フットハットがゆく【261】「人目を気にして」|MK新聞連載記事
MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、塩見多一郎さんのエッセイ「フットハットがゆく」を2001年11月16日から連載しています。
MK新聞2015年8月1日号の掲載記事です。
人目を気にして
前回は、自分のコンプレックスとして、なぜかつねに乳首が立っていて、服を着たら胸ポチが出るのが人に言えないコンプレックスである、と書きました。
そこで男子用ニップレスを買ってみた…というところで終わりましたところ、つけ心地はどうだ? 使用感は? という質問を受けましたので、恥ずかしながら続きを書きます。
まずはメンズニップル、800円で5セット、1乳首80円という計算ですね。
男子用ニップレスは、おもにスポーツ選手が使用するもので、長距離選手や長く走るスポーツときに、乳首とユニフォームが擦れて痛むのを防ぐためのものです。
もちろん、胸ポチを隠すこともできます。
このメンズニップルは四角の透明タイプでした。
ニップレスというとバンドエイドのような肌色のものを想像していたのですが、透明だったので少し感動。
四角の外回りの部分にノリがついていて、乳首自体にはノリが付着せず守るという優れものでした。
遠目に見ると、裸の状態でもニップレスをつけているのがわかりにくい感じでした。
これを商品コピー的いうと、『高性能ステルスモード』と言うそうです。
近くで見ると、いわゆる乳毛というか乳首のまわりの毛が透明シールの裏にベチャッと張り付いているのが見えて気持ち悪いので、ちゃんと乳毛を剃ってから使うのがいいかなと思いました。
さぁ、これをつけて服を着て外に出ますと、もちろん胸ポチはないし、澄んだ気持ちというか、なんかワクワクソワソワしてニヤケましたね。
昔、小学校の体育の時間に替えのパンツを忘れて、水泳の授業のあとにノーパンでズボンをはいているあの違和感と秘密感、自分がノーパンであることは自分しか知らない変なドキドキ、あれに似た感覚で一日ニヤケていました。
けっこうテンションもあがりましたよ! よいことだ。胸ポチが消えて、コンプレックスが1つ(2つ)消えて、テンションがあがる。
これは素晴らしいことです。
さて、一日が終わって、ニップレスを外しました。
僕は肌が弱めで、体を掻くと爪で引っ掻いた痕があざのように長く残る体質です。
ニップレスを外すと、乳首のまわりに四角いシールの痕が、赤いあざとして残りました。
なんか宴会芸の時に、乳首を目玉にしてマジックで目を描いたみたいなそんなイメージです。
そのあざが、丸3日くらいは残りましたね。だからその間は銭湯やスイミングには行けないという…。これはこれで恥ずかしい。
乳首に目を描いたおっさんが、前から歩いて来たら絶対笑うでしょ? 胸ポチの人目を気にして、胸に目ができるという…シュール(笑)。
似たような商品をもう1つ買っておりまして。ニップルシールドといって、コチラは500円で6組と少しお得。
透明の丸形、乳首の部分にもノリがついているタイプでした。
結果的にはこれも外したあとにあざが残りまして、胸にできる目が四角いか、丸いかの違いでした。
以上、46才男子のニップレスリポートでした。
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