2020イギリス語学留学vol.3 知識を活かして話す応用力の大切さ|MKタクシー林宏昌
目次
1992年に始まり、時代に合わせて改善・強化し続けてきたMKの海外研修。
京都MK伏見営業所の林宏昌社員によるレポートを紹介します。
MKの海外研修制度
第35期となる今回は、ハイヤー部の新谷義尚社員、伏見営業所の林宏昌社員・清水成仁社員が中級コースとしてイギリスへ2ヶ月間、ハイヤー部の柴田大輔社員、上賀茂営業所の中磯克俊社員が中国語コースとして台湾へ2ヶ月間学びました。
出発直前インタビュー
海外研修を志望された理由は?
単なる語学力だけでなく、英語でのコミュニケーション力を向上させたいと思ったのが志望理由です。
ESD(English Speaking Driver)観光を何度か経験してきました。
お客様との会話においては、語学力だけでなく何を話すかや、話題作りがすごく大事だと切に感じていました。
自分にはその力がまだまだであるとも感じていました。
語学力の上達だけを目指すなら日本でもできますが、現地での生の生活を実体験することを通して、英語力だけでなく英語でのコミュニケーション力を向上させることを目指します。
出発が近づいてきましたが、今の気持ちは?
出発式までは、留学に行くという実感がありませんでした。
出発式を終えて、ようやく実感がわいてきました。
寒いのが大の苦手な自分にとっては、冬のイギリスの寒さはどんなものなのか、生活習慣や食習慣の違いにどこまで馴染めるのか、人間関係をうまく築けるのか、など様々な不安があります。
しかし、それらを体験するのが留学の意味です。
どんな人たちと出会うのか、どんな体験ができるのか楽しみでもあります。
最後に意気込みを一言
イギリスには、現地の人だけでなく他国からの移民や留学生もたくさんいます。
日本のことを話したり、相手の国のことを聞いたり、学校のアクティビティに参加したりなどして積極的に交流したいと思います。
日本を外からみて、日本人として日本について考えるよい機会になるはずです。
この経験を帰国後、お客様とのコミュニケーションに役立て、留学前よりもさらにお客様に満足していただける接客につなげたいと思います。
海外留学レポート
ホスト宅が途中で変更の緊急事態
かなりの寒がりの私は、長そでやパッチのヒートテックや腹巻まで持って行きました。
しかし異常気象のために平年より暖かく、最低気温も氷点下になることはありませんでした。
最高気温も10度を超える日もあり、出発前に心配していた十分に寒さはしのげました。
今回滞在したノリッジという町は、イングランド東部にあります。
人口約14万人で、ロンドンから車で2時間ほどの所です。
古い教会やパブなどの歴史的な建物が多く、中世のような街並みが多くあります。
日本でいうと、京都のような感じでした。
ホストファミリーは、最初60歳ほどの夫婦の家にお世話になりましたが、急遽1週間で出ることになりました。
というのも、ホストファーザーにガンの転移が見つかり治療に専念するため、ゲストのお世話をしている場合ではなくなったからです。
そんな思いがけない事情で、新しいホストファミリーにお世話になることになりました。
新しいホストは、フリーランスで働くホストマザー1人と猫2匹の家庭でした。
とても親切な方で、自宅に友達を招いて食事会をしたり、友達とのピクニックに連れて行ってくれたこともありました。
真冬の強風の中、ビーチで焚火をしてのピクニックで寒かったですが、楽しかったです。
そんなホストマザーに日本から持って行ったカレーやラーメンを作ってご馳走しました。
料理ができない私でもできる簡単なものでしたが、すごくおいしいと喜んでくれました。
週末はドライブやボランティア活動
週末は、同じMKから来ていたメンバーや同じ学校の生徒と一緒にレンタカーで小旅行へ。
ノリッジのあるノーフォーク州の海岸へ行って野生のアザラシを見たり、ケンブリッジへ行ってボート観光などをしました。
地元の人とのボランティア活動に参加する機会もありました。
1キロほど走って簡単なガーデニングをして、また走って帰ってくるというものでした。
花壇に土を運んでまいてならすという簡単なものでしたが、初めての外国人でも親切に迎えてくれました。
地元の人と触れ合える貴重な機会で楽しかったです。
時間が合えばもっともっと参加したかったです。
