【鞍馬の火祭】温泉&特別鑑賞&送迎付きツアーで深夜まで満喫レポート
MKトラベルでは、2025年10月22日(水)「鞍馬の火祭×くらま温泉 癒し旅」ツアーを催行しました。
くらま温泉を拠点として鞍馬の火祭を自由散策するツアーです。往路はもちろん復路もタクシー送迎がついているので、終電を気にせずに鞍馬の火祭を満喫できるというツアーです。
鞍馬の火祭と言えば、交通の便が極めて悪い上に交通規制も厳しく、初心者が楽しむには難易度が高い祭りとして有名です。
鞍馬の火祭初参加のツアースタッフによるレポート記事です。
「鞍馬の火祭×くらま温泉 癒し旅」ツアーの概要
ツアーの概要
くらま温泉とのコラボによる、温泉施設を拠点とした鞍馬の火祭の日帰りツアーです。
2025年に初めて企画発売したツアーです。
60名限定の募集でしたが、発売後早々に募集人数の上限に達し、多数のキャンセル待ちが出るほど人気を集めました。
| 催行日 | 2025年10月22日(水) |
| 旅行代金 | 20,800円 ※※大人・子ども同額 ※夕食・入浴・施設利用料・往復送迎 含む |
| 募集人数 | 60名限定 |
ツアースケジュール(予定)
京都市内からの往復の送迎とくらま温泉での夕食、温泉入浴が付きのツアーです。
鞍馬の火祭は自由行動での鑑賞となります。
| 15:30 | 京都駅八条口MKタクシーのりば集合・出発 |
| 17:00 | くらま温泉着 |
| 17:00~18:00 | くらま温泉で夕食 |
| 18:00~24:00 | 鞍馬の火祭自由行動 |
| 24:00 | くらま温泉発 |
| 25:30~26:00 | 京都市内の主要駅や主要ホテル等へ着 |
実際にはツアーレポートのとおり予定通りとはいかない場面もありました。
鞍馬の火祭のタイムスケジュール(予定)
| 18:00 | 鞍馬の火祭の開始を告げる「神事触れ」 |
| 19:00 | 多数の松明が鞍馬を行きかう |
| 20:10 | 御旅所で「注連縄切」 |
| 20:40 | 鞍馬寺山門前に多数の松明が集まりクライマックスへ |
| 23:15 | 御旅所で神事 |
| 24:00 | 終了 |
ツアーレポートのとおり、2025年は遅れ気味となりました。
ツアーレポート
京都駅からくらま温泉への往路
八条口のMKトラベルで受け付け
鞍馬の火祭ツアーの集合場所は、京都駅八条口からすぐのMKトラベルです。
60名の参加者は受付次第順次8台のジャンボタクシーに分乗して出発し、8台目も予定どおり15:36には八条口のMKトラベルを出発しました。
MKトラベル前の鞍馬の火祭ツアー受付デスク 撮影:MKトラベル
大原経由で山道を越えてくらま温泉へ
くらま温泉へは、大原経由で向かいます。
通常は上賀茂経由でまっすぐ北へ進みますますが、鞍馬の火祭が開催される10月22日は15時から交通規制が行われ、車両が入ることはできません。
多くの鞍馬の火祭観覧者は叡山電車で鞍馬へと向かいますが、2両編成の叡山電車は特別ダイヤを組んでも輸送力に限界があります。
鞍馬へと行くには、長い行列に並び、ぎゅうぎゅう詰めの叡山電車に30分以上揺られてようやく鞍馬へとたどり着くことができます。
もう鞍馬に着いた時点でへとへとです。
しかし、MKトラベルの鞍馬の火祭ツアーなら、タクシーに乗っているだけでドアツードアで鞍馬へとたどり着くことができます。
ただし、大原までの国道367号線(鯖街道)は整備された立派な道ですが、大原小出石から前ヶ畑を越える国道477号線は、有名な酷道です。
国道とは信じられないような離合困難な山道が続き、慣れないドライバーが入り込むと危険な道です。
ツアー参加者からは、車窓からは見事な北山杉の美林を見ることができてよかったという声や、アドベンチャー感にワクワクしたという声も。
17:13 暗くなり始めたくらま温泉にツアーのジャンボタクシーが続々と到着 撮影:MKトラベル
ジャンボタクシーは安全運転を心がけ、予定の17:00からは少し遅れて17:13にくらま温泉へと到着しました。
10月22日の日没時間は17:14で、谷間にある鞍馬はすでに暗くなり始めていました。
くらま温泉で「一人鍋御膳」の夕食
17:29 夕食は猪肉の「一人鍋御膳」 撮影:MKトラベル
くらま温泉ではすでに夕食の準備が万端に整えられており、到着後すぐに夕食タイムです。
ご夕食に用意したのは、「一人鍋御膳」です。山ならではの猪肉のお鍋です。
今回もおひとりでの参加が多数いらっしゃいましたが、おひとり様でも安心の夕食です。
ツアー参加者に配布した鞍馬の火祭公式パンフレット
夕食と同時に、ツアーの注意事項の説明を実施。
夕食後は24時予定の出発までは自由時間です。
再度スケジュールの確認や緊急連絡先その他の注意事項、温泉の入浴可能時間などを確認。
22:56 休憩所としていつでも利用可能なくらま温泉 撮影:MKトラベル
鞍馬の火祭見学に向かうもよし、温泉入浴もよし
MKトラベルの鞍馬の火祭ツアーは、くらま温泉で食事や入浴ができるだけではありません。
ツアー中はくらま温泉を休憩所として利用できるのが大きなポイントです。
貴重品はロッカーに預けることもできて安心です。
鞍馬の火祭に必要な手荷物だけを持って身軽にお祭りを鑑賞することができます。
食事を終えると、あとは23:50の集合時間まで各自での自由時間です。
さっそく鞍馬の火祭鑑賞へと繰り出すも人が多数派でした。
一方で、まずは温泉でひとっ風呂浴びてからという人も(露天風呂入浴は21時まで)。
ツアー参加者の皆さんは、思いおもいに出かけていきました。
鞍馬の火祭を自由鑑賞
鞍馬の火祭の開始を告げる「神事触れ」
鞍馬寺山門前での神事触れの出発の儀式 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
鞍馬の火祭は18時の「神事触れ」から始まります。
