フットハットがゆく【235】「妄想」|MK新聞連載記事
MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、塩見多一郎さんのエッセイ「フットハットがゆく」を2001年11月16日から連載しています。
MK新聞2013年6月1日号の掲載記事です。
妄想
よく考え事をします。最近考えたことを書いてみます。
ひと月の日数は月によって違いますので、西向く侍(2、4、6、9、11)は31日ではない…と覚えたりします。
なんで侍が11かというと、武士の士の字は分解して十一となるわけで…。
それにしても月によって日数が違い、ややこしいなぁと思いつつ、いいことを思いつきました。
地球の自転と公転から1年365日は変えられません。
では、365日を割り切れる月数にしたらどうでしょう? …そうです、1年を5ヵ月にしたらすべての月は73日になります。
毎月変わらず73日。これは楽ですね。
1年は1月1日に始まり、5月73日で終わります。
バレンタインデイは1月45日(旧2月14日)になります。端午の節句は2月52日(旧5月5日)。お盆は4月8日(旧8月15日)。クリスマスは5月67日(旧12月25日)となります。
とても分かりやすいですね!
最近デジカメの新しいのを買いまして、まぁ画素数が2000万画素とかそんなのです。
1枚の写真が2000万のツブツブで構成されているわけで、ツブツブが多いほど画質が良いということになります。
デジカメの進化で髪の毛1本1本、しわやほくろまでくっきり写っちゃいます。
時には被写体の眼球に映り込んだカメラマンまで見えたりします。
ということは、このままどんどん進化が進み、1000兆画素!なんて写真が撮れる時代もそう遠からず…。
写真に写り込んだものすべてを解析できるようになります。
仮に街中で人物の写真を撮ったとして、眼球に映り込んだ風景、そこのビルの窓に映り込んだもの、偶然通りがかった車のバックミラーに映ったもの、偶然通りがかった人の眼球に映り込んでいるもの、細かく追っていくと、理論的には光の届く範囲の反射がすべて1枚の写真で解析できるということになります。
そこから計算して立体図を起こすことも可能に…まさに『ドラえもん』の世界がそこまで来ています。
輪廻(ね)転生というものがあるとして、人は死んだら何に生まれ変わるのでしょう? …僕は、その人が一番嫌いなものに生まれ変わると考えています。
なぜなら、生まれ変わりたいものに生まれ変われるなら、おそらく地球上が全部人間になってしまうからです。
逆に絶対に生まれ変わりたくないものに生まれ変わってしまうシステムの方が、地球としてのバランスが取れると見ています。
例えば、「この世の中でゴキブリが大の大の大嫌い!」「ゴキブリなんかこの世からいなくなればいい!」と思っている人は、人間として死んだらゴキブリに生まれ変わります。
「ピーマン大嫌い!」「ピーマンさえなければこの世は幸せ!」とか思っている人はピーマンに生まれ変わります。
逆に、ゴキブリとして生きていて、人間に殺虫剤でブシューっとされて、苦しみもがきながら、「あぁ、人間が憎い、来世まで人間を恨んでやる!」「人間なんか大嫌いだ!」と思いながら死んだゴキブリに限って、人間に生まれ変わったりします。
ということはですよ、現地球上で人間の数がどんどん増えているのは、前世で人間嫌いだった奴が多かったせいか…あるいは神様の計算違いか、僕の妄想が間違いか…w。
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