2020年、京都に新たなあじさい名所が誕生したのをご存知でしょうか?
いまだ知られざる超穴場スポットですが、早速噂のあじさい名所を見に行ってきました。
場所は、伏見区横大路にある京都市南部クリーンセンター内の「アジサイの小径」です。
取材日は2020年6月25日(木)。すくなくとも今シーズンは「密」とは無縁です。
京都市南部クリーンセンターの「アジサイの小径」
京都市南部クリーンセンターについて
1936年に京都市初の大規模なごみ処理である横大路塵芥焼却場が完成しました。
以来、京都市で発生する大量のごみ処理を担ってきました。
第二工場の老朽化にともない、2015年から建て替え工事が行われてきました。
2019年10月に最新の施設である第二工場が開業しました、
開業にあわせて、第二工場の周囲には18,000株ものあじさいが植えられた「アジサイの小径」や環境学習施設である「さすてな京都」が開業しました。
誰でも無料で立ち入りOK
クリーンセンター(ごみ処理場)というと、一般の人はあまり縁がない施設だと思うかもしれません。
しかし、アジサイの小径やさすてな京都などのエリアは、誰でも気軽に無料で入ることができます。
無料の駐車場や駐輪場も完備されており、週末には中書島駅から無料送迎バスも運行されています。
アクセス
路線バス
京都市バス・京阪バス「南横大路」から5分
京都市バス「横大路車庫前」から20分
無料シャトルバス
運行日 土日祝及び学校の長期休業期間(年末年始除く)
運行区間 さすてな京都~横大路車庫前~中書島駅~京エコロジーセンター~竹田駅
運行本数 1日6便(さすてな京都着時間は、10:00、11:20、12:40、14:00、15:20、16:40)
自動車
京都南ICから、約10分
18,000株のアジサイの小径がオープン
京都新聞が「新名所」と紹介
2019年10月に整備されたアジサイの小径が、2020年、初めての開花期を迎えました。
ほとんど知られることのない新名所ではありましたが、2020年6月23日(火)の京都新聞朝刊に「あの名刹にも『負けてない』ハート型など1万8000株、新名所に名乗り」として掲載されました。
京都新聞の記事以外にはほとんど情報がなく、謎に満ちた新名所だったので、早速6月25日(木)に訪れました。
アジサイの小径の位置
広大な敷地の京都市南部クリーンセンターですが、 北西側の入口を入ってすぐのところに、第二工場・さすてな京都・アジサイの小径があります。
入口で警備員に止められますが、「見学」と言えば駐車・駐輪位置等を指示してもらえます。
アジサイの小径は、第二工場の北側から東側にかけて広がります。
取材日は平日でどんよりとした天気ということもあり、訪れている人は数人程度でした。
もともと屋外ということもありますが、ほとんど人はおらず「密」とは全く無縁です。
アジサイの小径のあじさい
まず、第二工場の北側の歩道沿いに咲くあじさいを見に行きます。
アジサイの小径の両側を赤や青、白、紫のあじさいが彩ります。
8品種あるそうですが、変わった形のあじさいはありません。
普通のセイヨウアジサイ(ホンアジサイ)ですが、色とりどりなのが美しいです。
そして、メインは第二工場西側の水路沿いです。
水路の両側でアジサイが見事に咲いています。
開花状況は、見頃をわずかに超えた感じです。
京都市内としてはほぼ標準的な開花状況です。
この水路は、かつて存在した横大路沼の名残りです。
横大路沼とは、豊臣秀吉が宇治川を改修したときに誕生した沼です。
淀堤の築造により、広大な巨椋池(おぐらいけ)の北西部が分離された湖沼です。
戦後になって干拓され、今は上下水道局や工業団地が広がっています。
南部クリーンセンターは横大路沼の西端部にあたります。干拓に必要な排水路として整備された水路です。
斜面を多彩なあじさいが埋め尽くしています。
なかなか見事な景色です。
これからの成長に期待のあじさい穴場スポット
京都新聞記事よると、アジサイの小径には18,000株あるとのことです。
18,000株といえば、あの三室戸寺の20,000株にも迫る数です。
しかし、三室戸寺と比べるとそれほどの株数があるようには見えません。
株数が少な目に見えるのは、まだ1年目というのが大きな要因でしょう。
まだ小ぶりな株ばかりです。
順調に成長すると、数年後には三室戸寺に勝るとも劣らぬ姿を見せてくれるかもしれません。
いずれは上下水道局における蹴上のツツジや上鳥羽の藤と並んで、南部クリーンセンターのあじさいと称されるようになるかもしれません。
今はまだ超穴場のあじさいスポットですが、南部クリーンセンターのこれからには、要注目です。
さすてな京都にも行ってみよう
環境学習施設「さすてな京都」とは
環境学習施設である「さすてな京都」も要注目です。
最新のごみ処理施設である第二工場の環境学習施設の愛称です。
最近よく言われる「サステナブル(持続可能な)」という意味とともに、最先端の「さ」、素晴らしいの「す」、展望台の「て」、南部クリーンセンターの「な」を取って名づけられた施設です。
大人も楽しめる学習施設
子供がごみ処理や環境について楽しく学べるだけでなく、大人もしっかりと楽しめる展示です。
個人であれば、予約等も不要です。
説明の映像も子供用と大人用の2パターンが用意されています。
特に圧巻なのは、巨大なごみピットのクレーン見学です。
大量のごみ袋が巨大なクレーンでかき混ぜられます。
平日ということもあり、訪れている人もほんのわずかです。
あちこちで「密」にならないような工夫もされており、団体でさえなければ心配は無用です。
屋上には、排熱を利用した足湯もあります。
煙突上部の高さ66メートルにある「さすてな展望台」も見どころです。
立入は人数制限も行われていますが、当然のように貸切です。
取材日は残念ながらどんよりしたお天気でしたが、京都盆地が一望できる素晴らしい眺めです。
標準所要時間は90~120分とされていますが、実際それくらいの時間はかかります。
時間には余裕を持って行きましょう。
開館情報
休館日 | 水曜日(祝日の場合は翌平日) 年末年始(12月29日~31日,1月1日~1月3日) |
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見学時間 | 9:00~17:00 |
見学料 | 無料 |
TEL | 075-606-2548 |
住所 | 京都市伏見区横大路八反田29番地 |
おわりに
京都では、今も新しい花の名所が誕生し続けています。
鳴り物入りでオープンする名所もあれば、京都市南部クリーンセンターのアジサイの小径のように、密かにこっそりと誕生しているところもあります。
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