京都橘大学との産学連携フィールドワークレポート│MKタクシーの貸切観光体験で新たな可能性を探る
目次
2021年6月29日(火)・30日(水)に京都橘大学との産学連携プロジェクトとして、ジャンボタクシーで京都の神社仏閣を巡るフィールドワークを開催しました。
京都橘大学 経済学部 経済学科 福井 弘幸准教授のゼミに所属する2回生5名、3回生14名計19名が参加し、MKタクシーのトラベルコーディネーター*1(以下ドライバーとする)3名が京都を案内しました。
今回の取り組みは、 MKタクシーが提供するサービス「貸切観光タクシー」の理解を深めるため、学生が実際にフィールドワークを通して体験しました。
体験をふまえてゼミ内の授業で討議をし最終的に2021年7月28日(水)にプレゼンテーションを行い、貸切観光タクシーの新たな可能性の創出を目指します。
実際のフィールドワークの様子をレポートでご紹介します。
フィールドワーク
15:00 京都橘大学 集合
待ち合わせは京都橘大学で。
京都橘大学の福井ゼミのみなさんと、ご案内するドライバー3名、MK職員の顔合わせを行いました。
今回のフィールドワークに参加する学生さんは6月29日(火)に3回生14名、6月30日(水)に2回生5名の計19名。
学生さんたちはプレゼンテーションを控えているということもあり、ドライバーやMK職員にも気合いが入ります。
大学内に黒いハイエースが到着すると学生の皆さんはザワザワ…
「え、あの車に乗れるの?!」と驚いている様子でした。
空模様が怪しかったため、ドライバーが事前に人数分の傘を用意していたことや、乗車の際にステップがあることに学生の皆さんはおもてなしを感じますと言っていました。
そんなドライバーたちが培ってきたおもてなしを肌で感じてもらうフィールドワークのスタートです!
担当ドライバー紹介
今回産学連携プロジェクトのドライバーを担当した3名は、新卒としてMKへ入社し、これまでタクシーでの修学旅行や観光案内の経験を積み重ねてきました。
それ活かし、今回は3名が所要時間・天候に配慮した上で行程を企画しました。
山上 聖未ドライバー
上賀茂ハイヤー部所属、ドライバー歴は4年目。
京都の知識豊富で、MKタクシーが社内で独自に行う観光テストでAコードを取得。
持ち前の爽やかな笑顔と きめ細やかなおもてなしで安全・快適に観光のお供をいたします。
趣味はカメラで、MKタクシーで行ったポートレート撮影勉強会には企画立案から参加しました。
▼山上 聖未ドライバーの関連記事
諸川 諒ドライバー
上賀茂ハイヤー部所属、ドライバー歴は4年目。
内定者を対象に行ったオンラインツアーでも神社仏閣のご案内をしています。
カメラの腕前は定期的に行うMKフォトコンテストの入賞の常連であり、なんとメディアにも取り上げられるほど!
MKタクシーで行ったポートレート撮影勉強会では企画から参加しました。
▼諸川諒ドライバーの関連記事
佐々木 澪ドライバー
上賀茂ハイヤー所属、ドライバー歴は4年目。
歴史好きな父親の英才教育を受け、大学も史学科、好きが高じて大学院博士前期課程まで進んだという彼女。
楽しい京都観光と幅広い歴史の知識はお任せください!
近日中に催行予定の「新選組好きMKドライバーと巡る金戒光明寺“ほぼ貸切”プラン」では、担当ドライバーとしてご案内をさせていただきます。
▼佐々木 澪ドライバーの関連記事
15:30 東福寺
最初に学生の皆さんをお連れしたのは東福寺本坊庭園。
ドライバ―には、普段通りに観光案内をしてもらいます。
学生の皆さんには、観光ドライバーのガイドを体験してもらいました。
新緑につつまれた庭園をご案内します。
臥雲橋へ移動し、先ほどから見ていた景色を反対側から楽しんでもらいます。
▼6月29日(火)3回生の集合写真
▼6月30日(水)2回生の集合写真
16:30 伏見稲荷大社
最後は伏見稲荷大社へ。
大きな鳥居がをくぐり、歩を進めます。
道中では、京都ならではの一期一会な場面に遭遇することも。
フィールドワークの様子を見守っているのでしょうか。
次の目的地まで、説明を交えながら学生の皆さんをご案内します。
最初にやってきたのは「おもかる石」。
皆さん、こちらをご存知でしょうか?