神事触れを担当する若者は、鞍馬寺の山門前で松明に火を着けて儀式を行い、鞍馬の里を南から北へと「神事にまいらっしゃーれ」と大声をあげながら触れ歩きます。
神事触れのゴールは、鞍馬の里の北端にあるくらま温泉です。
18:26 「神事触れ」の大役を終えた若者 撮影:MKトラベル
思いのほか大きな声の若者が18:26にくらま温泉へと到着し、役割を終えました。
神事触れという大役を終えて、ほっとした顔が印象的です。
ツアー参加者はすでに全員が思い思いに出払っていますが、どこかで神事触れとすれ違ったことでしょう。
鞍馬寺山門前から神事触れに出る若者 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
篝火と松明に次々と点火
神事触れの前後から、鞍馬の里では続々と篝(えじ)というかがり火が点火されていきます。篝には榊と松が刺されています。
篝は大きさだけでなく、組方も家によって少し違いがあります。
篝は夜の道を照らすとともに、松明の着火にも利用されます。
18:05 家々の前にある篝に着火 撮影:MKトラベル
18:40からは、着火された松明が鞍馬の里を練り歩きはじめます。
小さな松明から順に着火されていきます。最初のうちは小さな子供がかわいらしい松明を持って歩きます。
いくら小さいとはいえ燃え盛る松明なので危険なことには違いがないはずですが、とても上手に持ち歩いています。
18:48 小さなとっくり松明を担いで歩く子どの 撮影:MKトラベル
子供が持つ小さな松明は「とっくり松明」といいます。
松明には幼児用の「とっくり松明」(約10kg)、小人用の小松明(約30kg)、少年用の中松明(約60kg)、大人用の大松明(120kg)があります。
このうち特に大松明のことを「甲斐性松明」と言います。担ぎ上げるのには男の甲斐性が必要な松明という意味です。根性で担ぐ「根性松明」ということもあります。
18:50 くらま温泉の大篝 撮影:MKトラベル
篝とは別に、鞍馬街道沿いの各所に大篝(おおかがり)が設けられており、大きな炎をあげています。
くらま温泉の駐車場にはその中でも最大級の大篝が設置されており、18時過ぎに点火されてあっという間に燃え盛りました。
鞍馬の火祭攻略のポイントとなる一方通行規制
鞍馬の火祭公式パンフレット記載の交通規制図
鞍馬の火祭の本番が始まり、鞍馬の里は観光客であふれています。
京都三大祭などと異なる鞍馬の火祭見学の大きな特徴は、一方通行規制が行われることです。
後述のとおり鞍馬の里の全域が対象となるわけではありませんが、主要部は一方通行となり自由に歩き回れるわけではありません。
しかも混雑時は止まることも許されません。警察や関係者の誘導に従い、歩き続けさせられます。
一方通行区間は一周で2kmほどあります。特定の時間に特定のスポットにいるにはかなりの工夫が必要となります。
これが初心者には鞍馬の火祭見学は難易度が高い理由のひとつです。
18:41 一方通行規制の折り返し地点 撮影:MKトラベル
鞍馬の火祭の本番が始まり、鞍馬の里は観光客であふれています。
18時前にはすでに鞍馬の一方通行規制が始まっており、鞍馬の里の中心部は時計回りの一方通行となっています。
ただし、くらま温泉のある鞍馬の里の北付近は交通規制の対象外です。
観光客の姿も少なく、ゆっくりと松明が練り歩く姿を見ることができます。
一方通行規制区域からくらま温泉方面へと出る際には、誘導している警察官に行き先を尋ねられますが、くらま温泉利用者だと答えたら自由に出入りさせてもらえます。
19:01 鞍馬川沿いの迂回路 撮影:MKトラベル
人が少ないくらま温泉付近でゆっくり松明を見てから、人でいっぱいの一方通行規制地区へと入り、注連縄切りが行われる御旅所を目指します。
注連縄切とは、神域との結界である注連縄を切る儀式で、鞍馬の火祭の本番開始を告げる神事です。
鞍馬の火祭序盤の最も大きな行事です。
一方通行規制により、南側へ向かうにはいったん鞍馬川の東側へと渡り、川と田畑の間の迂回路を歩きます。
鞍馬の火祭鑑賞に来たのに何も見られないという残念なことで有名な迂回路です。
暗くて細くてでこぼこで危険と聞いていましたが、思ったよりも整備された道です。
19:20 鞍馬川沿いの迂回路 撮影:MKトラベル
人であふれかえっており、ほんの150mの迂回路を進むのに20分もかかります。時速0.45kmの大渋滞です。
迂回路の出口付近が1列でしか進めない細い道のため、その手前ではしばらく全く動かなくなります。
まだ19時ごろなので20分で通過できますが、これからさらに人が増えるともっと時間がかかります。
さらに、鞍馬の火祭がクライマックスを迎える21時台には山門前は通行止めとなるので、迂回路で身動きが取れなくなる可能性があります。
これも狭い鞍馬の里でたくさんの観光客を安全に通過させるためには仕方ないことなのでしょう。
どのタイミングで迂回路を通過するかというのも鞍馬の火祭見物のための大切なポイントです。
19:25 篝の火を使って甲斐性松明に点火 撮影:MKトラベル
迂回路を抜けると山門前付近へと出ますが、ここから山門前へは向かえません。さらに御旅所方向の南への一方通行となります。
目指すのは、20時過ぎに御旅所で行われる注連縄切です。
松明はどんどん大きななものへと変わり、最大級の甲斐性松明も続々と点火されます。
点火するのも一苦労で、三人がかりで角度を調整しながら篝の火を移します。
19:27 無事着火し、南へと向かう甲斐性松明 撮影:MKトラベル
たくさんの松明が北へ南へと行きかいます。いつどのタイミングでどこに行くかは決まっているようですが、よくわかりません。
松明の火が大きくなってくると、周囲に火の粉が舞い始めます。当然松明を担いでいる人の背中にも降り注ぎます。
