2024イギリス語学留学vol.1 目標を持って臨んだ海外留学|MKタクシー桂伸隆
目次
1992年に始まり、時代に合わせて改善・強化し続けてきたMKの海外研修。
ハイヤー部の桂伸隆社員によるレポートを紹介します。
MKの海外研修制度
第37期となる今回は、計4名を派遣しました。
今回は、ハイヤー部の桂伸隆社員・荒川元哉社員、伏見営業所の山下翔社員、山科営業所の村島浩社員が、イギリスに3ヵ月間滞在しました。
海外研修出発式
2024年1月12日に京都MK伏見営業所で「第37回海外研修出発式」を行いました。
出発直前インタビュー
海外研修を志望された理由は?
2014年にポーツマスへの1ヶ月間の留学をきっかけに、ESDとしてスタートすることができました。経験を積むにつれて、観光地の案内はスムーズにできるようになってきましたが、外国人ゲストとの会話では、聞き取れなかったり、伝えたいことを伝えきれないことが多々あり、悔しい思いをしていました。英会話力をレベルアップし、より楽しく快適なサービスを提供できるように、2度目の海外留学を志望しました。
出発が近づいてきましたが、今の気持ちは?
会社の皆さんや家族への感謝の気持ちを忘れずに、とことん英会話力の向上に努めてまいります。イングランドの文化にも積極的に関わったり、他国の留学生とも親交を深めたりし、見聞を広げようと思います。
最後に意気込みを一言
仕事から離れて、スキルアップのための時間をいただいた絶好の機会を、思う存分楽しんできたいと思います。帰国した際には、今以上に仕事を楽しみ、お客様にさらに楽しんでいただき、会社に還元したいと思います。
海外研修レポート
1月14日から4月6日までイギリスの語学留学に行ってきました。大変有意義な時間を過ごすことができ、皆様に感謝しております。今回の私の目的は次の5つ。
・リスニング強化
・語彙量増加
・文法学びなおし
・健康生活
・MKの宣伝
最終的な目標は、お客様により良いサービスを提供するためであり、留学期間は目標達成のためのアップデート期間と捉えて渡英しました。結果として、すべての項目に及第点を与えて良いと、自分自身は満足しております。それどころか、期待以上にイギリスに行ったからこそ学べたことがたくさんありましたので、これからEnglish Speaking Driver(ESD)として働きたい方へのおススメポイントを列挙します。
①本家本元の英語が学べます。
皆さんもご存じの通り、英語を母国語とする国でも、それぞれのアクセントや言い回しの違いがあります。もちろんイギリス国内でも地域によって違いはありますが、基本的に上品といわれるBritish Englishが学べます。
私が学んだ学校の教師は、プロフェッショナルで、教え方が上手なうえ、楽しいレッスンをいつも準備してくれていました。また、リスニング力を上げるために先生だけではなく職員とも頻繁に会話をしたり、YouTubeでBBCの「6MINUTE ENGLISH」を聴いたりしていました。これは、6分でトピックが完結しますし、最初に質問があり、説明があり、答えがあるので知識も増えます。世界中どこにいても聴けるので今日から始めてみてください。
②いくなら冬
夏になるとヨーロッパから大量の若者たちが英語を学びに来て、教室も先生もフル稼働になるらしい。一方、冬は生徒数が少ないので、一クラス4~5名くらいで学べる期間が多く持てました。先生たちは、生徒個々人の苦手な発音を見逃さず矯正しようとしてくれました。さらに、一人当たりの発言機会が多く、クラスメイトがどんな性格で、どんな人生を歩んできたかを理解するのに時間はかかりませんでした。冬は日照時間も短く、寒く、閉鎖している観光施設もたくさんありますが、英語の上達に重きを置くならば、私は冬をおすすめします。
③MK専門レッスン
通常の授業は15:30に終わりますが、そのあとMKドライバーのための特別レッスンがあります。観光案内に必要な専門的な語彙や、VIPのお客様対応に必要な丁寧な言い回しなどを学ぶことができます。
