海を越える蝶が集う!美しい「アサギマダラ」と京都の藤袴(フジバカマ)の花
はるばる海を越えて京都へやってくる、「海を渡る蝶」アサギマダラ(浅葱斑)。
名前のとおり浅葱(あさぎ)色をした半透明の美しいはねで優雅に飛ぶアサギマダラの姿は、古くから日本人を魅了してきました。
そんなアサギマダラが蜜を吸いに群れ集うのが藤袴(フジバカマ)の花です。京都で見つけた、藤袴の花に集まる美しいアサギマダラの写真を紹介します。
大人気の「鬼滅の刃」にも登場する蝶としてアサギマダラは注目を浴びています。
京都のおすすめ藤袴スポットの紹介はこちら
アサギマダラについて
アサギマダラ(浅葱斑)とは
浅葱色をしたマダラチョウ
アサギマダラは、タテハチョウ科マダラチョウ亜科の蝶です。
南西諸島などを除き、日本に生息するマダラチョウ亜科の蝶は、アサギマダラ1種です。
同じタテハチョウ科には、国蝶であるオオムラサキや、アサギマダラと同じく藤袴でよく見るツマグロヒョウモンやキタテハなど、多くの蝶が含まれます。
アサギマダラという種名は、翅(はね)が浅葱色をしたマダラチョウの仲間であることが由来です。
マダラチョウは、漢字で書くと斑蝶で、まだら模様をした翅をしている蝶の仲間という意味です。
マダラチョウの仲間には、アサギマダラの他に樺色(カバノキの樹皮の色)に由来するカバマダラ、前翅の先が紫色であることに由来するツマムラサキマダラ、瑠璃色に由来するルリマダラなどがあります。
国蝶の候補にもなったアサギマダラ
かつて「国蝶」を選定するときに、オオムラサキ、アゲハチョウ、ギフチョウなどと並んでアサギマダラも候補に挙げられました。
1937年に行われた蝶類同好会では、激論の末に国蝶選定投票が行われました。
投票結果は、オオムラサキ(75票)、アゲハチョウ(34票)、アサギマダラ(1票)、ギフチョウ(1票)というものでした。
無効票も多かったこともあって、正式な決定には至らなかったものの、これ以降オオムラサキが事実上の国蝶と扱われるようになりました。
戦後の1957年になって、あらためて日本昆虫学会が第17回総会において、オオムラサキを国蝶に選定しました。アサギマダラは残念!
オオムラサキの推薦理由のひとつに、ほぼ全国(朝鮮を含む)に分布するというのが挙げられています。
かつてはほぼ西日本にのみ分布していたアサギマダラにとっては、分が悪かったのは確かでしょう。
なお朝鮮も含めて全国に分布しているアゲハへの反対理由のひとつとして、柑橘類の害虫として駆除すべき対象を選ぶべきではない、というのがあります。たしかに納得です。
浅葱色(あさぎいろ)とは
新選組のだんだら羽織の色
アサギマダラの人気の秘密は、なんといっても美しい翅の色でしょう。
浅葱色をした美しい翅をしています。
浅葱色とは、聞きなれない色の名前かもしれません。
薄い藍色のことを浅葱色と言います。
漢字のとおり、薄い葱(ねぎ)の葉のような色に由来します。
新選組の衣装の色、といえばわかりやすいのではないでしょうか。新選組の制服は「浅葱色のだんだら羽織」と称されました。
ただし、浅葱色の羽織は新選組の隊士に不評で、ほとんど使われなかったとされています。実際には、主に黒装束で活躍していました。
浅葱色は、伝統的に囚人服に使われていた色でもあります。
ただし、浅葱色とは呼称していますが、浅葱色よりも色が薄い縹色(はなだいろ/
水浅葱ともいう)が用いられていました。
1881年の改正監獄則では、少年や唖者などの懲治人の服装として定められています(一般の既決囚は赭色(あかいろ))。
現在はグレーの舎房衣が使用されています。
浅黄色ではなく浅葱色
淡い黄色である浅黄色(あさぎいろ)とは異なります。
浅葱色も浅黄色も平安時代から使われている色の名前です。
混同されることもありました。
海を渡るアサギマダラ
台湾などから海を渡る蝶
春には南から北へ移動し、秋には北から南へと移動する「海を渡る蝶」「旅する蝶」として、アサギマダラは知られています。
アサギマダラは、春に暑さを避けて台湾や南西諸島から本州へと渡ります。
秋には、逆に本州から台湾や南西諸島へと渡ります。
渡海時のアサギマダラは、夜は海面に浮かんで休息をとるといわれます。
