!『おもてなし』への道」。
今回は、女性で伏見営業所の乗務課長を務める松本光子(まつもと みつこ)社員を紹介
記事は、MK新聞2015年6月1日号の再録です。
原則として、掲載時点の情報です。
松本光子社員インタビュー
松本光子社員プロフィール
まつもと みつこ
- 京都府出身
- 2004年2月 MKタクシー入社
- ひとこと:
シフト制でよく平日が休みになります。銀行や買い物に行きやすく、主婦をするには都合がよいです。
経験から伝える
私は部下や後輩に口うるさく言う方ではありませんが、事故を2度起こした人と車が汚い人には声をかけています。
事故を重ねる人はめったにいませんが、自分の経験を基に、事故の内容に合わせて注意をします。
私も新人の頃、当時の課長から「一度起こした事故と同じ事故は起こすな。同じミスを繰り返すな」と注意され、それだけは守ってきました。
事故をして得することはありませんので、先を急ぐ気持ち、確認を面倒くさがる気持ちが損に思えます。
昔は新人専用の営業所や車両はありませんでした。
新人は先輩が大切に乗っている車を休みの日に「貸してもらう」という状況でしたので、「借りたときよりきれいに返しなさい」と言われてきました。
そのため、今でも車の汚れに敏感になっています。
女性らしい運転
新人当時は女性ドライバーということだけで驚かれることもありました。
今ようやく「女性らしい、やさしい運転だった」と評価していただけるようになりました。
あるとき、病院を退院され、ご自宅まで約30分ご乗車いただいたお客様に「いつも車酔いをする主人が、今日は酔いませんでした」と喜ばれました。
水が流れるような自然な、G(加速度)がかからないように心がけています。
急発進・急停止は絶対にしませんが、そのために、死角に潜む危険を予測します。
渋滞時は車列の向こう側から人が出てくると考えますし、乗務車両がハイブリッド車なので静かすぎて近づいても気づかれないと考えています。
イヤホンをつけて乗っている自転車には特に注意をして距離をとります。
接客については、お客様が心地よく過ごしていただける空間を考えます。
例えば一人暮らし年配の方は会話を楽しまれる方が多いのでうまく聞き役に回ります。
目の不自由な方であればお声がけを多くします。
曲がるとき、ブレーキをかけるときもそうですし、お釣りを渡すときは、種類別に1枚ずつ、100円、200円と数えます。
お客様との出会いは最初で最後だと思いますので、大切にしたいのです。
松本社員に訊くおすすめ観光スポット
賀茂川沿いの加茂街道を走行するのが、四季を感じられるので好きです。
春は桜、今なら新緑がきれいです。心が落ち着くので、できるだけ加茂街道を通るようにしています。
観光ドライバーについて
観光ドライバーは、観光ガイド兼運転業務をする観光タクシーのドライバーです。
高い運転技術はもちろん、豊富な観光知識やホスピタリティが必要とされる職種です。
MKタクシーでは、社内で観光勉強会の座学や現地勉強会などが行われており、体系的に観光知識を学ぶことができます。
英語をはじめとする外国語勉強会も開かれており、社内の選抜を通過すると海外留学にも派遣されます。
高い接客技術と語学を身に着けることで、国賓クラスのVIPや国内外の著名人などの送迎を担当するファーストハイヤードライバーを目指すことも可能です。