フットハットがゆく【217】「100回記念」|MK新聞連載記事

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フットハットがゆく【217】「100回記念」|MK新聞連載記事

MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、塩見多一郎さんのエッセイ「フットハットがゆく」を2001年11月16日から連載しています。
MK新聞2011年12月1日号の掲載記事です。

100回記念

京都ローカルで自分がディレクターをしている番組、B-TRIBE TV(ダンスTV・・・KBS京都・毎週木曜日 24:00〜)が、12月で100回目の放送を迎えることになりました。
ストリートダンス、ダブルダッチを中心にストリートカルチャーの楽しさと素晴らしさを伝える30分番組で、2010年の1月7日(木)にスタート、約2年間放送を続けて100回に至ります。
それに先立ち、100回記念レセプションパーティーも開催され、大勢の方に集まっていただきました。
コメントもたくさんいただき、感無量でした。
夜中に1人でもくもくと編集作業をしている時など、自分1人ぼっちで番組を作っているかのような錯覚に陥ることもありましたが、パーティーに集まってくださった方々を見て、多くの人の協力とつながりの中で番組ができていくと実感しました。ありがとうございます。

今までテレビ制作をしていて、嬉しかった言葉を思い出して書いてみます。
「毎週、夜中まで起きて見ています」
…番組を作る者にとって一番嬉しい言葉が、「毎週見ています」だと思うんです。
ちなみに、「毎週、夜中まで起きて見ています」といってくれたのは小学校2年の女の子で、夜中の12時から始まる番組なのにその日だけは起きているらしくて、親御さんにも許してもらっているそうです。
早く寝た方がいいと思いつつ、でもやっぱりめちゃくちゃ嬉しいです。

「初回からHDレコーダーに撮りためて来たB-TRIBE TVを、間違って全部消してしまい、泣いた」
…初回から欠かさず見てくれて、しかも全部保存していて、そしてそれを無くして泣いたという話を直に聞きまして、こちらも泣きそうになったのを覚えています。

「いつも可愛く撮ってくれてありがとうございます」
…ダンサーの子にもらった手紙に書いてあった言葉です。
いかにダンサーさんを可愛く撮るか、格好よく撮るか、それに必死になっていますから、こういうふうにいわれると、本当に嬉しかったです。

「裏方さんは大変でも頑張ってはるので、疲れてても撮りたいなって思ってもらえるように頑張るので、これからも頑張ってください!」
…これは、スタジオの小学生ダンサーさんがくれたメールメッセージです。
いつも撮影や編集でへろへろになっているところを見られて、かつ気遣われて恥ずかしいやら嬉しいやら、疲れてても撮りたくなるくらい頑張るという意気込みに、心打たれました。

「撮影している姿が格好よかった!」
…ツイッターでもらったメッセージでした。
どこかで撮影していたところを見られたのでしょうが、こういわれて嬉しくないわけも無く。
でも「誰かに見られているかも・・・」とカメラマンが意識しても意味が無いので、これからも被写体に集中します!

「一生の宝になりました」
…自分が撮って編集した映像を、「一生の宝」といわれたら、逆にもう僕は死んでもいい!
と思うくらいの充実感であふれます。
結局はそういうところを目指して、クリエイターはものを作るのかも知れません。

まぁ、いわれて嬉しい言葉もあれば、けなされて悔しい思いをする言葉ももらったりしつつ、反省、精進、これからも頑張りたいと思います。

 

 

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