これまでの調査では、和歌山で放たれたアサギマダラが83日後に香港で発見されたのが最長記録です。
実に、約2,500kmを旅したのです。1日に200kmを移動したという記録もあります。
橿原市昆虫館が行ったアサギマダラの移動に関する2019年の調査では、奈良県の橿原市昆虫館屋外のフジバカマ園で10月19日にマーキングを行ったアサギマダラが、11月12日に屋久島で発見されました。
実に34日間で679kmもの距離を移動したのです。アサギマダラは3ヶ月弱で地球1周以上相当する距離を移動したということです。
アサギマダラの翅(はね)を広げた長さが8cm程度です。
人間のサイズに換算して2,500kmを20倍すると、5万kmになります。
アサギマダラ人間でいうと、実に地球1周以上の距離を移動したことに相当します。
わずか3ヶ月足らずでそれだけの距離を移動するアサギマダラはすごいですね。
なお、同じマダラチョウ亜科に属するオオカバマダラ(大樺斑)は、アサギマダラの移動距離をさらに上回ります。
毎年北アメリカ大陸でメキシコからカナダまで実に3,500kmを移動します。
アサギマダラの移動するコースは、概ね黒潮とも重なります。
暖流である黒潮によって生じる上昇気流をうまく利用することで、長距離移動の負担を軽減しているのではないかとも考えられています。
アサギマダラの渡りを明らかにするマーキング調査
アサギマダラの翅をよく観察すると、まれにマーキングされている個体があります。
アサギマダラの生態を明らかにすべく、公的な機関だけでなく民間の有志も参画する、アサギマダラマーキングプロジェクトによるものです。
所定のルールに従い、場所や日時等のデータが記載されています。
はるか遠くの地で、誰かがマーキングしたアサギマダラを見つけられたら素敵ですね。
実際に京都市西京区にある大原野神社境内の藤袴で、マーキングを付けたアサギマダラを発見しました。
アサギマダラの翅に「白山」「9/17」「KA1」というマーキングが付けられています。
白山は、石川県南部の白山山麓に広がる自治体です。
休耕田や耕作放棄地を利用して藤袴を多数植えており、アサギマダラのマーキング調査を積極的に行っています。
京都市の大原野と白山市は、直線距離で200kmほど離れています。
9/17に白山市でマーキングされたアサギマダラの個体が、9日後の9/26に大原野に現れたのです。
1日あたり少なくとも20km以上移動した計算になります。
長距離を移動するアサギマダラにとっては、白山市から京都市の大原野への移動はそれほど珍しことではないはずです。
しかし、実際に自分の目で飛んできたアサギマダラを見ると驚きます。
こんな小さな体で、すごいです!あらためてアサギマダラの魅力に取りつかれた気分です。
大原野でも見つかるマーキングで最も多いのはやはり「白山」です。
大原野でマーキングをしたアサギマダラも各地で見つかっており、最も遠い記録は何と台湾です。
これだけの距離を渡ったアサギマダラは、全身傷だらけで翅もあちこち破れていたとか。
アサギマダラは本当にすごいですね。
てっきりアヤ(彩?綾?)さんという人名かと思いきや、調べてみると地名の綾部のことでした。1週間かけて、綾部から京都へと飛来してきたのです。
いまだ謎が多いアサギマダラ
アサギマダラの羽化後の寿命は4ヶ月ほどです。
つまり、日本に渡ってきた個体と台湾へ渡っていく個体は異なるということです。
アサギマダラは旅の途中で繁殖を重ね、世代を超えて海を渡っているのです。
大海原を一気に渡るのではなく、日本列島から南西諸島にかけての島々で繁殖しつつ北へ南へと移動しています。しかし、アサギマダラのマーキング調査からも明らかになっているとおり、本州で生まれたアサギマダラの個体が台湾で発見されることもあり、例外も多いようです。
多くのアサギマダラは、多くの危険を犯しつつ、ただ海を渡ることだけに一生を費やしています。
アサギマダラよりもさらに長距離を移動する渡り鳥とは大きく異なる点です。
マーキング調査等により、アサギマダラの生態の解明も進んでいますが、いまだに謎が多く残されています。
なぜアサギマダラはこのような長距離移動が必要なのか、なぜアサギマダラは小さな体で長距離移動が可能なのか、など仮説はいくつかあるものの、決定的なものではありません。
