フットハットがゆく【191】「無念リンク」|MK新聞連載記事

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フットハットがゆく【191】「無念リンク」|MK新聞連載記事

MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、塩見多一郎さんのエッセイ「フットハットがゆく」を2001年11月16日から連載しています。
MK新聞2009年11月1日号の掲載記事です。

無念リンク

先日仕事で東京に行き、そのついでに妹のマンションに遊びにいきました。
小学2年生の甥っ子がインフルの学級閉鎖で家にいたので、ずっ〜と一緒に遊びました。
近所に買い物にでかけ道を歩いていると、甥っ子が車のナンバープレートを見てやけに興奮し出したので何かと聞くと、自分の誕生日と一緒だということでした。
甥っ子は3月25日が誕生日なので、『3-25』のナンバーを見つけて、そのリンクに喜んでいたわけです。
なるほどそれは面白いと思い、僕も『4-11』を探しましたが、見つかりませんでした。
無念! いつかマイリンクを見つけます!

誕生日ナンバー以外にも、いろいろなナンバー連想であそびました。
まずは単純にぞろ目が来ると嬉しいですね。
『77-77』もしくは『7-77』など、パチンコフィーバーしそうで、見ただけでラッキーな気分になりますね。
ラッキー7にはおよばなくても、『3』や『5』のぞろ目は何となく嬉しいものです。
『9』のぞろ目は、4つ揃うよりもあえて『9-99』の方が、『銀河鉄道999』みたいでかっこういいですね。
ぞろ目ではないけれど、ジェームズ・ボンドを連想させる『0-07』、サイボーグを連想させる『0-09』もいいですね。
次に甥っ子が見つけて喜んでいたのは、『12-24』という番号でした。
クリスマスイブ…こどもが一番好きな日かも知れませんね。
大人はどうでしょうか…末尾に『25』がついたら給料日を連想させて嬉しいんじゃないでしょうかね?

甥っ子は大の野球好きなので、野球選手の背番号と同じナンバープレートにも反応していました。
ご存知『51』の番号は世界のイチロー! でも甥っ子が51番より好きな番号が『52』です。
なぜなら彼自身が所属する少年野球での自分の背番号が『52』なんです。
52はWBCにも出場した福岡ソフトバンクホークスの川崎宗則(通称ムネリン)の番号でもあります。
52番の車をみつけ、それが偶然にも川崎ナンバーだった時は、僕と甥でとても興奮しました。

さてそんな甥っ子と野球しりとりをしました。
『イチロー』→『ロージンバッグ』→『グラウンド』→『ドジャース』→『ストライク』→甥っ子、『く』でしばし悩み、発した答は…『くしゃみする人』…んんん?なんじゃくしゃみする人って、そんなん野球と関係ないやんというと、野球場にいるという主張。
そりゃまぁ、観客の中にはくしゃみをする人もいるだろうということでありになりました。
そうすると甥っ子は『人』でくくってきます。
『背の高い人』、『ブサイクな人』、『うるさい人』など、それに対し僕は、盗塁、盗塁王、盗塁成功、盗塁失敗、などで対抗しました。
しまいに甥っ子は『赤ちゃんを連れた人』、といいだしたので、「さすがに赤ちゃんを連れた人は野球場にいないやろう…」といってから、甥がまだ赤ちゃんの時に、一緒にヤンキースタジアムに行ったことを思い出しました。
赤ちゃんの時に野球に連れて行ったから野球好きになったんかな?…結局そのしりとり、一時間くらいやってました。(笑)

ムネリン 1981〜 福岡ソフトバンクホークスに所属するプロ野球選手、川崎宗則の愛称。

ムネリン 1981〜 福岡ソフトバンクホークスに所属するプロ野球選手、川崎宗則の愛称。

 

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