フットハットがゆく【117】「学べ、かをりに…」|MK新聞連載記事
MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、塩見多一郎さんのエッセイ「フットハットがゆく」を2001年11月16日から連載しています。
MK新聞2006年9月16日号の掲載記事です。
学べ、かをりに…
最近ブログにハマっており、人のを読むのに飽き足らず、自分でも時々書いている。
ブログというのはいわゆるインターネット上の公開日記みたいなものである。
日々の記録やふっと思った事、はっと気づいた事をつらつらと書きつつも、でもなかなか魅力ある文章が書けず…。
それならば、人気のあるブログに行って勉強させてもらおうと思い、『ブログの女王』と呼ばれる「眞鍋かをり」さんのブログに遊びに行ってみた。
遊びに行くといっても、単に見に行くだけなのだが、速攻ハマり、彼女のブログ本(ブログの内容を書籍化したもの)まで買ってしまった。
知らない人のために書いておくと、眞鍋かをりさんというのは愛媛県(かなり田舎の方らしい)出身で、横浜の有名国立大学在学中にスカウトされ、芸能界へ。
グラビアアイドルを経て、現在はタレントとして、バラエティーからNHKまで数多くの番組に出演。
ブログを公開し始めてその面白さにすぐに火が付き、トラックバック数日本記録を樹立。
ブログの女王と呼ばれるように。25歳。
さて、その眞鍋さんのブログだが、不定期に更新されて、自虐ネタが多い。
元グラビアタレントとしての容姿とその自虐ネタのギャップも面白いが、「笑い」を緻密に計算した独自のくだけた文章がやはり魅力。
例えばある日の日記だと、眞鍋さんはヘアサロンにでかけ、そこの美容師さんがめっさ男前だと書いている。
でも残念なことにそのひとはY・Iだそうだ。Y・Iとはなんぞやと思ったら、眞鍋さんのまわりで流行っている隠語で「嫁・いる」の意味(略語)だそうだ。
それならば「嫁・いない」もY・Iじゃないかと、トラックバックでつっこみがあったが、その場合は「D・S」(独身)になるのだと、次回の日記に書いてあった。
「あの人Y・IのくせにD・S風味出し過ぎだよね!」というような使い方をするらしい。
ちなみにAC-DCは「あせだく」という意味らしくて、他にもそういう言葉を作っては友達と遊んでいるそうだ。
僕なんかは病的なほど汗っかきなので、眞鍋風にいうと『AC-DCのD・S』っちゅうことになる。
出るのは汗だけではなく、腹も出ているし「ぢ」も出ているので、僕なりにアレンジすると、「H&G-D」(腹とぢが出てる)みたいな感じかな。
さて、そんな眞鍋さんだが、時々「うつ」的な感じになり、その様子もブログで公開されている。
そのような自分の陽の部分も陰の部分も飾らず表現しているところが「眞鍋ブログ」の人気の秘訣でもある。
眞鍋さんが何かのTVで、「好みのタイプは『プチ引きこもりの人』」といっていた。
いわゆる自分と似た感性の人が好きなようだ。かくいう僕も眞鍋さんのブログに思いっきりハマっているし、ファンになったし、プチ引きこもりだから、何とかお知り合いになれないかと、彼女のブログにことあるごとにトラバを付ける今日このごろ…。芸
能人相手にちょっと空しくもあるけどまぁ、お互いD・Sなんだからいいじゃん。
※トラックバックとはブログ特有の機能で、いわゆる逆リンク機能。眞鍋さんのブログでは1回の記事に千から2千のトラバが付く。
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