フットハットがゆく【216】「ホンコン・マカオ編」|MK新聞連載記事
MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、塩見多一郎さんのエッセイ「フットハットがゆく」を2001年11月16日から連載しています。
MK新聞2011年11月1日号の掲載記事です。
9月の終わりにマカオと香港に仕事で行ってまいりました。
プロのダブルダッチチーム『alttype』(オルトタイプ)の現地でのパフォーマンスやワークショップを撮りに行ったわけです。
ダブルダッチというのは2本の縄を使う大縄跳びのことで、世界的に普及しつつあり、かつ、日本のレベルは世界最高峰です。
alttypeは、FUKU、JUN、Ryo-chin、HKR、Nao-Zの男性5人構成。1分間に何回飛べるかというギネス世界記録をこの夏に更新したばかりでもあり、ダンスや音楽の創造性も合わせ持ちパフォーマンス力も超一級品です。
僕らが作るB-TRIBE TV(KBS京都)レギュラーのほか、各種メディアでも取り上げられ、人気・知名度・急上昇中です。
さて、マカオのストリートでのパフォーマンス後、われわれは香港に渡りました(ジェット船で約1時間です)。
目的はダブルダッチのワークショップのためです。
手引きをしてくれたのは、香港のダブルダッチャー、チョウくん(22歳)。彼は日本のダブルダッチを非常にリスペクトしており、何よりalttypeの大ファン。
B-TRIBE TVのWEB版動画を欠かさずチェックして、コメントをくれたりしていました。
どうせ香港に行くなら彼に連絡を取ってみよう…というところから話がトントン拍子に進み、ワークショップにまで至りました。
ワークショップには小学生から大学生までの香港ダブルダッチャーが30人も集まり、大盛況。英語、中国語が飛び交うわけですが、alttypeのメンバー5人もそんなに英語は堪能ではないので、伝える手段はやはりボディランゲージ。
でもそこはスポーツパフォーマンスのいいところ。細かいニュアンスはさておき、みんなで笑い、楽しみ、盛り上がりました。
小学生、大学生、プロのレベルの違いを超えて、それぞれの課題をクリアーできたものを拍手で褒めたたえました。
通常のシングルロープと違い、ダブルダッチは複数人が協力する縄跳びなので、生まれる連帯感もまた大きなものがありました。
僕自身は、自分たちが作った番組が、香港でも見られているということに、大きな感動を覚えました。
番組内でナビゲーターたちが毎回行うポージングを、チョウくんたちがやって見せてくれた時は、嬉しさがこみ上げました…。
番組は京都でテレビ放送した後、WEBにもアップしています。
建前上は『世界中で見ることが出来ます!』といっても、どこで誰が見ているかは分からないし、ネット上のコメントだけではいまいち実感がわきませんでした。
でも実際に香港まで行って、実際に現地の方に感想を聞くと、自分たちの作った物が本当にグローバルに楽しんでもらえているのだと実感できました。
貴重で嬉しい体験でしたし、今後の創作意欲にもつながりました。
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