フットハットがゆく【140】「美意ブランク」|MK新聞連載記事

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フットハットがゆく【140】「美意ブランク」|MK新聞連載記事

MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、塩見多一郎さんのエッセイ「フットハットがゆく」を2001年11月16日から連載しています。
MK新聞2007年9月1日号の掲載記事です。

美意ブランク

最近ハマっているのが、『ビリーズ・ブート・キャンプ』である。
エアロビクスと格闘技のシャドートレーニングが混じったような感じで、それをDVDのとおりに真似をするのである。
日本でもかなりブームになっているし、夜中にはテレビショッピングのCMがしょっちゅう流れているので、DVDを購入していなくても、知っている人は多いと思う。

ビリーのことを『隊長』といい、DVDを買ってトレーニングを始めることを『入隊』というのが流行である。
僕は入隊して約2ヵ月。
体重的には4~5キロしか落としていないが、やはり体がしまった気がする(特に腹まわり)。
今年に入った頃、僕の体重は91~2キロであった。
身長178センチに対してだから完全に「太り過ぎ」である。
腹がメタボリックで靴下をはくのもしんどいし、足の爪を切るのも一苦労であった。
冬場にウォーキングや食事制限(夜に食べない、など)をして、春頃までに5キロ落とした。
そこからなかなか落ちなくなったので、7月に入隊したというわけだ。
結局今年に入って10キロ落としたということになるので、半年ぶりに会う人には口々に「痩(や)せたなぁ!」といわれ、嬉しい。
でも、数年ぶりに会う人には「太ったなぁ!」といわれ複雑。
そう、僕がタバコをやめる5年前までは、体重75キロほどだったので、それから見る現体重82キロは、太ったように見えるのだ。

ということで、5年前の75キロを目標に、キャンプを続けたいと思っている。
このDVDのいいところは、とにかく全身の筋肉を使うところ。
ウォーキングやスイミングでは忘れられがちな筋肉もくまなく使うので、たった30分、1時間でもものすごく運動した気になるし、汗も出る。
しかし『軍隊式トレーニング』といわれるだけあって、とにかくキツい!
入隊したての頃は、ビリーやシェリー(ビリーの娘さん…アスリート系美人である)のすることの20%ほどしかついていけなかった。
それが2ヵ月続けると、60~70%まではこなせるようになってきて、自分の進化が嬉しい。
筋肉の進化を確認するために鏡の前に立ち、上半身裸、パンツ一丁で汗だくになって飛び跳ねる姿は、はたから見ればかなりおバカな感じもするが、最近うっすらと腹筋の線も見えてきて、これまた嬉しい。
そしてもし疲れてへばりそうな時は、ビリー隊長が、「めげずに頑張れ! 死ぬ気でやれば人生だって変えられる!」と励ましてくれるのである。

ということで、なんか商品の宣伝みたいな回になってしまったが、もともと体育会系で最近運動不足でメタボリックに陥っている人には、かなりお薦めである。
実際問題、僕は今38歳で、体力的には下降の一途となる年齢である。
同年代のスポーツ選手らもどんどん引退していってしまうので、本当に寂しい思いをしている。
でもプロレベルは別として、鍛えればまだまだ進化することが可能と確認できると嬉しい。
ブートキャンプに限らず、体を鍛えることはいいことだ。ということで、自分の肉体に対する美意識にブランクを与えぬよう、今日もパンツ一丁で飛び跳ねる僕だった…。

ビリー・ブランクス 1955~ アメリカのエアロビクス指導者、格闘家、俳優。

ビリー・ブランクス 1955~ アメリカのエアロビクス指導者、格闘家、俳優。

 

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