たまに背中に水をかけてもらってますが、どうやって熱さに耐えられるのか不思議です。
大松明が並ぶ中、御旅所での注連縄切り
19:32 注連縄切へ向けて準備が進む御旅所 撮影:MKトラベル
御旅所では鞍馬の火祭序盤の最も大きな儀式である注連縄切の準備が進んでいます。この時間は御旅所内で休憩している観光客の姿もありますが、まもなく全員退出してもらうというアナウンスが行われています。
一方通行規制に従い、御旅所からさらに南へ少し進んだところで一方通行の折り返し地点がありました。
このまま折り返して北へ行ってしまうと御旅所の注連縄切を見られないだけでなく、鞍馬の火祭のクライマックスを迂回路で立ち往生する可能性もあったため、折り返さずさらに南へと向かいます。
20:00 十王堂橋で行われているよく見えない「諸礼」 撮影:MKトラベル
20時ごろ、十王堂橋を渡ったところでいったん道路が通行止めとなり、橋付近で「諸礼」が始まりました。
残念ながら後方からは何をしているのかははっきりわかりませんでしたが、何らかの神事が行われていたようです。
諸礼が終わると、たくさんの松明らの集団は北の御旅所へと移動を開始します。
20:23 注連縄切りのために立てられた甲斐性松明が一部だけ見える 撮影:MKトラベル
御旅所の前は完全に通行止めとなっており、御旅所は入り口付近しか見えません。
20:10ごろから御旅所内では様々な神事が行われている雰囲気だけが伝わっています。
たまに御旅所内に立ち並ぶ甲斐性松明の一部が倒れかけて大きな歓声が上がったりします。
祭りがどんどん盛り上がって行っているのが伝わってきます。
当初の予定でも20:10から注連縄切だったので、スケジュール通り進んでいます。
20:25 注連縄切りを終えて剣鉾などが続々と御旅所を出発 撮影:MKトラベル
20分ほどで御旅所で行われる一連の注連縄切の神事は終わり、松明や剣鉾の一団は鞍馬寺の山門前へと移動します。
一団が御旅所を出ると通行止めが解除され、再び一方通行規制に従って北へと向かいます。
観光客はそのまま山門前には出られず、叡電の鞍馬駅横を経由するルートになります。
鞍馬駅からも屋根越しに剣鉾や松明が移動する姿が見えます。
20:45 鞍馬駅横から屋根越しに見える剣鉾と松明 撮影:MKトラベル
叡電の鞍馬駅はすでに帰路につく人たちで大行列ができています。
鞍馬の火祭のクライマックスはこれからですが、帰りのことを考えて早めに帰る人たちもたくさんいます。
この時間帯でも2両編成の叡山電車で何分待ちになるのでしょうか。
山門前へとどんどん集まってくるたくさんの松明
20:57 次々に通過する祭礼の行列 撮影:MKトラベル
鞍馬駅の横を抜け、20:50ごろに山門前付近へと出ました。
目の前を次々と松明を中心とした祭礼の行列が通過します。こんなにたくさんいったいどこから出てきたのだろうという気がします。
松明はどのままどんどん石段上に上り、剣鉾は役割を終えたのか倒された状態で帰っていきます。
すでに山門前は通行止めとなっており、これ以上前へと進めませんが、何とか山門前の石段が見える位置へと来ました。
おそらくこのタイミングで迂回路にいる方は、せっかくの鞍馬の火祭ですが遠くが明るくなっているのを見られるだけでしょう。
21:20 山門前の石段が正面に見えるまずまずの位置取りに 撮影:MKトラベル
山門前の石段で燃え盛る松明
21:15ごろ、全ての祭礼行列が通過を終え、通路部分の規制が解除されました。
やや後方とは言え、山門前の石段がきっちり見えるまあまあの位置へとたどり着くことができました。
おおむね計算どおりです。
21:17 石段で激しく燃え盛る松明 撮影:MKトラベル
石段上では甲斐性松明をはじめとするたくさんの松明が燃え盛っています。写真で見る鞍馬の火祭そのままの光景がそこにあります。
10月22日21時の京都市内の気温は13.9度だったので、おそらくこの時間の鞍馬の気温は10度強くらいだったはずです。
しかし、集まった人たちの熱気や松明が上げる炎で全く寒さは感じません。
見る私たちの心も熱く踊ります。まさに「火祭」です。
石段でも燃え盛る松明 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
一方で、このころから繰り返し帰りを促すアナウンスが始まりました。
石段での一連の神事が終わると通行止め規制は解除され、再び一方通行規制が始まります。
石段前からはほぼくるっと一周しないと鞍馬駅へはたどり着けません。
石段でも燃え盛る松明 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
一周するには1時間ほどかかるため、タイミングが悪ければ終電に間に合いません。
今ならまだ一方通行ではないので、後方の鞍馬駅へと戻ることができるという内容です。
鞍馬の火祭が最高潮を迎える「チョッペンの儀」はまだですが、アナウンスに従ってひとりふたりと帰路に着く観光客の姿が目立ち始めます。
前から少しずつ人が抜けるので、時間がたつにつれて少しずつ前へと進んでお祭りを見ることができます。
石段でも燃え盛る松明 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
クライマックスの「チョッペンの儀」
21:58 由岐明神の神輿と「チョッペンの儀」 撮影:MKトラベル
前の石段で何が行われているのかははっきりわかりませんが、21:35ごろに注連縄が見えなくなりました。
注連縄切りが行われたのでしょう。いよいよ神輿が山門前の石段を下りるクライマックスを迎えます。
21:50過ぎにいよいよチョッペンの儀が始まります。
由岐明神の神輿と「チョッペンの儀」 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
まず二基の神輿のうち、由岐神社の主祭神である由岐明神の神輿が石段を下りてきます。
