フットハットがゆく【242】「KY」|MK新聞連載記事

よみもの
フットハットがゆく【242】「KY」|MK新聞連載記事

MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、塩見多一郎さんのエッセイ「フットハットがゆく」を2001年11月16日から連載しています。
MK新聞2014年1月1日号の掲載記事です。

 

KY

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
フッと思ったこと、ハッと気づいたことを書いてゆくのがこのエッセイです。

さて、僕はテレビ番組のディレクターという仕事をしていますが、最近仕事でよく耳にする言葉が「コンプライアンス」です。
法令遵守という意味です。
遵守という言葉がなかなか覚えられなくて、ソンシュ、だか、ジュンシュ、だか、あぁどっちだったかなと迷いつつ、やっと、ジュンシュであると覚えて、覚えた頃にコンプライアンスという横文字が出てきて、なかなか覚えられなかったことを覚えています。

昔、とある仕事で放送局に納品したCMに対して、局の人から電話があり、「CMのテキストに『コンポライアンス』とあるが、『コンプライアンス』が正しいのでは?」。
僕「クライアントが送ってきたテキストをそのままコピペして、なおかつ完成映像チェックでクライアントOKが出たので、クライアントが『コンポライアンス』という限り、それでOKです」。
局「そうですか…。わかりました」。
その当時は「コンプライアンス」という言葉自体、まだ出たてで、そのような会話が通用しましたが、今は無理ですね。
ちなみにコピペというのはコンピュータ用語でいうコピー&ペーストのことで、デジタルデータの文字や写真などをそのまま複写転用することです。
コピペで思い出すのがパピコという食べ物ですが、これはグリコの氷菓子で、チューブに入った氷菓子が左右二対にくっついているのでまるでコピペしたかのようなのですが、コピペという言葉より先にパピコがあった気がします。
また、コピー&ペーストに対して、カット&ペーストというコンピュータ用語もありますが。これはなぜかカトペと略されることはありません。

最近ラジオで聴いたのですが、若者の間では「かまちょ」という言葉が流行っているそうです。
僕の中でカマチョというと、往年の名ボクサー、ヘクター・カマチョを思い出すのですが、若い人がそんな人を知っているはずもなく…。
「かまちょ」とは、「かまってちょーだい」の略だそうです。
これもラジオで聴いたのですが、最近また「KY」という言葉が流行っているそうです。
少し前までは、「KY(ケーワイ)な人」というと「空気が読めない人」という意味でしたが、最近の若い人は、「あの人にKY(ケーワイ)」というと「恋の予感」という意味になるらしいです。

そういえば先日、20代の女の子としゃべっていて、「アベック」という言葉が通じなくて驚きました。死語と気づかず使っているようでは、やばいですね…。
ちなみに最近の若い人は、いい意味でも「やばい」という言葉を頻繁に使います。
時により、人や物を褒める最上級の言葉として「やばい」を使います。
「あなた、とてもやばいですね。なんだかKYです。かまちょ。」って言われた日には、どうとったらいいのやら…。

 

田舎暮らし公開中! YouTube『塩見多一郎』で検索!

 

 

MK新聞について

「MK新聞」は月1回発行で、京都をはじめMKタクシーが走る各地の情報を発信する情報紙です。
MK観光ドライバーによる京都の観光情報、旬の映画や隠れた名店のご紹介、 楽しい読み物から教養になる連載の数々、運輸行政に対するMKの主張などが凝縮されています。
40年以上も発行を続けるMK新聞を、皆さま、どうぞよろしくお願いします。

ホームページからも最新号、バックナンバーを閲覧可能です。

 

フットハット バックナンバー

この記事が気に入ったらSNSでシェアしよう!

関連記事

まだ知らない京都に出会う、
特別な旅行体験をラインナップ

MKタクシーでは様々な京都旅コンテンツを
ご用意しています。