フットハットがゆく【200】「祝200回!」|MK新聞連載記事

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フットハットがゆく【200】「祝200回!」|MK新聞連載記事

MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、塩見多一郎さんのエッセイ「フットハットがゆく」を2001年11月16日から連載しています。
MK新聞2010年8月1日号の掲載記事です。

祝200回!

今回で200回ですか。2001年の暮れから書いてますので、8年半ですね。
フッと思ったこと、ハッと気づいたことを気ままに書き続けて8年半…。
紙面構成の都合で休んでくれと編集者からいわれたとき以外、一度も休まず続けています。
もともと僕はMKタクシーのドライバーで、乗っていたのは96〜97年です。
その時の先輩ドライバーが事務職に就きまして、その方に声をかけていただいて、このエッセイの連載が始まったというわけです。
その頃僕は趣味で書いた本を出版したりしていましたので、そういう話をいただけたわけです。
1回1200字で200回ですから、24万字ですね。
さらに字数を増やせるよう、精進いたします。
内容に関しては保証できませんが(笑)。

タクシードライバーの頃は20代。このエッセイの連載を始めた頃は30代前半。
今はもう41歳となりましたので、時の流れを感じますね。
夢と希望にあふれていた若い頃と違い、この年になってくると、我が人生、今後そう大当たりすることもなさそうだな、と思ってきたりもします。
そんな中、阪神タイガースの下柳選手が42歳にして結婚、その後3連勝中…なんて話を聞きますと、ワイも頑張らナ〜〜! なんて思います。

ということで今後の夢を語ってみます。
僕の中学生の頃からの夢は映画監督です。
今はテレビの方でディレクターをしていますが、でも死ぬまでに1本でいいから、映画を撮りたいという夢はまだありますね。

そもそも男の生き甲斐とは何なのか?と、考えた時に、基本は「後世に足跡を残す」ことなんだと思います。
種の保存の鉄則で、まずは子孫を残したいと本能的に考えるでしょうし、そこから派生して家を残したい、財産を残したい、名誉を残したい、名を残したい、となってくるんだと思います。
自分の存在した意義を残したいんです。
自分が生きていたことは無意味でなかったと証明したいんです。

ということで僕も名前を残したいんですが、その夢はある程度叶っています。
このMK新聞さんで、200回も僕の名前入りでエッセイを書かせてもらいました。
毎回何万部と刷ってもらい、それの200回分ですから、数百万という僕の名前がこの紙媒体として印刷されたわけです。
全部は残って行かないでしょうし、どんどん捨てられ、破られて減っていくにしても、何枚かは残されて、僕の寿命よりは長く地上にとどまると思います。
何百万と産み落とされる魚の卵のうち、何匹が成魚になるか?みたいな確率でしょうが、それでもいいのです。
テレビにしてもそうです。毎週僕の名前がエンドロールに出て、もの作りをした証、自分が存在した証が残って行きます。
最近はテレビも地デジで奇麗に録画できますし、DVDに焼くことで永遠のデジタルデータとして残せます。

僕の今の目標は、紙媒体にしろテレビメディアにしろ、見た人が残しておきたくなるようなもの作りをすることです。
あと、やはり最終的には映画を作りたいという目標は、忘れたくないですね。

 

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