リハビリのセラピストに学びの場を提供する京都の特定非営利活動法人KNERC(ネルク)|ネルクpart2

特集
リハビリのセラピストに学びの場を提供する京都の特定非営利活動法人KNERC(ネルク)|ネルクpart2

リハビリのセラピストである理学療法士、作業療法士、言語聴覚士にとって重要なことは経験を積み重ねることです。
上賀茂神経リハビリテーション教育研究センター(KNERC)では、セラピストたちが経験を積む学びの場を提供しています。
オフラインだけでなく、オンラインでの双方向の講習会も実現しています。

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の仕事

リハビリのセラピスト

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は、リハビリテーションの専門職です。
一般の方にはあまり区別がつかない理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の仕事の違いついてわかりやすく説明します。

これらは国家資格を持った専門職は、身体や認知、言語に関する問題を抱える人々のリハビリテーションをサポートするセラピストの役割を担っています。
いずれも専門の学校で学び、国家試験を合格した者だけがなることができます。

理学療法士とは

理学療法士は、運動機能の回復や維持を促進するために活動し、患者の生活の質を向上させます。

理学療法士とは

ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援します。理学療法士を一言でいうならば動作の専門家です。寝返る、起き上がる、立ち上がる、歩くなどの日常生活を行う上で基本となる動作の改善を目指します。関節可動域の拡大、筋力強化、麻痺の回復、痛みの軽減など運動機能に直接働きかける治療法から、動作練習、歩行練習などの能力向上を目指す治療法まで、動作改善に必要な技術を用いて、日常生活の自立を目指します
(日本理学療法士協会HPより)。

 

作業療法士とは

作業療法士は、日常生活活動における問題や障害を克服し、自立した生活や社会参加を実現します。
作業療法では、食べたり、入浴したり、人の日常生活に関わる全ての諸活動を「作業」と定義し、「作業」を通じて(1)基本的動作能力(運動や感覚・知覚、心肺や精神・認知などの心身機能)、(2)応用的動作能力(食事やトイレ、家事など、日常で必要となる活動)、(3)社会的適応能力(地域活動への参加、就学・就労)の3つの能力を維持・改善し、「その人らしい」生活の獲得を目標にします。
(参考:日本作業療法士協会HP)。

 

言語聴覚士とは

言語聴覚士は、言語やコミュニケーションの問題を抱える人々の能力向上を支援し、彼らが意思疎通や社会的関与を実現します。

言語聴覚士とは

言語聴覚士は医療・介護・福祉・保健・教育など幅広い領域で活動し、コミュニケーションの面から豊かな生活が送れるよう、ことばや聴こえに問題をもつ方とご家族を支援します。また、摂食・嚥下の問題にも専門的に対応します(日本言語聴覚士HPより)

 

なぜセラピストを目指すのか

セラピストを志す人は、それぞれの療法士になることでどんな目標や思いを持っているのでしょうか。
私が作業療法士を選んだ理由は、人々の生活全般に関心を抱いており、リハビリテーションが必要な方々の能力を最大限に引き出す仕事に魅力を感じたからです。

KNERC(ネルク)のスタッフである橋谷が理学療法士を選んだ理由は、自分自身が怪我した経験もあり、リハビリテーションの素晴らしさに感動したことがキッカケです。
自らの経験から運動と身体の機能に興味を持ち、人々の健康と運動機能の改善に貢献したいと思ったかからです。

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オンラインとオフラインの講習会

学校だけでは不十分な経験

リハビリテーションの専門職の経験は、学校での教育や実習、病院での現場教育を通じて積み重ねられます。
学校では専門知識やスキルを学び、病院での現場実習では実際の患者さんとの関わりやリアルなリハビリテーションの場面に触れます。
学生時代のこれらの経験は、セラピストが専門職として成長し、患者さんをより効果的にサポートするための基礎となります。

大事な基礎ではありますが、セラピストとして独り立ちをするには十分ではありません。
何せひと相手の仕事ですから形式通りにはいかないことも多々あります。相手によってアプローチは全く異なります。
またいくら医学が進歩したとはいえ、限界もあるのが現実です。

 