こちらの石は持ち上げることができるようになっており、一種の占いができるようになっています。
灯篭の前に立ち、まずは自分の願い事を心の中で念じます。
そのあとに「おもかる石」を持ち上げます。
持ち上げた際に、自分が想像していたよりも「軽い」と感じたら願いごとが叶う日が近い、また「重い」と感じた場合はその願いが叶う日は遠いという結果になるそうです。
ドライバーから説明を聞いた学生の皆さんも実践します。
ここでドライバーがアルコール消毒スプレーを取り出す様子も。
お客様の安心・安全に京都観光を楽しんでいただくため、ドライバーが携帯していました。
そして、なんといっても見逃せないのが圧巻の千本鳥居です。
学生の皆さんの中に伏見稲荷大社へはじめてお参りする方が多く、こちらは特に盛り上がりを見せていました。
ドライバーは足元にお気を付けいただきながら、ご案内をします。
いただいた質問や疑問はその都度 丁寧に解説をしていました。
▼6月29日(火)3回生の集合写真
▼6月30日(水)2回生の集合写真
18:00 京都橘大学 着
名残惜しいですが、今回の貸切観光フィールドワークも終盤です。
最後まで安全・快適にお客様のお供をするのもドライバーの大切な仕事の1つです。
帰りの車内でドライバーは、すっかり学生の皆さんと打ち解け、和気あいあいとした雰囲気でプレゼンテーションに向けての質問に受け答えを行っていました。
京都橘大学に到着すると、学生の皆さんから「今日は授業ということを忘れるほど楽しかったです!」「ありがとうございました!」と、こちらまで嬉しくなるような言葉が飛び交っていました。
参加学生の声
- 短い時間でしたが、同じ時間を過ごした事でドライバーさんとの関係を築くことができるのも貸切観光の楽しみの1つだなと感じました。
タクシーという移動手段としてだけではなく、観光案内やドライバーさんとの会話など付加価値が想像以上に大きく、貸切観光の良さを実感しました。 - 貸切観光体験では案内してくださる方がいなければ知ることもなかったことがたくさんあり、とても充実した時間になりました。ありがとうございました。
- 先日は大変貴重な体験をさせていただき、誠にありがとうございました。ドライバーの方が質問に丁寧に答えてくださったことで 企業のことから貸切観光のことまで新たな知識を得ることができました。
その知識を活用してプレゼンテーションに臨みたいと思います。 - MKドライバーさんのホスピタリティを直に体感することができ、とても充実した時間になりました。また、いつも自分たちでする観光とは違う目線で京都のまち並みをみることができて新鮮でした。
- 観光の話以外にも積極的にコミュニケーションをとってもらえたので短い時間でも打ち解けることができました。この体験は新鮮で、楽しむことができました。
- 貸切観光がとても快適でとても楽しく、社会人になってお金に余裕ができたらもう一度使ってみたいと思いました、ドライバーの皆さんよろしくお願いします!
