梅と眺望の絶景!三室戸寺「しだれ梅園」は3月が見頃の京都の新名所
目次
2022年にオープンしたばかりの三室戸寺のしだれ梅園は、まだあまり知られていませんが超おすすめの梅スポットです。
250本のしだれ梅が咲き乱れる光景は城南宮に勝るとも劣りません。さらに京都南部の素晴らしい眺望が広がり、まさに絶景です。
これから人気が爆発するのは間違いありません。まだ混雑しないであろう2023年におすすめの梅スポットです。
しだれ梅もまだ若木ばかりなので、成長につれてどんどん華やかさを増していくことでしょう。
これからの三室戸寺のしだれ梅園が楽しみでなりません。
2023年は3月中旬にが満開となるでしょう。
三室戸寺のしだれ梅園
2022年に開園したばかりの「しだれ梅園」
三室戸寺のしだれ梅園は2022年に開園したばかりですが、一躍京都の人気梅スポットの仲間入りを果たしました。
250本のしだれ梅が咲き乱れるしだれ梅園は、京都でも屈指の規模です。
三室戸寺のしだれ梅園は、実は既に2021年の梅シーズンには完成していました。
しかし、新型コロナウイルスの影響により、2021年の一般公開は断念されていました。
1年を経て、ようやく三室戸寺のしだれ梅園が2022年から一般公開されした。
総面積7,000㎡の広大なしだれ梅園の敷地に、赤、白、ピンクの様々な品種のしだれ梅が250本植えられています。
明るい広々とした敷地でゆっくりと梅を楽しむことができます。
まだ三室戸寺を訪問したことがない方も、150本しだれ梅で有名なあの城南宮を上回る250本ですから、どれほどのものか、想像しただけでも頬が緩むでしょう。
そこにさらに三室戸寺ならではの眺望が加わるのですから、どれだけの絶景であるか。
三室戸寺のしだれ梅園は、開園した2022年に続いて、2023年も梅シーズンに最も注目すべき梅スポットでしょう。
見頃を迎えるのは、城南宮と同じく3月中旬ごろと見込まれます。
素晴らしい眺望が魅力のしだれ梅園
しだれ梅園が作られたのは、三室戸寺の拝観受付横にある駐車場の直上です。
以前から駐車場の上の整備が始まっており、タクシードライバーの間でも、いったい何ができるのだろうかと話題になっていました。
しだれ梅園へは、駐車場から直接上るのではなく、朱塗りの山門をくぐって左側の坂道を上ります。あじさい園やつつじ園の反対側です。
十三重石塔などを過ぎると、木立の向こう側に明るいしだれ梅が見えてきます。
しだれ園が広がるのは、標高でいうと70mくらいで平地部です。しだれ梅園内でも標高差があり、下は50mから上は80mくらいです。
主要部の70m付近と宇治の中心部との比高は50m程度ではありますが、西に突き出た尾根上に位置するため非常に眺望に優れます。
西から南にかけてが開けており、宇治から京都南部方面の眺望にも非常に恵まれています。
三室戸寺と言えば、あじさいやツツジ、蓮で有名ですが、しだれ梅園は全く雰囲気が異なります。
尾根に挟まれた谷間に位置するあじさい園や、尾根の斜面に位置するツツジ園、谷に挟まれた高台に位置する蓮とは異なり、しだれ梅園はとても明るいです。
咲き乱れるしだれ梅の間からは、京都南部が一望です。
きらめくような美しい景色が見られます。
京都にも北野天満宮や城南宮など有名な梅スポットがありますが、三室戸寺のしだれ梅園は唯一無二と言ってよいでしょう。
花の茶屋annexで一服がおすすめ
しだれ梅園の真ん中には、花の茶屋annex(アネックス)という仮設のお茶屋さんもあります。
花の茶屋annexは、あじさい園の「花の茶屋」と同じく岩井製菓の運営です。
みむろ梅うどん、茶そば、あでんなどあったかいお食事や、梅あんみつ、黒蜜きな粉白玉などの甘味、抹茶や甘酒などの飲み物などが販売されています。
しだれ梅園には緋毛氈が敷かれた床几が各所に設置されています。
花の茶屋annexで購入した食べ物や飲み物を、床几にすわってしだれ梅を楽しみながらいただくことができます。
美しい景色とかぐわしい香りとおいしい食事…。幸せな瞬間です。
3月が見ごろの赤、白、ピンクのしだれ梅
三室戸寺のしだれ梅園は、赤、白、ピンクのしだれ梅がバランスよく植栽されています。
品種名の記載はありませんが、呉服枝垂(くれはしだれ)や藤牡丹枝垂などの品種です。
いずれも遅咲きが特徴で、見ごろは城南宮と同じく3月になります。
季節によって変動はありますが、3月中旬ごろにしだれ梅のピークを迎えます。
梅は美しさだけでなく、華やかな香りも魅力です。
かぐわしい梅の香りがそよ風に乗ってやってきます。
