常に確認を怠らない意識が事故を防ぐ 事故対策担当の筒井晋一社員インタビュー

ひと よみもの
常に確認を怠らない意識が事故を防ぐ 事故対策担当の筒井晋一社員インタビュー

MKタクシーでは、徹底した安全運転指導を行っています。
乗務員の中で、安全運転指導を主に担当する乗務課長が事故対策課長です。
MKタクシーの洛西営業所で事故対策課長を務め、無事故連続日数の記録を達成するなどの成果を上げてきた筒井晋一社員に安全運転のコツを聞きました。
そこにはどんなときも基本をおろそかにせず、確認を怠らない姿勢がありました。事故防止の工夫の中にはコロナ感染防止対策にも通ずるものもありました。

感染症対策にともなう新しい生活が始まり、今後は自動運転による新しい時代を迎えます。
MKタクシーは、変化が激しい中でも、各人ができること、やるべきことを進めていくほかありません。
特に現場では日々試行錯誤を繰り返しながら、お客様へのサービス向上に努めています。
ここでは、そんな現場の努力を伝えていきたいと思います。

 

筒井晋一社員インタビュー

筒井晋一 社員

筒井晋一 社員

筒井晋一社員の略歴

2007年2月 MK入社
2017年3月  新人課課長を経て、事故対策課長に就任

 

日々の安全指導と事故発生時には現場へ

ドライバーで事故対策担当の筒井晋一社員。事故対策担当はどういう役割なのか聞いてみました。
「主な役割としては、事故が起こった時に事故現場に行って、相手の方と話し合ったり、病院や警察に付き添ったりします。」
「事故を起こしたドライバーは動揺しておりますので、少しでも客観的な立場で対応できればと考えています。その後、営業所ではドライバーからの事情聴取などをもとに事故原因を調査をして、そのドライバーに再発防止のアドバイスを行います。」
事故原因や発生状況はこのコロナ禍において少し変化があると言います。
「空車の状態で長時間走行することが多くなりましたので、精神的に疲れやすくなっているようです。」

洛西営業所の出入口は車道が見えにくくなっていたので、斜めに出るようにして視界を確保し、簡易ミラーも設置した。

洛西営業所の出入口は車道が見えにくくなっていたので、斜めに出るようにして視界を確保し、簡易ミラーも設置した。

 

不安を感じたら必ず降車確認

「事故件数は減少していますが、集中力が途切れがちになっています。」
「『狭い道を左折する時に縁石でこすってしまった』、『バックした時に死角にあった縁石でこすってしまった』といった小さな自損事故は時々あります。バックする前には車から降りて見えにくい場所を確認するように伝えています。バックギアに入れてからも、ゆっくり周囲を確認して、車を動かさないといけません。」
「事故を起こす社員は少し確認がおろそかになっていますね。『行けるかな』と不安に思ったら止まるべきです。わからなければ車から降りて確認すべきです。」

営業所車庫内の白線も消えかけていたので引き直して安全確保に努め、白線に沿ってきれいに止めるよう意識を高めている。

営業所車庫内の白線も消えかけていたので引き直して安全確保に努め、白線に沿ってきれいに止めるよう意識を高めている。

 

事故防止には技術より意識が大切

「ドライバーは皆、二種免許を持っています。学習もして技術も安全運転の知識もあります。その技術・知識をいかに現場で発揮できるか。」
が大切だと筒井社員は強調します。
「いつもと違う状況、焦ったり、不安があったりする状況で事故は起こりますので、それをわかったうえで、気持ちを平常心にもっていくことです。そのためにしっかり休憩するようにアドバイスしています。」
「車を止めて降りて手足を伸ばしたり、本当に眠くなったら寝た方がよいです。また、今はお客様が少ないのは仕方がない、そいうときもあると、売上を上げたいと焦る気持ちを抑えるように呼びかけています」。

過去の他の営業所の事故映像も見られるようにしている。

過去の他の営業所の事故映像も見られるようにしている。

 