そして神輿の担い棒の先端をよく見ると…いました!人が逆さにぶらさがっています。
大股開きをしたふんどし姿の男性の姿が見えます。噂に聞くチョッペンの儀をこの目で見ることができました。感動です。
由岐明神の神輿と「チョッペンの儀」 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
このチョッペンの儀は鞍馬における男性の成人儀礼でもあります。
神輿の表側は男性の姿しか見えませんが、神輿の後ろには2本綱がついており、神輿が転げ落ちないように引っ張っています。
綱を担当するのは女性で、しっかりと綱を引くと安産の御利益があるそうです。
神輿の後方に鎧武者が乗っているのも鞍馬の火祭の特徴です。
神様の乗り物である神輿に人が乗るということは通常はあり得ません。あまり注目されませんが、鞍馬の火祭の不思議です。
22:16 八所明神の神輿と「チョッペンの儀」 撮影:MKトラベル
続いて鞍馬山の地主神である八所明神の神輿が下りてきます。おなじようにチョッペンの儀が行われます。
この頃になると、鞍馬口へと向かう観光客もかなり増え、次第に祭りの様子も前方からしっかりと見ることができるようになります。
22:22 山門前での行事が終わり、大半の観光客は帰路に 撮影:MKトラベル
二基の神輿が石段下へと下り、22:20に通行止めが解除されます。
あれだけたくさんいた観光客の多くが一斉に鞍馬口へと帰路につきます。
しかし、鞍馬の火祭はまだまだ楽しみが続きます。
二基の神輿の巡行 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
知られざる神輿の巡行
22:30ごろ、石段下でいったん安置されていた二基の神輿が再び動き出します。
氏子地域である鞍馬の里を神輿が北から南まで巡行するのです。本来の祭りの主役は松明ではなく神輿なので、祭事としてはむしろメインの行事です。
すでに多くの観光客の姿は消え、観光客よりも祭礼関係者の方が多いくらいです。
22:38 一般の人も混じって曳く神輿 撮影:MKトラベル
ここで祭礼関係者から驚きの案内がありました。
「みなさん、神輿の綱を持って曳いてください。ぜひ手伝ってください」というアナウンスです。
京都三大祭りといわれる祇園祭の山鉾巡行や時代祭、葵祭の祭列に一般の観光客が混じることは考えられません。
地元のお祭りでも氏子でも何でもない観光客が一緒になって神輿を曳くこともあまり見かけません。
例外は祇園祭の山鉾曳き初めくらいです。
22:37 くらま温泉に向かって進む神輿 撮影:MKトラベル
鞍馬の火祭で御神輿を曳けるなんて情報は全然知りませんでした。
この時間まで鞍馬にいる人たちしか知らない情報なのでしょう。
ツアー参加者もこれには大感激したという声をあちこちで聞かれました。
22:35 松明にはくれぐれも注意を 撮影:MKトラベル
ただし、注意したいのは松明の炎です。
前にも後ろにも右にも左にも松明を持った方がいます。しかも炎がちょうど顔の高さくらいにある場合もあります。
もちろん松明を持っている方も細心の注意を払っていますが、ふとした瞬間に炎に顔を突っ込んでしまう可能性もゼロではありません。
何も神輿巡行に限ったことではありませんが、鞍馬の火祭は松明に要注意です。
細心の注意を払い、何かあっても自己責任で見学しましょう。
くらま温泉での特別鑑賞
関係者のみ見られるくらま温泉での神輿
22:41 関係者のみ入れるくらま温泉へと入る神輿の一行 撮影:MKトラベル
鞍馬街道を北へと700m進んだ二基の神輿は、鞍馬の里の北端にあるくらま温泉の駐車場へと入りました。
鞍馬の火祭は原則として誰でも見られますが、くらま温泉内は祭礼関係者やくらま温泉利用者しか入ることができません。
くらま温泉で見られる鞍馬の火祭の神輿は、MKトラベルの鞍馬の火祭ツアーの大きな見どころです。
22:45 くらま温泉に安置された二基の神輿と束の間の休息をとる祭礼関係者 撮影:MKトラベル
鞍馬の火祭も終盤となり、くらま温泉内では鞍馬の火祭見学で歩き疲れた多数のツアー参加者が休憩所でくつろいでいました。
皆さん予定よりかなり遅れている御神輿がいったいいつ来るのかとワクワクそわそわしながら待ち構えていました。
MKトラベルスタッフの「まもなく神輿が到着します」のアナウンスとともに、全員一斉に駐車場へと飛び出ました。
鞍馬の火祭の例年のスケジュールでは、くらま温泉には21:50に到着し、22:30まで休憩して再度出発する流れです。
しかし、祭礼が大幅に押している2025年の鞍馬の火祭では、くらま温泉への到着が50分遅れの22:40ごろとなりました。
くらま温泉の駐車場を巡る神輿 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
くらま温泉の駐車場に入った神輿は休むことなくしばらく場内を回りますが、水分補給や休憩のために曳き手の数が一時的に減ってしまいます。
ツアー参加者らにも「皆さん曳くのを手伝って」という声かけもあり、くらま温泉で休憩中だったツアー参加者も実際に神輿を曳く体験ができました。
くらま温泉で休息 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
やがて二基の神輿はくらま温泉の駐車場に安置され、祭礼の関係者は束の間の休息をとります。
ツアー参加者は目の前で二基の神輿や松明をじっくりと見ることができました。
22:52 再び鞍馬の里へと繰り出す二基の神輿 撮影:MKトラベル
本来はくらま温泉でゆっくり休憩ととるはずですが、2025年はたった10分で再び鞍馬の里へと出発していきます。
鞍馬の火祭がはじまる18時かそれより前からずっと立ちっぱなし動きっぱなしという祭礼関係者も少なくないはずですが、皆さんものすごい体力です。