また、Norwichの街を私たちがガイド役になり、他生徒を案内するツアーもカリキュラムに組み込まれています。私たちは京都での観光案内を想定して、カンニングペーパーは持たない、説明一辺倒にならず、お客様に質問してみたりするように準備をしてツアーにのぞみました。
先生方にも、当日までどのようなスタイルで案内するか全貌はあかしていなかったので、ツアー終了時にはたいそう喜んでいただけました。なによりも今回のメンバー各人がレッスンで学んだフレーズや文法をうまく使いこなしていたのをいたく喜んでくれたようでした。今回の仲間に感謝。
④国際交流
生徒の国籍は、サウジアラビア、ウクライナ、シリア、イラン、イラク、ナミビア、チリ、中国、ドイツ、イタリアなどでした。
わたしの滞在中にモスリムの方々のラマダンが始まりました。日の出から日の入りの間には食べることも飲むこともできないのは知っていましたが、実際に彼らと過ごすことでラマダンをより理解することができました。その期間、午前の授業にはなんとか来ていましたが、昼には帰宅し休息をとっていました。また、シリアやイランの生徒のほとんどは難民であり、家族と離れ離れになっている現状なども聞くことがありました。さらに、学長が、難民のためのボランティア施設にも連れて行ってくれました。私が滞在したNorwichはウクライナ支援に積極的で、市庁舎にはウクライナ国旗が掲げられていました。
新聞やニュースでは表面しか知ることができないことも、イギリスに来たからこそ当事者から貴重な話を聞くことができたと思います。
⑤ホームステイ
第2の故郷ができました。わたしを受け入れてくれたのはLindaとEmmanuel のイギリス人とフランス人の夫婦で、近くに住んでいる息子と孫も週末は親の家で過ごす家族でした。家は郊外の立派な一軒家で、部屋も広く快適に過ごすことができました。
日曜日はホストファミリーと犬の散歩も兼ねて、ビーチに行ってランチをしたり、孫のモトクロスを応援に行ったり、私も家族の一員のように受け入れていただきました。
孫のHarrison6歳とは手裏剣対決をしたり、サッカーをしたり一緒に遊んでいただきました。最終日は彼がいない時間に涙涙のお別れをしたので、帰国後に彼が大変ご立腹だったのをホストマザーから聞き、うれしく思いました。
⑥ランニングマシン
コロナ禍に再びジョギングをするようになりました。留学中は規則正しい生活ができるので、走る時間もたくさんとることができました。毎水曜日には学校まで1時間半かけて走って登校もし、イースターの4連休には72㎞走をし、自己最長記録を更新しました。
地元の多くのランナーともシューズの話などで盛り上がりました。
週末は自由時間に好きなことを通して地元の方と交流することができ、精神的にも身体的にもリフレッシュすることができました。
⑦交換日記
私は留学前に、すでに京都で海外のお客様を案内していました。ただし、文法や発音が正しくないため、お客様に理解してもらえない悔しい恥ずかしい経験を何度もしました。
京都で案内していたことをノートに書き、先生をみつけては添削をお願いしました。
交換日記のようなドキドキ感はありませんでしたが、私自身は楽しんで書きまくりました。休み時間を割いて見てくれた先生方には感謝しています。
最後に
これからESDとして働きたい皆様、すでにESDとして活躍している皆様にも、是非イギリス留学を活用してほしいと思います。
さらに、漠然と過ごすより、目標を定め、具体的になにをするか決意し、有意義に過ごしていただきたいと思います。
この留学で充電したエネルギーを、お客様に対するより良いサービスに還元してまいりたいと思います。
会社が留学に回数制限を設けていないようなので、もう一度留学に行かせていただきたいと思います。ありがとうございました。
おわりに
MKでは、外国語で観光案内をできるドライバーを養成するため、1992年から海外留学制度を開始しました。
営業所でもネイティブ講師によるサロン型の勉強会を毎月数回開催しています。
充実した研修制度によって育成したESD(English Speaking Driver)は、海外からのVIPの対応や国際会議の送迎など豊かな経験を積んでいます。
海外からの大切なお客様の対応の際は一度MK観光タクシーにご相談ください!
第36期のレポートはこちらから