アサギマダラにはまだまだ謎がたくさん残されています。
なぜアサギマダラは藤袴の花に群れ集うのか
藤袴の花には、アサギマダラなど特定の蝶が蜜を求めて群れ集います。
アサギマダラなど一部の蝶は、藤袴の花の蜜などに含まれる、ピロリジジンアルカロイドの一種を摂取する必要があるためです。
アサギマダラなどの蝶にとって、ピロリジジンアルカロイドは、雄が雌を誘うフェロモンを作るのに必須の物質です。
藤袴の花などからピロリジジンアルカロイドを摂取できないと、アサギマダラなどの蝶は、交尾をしないという実験結果が出ています。
アサギマダラにとって藤袴の花は、単に好きとか嫌いという存在ではありません。子孫を残すには藤袴などの蜜を吸う必要があるのです。
そのため、藤袴の花に群がるアサギマダラはだいたい雄です。アサギマダラ雌雄の見分け方もありますが、割愛します。
藤袴は、やせ地でもよく育ちますが、多くの光が必要な先駆性の植物です。
洪水や災害などで植生が一掃されたあとの荒れ地に最初に生え初める植物のひとつです。次第に多くの植物が進出してくると、やがて駆逐されます。
そのため、本来は同じ場所に毎年安定して咲くことはありません。
アサギマダラは、毎年いろんなところで移動しながら咲く藤袴を渡り歩きつつ、旅を続けているのです。
「フジバカマ園」のように、人為的に同じ場所で多くの藤袴を咲かせることは、アサギマダラの本来の行動に影響を与える可能性があるとして、批判する意見もあります。
アサギマダラと地球温暖化
高温が苦手なアサギマダラ
アサギマダラは、高温が苦手な蝶です。
藤袴に集まってくるのも、日中ではなく朝方と夕方が中心です。
日中はアサギマダラよりもツマグロヒョウモンやタテハチョウの方が目立ちます。
温暖化が進展すると、藤袴の開花期はアサギマダラが活動するのに適さない温度になるかもしれません。
実際、温暖化の影響なのかははっきりしませんが、海を越えて飛来するコースが変わり、アサギマダラがほとんど見られなくなったという地域もあります。
一方で、これまでアサギマダラが生息していないと考えられていた北海道で、アサギマダラが見られるようになっています。
環境破壊等により、温暖化に歯止めがかからないと、京都にアサギマダラが飛んで来られなくなる可能性もあるのです。
高温に適応しているリュウキュウアサギマダラ
アサギマダラよりも高温に適応しているアサギマダラの仲間に、リュウキュウアサギマダラがいます。
名前のとおり、沖縄など南西諸島に生息しています。
台湾などにも近縁種のタイワンアサギマダラがいます。
本州では生息していませんが、橿原市昆虫館の温室では、リュウキュウアサギマダラをはじめとした南西諸島の蝶が乱舞している姿を見ることができます。
アサギマダラと藤袴の美しい写真
9月末から10月中旬にかけて、京都のあちこちで藤袴が開花します。
京都で見つけた、藤袴の花に集まる美しいアサギマダラの写真を紹介します。
① 梅小路公園・朱雀の庭のアサギマダラ<下京区>
400鉢もの藤袴が並ぶ朱雀の庭(すざくのにわ)の「藤袴と和の花展」では、あちらでもそちらでもアサギマダラが蜜を吸いに藤袴の花に群がっています。
ただし、アサギマダラは暑さは苦手です。藤袴の花に集まるアサギマダラを見るなら、朝のうちと夕方がおすすめです。
運が良ければたくさんのアサギマダラに囲まれて幸せな気分を感じることができます。
藤袴と和の花展といえども、真昼に訪れたときは、全くアサギマダラがおらず残念な思いをしたこともあります。
2021年は新型コロナウイルス感染防止対策のため、「藤袴と和の花展」は中止です。
しかし、2021年10月1日(金)~10日(日)限定ですが、約70鉢の藤袴展示が行われます。
朱雀の庭の情報
「朱雀の庭」は、京都への平安建都1200年を記念し、京都の技術の粋を結集してつくられた池泉回遊式の日本庭園です。
水鏡を中心に、野筋(のすじ)や築山が配され、歩くにつれて大きく景色が変わっていきます。
朱雀の庭(梅小路公園は日中随時園内自由です)
入園情報
休園日 | 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始 |