終盤を迎えているとはいえ、鞍馬の火祭はまだ続きます。
ツアーは23:50にくらま温泉で集合し、24:00にタクシーで出発という予定だったので、多くのツアー参加者はこのままくらま温泉に残り、出発まで温泉に入ったり休憩所でくつろいだりして過ごすことに。
神輿は神楽松明とともに御旅所へ
23:09 神輿の一行に「神楽松明」が合流 撮影:MKトラベル
くらま温泉を出た二基の神輿は、今度は鞍馬街道を南へと向かいます。
鞍馬寺の山門前では、神輿の一行にあらたに「神楽松明」という大きな松明が加わりました。
鞍馬の火祭の最後に御旅所で行われる神事で用いられる松明です。
大きさは甲斐性松明と同じくらいですが、形状が異なるのが特徴です。
23:14 御旅所前を通過する神輿と待機する神楽松明 撮影:MKトラベル
さらに南へと向かう神輿の一行は御旅所前を通過して鞍馬の里の南端へと向かいます。
ここで神楽松明が一行からわかれ、御旅所の鳥居前に並べられます。
23:23 御旅所前で神輿を待つ 撮影:MKトラベル
並べられた神楽松明の前では、松明を手にした若者たちが「サイレイ、サイリョウ」という掛け声をあげ続けながら神輿が戻ってくるのを待ちます。
23:24発の叡山電車の終電が御旅所の裏を通過していきます。出町柳に着くのはもう24時ごろなので、その先の公共交通機関も終わっていることでしょう。
もうこの時間になると、観光客の姿はまばらです。鞍馬に宿泊をするか、何らかの帰りの手段を持っている人だけが残っています。
23:27 御旅所へと戻ってきた神輿 撮影:MKトラベル
やがて南から神輿の一行が戻ってきました。
誰も全く疲れた様子を見せないのが驚きです。見ているだけの側はもうかなりお疲れモードです。
日付を越えて続く鞍馬の火祭
23:37 神輿を担いで御旅所へ宮入り 撮影:MKトラベル
台車から降ろした神輿を担ぎ上げ、掛け声とともに御旅所へと宮入りを行います。
神輿巡行のハイライトシーンです。
23:55 二基目の神輿が御旅所へと宮入り 撮影:MKトラベル
由岐明神を祀った一基目の神輿が御旅所に安置されると、つづいて八所明神を祀った二基目の神輿が御旅所へと宮入りをします。
鞍馬の火祭の序盤に行われた「注連縄切りの儀」では御旅所は関係者しか入れませんでしたが、この時間は自由に入ることができます。
御旅所内は人でいっぱいですが、多くは祭礼関係者たちです。
23:59 鞍馬寺の山門前 撮影:MKトラベル
このあと御旅所で神事が行われ、ようやく長かった鞍馬の火祭は終了となります。
予定では24時ごろには終わるはずでしたが、30分以上進行が遅れています。これでもくらま温泉の到着時点では50分押しだったので、巻き返しに成功しています。
くらま温泉からタクシーで帰路へ
祭礼の進行の遅れにともない、交通規制の解除も遅れるのは明らかですが、予定では24時にくらま温泉発ということもあり、ここで鞍馬の火祭見物を切り上げてくらま温泉へと戻ります。
鞍馬の火祭が予定どおり進行していれば、御旅所で行われる神事も少なくとも前半部分までは見学してからくらま温泉に戻っていても間に合ったはずです。
2時間前まであれほど人であふれていた鞍馬寺の山門前も今は人の姿はほとんどありません。すっかり「祭りのあと」です。
鞍馬街道を照らす篝火の一部は消火されています。
「もう消してええやろか」「神さんはもう通らかったから消そか」という会話が聞こえています。
鞍馬の人々にとって、鞍馬の火祭は大切なお祭りだということが伝わってきます。
0:06 くらま温泉の駐車場にずらりと並ぶMKタクシー 撮影:MKトラベル
くらま温泉に戻ると、すでにMKタクシーのスタンバイが完了していました。
ツアーの往路と同じく大原から山道を経由してくらま温泉へとやってきた車両です。
往路は全員が京都駅発だったのでジャンボタクシーを利用しましたが、帰路は目的地がばらばらのためタクシーを利用します。
駐車場で燃え盛っていた大篝ももう小さな炎をあげているだけになっています。
0:37 くらま温泉を出発するMKタクシー 撮影:MKトラベル
例年だと24時ごろには交通規制が解除されますが、今年はまだ御旅所で祭礼が続いており規制解除までしばらく待機。
24:35、鞍馬の里にサイレンが鳴り響きました。交通規制解除の合図です。
予定より遅れましたが、ツアー参加者が乗り込んでいたタクシーが次々とくらま温泉を出発していきます。
12台のタクシーがツアー参加者が宿泊するホテルや自宅近くの駅などまで送っていきます。
MKトラベルのスタッフも、くらま温泉さんと「来年もやろう」と盛り上がり、帰路へとつきました。
途中で京都市内まで歩くと話していた学生ららしき人の姿もありました。
ツアー参加者の声
MKトラベルの鞍馬の火祭ツアーには募集人員上限の60名の参加でした。
1名での参加も多く、3名での参加もありました。最多はご夫婦や親子、友人らの2名での参加でした。
ツアー参加者に聞いた鞍馬の火祭への感想です(ツアーへの感想は後記)。
山門前で燃え盛る松明 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
- 懐中電灯を持参してくださいというアドバイスが助かった(50代)
- 素晴らしかった。一般客が多すぎて危険に思うところもあった(60代)
- 鞍馬の火祭の力強さに圧倒された(60代)
- 鞍馬の火祭は想像以上に迫力があった(60代)
- 地元の方々の熱気に元気をもらった(80代)
- 迫力があった。写真もまあまあ良く撮れた(50代)
- 鞍馬の火祭の情緒がよかった(70代)
- 鞍馬の火祭の迫力に魅せられた(60代)
- 祭りに携わる人々の姿が印象深かった(70代)
- 人が多くて大変だったけど、お祭りの雰囲気は十分楽しめた(60代)
- 氏子さんたちが祭りを大切にしていることが体感できた(50代)