過去の事故を自分の経験として学ぶ

MKタクシーの各営業所では、過去の事故映像が見られるようになっています。
その事故映像を見る時の意識も大切だと言います。
「事故映像を見て注意を促しますが、その事故は他人の事故ですし、ほとんどが他の営業所の事故です。自分とは関係がないと思うと学ぶことができません。あたかも自分が起こした事故だと思って見る、その意識が大切です。事故は意識の問題だと私は思っています。」
「私もMKタクシーに入社してから自分の運転が変わりました。プライベートでも無事故、無違反が基本です。運転スキルが向上する以上に気持ちの面、意識が高くなりました。」

 

これからの季節、特に注意すること

この梅雨の時期、また、これからの夏の時期に注意すべきことを聞きました。
雨が降ると周囲が見えずらくなります。さらにバイクや自転車では傘を差しながらはもちろん、カッパを着ている方も、周囲が見えにくく、こちらの車に気づいていないことが多いです。」
「夏休みになると、子どもの自転車が多くなります。そのため交差点では、たとえこちらが優先道路であっても信号が青であっても、アクセルから足を離してブレーキをかけながら走行するなど細心の注意が必要です。」
「カーブミラー・コーナーミラーがあるところは、必ず確実に見るように。バイクや自転車を抜かすときには距離に余裕を持たせておかないと、急に動いたりふらついたりがあるので危険です。」
「夜はさらに見えにくくなります。ハイビームやパッシングで、自車の存在を知らせるようにしましょう。夏には横臥者、特に酔って車道で寝ている人がいるかもしれないと思って走行することが必要です。」

 

連続無事故記録を達成

筒井晋一社員が事故対策担当としてうれしかったことは、洛西営業所で無事故連続日数の記録を達成したこと。
「事故が目立ったドライバーに厳しく注意したことがあって、厳し過ぎたかなと思っていましたが、そのドライバーが私に普通に話しかけてくれました。そして事故を起こさなくなくなった時にはうれしかったですし、事故対策担当をしてよかったと思いました」。
筒井晋一社員はこの喜びのために、さらに事故を減らすと目標を掲げていました。

事故ゼロを続けることを目標に事故件数を掲示している。

事故ゼロを続けることを目標に事故件数を掲示している。

 

事故防止にもコロナ対策にも車をきれいに

『車を大事に、きれいにする』このことを広めたいと思います。今は洗車機が便利ですが、手間をかけて手洗いをすると、愛着がわきます。車のキズもわかります。そうすると車にキズをつけたくないと、優しい運転になるものです。キズがある、デコボコしている、汚い車はなくしていきたいですね」。

そして、コロナ対策としても、車をきれいに、車内をきれいにすることが大切だと続けます。
「私は一組の乗車が終わったら、毎回後部座席をきれいにしています。その時に手指もアルコール消毒。車内をきれいにしながら、自分自身の感染防止にもなっていると思います。」

車をきれいにしワックスをかけると、雨粒も丸い状態ではじく。常にきれいな車両を提供するよう努めている。

車をきれいにしワックスをかけると、雨粒も丸い状態ではじく。常にきれいな車両を提供するよう努めている。

取材日は雨が降っていましたが、筒井晋一社員の乗務する車は雨を丸い粒の状態ではじいていました。
「車をきれいにして、ワックスをかけると、水をしっかりはじく。お客様もこれくらいきれいな車に乗りたいでしょう。窓ガラスも水をはじき視界も見やすくなり、事故防止にもなります」
と話していました。

また雨に関しては、一般的にタクシー専用車両ではドアバイザーがないことも多いですが、MKタクシーではドアバイザーを全車に取り付けています。
雨の日でも窓を少し開け感染対策をとっています。

 

おわりに

タクシーを含めた運輸業にとって最も大切なのは、安全です。
どんなおもてなしも、どんな安価な運賃も、安全には変えられません。すべてのサービスの土台となるのは、安全運転です。
MKタクシーは、徹底して安全運転教育・研修に努めています。

現場の経験をふんだんに積んだ筒井晋一社員のような事故対策課長が、入ったばかりの新人から、慣れが生まれてしまったベテランまで日々安全運転指導を行っています。

 

ドライバーインタビュー記事

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