フットハットがゆく【105】「追う!」|MK新聞連載記事

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フットハットがゆく【105】「追う!」|MK新聞連載記事

MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、塩見多一郎さんのエッセイ「フットハットがゆく」を2001年11月16日から連載しています。
MK新聞2006年3月15日号の掲載記事です。

追う!

ワールドベースボールクラシック!
1次リーグで韓国に負けてしまった王ジャパンが、2次リーグでどう巻き返すのか非常に気になるところ…。
さて、スポーツミーハーの僕ではあるが、運動神経はあまりよくない。
子供の頃は、運動神経のなさを『ガッツ』でカバーするタイプであった。
小学校、中学校と野球部にいたが、真っ正面のゴロをトンネルするかわりに、きわどい球には横っ飛びでくらいつきファインプレーをするという、ややこしいプレーヤーであった。

一度、イージーフライをぽろりと落としたり、ゴロをトンネルすると、まるで呪縛にかかったように同じことを繰り返してしまうことがある。
「また失敗したらどうしよう…」という不安が、いざ試合になると体を異様に硬直させ、練習では絶対しないようなエラーを犯してしまう。
逆に難しい打球には、はなから「失敗して元々」の感が働くのか、スムーズに体が動いて、結果ファインプレー!
…漫画「ドカベン」に、「悪球は打てるがド真ん中のストライクが全く打てない」という選手がいたが、その人の気持ちがよくわかる。
まぁとにかく、僕のようにエラーの多い選手はレギュラーになれないので、プレーヤーとしてはあまりいい思い出がない。
それでも、観戦は相変わらず大好き!
自分がプレーヤーとして三流だったから、あこがれからミーハー的観戦者になってしまったのかもしれない。

それはさておき、野球部の時に学んだことを、四流プレーヤーながら書いてみようと思う。
それは、「ランニングがすべてのスポーツの基本である」と、いうことだ。
中学1年の時、野球部でいやというほど走らされた。
毎日走って、走って、走りまくらされた。いじめかと思うほど走らされた。
「野球がしたくて野球部に入ったのに、なんでこんなに走ってばかりやねん!?」と、嫌気がさしたものだ。
ところが、意外なところでランニングの効果が現れた。
僕はその頃、毎日の野球部の練習に加え、週に2回ほどスイミングスクールに通っていた。
その時期、水泳での自己ベストタイムが伸びる、伸びる!面白いほど伸びまくる!という状態になった。
走って鍛えた下半身パワーと心肺機能で、あまりイメージ的にランニングと結びつかない『水泳』の方に、分かりやすく結果が出た。
ちなみに、僕は中学2年のときに転校して、転校先に野球部がなかったため、スイミングスクールにだけに通った。
しかし野球部を辞めてからの泳ぎのタイムは全く伸びず、結局僕の生涯自己ベストタイムは、中学1年の野球部時代に記録したものとなった。

今でも、テレビで野球の試合を見て、もっこりとお尻の盛り上がったプレーヤーを見ると、「おお!しっかり走り込んで、丈夫な下半身を作ったなぁ!」と、わくわくしてしまう。
プレーを見る前から、その作り込んだプレーヤーズ・ボディを見てワクワクする…これがまたミーハー観戦者の楽しみでもある。
そして今日もまたそのワクワクを追って、追って…スポーツ観戦をするのであった。

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