- 歴史ある行事に感激した。鞍馬の人々の伝統を守る心意気がすごい(80代)
- 運良く祭りの点火、神輿の山門くだりが見られてよかった(70代)
- たまたま山門の階段下で松明を見学できてよかった。とても満足できる旅行だった(60代)
山門前の列に加わる松明 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
ツアーの5つのメリットと参加者の声
メリット① 鞍馬の火祭の全てを堪能できるタイムスケジュール
火を着けるところから見られる
MKトラベルの鞍馬の火祭ツアーは、時間的にもエリア的にも鞍馬の火祭の全てを堪能できます。
鞍馬の火祭は18時の「神事触れ」から始まりますが、18時には夕食を終えて鞍馬に繰り出すことことができます。
鞍馬街道の家々の前の篝に火が焚かれるところや、小さな松明から順に火が付けられているところからしっかりと見られます。
鞍馬街道沿いの篝(えじ) 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
終盤の神輿巡行までたっぷり楽しめる
鞍馬の火祭が終わるのは24時ごろですが、MKトラベルの鞍馬の火祭ツアーは24時まで鞍馬に滞在しているので、ほぼ全てを見ることができます。
一般の観光客は帰りの都合により20時ごろから帰り始め、遅い人でも多くは22時ごろに行われる「チョッペンの儀」を見ると帰路に着きます。
MKトラベルのツアー参加者は、その後に行われる神輿巡行や御旅所への神輿の宮入までしっかりと楽しむことができます。
すでに多くの観光客は帰っており、ゆっくりと楽しめる穴場の行事です。
鞍馬の里を巡行する神輿 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
自由鑑賞なので、自分のペースで巡れる
鞍馬の火祭見学は各自での自由鑑賞形式です。
滞在時間もたっぷりあるので、それぞれのペースで鞍馬の火祭を楽しむことができます。
温泉を楽しみながらゆっくり見るのもよし、ひたすら炎のあとを追い続けるもよし。
鞍馬の里を行きかう松明 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
ツアー参加者の声
- 全部見られるタイムスケジュールだった。高齢なので来られて感謝(80代)
- 御神輿をみんなで曳いて運べたことが感動的でよかった(20代)
- 鞍馬の火祭を堪能できた。良いツアーを見つけられてよかった(70代)
- 鞍馬の火祭をゆっくり見られてすごくよかった(50代)
- 初めての鞍馬の火祭を堪能できるタイムスケジュールだった。素晴らしいお祭りだった(80代)
- 鞍馬の火祭の進行に対して良いスケジュールだった。人が多すぎるのは仕方ない(60代)
- 鞍馬の火祭の最後まで見られたらよかった(50代)
- 自分のペースで鞍馬の火祭を巡ることができた(50代)
- 自由行動の時間が長く、ゆっくり鞍馬の火祭見学と温泉を楽しめた(40代)
- ゆっくり楽しめてよかった(60代)
- 時間を持て余すかなと思ってたが、23時過ぎまで鞍馬の火祭を楽しむことができた(60代)
- 終盤の神輿曳きまで含めると時間はちょうどよかった(60代)
- もう少し短くてもよいが、祭の交通規制のかねあいで仕方ない(70代)
- ちょうどいいけど、ちょっとしんどさもあったけど、来られてよかった(50代)
- 警察の指示に従って歩いていると道に迷ってしまい、予想外に時間がかかった。ちょうどよい滞在時間だった(60代)
- 最後まで時間がのんびりで良かった(20代)
- 時間が長めで、最後近くはくたびれた(60代)
- 時間もゆっくりなので楽しかった。祭りも最後まで見られて大満足(70代)
チョッペンの儀 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
メリット② ツアー参加者だけが見られる!くらま温泉での特別鑑賞
観光客が少ないエリアで鑑賞可能
鞍馬の火祭では、一方通行規制区間はものすごい観光客でいっぱいです。しかし、規制区間を外れると観光客の人数も極端に減ります。
鞍馬の里の北端にあるくらま温泉前あたりは規制区間ではなく、自由に鞍馬の火祭を見ることができます。
関係者やツアー参加者等のくらま温泉利用者以外の立ち入りが制限される場合もあり、篝火で照らし出された鞍馬街道を大小たくさんの松明が行きかう姿をじっくりと楽しむことができます。
地元の皆さんとの距離も近いいため、人々の鞍馬の火祭への心意気をしっかりと感じられます。
くらま温泉を巡る神輿 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
くらま温泉駐車場での特別鑑賞
そしてMKトラベルのツアー参加者たちだけの特典は、くらま温泉内での鞍馬の火祭の神輿です。
鞍馬の火祭終盤近くに行われる神輿巡行で、祭礼関係者と利用者しか入ることができないくらま温泉の駐車場でくらま温泉の神輿を間近で見ることができます。
これだけでも見ごたえ十分と思えるくらいです。
特に2025年は時間が押していた関係か駐車場内でも神輿が巡り、見ごたえ満点でした。
鞍馬の火祭をよい位置で見られるかどうかは運の要素がとても大きいです。
しかしMKトラベルのツアーならくらま温泉での神輿が見られることは確実なので、大きなメリットです。
22:42 くらま温泉でツアー参加者も含めてみんなで曳いた神輿 撮影:MKトラベル
ツアー参会者の声
- くらま温泉利用者のみ特別に入れるエリアで鞍馬の火祭を見られてよかった(50代)
- 個人では行けないところに行けてよかった(70代)
- くらま温泉で神輿を間近で見られたのはとてもよかった(40代)
- くらま温泉内で御神輿を見られたのがよかった(50代)