入園時間 | 9:00~17:00(入園は16:30) |
入園料 | 小学生以上 200円 |
TEL | 075-352-2500 |
住所 | 京都市下京区観喜寺町56-3 |
アクセス | JR「梅小路京都西」よりすぐ |
公式ホームページ:朱雀の庭 | 梅小路公園 | 京都市都市緑化協会
② 大原野フジバカマ園のアサギマダラ<西京区>
京都で藤袴の野生種が発見されたのが、京都市西京区の大原野小塩町(おおはらのおしおちょう)です。
大原野に作られたフジバカマ園にも、はるばる花の蜜を求めてアサギマダラが飛んできました。
大原野南春日町のフジバカマ園情報
大原野のフジバカマ園は、京都西山山腹にある善峯寺へと登る途中の山間にありました。
2020年からは、約2kmほど北西の大原野南春日町へと移転しました。
連作障害により、藤袴の生育に影響が出ていたことが移転の主たる理由とのことです。
やや開花時期はずれますが、大原野のひまわり畑として知られるいるスポットの近くです。
新しいフジバカマ園も、これまでと同じく約1,000株の藤袴が咲きます。
入園料は必要ありませんが、維持管理のための協力金を納める箱が置いてあります。
藤袴の開花期には、多くのアサギマダラをはじめとする蝶が飛び交います。
入園情報
開園時間 | 入園随時 |
入園料 | 寸志 |
住所 | 京都市西京区大原野南春日町フジバカマ園 |
アクセス | 阪急バス「善峰寺」バス停より徒歩10分 |
公式ホームページ:なんやかんや大原野 ホームページ – なんやかんや大原野
③ 梨木神社のアサギマダラ<上京区>
例年は10月10日前後に「藤袴祭」が行われる寺町通(2021年は中止)。
梨木神社(なしのきじんじゃ)だけが、鉢植えではなく地植えです。藤袴祭はなくても、例年通り藤袴を楽しむことができます。
アサギマダラは、たくさん咲いている萩(ハギ)には見向きもせず、藤袴の花へと集います。
梨木神社の情報
狭い境内には約500株もの萩が植えられており、「萩の宮」とも称される京都随一の萩の名所である梨木神社。
藤袴祭のころには、萩は既に散りつつありますが、萩にまじって藤袴が満開です。
2021年の萩祭りは2020年に続いて神事のみで、その他のイベントは中止です。
拝観情報
拝観時間 | 日中随時 |
拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-841-7878 |
住所 | 京都市上京区下立売通西大路通東入ル |
アクセス | 市バス「府立医大病院前」より徒歩3分 |
公式ホームページ:梨木神社
④ 廬山寺のアサギマダラ<上京区>
廬山寺(ろざんじ)は、紫式部の邸宅跡に位置します。
紫式部は、のちに廬山寺ができる地で、藤袴の花の蜜を求めてアサギマダラも飛び交うなか、源氏物語の「藤袴」の巻を書いたのかもしれませんね。
廬山寺の情報
現在地は紫式部の邸宅跡と推定され、源氏物語執筆の地として知られます。
拝観受付前に数個の鉢植えが置かれ、アサギマダラが飛び交います。
拝観料が必要な寺院ですが、拝観受付手前なので、自由に入れます。
拝観情報
拝観時間 | 9:00~16:00 |
拝観料 | 大人 500円 小中学生 400円 |
TEL | 075-231-0355 |
住所 | 京都市上京区寺町通り広小路上る北之辺町397 |
アクセス | 京阪「出町柳」「神宮丸太町」より徒歩15分 市バス「府立医大病院前」より徒歩5分 |
公式ホームページ:天台圓淨宗 廬山寺公式HP
⑤ 革堂行願寺のアサギマダラ<中京区>
寺町通で開催される藤袴祭のメイン会場が、革堂行願寺(こうどう ぎょうがんじ)です。
メイン会場だけあって多くの藤袴の鉢植えが並びます。
花の蜜を吸うため、アサギマダラもあちこちで飛び交います。
2021年は藤袴祭は中止となりましたが、例年よりも少ないながら鉢植えの藤袴が並んでいます。
革堂行願寺の情報
正式には行願寺といいます。
西国三十三ヶ所の第19番札所であり、都七福神のひとつとして寿老人を祀り、洛陽三十三所観音霊場の第四番札所でもあります。
いわば巡礼のメッカとして、四季を通じて多くの巡礼者で賑わいます。
拝観情報
拝観時間 | 8:00~16:30 |
