北野天満宮といえば、梅の名所です。
しかし、菅原道真公の生きていたころは、北野一帯は桜の名所として有名でした。
今も梅よりははるかに少ないものの桜もあり、桜が散るころに咲きはじめます
社務所前の御神木「北野桜」が2016年に新品種と判明するなど、桜の話題にも事欠きません。北野桜はカスミザクラ系の品種なので、かなり遅咲きです
北野天満宮の情報
「学問の神様」として信仰されてきた菅原道真公をおまつりしている神社です。
藤原氏の陰謀により左遷され、失意のうちになくなった道真公の霊を慰めるため、947年に創建されました。
道真公は、梅をこよなく愛したといわれ、境内にはたくさんの梅が植えられています。
道真公の命日にちなんで毎月25日は「天神さん」の縁日がひらかれ、大変にぎわいます。
拝観情報
拝観時間 | 5:30~17:30(10~3月) 5:00~18:00(4~9月) |
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拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-461-0005 |
住所 | 京都市上京区馬喰町 北野天満宮社務所 |
アクセス | 嵐電「北野白梅町」より徒歩5分 |
北野天満宮の桜
4月上旬に枝垂桜とヤマザクラが開花
北野天満宮の梅は、例年2月末から3月上旬に見頃を迎えます。
梅苑が開苑され、多くの人で賑わいます。
3月下旬には、梅苑も閉苑となりますが、引き続き境内各所で遅咲きの梅が咲きます。
そんな中、数は少ないものの、梅も咲き始めます。
連歌所の井戸の横には、枝垂桜が咲きます。
まだそれほど大きくはありませんが、これからの成長が楽しみです。
右の建物には三つの摂社があり、そのうちの一つは豊国社です。
北野の大茶会など北野天満宮にはゆかりの深い秀吉ですが、ここで祀られているとは知りませんでした。
枝垂桜だけでなく、ヤマザクラも境内のところどころに咲いています。
緑や赤など色とりどりの新芽が美しい桜です。
北野桜はまだつぼみが小さく、まだ時間がかかりそうです。
ソメイヨシノは見かけませんが、境内各所をヤマザクラが彩ります。
4月中旬に主役の「北野桜」が開花
北野桜は、社務所前に咲きます。
まだほとんどがつぼみですが、よく探すとほんの一部だけ開花していました。
まだつぼみが膨らみかけている段階ですが、一部はちらほら開花しています。
真っ白な花を咲かせています。
花びらの一部がうっすらピンクがかっています。
開花時はほぼ白色ですが、次第に赤みがまし、ピンク色が濃くなるのが特徴です。
北野天満宮にしかない「北野桜」とは
樹齢120年と、社務所前で古くからある桜です。
御神木として大切にされてきました。
実は新品種に認定されたのは、2016年と最近のことです。
珍しい花を咲かせる桜として、大昔に奉納されて来たのでしょう。
可憐な花を咲かせます。
ようやく見頃を迎えた北野桜。
桜の園芸品種にはいろいろありますが、北野桜はカスミザクラ(霞桜)系のサトザクラです。
北野桜の元となったカスミザクラ(霞桜)は、日本に広く自生している桜の野生種のひとつです。
同じく日本の山野に自生しているヤマザクラ(山桜)よりも、やや標高が高い位置に分布しています。
開花は桜の中では遅めで、関西では4月中旬から下旬にかけて見頃を迎えます。
ヤマザクラと同じく、花と同時に若葉が出ます。
若葉の色には多少の幅はありますが、緑が多いのがカスミザクラの特徴です。
カスミザクラ系の園芸品種は、それほど多くはありません。
奈良の八重桜(ナラノヤエザクラ)や笹部桜(ササベザクラ)などが比較的知られています。
2016年には、住友林業が北野桜のクローンの増殖に成功しました。
樹齢は120年になり、衰えも見えてきたため、万一に備えて後継樹を育てることが目的です。
住友林業といえば、醍醐寺三宝院で「太閤しだれ桜」のクローン増殖に成功したことで知られます。
おわりに
京都の桜はソメイヨシノだけではありません。
ソメイヨシノが散ってから見頃を迎える桜もたくさんあります。
北野天満宮の北野桜が知られるようになったのは、2016年からです。
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