くらま温泉で休憩する神輿の一行 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
メリット③ 入浴&休憩で安心の「くらま温泉」
くらま温泉の露天風呂 提供:くらま温泉
疲れたらいつでも温泉で休憩可能
鞍馬の火祭の特徴のひとつは、体力が必要とされる点です。見学中はずっと歩くか立つことしかできません。
狭い鞍馬には休憩スポットがなく、混雑時は立ち止まることすら許されません。ひたすら警察の誘導に従って歩き続けることになります。
とにかく鞍馬の火祭は「歩かされる祭り」です。
しかし、MKトラベルの鞍馬の火祭りツアーでは、くらま温泉でいつでも休憩をすることができます。寝転んで仮眠をとることだって可能です。
不要な荷物もロッカーに預けることができるので、最低限の手荷物だけで鞍馬の火祭を巡ることができます。
高齢者や体力のあまりない方でも、比較的気軽に鞍馬の火祭を楽しめます。メリットの3番目に挙げましたが、そういう方にとっては極めて有意義な最大のメリットです。
くらま温泉の内風呂 提供:くらま温泉
肌寒い夜にぴったりの天然温泉
そして、温泉付きなのもうれしいところです。
くらま温泉は、京都には珍しい単純硫化水素泉(硫黄泉)です。
鉄分などのミネラルを豊富に含んでおり、美肌をはじめ様々な効能があります。
ただし、露天風呂は21時までなのでご注意ください。
手荷物を保管できる内風呂内のロッカー 提供:くらま温泉
人それぞれの楽しみ方ができる
くらま温泉という拠点があると、行動の幅が大いに広がります。
ずっと鞍馬の火祭に張り付いて祭りを楽しむもよし、混雑するところは避けて鞍馬の火祭を楽しみつつ温泉でゆっくり過ごすもよし。
くらま温泉という拠点があるので、人それぞれいろんな楽しみ方ができます。
22:57 くらま温泉の休憩所で思いおもいに過ごすツアー参加者 撮影:MKトラベル
ツアー参加者の声
- 休憩所があるのがめっちゃよかった。体力がないので、休憩所があるのはでかい。温泉も最高!(20代)
- ゆっくり過ごせて温泉にも入れていつでも休めるので、本当に良かった(40代)
- 入浴もできて、鞍馬の火祭を堪能できた(70代)
- 鞍馬の火祭をしっかり見られて、温泉で時間をつぶすこともできた(50代)
- 鞍馬の火祭を見たあと、温泉に入れたところもとても魅力的だった(50代)
- くらま温泉でゆっくりできるのもGOODだった(50代)
- 肌寒い時期なので、温泉に入れたのがよかった(40代)
- 入浴もできてよかった(60代)
- 温泉であたたまれて、食事もおいしくあたたまるものでよかった
- 温泉と食事がついていたのはとてもよかった(50代)
- くらま温泉に拠点があったので、安心して楽しめた(60代)
鞍馬の里を行きかう松明 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
メリット④ 往復タクシー送迎付きで深夜まで安心
叡山電車は行きも帰りも大混雑
MKトラベルのツアーはくらま温泉まで往復タクシー送迎付きです。
行きはまず叡山電車に乗るまでに大行列。乗ってからも超満員の叡山電車に30分間揺られ、鞍馬に着く前から疲労困憊なんてこともありません。
帰りは鞍馬駅で行き以上の大行列で、車内もものすごい大混雑が約束されています。
時間を気にせず楽しめる
電車であれば、大混雑のなか鞍馬駅まで行くのにかかる時間や乗車までの行列に並ぶ時間もはっきり読めないため、早め早めの行動をする必要があります。
常に帰りの時間というプレッシャーを浴びつつ鞍馬の火祭を鑑賞しなければなりません。その上、鑑賞自体も途中で切り上げざるを得ません。
しかし、帰りのタクシーが確保されているMKトラベルのツアーであれば、何の心配もいりません。
最後まで鞍馬の火祭を鑑賞した上で、京都市内の主要駅や主要ホテルまでドアツードアで送ってもらえます。
17:13 大原経由でアドベンチャー感ある山道を越えてくらま温泉へと到着したMKのジャンボタクシー
ツアー参加者の声
- 電車で来るのはとても無理な祭り。タクシー送迎の安心感(70代)
- 帰りの時間を心配しなくてよかった(30代)
- 帰路の交通手段が確保されて、安心した(60代)
- 降車場所を選択できてよかった(50代)
- 復路に最寄り駅まで送ってもらえて安心(70代)
- 往復の交通手段が決定していて、ゆっくりと祭りを楽しめた(60代)
- 行きのタクシーからアドベンチャー感があり、ワクワクした(60代)
- 運転手さんの運転が丁寧で安心だった(60代)
- 山道も安全運転でよかった(60代)
- 運転手さん、山道をお疲れさま(50代)
- 来るときの山道は運転手さんは大変だったでしょうが、私は北山杉の見事な森を車窓から存分に楽しませてもらった(80代)
松明を掲げる若者 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
メリット⑤ 催行は安心・丁寧なMKトラベル
MKタクシーのトラベル部門であるMKトラベルは、接客にも力を入れています。
お客様からも多くの高評価の声をいただきました。ありがとうございます。
スタッフの中で鞍馬の火祭を見た経験があるのはたった1名という陣容でしたが、無事に催行を終了することができました。
- 皆さんとても丁寧な応対で心地よく楽しむことができた(60代)
- スタッフが優しくて助かった(50代)
- MKトラベルの皆さんの対応がとても好意的でよかった(80代)
- 今回初めて利用した。またMKトラベルを利用したい(70代)
- MKトラベルさんのツアーで参加して良かった(60代)
- 他社ツアーと比べて最適なツアーを探した(60代)
- また参加したい(60代)
- 今回のように車でないと行けない、知られていないところのツアーに参加したい(70代)