実践的な経験を提供するKNERC

KNERC(ネルク)では、経験が浅いセラピストには不足している教育を補完する場所として、卒業後の講習会(オンライン、オフライン)を提供しています。
KNERCの講習会には患者さんが臨床モデルとして参加しているため、受講生は実際の患者さんに触れながら、手から手への実践的な学びを得ることができます。
臨床患者モデルの存在は、セラピストが理論だけでなく現場での経験を得ることを補完し、より実践的な教育と学びを提供する重要な要素となっています。
臨床モデルとしてご協力いただいている患者さん方には、とても感謝しております。

オンラインの講習会にも挑戦

KNERC(ネルク)は、ボバースアプローチに基づくリハビリテーションの普及とセラピストのスキル向上に取り組んでいます。
コロナ禍により対面の講習会ができなくなると、KNERCではいち早くオンラインでの学びの提供を始めました。

中でもオンラインサロン「ネルク・ベース」はボバースアプローチを学ぶだけでなく、セラピスト同士の交流や学びの場としても活用されています。
ネルク・ベースでは、会員制のFacebookグループを通じてコミュニケーションを図り、様々なコンテンツを提供しています。
会員はプライベートなコミュニティ空間で情報を共有し、学び合うことができます。

 

コンテンツ満載のネルク・ベース

ネルク・ベースでは、300本以上の動画、1200以上のコラム記事、1000本以上の音声配信が閲覧できです。
豊富なコンテンツにより、セラピストは場所と時間を選ぶことなく、自分のペースで学びを深めることができます。

さらに、ネルク・ベースでは講師である私だけが発信するのではありません。
参加メンバーが積極的にライブ配信を行ったり、コラム記事を書いたり、音声を届けたりと活発な双方向の交流が行われています。
オンラインならではの盛り上がりです。

 

オンライン化で広がり深まる学び

ボバースインストラクターの私やKNERCのベテランアシスタント達による指導や相談も随時行われております。
オンラインであっても、実践的な学びや臨床の見学を体験することができます。
コロナの影響でオンラインを学びの主体とせざるをえなくなったことに不安もありましたが、結果的にオフラインだけの学びとは違うさまざまな機会と方法を通じて、学びを深めることができるようになったと感じています。

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ボバースアプローチ基礎講習会

4ヶ月にわたる講習会

KNERCの最大の講習会は、国際基準に則ったボバースアプローチ基礎講習会です。
約4ヶ月の期間をかけ、ボバースの概念に基づいたリハビリテーションの理解と実践をについて学んでもらいます。
ボバースアプローチは中枢神経系の障害を持つ成人の評価と治療の概念です。
具体的には、ICF(国際生活機能分類)の原則を用いた評価と治療の方法や、神経生理学的理論背景、効率的な姿勢と運動制御の分析、感覚情報の役割と利用について理解を深めます。

 

実技や実習を通じてスキルを磨く

実技では正常運動の分析や姿勢コントロールの促通、立位、歩行、上肢機能、24時間コンセプトなどの実践的な内容を学びます。
インストラクターによるデモンストレーションや治療実習を通じて、実際のボバースアプローチを体験し、自身のスキルを発展させる機会も与えられます。

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おわりに

小野剛センター長が目指すもの

小野剛センター長

私がKNERC(ネルク)で成し遂げたいことは、ボバースの概念を広く普及させ、セラピストのスキルとQOL(Quality of life)の向上を支援することです。
今はオンラインサロンや各種オンラインのセミナーも交えながらこれまでの講習会も提供ています。
セラピストたちがボバースアプローチを理解し、彼らの実践的なリハビリテーションに活かせるよう支援しています。
KNERCでは、知識や技術の共有、交流の場の提供、実践的な学びの場の提供しています。
臨床患者モデルとともにセラピストたちがより専門的で効果的なリハビリテーションを実現できるよう努めています。

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KNERCの概要

【名称】特定非営利活動法人 上賀茂神経リハビリテーション教育研究センター

【設立年月日】2015年7月2日

【理事・監事】理事長・青木信明他13名

【住所】京都市北区上賀茂西河原町1-1 MKボウル上賀茂3階

【営業時間】9:00~17:30

【定休日】不定休

【連絡先】
TEL:075-706-8731
FAX:075-706-8732
MAIL: info@knerc.or.jp

公式ホームページ:KNERC:ネルク|上賀茂神経リハビリテーション教育研究センター

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