高校生と机を並べて勉強の勉強が刺激に
学校には、ヨーロッパやアジアやラテンアメリカの色んな国から生徒が来ていました。中でもサウジアラビア人が多かったです。
生徒はほとんどが20~30代の若い世代でした。
1~2週間の短期でチリとイタリアとチェコから高校生が来て、一緒に授業を受ける機会もありました。
彼らは英語はすごく上手でしたし、自分の意見をきちんと持って発言していました。
そんな彼らについていけないときがあり、今の自分の勉強不足が悔しくも思えたこともありました。
この歳で異国で外国人の高校生と机を並べて勉強できるなんてすごく貴重なことで、刺激になりました。
今まで気付かなかった癖を指摘される
通常の授業以外に、MKから来ているタクシードライバー3人だけのために特別にツアーガイドの授業が週4日ありました。
その中で視線の配り方、英語での説明の仕方、体を使っての表現などを教わりました。
私の場合、何人かの前で話しをしているときに同じ人をジーっと見てしまう変な癖を指摘されました。
思わぬ指摘を受けて恥ずかしかったので、今後直していくように努めます。
授業最終日に、MKの3人がそれぞれ分担してノリッジのウォーキングツアーを行うという課題がありました。
クラスメイトら10人以上を連れてのツアーを行いました。
慣れない場所の説明を英語でするのは難しく、思ったことを言えませんでしたが、「はっきりして分かりやすかった」などの言葉をいただき、うれしかったです。
イギリス人の意外な印象
わずか2ヶ月ほどの滞在でしたが、礼儀正しく規律を守る人が多いかなというのがイギリス人への印象です。
街を歩いていると、車が歩行者に道を譲ってくれました。
日本よりも当然のように譲ってくれたように感じます。これは意外でした。
人々がバーやパブなどの店の前で並んでいる光景をよく見ました。
日本なら、例えばレジで待っていて順番が来たら「お待たせいたしました」とよく言いますが、イギリスではそんな言葉はありません。
何分間も普通にお客さんが列に並んでいました。
イギリスは、日本ほどお客さんを待たせることが迷惑だという意識はなく、待って当たり前だという意識なのでしょう。
英語力よりも応用力の差を痛感
英語やコミュニケーションについては、私は英語で話していた際、ちゃんとした英語を話しているつもりなのに、発音が悪いのか、表現が分かりにくいのか、相手に伝わらないことも多々ありました。
学校では自分より下のクラスの人たちは、英語能力に関わらず、私よりもよく話していました。
あまり難しい単語や表現や文法を使わずスラスラ話し、意思疎通ができていました。
そこで感じたのは、彼らは自分の持っている知識を活かして話す「応用力」が高く、話すことにも慣れているのだということでした。
応用力が高い人は、会話力・コミュニケーション力が高い人ともいえると思います。
その点では私はまだまだであると感じました。
若い頃の新鮮な感覚を取り戻せた
留学を終えてみると、本当にあっという間の2ヶ月でした。
英語については語彙力は前よりつきましたし、2ヶ月という短い期間でも現地にいたことで、多少以前より英語が口から出やすくなりました。
私よりもずっと若い外国人たちと外国で過ごしたことで、若い頃に戻ったような新鮮な感覚を味わいました。
帰国前に日本でコロナ騒動が大きくなりました。
急遽、経由フライトを変更して、無事に日本に入国し帰国できました。
日本に帰国後、コロナ騒動で観光、ESDの仕事が激減しています。
英語を活用できる仕事がない間に、留学で得たものを維持してさらに伸ばせるよう、勉強や情報収集に努めます。
お客様が戻ってきたときには、より満足していただけるように準備を整えていこうと思います。
おわりに
MKタクシーでは、外国語で観光案内をできるドライバーを養成するため、1992年から海外留学制度を開始しました。
営業所でもネイティブ講師によるサロン型の勉強会を毎月数回開催しています。
このような充実した研修制度によって育成したESD(Englishi Speaking Driver)は、海外からのVIPの対応や国際会議の送迎など豊かな経験を積んでいます。
外国語のスキルを活かした仕事がしたい!海外のお客様に日本の魅力を伝える仕事がしたい!
そんな方はぜひ一度MKタクシーへお問合せください。
海外からの大切なお客様の対応の際は一度MK観光タクシーにご相談ください!