- MKトラベルのツアーは海外を含めて13回くらい申し込んでいるが、いつも満足(70代)
- また来たいと思った。今回は母とだったけど、次は別の人と行こうかなと思った(60代)
- またMKトラベルを利用したい(70代)
- また別のツアーにも参加したい(50代)
18:23 全てのお客様が鞍馬の火祭鑑賞か温泉へと出かけ、一息ついたタイミングのMKトラベルスタッフのオフショット
来年はさらにバージョンアップしたツアー内容に
MKトラベルは、今回初めて鞍馬の火祭ツアーを企画しました。
入念に準備を行ったとはいえ、たとえばくらま温泉へのタクシー往路が想定より時間がかかったり、鞍馬の火祭の進行が遅れたため交通規制がなかなか解除されず、タクシー復路の出発が30分以上遅れるなど思わぬ小さなトラブルがありました。
今回の経験やいただいたお客様の声をもとに、2026年はさらにバージョンアップしたツアーを提供できるように反省会等を通じて準備を進めています。
ぜひ、2026年もMKトラベルの鞍馬の火祭ツアーをご利用ください。
お客様の声
- 昼から見学できる選択もあればいいかも(60代)
- 明るい時間にも鞍馬を散策したかった(60代)
- 鞍馬の火祭の意味などの説明も欲しかった(70代)
- 鞍馬の火祭の見学の仕方がよくわからなかたので、とまどった(60代)
- 祭り全体の動きや動線が初めての者には難しいので、もう少し説明があればよかった(50代)
- 初見では祭りの見どころや見物ポイントが良く分からないので、アドバイスが欲しい(40代)
- パンフレットだけではわかりにくので、どこに行けばよく見えるかのアドバイスがあればよかった(50代)
- 由岐神社へお参りできなかったのが心残り(50代)
おわりに
初めての鞍馬の火祭は大感激でした。ぜひ一度は訪れるべきお祭りです。
アクセスが大変ですし、最後まで見ることは難しいです。
見学者のなかには、どうしても鞍馬の火祭を最後まで見たいので、終了後は歩いて帰ると話している学生もいました。「明るくなるころには京都市内には出てるやろう」と。
そこまでの猛者は別ですが、鞍馬の火祭をしっかり楽しみたいのであれば、今回のMKトラベルのようなツアーに参加するのがベストでしょう。
噂には聞いていましたが、鞍馬の火祭が運に左右されるお祭りであるという点は強く感じました。
今回は事前に下調べをしていたこともあり、鞍馬寺の山門前でのクライマックスはまずまずの位置で見ることができました。
ツアー参加者の中にも、クライマックスのときには迂回路にいてメインの場面はほとんど見られなかったという方もいました。
祭礼の進行も2025年は遅れたように毎回微妙に変わります。警察による一方通行規制のやり方や時間帯なども微妙に変わるようです。
下調べをしていたとしても、結局は運次第のところがあります。こればかりはどうしようもありませんね。
松明の炎を眺める親子 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
鞍馬の火祭を見て感じたのは、鞍馬に住む人々のための祭りであるということです。
あれだけ有名なお祭りなのに、ほとんど「観光化」「商業化」されていないことに驚きました。
鞍馬の人々がこぞって参加し、作り上げているお祭りが鞍馬の火祭です。大人も子供も年配の方もみんな参加しています。
普段から鞍馬にこんなに人が住んでいるとは思えないので、鞍馬から巣立っていった人たちも鞍馬の火祭のために故郷へ帰ってきているのでしょう。
どの地域でも地元のお祭りというのはあるでしょうが、全ての家がこぞって参加するようなお祭りはまれでしょう。
しかもただの祭りではなく「火祭」です。巨大な燃え盛る松明を担ぐという危険で体力的にも非常に厳しい祭りです。
鞍馬の人々の鞍馬の火祭への並々ならぬ心意気がわかります。
ツアー参加者からもそういう祭りのあり方に感激したという声が多数ありました。
子どもが担ぐとっくり松明 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
鞍馬の火祭は観光客に見てもらうための祭りではありません。
たとえば京都三大祭の祇園祭、葵祭、時代祭のような有料観覧席などはありません(一部店舗での有料観覧プランはあり)。
京都三大祭だって地元に住む人々のための祭りという性格を失ったわけではありませんが、観光化・商業化と密接に関わっていることは否定できません。
鞍馬の火祭にはたくさんの観光客が訪れますが、鞍馬にはお金を落とすところも少なく、観光客による経済的なメリットはほとんどないでしょう。
私たち見る側としては、鞍馬の火祭を見せてもらっているという謙虚な気持ちを忘れてはなりません。
今年の鞍馬の火祭が遅れ気味となった理由のひとつとして、外国人観光客が激増したため警察や関係者の指示が行き届かなかったという面もあります。
決して外国人観光客だからマナーが悪いというわけではありませんが、言語の壁はいかんともしがたいものがあります。
神輿に拝礼する鞍馬の方々 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
MKトラベルはそんな鞍馬の火祭をツアーとして商業利用させていただいています。
来年からもMKトラベルのスタッフはもちろんツアー参加者にも、地元の人たちによる地元のためのお祭りにお邪魔させてもらっているという気持ちを持って見学させてもらおうと思います。
松明の炎を眺める親子 提供:井上 裕康|Hiro Inoue (@hamnin1027ie)
MKトラベルのツアーレポート記事
MKタクシーのオウンドメディアであるMKメディアの編集部。京都検定マイスターや自動車整備士、車載広報誌のMK新聞編集者、公式SNS担当者、などが所属。京都大好き!旅行大好き!歴史大好き!タクシー大好きです。