香りに誘われた鳥たちも集まり、あちらこちらからさえずり声が聞こえてきます。
2022年に開園したばかりの三室戸寺のしだれ園は、梅たちもまだまだ若木です。
これからどんどん成長する途上の梅たちです。
2022年の時点では、城南宮と比べると本数では上回るもののボリュームではやや劣った印象でしたが、数年たって木が成長してくるとどうなるか楽しみです。
城南宮に匹敵する京都随一の梅スポットの仲間入りをすることは間違いないでしょう。
2022年時点では、三室戸寺のしだれ梅園は開園したばかりでまだ知名度が低く、新型コロナの影響があった2022年はまだそれほど込み合ってはいませんでした。
広々とした園内で悠々と美しいしだれ梅を堪能することができました。
新型コロナによる行動制限もなく、2年目を迎えて知名度も上がってくる2023年のしだれ梅園は、2022年よりも多くの観梅客を迎えるでしょう。
三室戸寺のしだれ梅園は7,000㎡もあり、少々人が増えてもまだまだ収容能力はありそうです。
北野天満宮や城南宮など京都の有名梅スポットと比べると、ゆったりと梅を楽しむことができるでしょう。
2023年はどれほどの賑わいを見せるのでしょうか。
しだれ梅園へは階段を上っていく必要があるため、車いすは入ることができません。
尾根上に作られており、しだれ梅園内にもアップダウンもあります。
花の茶屋annex付近など中心部を巡るだけであれば、整備されており危険はありませんが、園内に張り巡らされている遊歩道をぐるりと回るのであれば傾斜のきつい階段もあります。
三室戸寺のしだれ梅園を巡る際は、少しだけ気を付けてください。
三室戸寺のしだれ梅園は駐車場のすぐ上にあるため、外からも開花状況がわかります。
駐車場の横は、毎年2月の最終日曜日に開催される宇治川ハーフマラソンのコースになっています。
往路は9km地点、復路は13km地点で横を通ります。いずれも直後に急な登りが控えている勝負所です。
しだれ梅の開花が例年通りであれば、開催日時点ではすでに咲き始めているもののまだ見頃には程遠い状態です。
しだれ梅園情報
開園期間 | 2023年2月18日(土)~3月31日(金) |
入園時間 | 8:30~15:30 |
拝観料 | 大人:1,000円 小人:500円 |
TEL | 0774-21-2067 |
住所 | 宇治市莵道滋賀谷21 |
アクセス | 京阪「三室戸駅」から徒歩15分 JR「宇治駅」から徒歩30分 |
2023年から800円→1,000円に値上がりしました。
公式ホームページ:京都・宇治 西国第十番札所 三室戸寺
三室戸寺について
三室戸寺とは
三室戸寺は、宇治市莵道(とどう)にある古刹です。
宝亀元年(770年)の創建と伝わり、観音信仰の聖地として信仰を集めてきました。
11世紀には西国三十三箇所霊場の札所となり、多くの巡礼者が訪れてきました。
今も三室戸寺の境内では、白衣に金剛杖をついた霊場巡りの巡礼者の姿をよくみかけます。
当初は「御室戸寺」と称しましたが、光仁天皇、花山法皇、白河法皇の3人の帝と縁が深いことから、「三室戸寺」と改称しました。
今は聖護院を本山とする本山修験宗(ほんざんしゅげんしゅう)の別格本山です。
四季の花が美しい「花の寺」
三室戸寺は、西国三十三所巡りの霊場としてよりも、「花の寺」としての方がよく知られています。
古くから三室戸寺は宇治十二景の「三室戸の紅楓」に挙げられるなど、紅葉の名所としては有名でしたが、花の寺としてよく知られるようになったのは、それほど古いはなしではありません。
「昭和の小堀遠州」ともいわれる中根金作が1988年に日本庭園の「与楽園」を作庭しました。
周囲にはつつじ・しゃくなげ園、あじさい園などが整備され、5千坪もの広大な庭園が三室戸寺の境内に広がります。
三室戸寺へのアクセス
三室戸寺は、宇治市の中心部からはやや離れたところにあります。
山麓部に位置するため、宇治市の中心部より30メートルほど高い位置にあります。
歩くのがつらいという方は、三室戸寺へはタクシーがおすすめです。
鉄道+徒歩
京阪宇治線
京阪「三室戸駅※」から徒歩15分
京阪「宇治駅」から徒歩20分
※ 寺名は「みむろと」だが、駅名は「みむろど」
JR奈良線
JR「宇治駅」から徒歩30分
バス+徒歩
京阪バス
「三室戸」から徒歩10分
2022年は、京阪宇治駅・JR宇治駅からの臨時直行🚌「あじさい号」は3年連続で運行中止です。
自家用車
駐車代 120分1,000円
ただし、混雑が予想されるシーズンは、三室戸寺からも推奨されていません。
三室戸寺の関連記事