西陣織会館の「五山の送り火特別鑑賞会」は大文字など四つの送り火が一望
目次
京都の中心に近い西陣織会館の屋上は、大文字、妙法、船形、左大文字の4つの送り火が見られる絶好の展望台です。
西陣織会館では、毎年8月16日に屋上が開放され、五山の送り火特別鑑賞会が行われます。定員150名が毎年すぐに満席となってしまう人気ぶりです。
四つの送り火を一望できる西陣織会館からの五山の送り火をレポートします。
MKトラベルでは、毎年西陣織会館からの五山の送り火特別鑑賞会を含むタクシーツアーを催行しています。
取材日は2019年8月16日です。
西陣織会館からの五山の送り火レポート
20:00「大文字」点火
20:00の点火からすぐに、東の方向で大文字が燃え盛ります。
西陣織会館から大文字までは直線距離で4.9km離れており、鳥居形以外では最も距離があります。
しかし、大文字は真正面から見えるため感覚的には大きく見えます。
五山の送り火は、鳥居形以外は京都御所が正面になります。
大文字から京都御所と西陣織会館はほぼ同じ方向にあるため、正面から見ることができるのです。
火床のひとつひとつまでしっかり見えます。
20:05「妙法」点火
続いて北東の方向で松ケ崎の妙法が燃え盛ります。
ななめ左から見える妙は、左下の一部だけが隠れますが、しっかり「妙」という字が判読できます。
西陣織会館からは3.7km離れています。
妙の右側には、法が燃えています。
字体が全く異なることからもわかるとおり、今は「妙法」とひとくくりにされていますが、もともとは別の送り火です。
妙法はすぐに隣り合っている印象がありますが、実際は1.0km離れています。
20:10「船形」点火
次に北の「船形」。船形は船の底部が隠れてしまいます。
船形はすぐ前に尾根が伸びているため、京都の多くの地域からは全体像は見えません。
しかし、西陣織会館からはしっかりと船の形だとわかる程度には見えています。
西陣織会館から船形までは4.4km離れています。
20:15「左大文字」点火
最後に、西陣織会館から最も近距離にある左大文字。
点火からあっという間に燃え盛ります。
西陣織会館屋上からは、場所によってはおとなりのUR西陣によって遮られてしまうのでご注意を。
左大文字がしっかりと見える場所を探しましょう。
左大文字がしっかりと見える場所はみんなで順番に場所を譲り合って見るようにしてください。
距離は2.4kmと近いだけに大きいです。大きさは大文字の半分くらいですが、距離も大文字の半分くらいなので、見た目の大きさは似ています。
左大文字も京都御所の方向を向いているので、西陣織会館からはほぼ正面に見えます。
20:20には、西陣織会館からは真西にある「鳥居形」が点火されますが、山の影になって全くみえません。
西陣織会館の五山の送り火特別鑑賞会について
特別鑑賞会の概要は以下のとおりです。
開催日 | 8月16日 |
開催時間 | 18:30~20:40 |
料金 | 2,500円(小学生以下は1,500円) |
定員 | 150名 |
申し込み先 | 075-451-9231(10時~16時 月曜休) |
2024年は6月15日から先着順で申込を受付、すぐに満席となりました。
記念品として、記念缶バッチがプレゼントされます。
西陣会館の屋上には屋根がないので、天候によっては雨具の準備が必要となります。
西陣織会館について
西陣織会館とは
西陣織会館は、西陣織工業組合が運営する西陣織の展示・体験施設兼事務所です。
西陣織工業組合は、1973年に西陣織の拡大発展のために3つの団体が合併して設立されました。
現在の西陣織会館は、1976年に西陣五百周年記念事業として竣工しました。
地上7階、地下2階の建物は、西陣の町並みにも溶け込んだ格調高い建築作品として、1977年に日本建設業連合会による「BCS賞」を受賞しています。
