フットハットがゆく【225】「地球オリンピック1」|MK新聞連載記事

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フットハットがゆく【225】「地球オリンピック1」|MK新聞連載記事

MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、塩見多一郎さんのエッセイ「フットハットがゆく」を2001年11月16日から連載しています。
MK新聞2012年8月1日号の掲載記事です。

地球オリンピック2

ロンドンオリンピックですね!僕はスポーツミーハーなので、基本、オリンピックが大好きです。
さて、そのオリンピックは人間のものですが、これを地球規模で見たらどうなるかということを調べてみました。

○陸上走

いわずと知れたチーターが、地上最速といわれています。
最高時速120km、100mなら約3秒で走り抜けます。9秒台のボルトなど目ではありません。
ただし、チーター最速説は神話的な部分もあり、実際はカモシカの一種の方が早いという説も。
体長換算でいくと、トカゲやゴキブリもかなりのスピードで走ります。

○水中走

水中での最速はカジキの種類だそうで、時速100km近くで泳げるそうです。
100m泳ぐのに4秒とかからないわけですから、人間の世界記録(46秒台)では太刀打ちできません。

○空中走

最も速く飛べるのはハヤブサといわれていて、急降下時の時速は300Kmだそうです。そもそも人間は飛べないから、鳥類と競争することは出来ないのですが…。

○長距離走

長距離走になると、諸説諸々あります。
カモシカの一種が長い距離を走れるとか、やはり馬が一番効率よく長距離を走れるとか…。
でも嬉しいことに、仮に42kmのフルマラソンを走るとなると、人間が一番ではないか?という説もあります。
なぜなら自然界の動物は、そもそも生活の中で42kmも一目散に走る必要がないため、そのような体の作りになっていないそうです。
用もないのに42kmも走ろうという物好きは、人間だけということです。

○パワー系

象かゴリラがパワー系は強そうです。しかし体重別選手権では、やはり昆虫にはかないません。
カブトムシは体重の20倍の重さを引きずれるといいますし、アリは体重の25倍の重さをアゴにくわえて持ち上げられるといいます。
人間の記録は105kg超級の選手で約260kgなので、わずか2倍強です。

○ジャンプ系

体長で換算すると、やはり昆虫に分があります。
ノミは体長の100~200倍の高さをジャンプできるといいます。人間なら東京タワーを1発で飛び越えるジャンプ力です。スパイダーマンでも対抗できません。

○陸水空・個人メドレー

3部門総合の個人戦です!最も万能なのは誰だ!?
・人類…飛べないので失格。
・ほ乳類…オオコウモリ。一応泳いだり歩いたりも可能。
・鳥類…鵜(う)。泳げて飛べる。歩きはヨチヨチ。
・は虫類:トビトカゲ。走りや滑空は得意。泳げるかは疑問?
・魚類…飛行・歩行が同時に出来る魚類なし…失格。
・昆虫…タガメ。泳ぎと飛行は得意。陸上も歩けないことはない。

○陸水空・団体メドレーリレー

各部門のエキスパートを並べてみました!
・人類…飛べないので失格。
・ほ乳類…「陸・チーター」「水・イルカ」「空・コウモリ」
・鳥類…「陸・ダチョウ」「水・ペンギン」「空・ハヤブサ」
・魚貝類…「陸・カニ」「水・カジキ」「空・トビウオ」
・は虫類…「陸・トカゲ」「水・ウミガメ」「空・トビトカゲ」
・昆虫…「陸・ゴキブリ」「水・ゲンゴロウ」「空・トンボ」

地球オリンピック、あなたは誰が強いと思いますか?
いずれにせよ、人類はあまり活躍できそうにありません…。

 

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