拝観料 | 境内自由 |
TEL | 075-211-2770 |
住所 | 京都市中京区寺町通竹屋町上ル行願寺門前町 |
アクセス | 京阪「神宮丸太町」より徒歩10分 |
⑥ 詩仙堂のアサギマダラ<左京区>
四季を通じて、花が美しいお寺である詩仙堂(しせんどう)。
詩仙堂の藤袴の花は、ここまで紹介してきた藤袴よりも、やや紫色が濃いです。厳密には園芸種のコバノフジバカマです。
コバノフジバカマは、外来種ですが、もともと外国から海を渡ってくるアサギマダラには関係ありません。
コバノフジバカマの花の蜜もアサギマダラの大好物です。
詩仙堂の情報
サツキが美しい枯山水庭園に「コーン」とひびく禅味あふれる音。
水の流れを利用して音を発する僧都(そうず・一般には鹿(しし)おどしとも呼びます)は、詩仙堂を創建した石川丈山の考案と言われます。
拝観情報
拝観時間 | 9:00~17:00(受付は16:45まで) |
拝観料 | 500円 |
TEL | 075-781-2954 |
住所 | 京都市左京区一乗寺門口町27 |
アクセス | 市バス「一乗寺下り松町」バス停から徒歩7分 |
公式ホームページ:詩仙堂丈山寺 公式Webサイト
⑦ 京都府立植物園<左京区>
京都府立植物園内では、四季彩の丘を中心に、植物生態園、北山門前をはじめ各所で藤袴が咲きます。
園内のどこかでは、アサギマダラが見られる可能性が高いです。
京都府立植物園の藤袴は、昭和40年代に保津峡で発見された野生種の株に由来します。
植物園だけあって、アサギマダラを狙って撮影に来ている人も多くみかけます。
アサギマダラが飛んできたときは、譲り合って撮影しましょう。
藤袴の見頃は9月末~10月中旬ごろです。
京都府立植物園の情報
1924年に開園した日本を代表する京都の植物園で、京都府民の休日のお出かけ定番スポットです。
広い敷地をぶらぶら歩けば、植物が約12,000種。
熱帯の植物が見られる温室もあります(別途入館料が必要です)。
入園情報
休園日 | 12月28日~1月4日 |
入園時間 | 9:00~17:00(受付終了は16:00) |
拝観料 | 一般 :200円 高校生 :150円 中学生以下:無料 |
TEL | 075-701-0141 |
住所 | 京都市左京区下鴨半木町 |
アクセス | 地下鉄「北山」よりすぐ |
公式ホームページ:京都府立植物園
⑧ 八木町神吉のアサギマダラ<南丹市>
田園風景が広がる南丹市八木町の神吉(かみよし)にも、藤袴の花の蜜を求めてアサギマダラがやってきました。
⑨ 宇治市植物公園のアサギマダラ<宇治市>
藤袴も各所に植えられており、初秋にはあちこちで開花します。
ふわふわと飛ぶ美しいアサギマダラを見ることができます。
宇治市植物公園の情報
京都でも京都府立植物園に次ぐ規模の宇治市立の植物園です。
同時期には同じく秋の七草の萩やオミナエシ、キキョウ、ススキなども見られます。
休園日 | 月曜日(祝日の場合は翌日) |
入園時間 | 9:00~17:00(受付終了は16:00) |
入園料 | 大人:600円 小人:300円 幼児:無料 |
TEL | 0774-39-9387 |
住所 | 京都府宇治市広野町八軒屋谷25-1 |
アクセス | JR「宇治」よりバス 近鉄「大久保」よりバス |
公式ホームページ:宇治市植物公園(公式ホームページ)
おわりに
アサギマダラが群れ集う原種の藤袴が、京都の各所で広がっています。
藤袴とともに、花の蜜を求めて集まるアサギマダラを見られる京都の観光スポットもどんどん拡大中です!
MKタクシーでは、京都の歴史や文化に詳しい観光ドライバーがたくさん在籍しています。
観光ドライバーをするのに基本的な知識は、会社の座学や現地勉強会などで習得することができます。
でも、そこから先は人それぞれです。
人によって得意分野は様々で、歴史や文化だけではなく、グルメや花に詳しい観光ドライバーもたくさんいます。
アサギマダラをはじめとする、蝶など昆虫に詳しめの観光ドライバーというご要望にも応えられる場合もあるかもしれません。
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