西陣織会館の前身は西陣織物館で、西陣織会館へ移転後は、京都市考古資料館として使用されています。
2022年は西陣織の名前の起源となる応仁の乱から555年目であったため、「西陣呼称555年」で様々な事業が開催されました。
西陣織会館では、西陣織の製品や製作過程の展示や実演が行われます。
商品を紹介する着物ショーは外国人観光客にも人気が高いです。
西陣織会館の位置には、1961年まで瑞龍寺がありました。
豊臣秀吉の姉である日秀尼が文禄5年(1596年)に処刑された息子の秀次や孫たちの菩提を弔うために創建した寺院です。
皇室や公家の娘が代々貫主を務める格式高い寺院で、日蓮宗では唯一の門跡寺院として「村雲御所」と称していました。
現在は、秀次ゆかりの八幡山山上(近江八幡市)に移転しています。
1991年にソビエト連邦のゴルバチョフ大統領夫妻が西陣織会館を訪れた際には、MKタクシーがお供車として利用されたこともあります。
西陣織会館
開館時間 | 10:00~16:00 |
休館日 | 毎週月曜日及び年末年始12/29~1/3 ※月曜日が休祝日となる場合は火曜翌日を休館 |
入館料 | 無料 |
住所 | 京都市上京区堀川通今出川南入ル 西側 |
アクセス | 地下鉄「今出川」より10分 |
旧西陣織物館の京都市考古資料館
1915年に西陣織工業組合の前身である西陣織物同業組合によって西陣織の陳列場として作られた旧西陣織物館は、本野精吾の設計による日本でも最初期のモダニズム建築です。
西陣会館へ移転後が京都市へと寄贈され、1979年に京都市考古資料館として開館しました。
京都市内で発掘された考古資料の展示施設として利用されています。
1984年には京都市登録有形文化財に指定されています。
京都市考古資料館
開館時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜(月曜が祝日または振替休日の場合は翌日) |
入館料 | 無料 |
住所 | 京都市上京区今出川大宮東入ル元伊佐町265番地の1 |
アクセス | 市バス「堀川今出川」から2分 |
公式ホームページ:京都市考古資料館 – 京都市埋蔵文化財研究所
おわりに
2023年は新型コロナによる行動制限もなくなり、4年ぶりに今までと同じ五山の送り火が戻ってきます。
京都には、いろんな五山の送り火鑑賞スポットがあります。
西陣織会館のように人気スポットは先着順ですぐに予約が埋まってしまうのでご注意ください。
京都タワーなどは抽選制で応募期間も限られています。
五山の送り火をじっくり鑑賞したいという方は、事前にしっかり情報を調べておきましょう。
MKトラベルの五山の送り火鑑賞ツアー2024
MKトラベルでは五山の送り火に合わせて鑑賞ツアーを催行します。
コロナ禍前より続く、MKトラベルの人気恒例ツアーです。
五山の送り火を鑑賞するのは、本記事で紹介した西陣織会館の屋上です。
本記事の写真も五山の送り火鑑賞ツアー催行時に撮影したものです。
ツアーのもうひとつの特徴は、夜の五山の送り火鑑賞だけではなく、日中には点火前の五山の送り火をジャンボタクシーの車窓から見学する点です。
点火時だけでなく、明るい昼の様子も見ることができます。
夕食には、京料理立神(たてがみ)の会席コースもついている豪華ツアーです。
ぜひ、MKトラベルの五山の送り火ツアーで豪華な旅をお楽しみください。
募集は限定20名なので、申込はお早めに。
過去の五山の送り火鑑賞ツアーのレポートはこちらです。
浴衣ならMKタクシーの「タクポきもの還元」がお得
夏の1ページを彩る五山の送り火、やっぱり似合うのは浴衣姿です。
五山の送り火を訪れるなら、是非浴衣でお越しください。
(ただし、混雑や交通規制もあって配車困難な場合が多いことはご了承ください)
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