フットハットがゆく【121】「地味で変!?」|MK新聞連載記事

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フットハットがゆく【121】「地味で変!?」|MK新聞連載記事

MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、塩見多一郎さんのエッセイ「フットハットがゆく」を2001年11月16日から連載しています。
MK新聞2006年11月16日号の掲載記事です。

地味で変!?

最近、「エアなんとか…」というのが流行っている。もともとは『エアギター』から派生してきたようだ。
エアギターというのはギターを弾いているふりをする演技のことである。
例えばロックやパンクのバンド演奏などで実際にはギターを持っていないボーカルの人が、ギタリストの横で自分もギターを弾いているようなアクションをして曲を盛り上げる…
もともとはこういったところから始まったと思うが、最近はそのギターを弾くふりそのものが『エアギター』という競技になったりしている。
いわゆるパントマイムのギター限定版といえる。
実際にギターが弾けるかどうかは問題ではなく、いかに曲に合わせてうまく盛り上げるか!が重要なポイントとなる。
エアギターで使用される曲は有名なものが多いが、ただギタリストのまねをするだけではダメで、オリジナルのアクションや「笑い」の要素も盛り込みながら、何よりも「魂」を込めて客を盛り上げなくてはならない。
世界大会も行われており、2006年のチャンピオンはなんと日本人のお笑い芸人、ダイノジおおち(吉本興業)である。
彼の代表的なエアギターネタは、ギターを思いっきり真上に放り投げ、それが落ちてくるまでにタバコに火をつけ一服する…というもの。
実際の演奏では絶対無理なことをパントマイムで、それも音楽に合わせて行うので面白い。

エアギターが人気になってからは、いろいろなふりをすることに、「エア」をつけることが流行っている。
例えば、道具を使わずに素振りを行うと、すべてエアになる。
傘ゴルフならぬ「エアゴルフ」や「エアボーリング」、「エアピンポン」などの言葉があり、実際にネットなどでは使われている。
例えば…「来週の社内ボーリング大会に向けてボーリング場に行って練習したかったが、金欠なのでエアボーリング(素振り練習)で済ませた…」というような使い方をする。
また、「仕事中になかなか喫煙できずエアスモーク(タバコを吸うふり)で我慢した」などと使う。

さて、また音楽のエアに戻るが、今もっともナウ(死語か!?)なエアが、「エアボ」こと「エアボーカル」である。
有名人の歌に合わせて口パクでパフォーマンスすることで、はっきり言ってアホらしいのだが、そのアホらしいことをみな真剣にやっているので、逆に面白い。
ネットの動画サイトでは世界中のエアボファンの口パクが見られて面白い。
かなりのエアボ技術を持つ人もおり、完全にエンタテイメントとして完成させている人もいる。
日本でも某バラエティ番組で火がつきつつある。

まぁ、口パクや演奏のふりなんて、地味で変だしエアだけに中身のない空気みたいなものだ…という人もいるだろうが、何事も真剣に魂を込めてやれば、それは素敵なものになる。
ギターが弾けなくたって「魂」さえ本物ならばジミヘンにだってなれる!…とエアギターのオフィシャルサイトに書いてあった…。

ジミヘン 1942〜1970 アメリカの「天才ギタリスト」ジミ・ヘンドリックスの通称。

ジミヘン 1942〜1970 アメリカの「天才ギタリスト」ジミ・ヘンドリックスの通称。

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