- 初めての体験でしたが、安全運転への配慮、ホスピタリティ等を感じられました。
また、その配慮があったからこそ、とても楽しく、面白い観光体験になりました。今回の体験を活かしたプレゼンテーションをこれから作っていきたいと思います。素敵なツアーを提供していただき、ありがとうございました! - 積極的に話しかけてくれてこちらも話しやすかったです。もともと関東にいたので、京都を楽しく観光できたのがよかったです。
- ハイヤーのことは知っていましたが、今回のフィールドワークを体験し、観光地の知識は勿論、ドライバーさんのお話がとても楽しく、快適に観光させていただき、今後は個人的に利用したいと思いました。
本日のドライバーさんが担当してくださり、とても嬉しかったです。コロナが収束し、旅行等で利用する機会があれば是非お願いしたいです! - ドライバーさん1人1人にそれぞれ個性的な趣味があり、初めて聞く話が多く楽しかったです。
- 今回の課題については勿論、ドライバーさんのご趣味のカメラや歴史のことについて色々教えていただきました。
気さくで話も弾み、時々授業の一環だということを忘れてしまうくらい楽しむことができました。
おわりに
今回の取り組みは、 MKタクシーが提供するサービス「貸切観光タクシー」のかかえる課題解決をするため、事前に理解を深めることができるようにフィールドワークを通して実際にサービスを体験してもらいました。
MKが実際に直面している課題として、今回のフィールドワークに組み込んだ京都観光のスタイルのひとつとして貸切観光タクシーの認知度を高めたい、価格に見合った価値があることを理解いただきたいということがあります。
このフィールドワークを通し、ゼミでの討議を経て、2021年7月28日(水)にはMKの国道十条営業所内で課題解決に向けたプレゼンテーションを開催し、人事部・外商部・経営企画部のMK職員よりフィードバックを行います。
取り組み課題の発表後は、ワークショップ形式で参加者全員の意見交換会を実施します。
最終プレゼンテーションを踏まえ、学生の皆さんは施策を企業に対して提案し、MKでは学生の方より吸い上げた課題解決方法に取り組みます。
若い学生の方々の感性を吸い上げる機会を作ることで会社としての課題解決を行い、学生の皆さんには企業が直面する課題を共に考えることで自らの成長の機会としていただければと考えております。
京都橘大学について
京都橘大学は、2021年4月に、経済学部、経営学部、工学部を新たに設置しました。
ここでは、専門性を身に着けることはもちろん、自ら課題を発見し、周囲の人々と協働して解決する力を育みます。
新学部の開設によって、本学は8学部15学科の総合大学となり、これまで以上に多様な学生がひとつのキャンパスに集います。文系・理系の壁を越えて学びあい、語りあい、新たな価値を見出し、総合的な視野や知識を習得し、グローバル社会で活躍する人材を輩出してまいります。
■学園創立と建学の精神
学園名/学校法人京都橘学園(1902年学園創立)
創立者/中森 孟夫
建学の精神/「力を実業教育に注ぎて、将来自営独立の実力を得しめん」
■大学概要
大学名/京都橘大学(1967年大学開学) 607-8175 京都市山科区大宅山田町34
学長/日比野 英子
教学理念/「自立 共生 臨床の知」
■学生数 5,446名 (学部:5,344名、大学院102名)*2021年5月現在。
▼京都橘大学WEBサイト
*1:トラベルコーディネーター:ホスピタリティに特化し観光ガイド兼運転業務をする新卒採用ドライバーのMKタクシー内での呼称。修学旅行や家族旅行などで京都を訪れる観光客に、タクシー・ハイヤーの運転に加えて神社仏閣や食事処、お土産店などのガイドを行います。
【NEW!】カメラ好きなMKドライバーが集まり、勉強会を開催しています。
第一回プロカメラマン「Lucas Shu」さんに学ぶ|MK観光ドライバーのポートレート撮影勉強会
2021年4月22日(木)に、観光ドライバーを対象にしたポートレート撮影勉強会を行いました。
ポートレート撮影とは、人物を主な被写体とした写真のことを指します。背景をぼかして被写体を際立たせる撮影方法が特徴です。
この企画ではプロカメラマンのLucas Shuさんを講師にお招きし、カメラが趣味のドライバーにポートレート撮影のノウハウをご教授いただきました。
第二回フォトグラファー「澤井 健太」さんに学ぶ|MK観光ドライバーの風景撮影勉強会
2022年2月15日(水)に、観光ドライバーを対象にした撮影勉強会を行いました。
今回のテーマは「風景写真」。風景写真を題材に、カメラの操作や撮影技術についての勉強会を行いました。
撮影勉強会の講師を務めるのは、フォトグラファーの澤井 健太(さわい けんた)さん。カメラが趣味のドライバーに、撮影技術やSNSの運用ノウハウについて、座学や実践を交えて教えてもらいました。